シルバーアクセサリーを中心に、ハンドメイド商品を販売するピュア・ドール様。1987年に広島県福山市にて開業以来、県内外に2店舗を展開し、シルバーアクセサリー好きから注目を集めています。メイン商材となる天然石付きのインディアンジュエリーはすべて一点物。お客様の一生の宝物となるようなアイテムを丁寧に届けています。
自社サイト完成をゴールに見据え、Web知識向上を目的にマテリアルプラスのパソコン教室に通うことになったスタッフの片山様から、マテリアルプラスと試行錯誤したサイト制作の軌跡と完成後のサポート体制について聞きました。
Web知識習得&自社サイト完成を目標に、マテリアルプラスのパソコン教室へ
― 御社が運営するお店「ピュア・ドール」について教えてください。
片山様:当店は広島県福山市にあるインディアンジュエリーショップです。1987年に本店をオープンし、現在は市内に1店舗、岡山県岡山市にも1店舗の計2店舗を構えています。取り扱う商品はハンドメイドのシルバーアクセサリーです。すべて一点物で、大量生産ができない貴重な品ばかり。コロナ前までは毎年アメリカへ買い付けに行っていましたが、現在は頻繁に渡米ができなくなり、一つひとつをより丁寧にお客様にお届けしようと工夫しています。
― 店舗販売を主軸として、Webサイトからも購入が可能なんですね。
片山様:インターネット販売自体は15年ほど前から行っていましたが、最初は楽天市場のみで展開していました。しかし楽天担当だったスタッフの退職で、Webに強いスタッフが1人もいない状態に。そこで後任となった私が仕事の合間にパソコン教室に通ってスキル向上を目指すとともに、Webサイト制作を進めることになりました。2015年のことなので、もう7年前ですね。
店舗から通える教室を探すなかでWeb制作の受注もパソコン教室も行っているマテリアルプラスさんに行き着いたのですが、ただサイトを作るだけでなく「売り上げを伸ばすためのサイト」を作るための施策を教えてもらい、現在はECサイトとして成り立たせることができました。
― パソコン教室に通う前に持っていた課題はどのようなものだったのでしょうか?
片山様:当時唯一のネット販売の窓口であった楽天市場では、なかなか商品が売れない状態が続いていました。楽天の担当者さんからのご提案はポイントアップと広告掲載の2つだったのですが、当店の商品は一点物のためどちらも効果は一過性のもので…。売り上げを伸ばすには、パソコン知識に加えてWebマーケティングの知識が必須であると感じていました。
― 外注ではなく自社でWebサイトを制作することで、具体的にどのようなことを期待していましたか。
片山様: 制作会社に依頼して修正・更新等に都度費用がかかるのであれば、社内にちょっとした変更に対応できる人材がいた方がよいのではという社長の方針です。当初は自社のサイトから売り上げが作れるとは想定していなかったこともあり、サイト制作にお金をかけるよりも人を育てようという意識が強かったと思います。
全国にファンを作るため、「ピュア・ドールで購入する」導線を作る
― パソコン教室を選ぶ条件としては、やはり店舗からの通いやすさでしたか。
片山様:仕事中に通うことになっていたので、通いやすさは第一条件でしたね。併せて時間帯や金額についても比較していきました。市内のパソコン教室を検索し、出てきた順番に問い合わせていったかと思います。マテリアルプラスさんにコンタクトを取ったところ、感じがよくてレスポンスも早かったので決めさせていただきました。
実際に通ってみると最初の印象そのままに、先生方が本当に優しくて。思い返せば初歩的なことを何度も質問していたと思うのですが、毎回丁寧に教えてくださいました。
― マテリアルプラス様のパソコン教室に入会してから、具体的にどのようなことを学びましたか。
片山様:サイト制作をゴールに設定し、同時進行でコンテンツマーケティングを学んでいきました。当時は週に3、4回とハイペースで通っていましたね。初めに楽天市場での売れ行きについてご相談した時、先生から「記事をたくさん作ってピュア・ドールのファンになってもらおう」というご提案をいただいたんです。そこで、SEO対策を学びながらWordPressでブログを開設し、記事を書き始めました。
記事から楽天の商品ページに誘導する流れを作っていき、記事数が増えると徐々に売り上げに反映されるようになってきました。そのタイミングで、EC構築システムを使って自社サイトの制作に入ることに。もちろん記事の投稿は並行して行っていました。検索順位を上げるためのキーワードを盛り込み方や、お客様が興味を示してくれるような書き方などをアドバイスいただきながら進めていきました。
― 楽天の売り上げが伸びていたにも関わらず、ECシステムを備えたサイトを制作しようと思われた理由は?
