CDNとは？一体どのようなメリットがある？【2024年最新版】

CDN（Content Delivery Network）を日本語に訳すと、コンテンツ配信ネットワークという意味です。CDNとは、複数のサーバーで構成されるネットワークのことを指します。CDNではコンテンツを高速に配信できるため、ユーザーの利便性も向上するというメリットがあります。この記事では、ホームページ制作やITインフラ構築など、さまざまな分野の発注先を比較検討できる「アイミツ」が、CDNの概要や仕組みを図解も用いて解説。また、CDNを導入するメリット・デメリットも紹介していきます。

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CDNとは、ネット上のコンテンツを効率的にユーザーに配信するための仕組みです。ユーザーがWebサイトにアクセスすると、サーバーはユーザー側の端末のリクエストに応じて、テキストや画像、動画などのコンテンツを配信。Webページが表示されるまでの時間は、サーバーやネットワークの性能だけではなく、物理的な距離にも左右されます。CDNは、コンテンツを保存している大本のサーバーとコンテンツ配信用の複数のサーバーで構成されるネットワークです。ユーザーに最も近いコンテンツ配信用のサーバーを利用することで、高速なコンテンツの配信を実現しています。

CDNは、主にオリジンサーバーとキャッシュサーバーで構成されています。オリジンサーバーとは、原本となるデータが保存されているサーバーです。キャッシュサーバーとは、オリジンサーバーから複製したデータを保存しているサーバーを指します。ユーザーからリクエストがあった際に、要求されたデータをオリジンサーバーに代わって配信することがキャッシュサーバーの役割です。基本的にオリジンサーバーは1ヵ所に設置されますが、キャッシュサーバーは効率的にコンテンツを配信できる場所に複数設置されます。物理的に近い位置にあるキャッシュサーバーと通信することで、ユーザーへ高速にコンテンツを配信できるのです。

CDNの導入には、コンテンツの配信を高速化できるメリットがあります。また、オリジンサーバーの負荷軽減やコスト削減効果、セキュリティの向上なども期待できるでしょう。ユーザーの利便性を高められるだけではなく、サービスを提供する企業にもメリットがあるのです。CDNを導入するメリットをご紹介します。

CDNには、オリジンサーバーの負荷を軽減できるメリットがあります。CDNを利用せずにネット上でコンテンツを配信する場合、ユーザーはオリジンサーバーに直接アクセスするのが通常です。アクセスが集中するとオリジンサーバーのパフォーマンスが低下し、コンテンツの読み込みが遅くなるため、自社のサービスに対するユーザーの評価を下げてしまう可能性があるでしょう。CDNでは、各所に設置したキャッシュサーバーがコンテンツを配信するため、アクセスが増加してもオリジンサーバーに負荷が集中することはありません。CDNでは負荷を分散することで、高速にコンテンツを配信できるので、ユーザーの利便性の向上が期待できます。

CDNには、オリジンサーバーの運用コストを削減できるメリットもあります。オリジンサーバーの負荷は、常に一定というわけではありません。通常は、負荷がかかる曜日や時間帯に偏りがあるのです。負荷のピークに合わせてオリジンサーバーやネットワークを増強した場合、運用コストも増加。CDNでは、オリジンサーバーがユーザーと直接通信することはありません。オリジンサーバーは、キャッシュサーバーからのリクエストに対応するだけでよいので、直接ユーザーと通信する場合と比較してそれほど負荷がかかりません。そのため、サーバーやネットワークのリソースを削減できるでしょう。結果として、オリジンサーバーの運用コストも節約できるのです。

セキュリティを向上させられる点もCDNのメリットです。サイバー攻撃手法のひとつに、大量のアクセスで負荷を高めてサーバーをダウンさせる攻撃手法があります。CDNを利用していない場合、攻撃によってオリジンサーバーの負荷が高まり、自社のサービス提供を妨害される可能性があるのです。CDNの仕組みの場合、ユーザーが直接オリジンサーバーにアクセスすることはないため、攻撃によって負荷が高まるリスクも抑えられます。万が一攻撃を受けたとしても、オリジンサーバーを守ることも可能です。CDNを利用すれば、安定してサービスを提供できるでしょう。

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コスト削減やセキュリティの向上など、さまざまなメリットが期待できるCDNですが、コンテンツの更新にタイムラグが発生したり、不適切なコンテンツをキャッシュする可能性がある点など、いくつかデメリットもあります。場合によっては個人情報の流出につながるリスクもあるため、デメリットをしっかり把握しておくことも大切です。

CDNでは、ユーザーのアクセスログをオリジンサーバーで取得することはできません。CDNを利用する場合、直接ユーザーと通信するのは、キャッシュサーバーです。そのため、ユーザーのアクセスログを確認するには、キャッシュサーバーのログをチェックする必要があるでしょう。キャッシュサーバーのアクセスログ提供の有無や取得できるデータは、CDN事業者によって異なります。CDNを導入する前に、ログの提供の有無などを確認しておくことが大切です。

キャッシュサーバーでは、オリジンサーバーからコピーしたコンテンツを、あらかじめ設定された時間が経過するまで、キャッシュとして保存しています。そのため、オリジンサーバーのコンテンツを更新したとしても、新しいコンテンツがキャッシュサーバーに反映されるまでに、タイムラグが発生する可能性があるのです。重要なコンテンツの配信や誤情報の修正が反映されるまでに時間がかかることも。コンテンツの更新が遅くなる点は、CDNのデメリットといえるでしょう。

CDNのデメリットとして、不適切なコンテンツがキャッシュされてしまうリスクがある点も挙げられます。例えば、会員制サイトで、あるユーザーのログイン後のマイページがキャッシュされてしまうと、ほかのユーザーに他人のマイページが表示されてしまうことも。アクセスしたユーザーごとに異なるコンテンツを配信するサービスでは特に注意が必要です。CDNではキャッシュしないコンテンツを、事前に設定できる機能が備わっているケースが多いので、適切な設定になっているか必ず確認しましょう。

メリットの多いCDNですが、導入には専門的な知識が求められます。CDN自体の知識はもちろん、ネットワークに関する知識も必要です。設定を間違えると個人情報が流出するリスクもあるため、正しい知識を身につけた上で導入することが重要。自社での導入に不安がある場合は、ホームページ制作会社やWeb制作会社に外注することをおすすめします。CDNの導入を外注すれば、一から仕組みを学ぶ必要もないため、自社の社員に負担をかけることなく導入できるでしょう。ホームページ制作会社を利用すれば、ホームページ制作とCDN導入をまとめて任せられます。

つづいては、ホームページ制作にかかる費用相場をご紹介します。ホームページ制作の価格は、依頼する内容やページ数、機能により大きく変わります。具体的な費用目安は以下のとおりです。

ホームページ制作の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。

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