最初に業務内容とどんな課題を抱えていたかを教えてください。
我々は「うえざと木工」と言いまして、沖縄県石垣市で建具と家具を中心に製作や販売を行っています。また島の木材を使った製品ブランドを展開しています。我々の業界は多くの仕事が紙ベースで行われていまして、これまでですと、注文した、しない、やった、やらないなど、確認作業に多くの時間を費やしていました。この現状は私が思うというよりもスタッフのみんながどうにかしたいと思っていたと思います。
海外視察をしながら、海外の生産設備を習い、工場への設備投資も積極的に行いました。
次の課題として生産効率を向上するために製作業務以外に発生している無駄な時間をなくすことにテコ入れを行う必要性を感じ、何かいいサービスはないかずっと探していました。
ずっと検索していたら、straightさんのビックハウス様の実績紹介を見つけて、ここにお願いしたい!と思ったんです。
導入した結果はどうなりましたか?
1. 各案件の進捗を可視化
kiinnovator*を導入することにより、現在の注文状況や納期、進捗が一目でわかるようになりました。また進捗が危ぶまれる案件にはアラートが表示されます。案件を入力すると自動的にワークフローが表示され、案件ごとに各工程と担当者、納期等の詳細な情報を設定することができるようになりました。
すべての案件情報を一元管理することができ、状況や遅れが可視化できるようになったので、現場のスタッフは作業の進捗が分かりやすくなったと喜んでいます。
kiinnovator*=今回straightがうえざと木工さまと開発したオリジナルシステム。木工業界に革新を!という想いを込めて、ki(木)×innovator(革新者)=kiinnovatorというシステム名にしました。
2.在庫情報を管理し、余った木材を有効活用
kiinnovatorは図面に直接メモする機能や建具や家具に使われる材料の在庫を管理する機能があり、在庫管理の機能は現時点でどのような端材がどれくらいあるのかを把握できます。
端材は必ず出るものですが、今までは把握ができなかったため、うまく活用することができないでいました。今はどのサイズの端材がどの現場にあるのかが分かり、その端材を有効活用することができるようになりました。
在庫管理の面でも在庫が不足している場合、iPad上で材料を発注できるので、今まで掛かっていた在庫発注の時間を驚くほど削減できているんです。
3.各メンバーがタスク把握、作業効率のアップ
当社ではiPadとワイヤレスイヤホンもスタッフに配布したんです。持ち帰ってもいいし、自由に使って良いということにしました。そうすると自宅や外出先など、どこからでも案件の情報を確認することができるようになり、「確認」にかかる時間が減ったおかげでミーティングの時間も圧倒的に短縮されました。
利用するしないは個人に任せる形ですが音楽を聴きながら作業をし、連絡が来たらその場で対応できるので、作業に没頭できる時間が増え、作業効率も格段に上がったんです。
現在は繁忙期で本来であれば残業が当たり前の時期なのですが、kiinnovatorを導入したことで残業がすっかり減りました。
straightと仕事をする上で印象的なことはありますか?
まず、お問い合わせのメールを送った際の対応の迅速さにはとても驚きました。
問い合わせ後、すぐに白石さんからご連絡があり、その一週間後には石垣に足を運んでくださいました。
ニッチな業界ということもあり、当社のシステムを開発を任せられるのであろうか、という懸念がありましが、杞憂に終わりました。
また我々の様々な要求に対しても嫌な顔一つせず、丁寧に対応してくれ、商売していてほんと気持ちいいんです。
お願いしている業務はさることながら、色々な面での課題をコンサルティングしてもらったような感じで、とても助かっています。straightさんのホームページにたどり着いたことも何かの縁だと今、強く感じています。
そのほかに社員や会社に変化はありましたか?
実は依頼した業務以外の場面でも当社の業務に有効なツールをいくつも教えていただいていまして。
例えば、勤怠管理をスプレッドシートを利用して関数で組む提案をしていただき、社内でも準備を進め、これから運用する予定で動いています。
私たちが抱えていた問題をお話すると「こうしたらどうですか?」と目からうろこの解決策をもらえ、私たちでできるように配慮をしてくれたり。本当は追加で費用をお支払いしないといけないくらいなんです。笑
diffeasyさんに出会えたことでIT技術を活用する基礎ができつつあります。
工場が広いので、今まで確認する際、お互いが直接動いて確認していましが、現在はiPadを利用してfacetimeでコミュニケーションを図るようになったりとリモートワークが浸透してきていると感じています。
今後どんなことをしたいですか?
kiinnovatorは木工業界全体が抱えている問題を解決できると思っています。これから先、人員確保も難しくなると予想できます。少ない人数で効率的に作業を進めることができる仕組みは業界にとって必須です。
既に20社を超える木工所で導入がされていますが、この流れを止めることなく100社と増やし、より多くの木工所の悩みを共有することでKiinnovatorが進化していくことを心から望んでいます。
その上でもstraightさんとのパートナーシップは必須です、これからも当社共々よろしくお願いします!