片山様:楽天市場で購入いただくことももちろん嬉しいことなのですが、そうするとお客様の中で、「ピュア・ドールで購入する」というよりも「楽天で購入する」という意識が強くなってしまうのではと考えたんです。私たちからお客様へ届けるスタイルを作っていきたくて、自社サイトで販売できる土台を作ろうということになりました。
それから、先生方からコンテンツマーケティング学ぶうちに、「当店の商品は楽天に向いていないのでは」と気づき始めたんですね。一点物のインディアンジュエリーは大量生産品とは異なり、売れたら商品ページが消えてしまいますから…。
サイト自体は2016年のブログ開設から約1年後の2017年に完成しました。その後、私と入れ替わりで後任のスタッフがマテリアルプラスさんにお世話になり、決済システムを構築したり完成度を高めたりといった仕上げ作業を行ってようやく現在の状態に整えることができました。
開設後、最初の1ヶ月は1件も入らなかった注文がだんだんと増えていき、現在では楽天と同等の売り上げを立てるサイトへと成長しました。
サイト完成後は手厚い集客サポートでさらに売り上げにフォーカス
― ECサイトとして運用をスタートしてから5年ほど、現在はどのように活用されているのでしょうか。
片山様:Instagramでのマーケティングに着目して、投稿からECサイトの商品ページへ遷移する導線を作っています。一点物の商品なので、「欲しい」と思ったらすぐに商品ページを訪問される方が多いようですね。掲載したその日に売れるということもたびたびあります。
DMにてお問い合わせをいただいてそのまま購入という方もいらっしゃるので、そういった時に決済ページがすぐにご提案できる状態を作れたことが嬉しいです。
サイトを立ち上げてからの変化として、サイトから当店を知った方が、商品を直接見てみたいと関東・関西方面からもお越しくださるケースが増えたことがありますね。遠方からご来店くださったお客様と関わる時、サイトを持っていることの強みを感じることができます。
― 引き続き、マテリアルプラス様から売り上げを伸ばすための運用支援は受けられていますか。
片山様:サイト完成後は集客の仕方についてもご相談することが多く、駆け込み寺的に頼らせてもらっていますね。最近ですとLINEからの集客方法をご提案いただきました。公式アカウントをサイトに掲載して、登録者も増えてはいたのですが、忙しくてなかなか配信ができず…。LINEまで手が回らないと再度ご相談したら、「こちらで請け負います」と言ってくださったんです。
そこで直近の3ヶ月ほど配信をお任せしたところ、お問い合わせや購入につながった商品が4件ほどありました。内容についても、新商品のご案内など新たにコンテンツを作るのではなく、既存のブログ記事を見ていただけるようにご提案いただき、なるほどと思いましたね。業務負担が軽減してありがたい限りですし、こうした専門的なアプローチは私たちだけではなかなか導き出すことができないので、心強いです。
— 最後に、マテリアルプラス様とECサイトを制作しての満足度を教えてください。
片山様:迷わず100%です。サイト制作をしてくれる会社はたくさんあっても、マテリアルプラスさんのように作った先にある目的を共有してくれる会社はなかなかないのではないでしょうか。商品を売ること、周辺地域のお客様への認知力を向上することなどもトータルでサポートいただけて、本当に助かっています。