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AI開発の平均費用と料金相場【2020年完全版】

AI

医療、製造、ITなど、日々活躍の場を広げているAI(人工知能)。開発のハードルは決して低くないものの、うまく活用すれば業務効率化やコストダウンに非常に大きな効果を発揮します。

たとえば大手回転寿司チェーンのスシローは、2002年にAIを取り入れた管理システムを導入。その日の天候や来店客の属性・人数、入店後の時間経過などにあわせてレーンに流すメニューをAIが判断することで、食材ロスを70%以上削減しました。また、最近ではカスタマーサポートの強化を目的にAIチャットボットを取り入れる企業も少なくありません。

今回はそんなAIの開発費用について解説します。

目次

1.AIの開発費の算出方法

クライアントの業務課題に合わせて要件を決め、プログラミングを通じて必要な機能・仕様を実装するという基本的な工程は、AIも一般の業務用システムもそれほど大きく変わりません。

ただ、AIは未知数の部分が大きく、学習させるデータの性質や量によっても予測や分析の精度が変わってくるため、開発以前の準備段階により大きな工数がかけられます。

一般的にはまずコンサルティングからスタート。ヒアリングを通じてクライアントの業務課題やAI導入による費用対効果を検証したうえで、必要な学習データを収集していきます。

それらをもとにモックアップ(AIモデルの試作品)を制作して仮運用をスタートし、そのなかで見つかった課題に対してさらにチューニングやデータの追加を行ってから、本運用に以降するという流れです。

開発費の内訳は、それぞれの工程にかかるエンジニアの人件費

開発期間は短くても6ヵ月以上の長期にわたることが多く、要件によってはトータル1,000万円以上のコストがかかることも。余裕をもって予算を用意しておいたほうがいいでしょう。

工程別に見るAIの費用の相場

工程 費用の相場
コンサルティング 40万円から80万円
モックアップ開発 200万円から
AIモデル(最終型)の開発 月額50万円から200万円
運用 開発プロジェクトの規模などにより変動

続けて工程別の費用の相場をご紹介します。

コンサルティング

前述の通り、AI開発の最初のステップとなるのがコンサルティングです。クライアントの業務体制や業務課題を洗い出したうえで、AIによって自動化できる部分や費用対効果を検証し、開発プロジェクトの方向性を決定。そのうえで要件定義書や仕様書を作成します。

コンサルティングの費用は開発の期間や規模によっても変わってきますが、おおむね40万円から80万円前後が相場です。

モックアップ開発

全体の要件が固まったらモックアップを開発し、構想した機能や仕様を実際に形にできるかどうか検証していきます。開発にはPythonやJuliaといったプログラミング言語が使われることが多く、顧客データなどを用いた機械学習モデルの実装もこの段階で行われます。

プロトタイプの開発費用はチャットボットなどで200万円前後から。AIの機能・仕様によっては数百万円以上のコストがかかることもあるようです。

AIモデル(最終型)の開発

モックアップによる仮運用が終わったら、次はいよいよ開発本番。仮運用で見つかった課題・問題点にあわせて全体をチューニングするとともに、ユーザーの使い勝手を考慮し、システム全体のUI・デザインも形にしていきます。

AIの開発の場合、この段階からさらに3ヵ月、半年といった期間を要することが多いため、開発体制はラボ型(※)が主流。エンジニアの人数に応じて月額60万円から250万円前後の費用が発生します。

※業務の繁忙を問わず専任のエンジニアを一定数・一定期間確保しておく開発体制

運用

開発完了後は予測や分析の誤差をチューニングしながらAIの精度を高めていきます。こうした運用費用を公開しているAI開発会社は少なく、プロジェクト規模や追加施策を行う頻度によって金額が大きく変わってくるようです

見落としがちな費用にも注意

開発会社によってはコンサルティング費とは別に、AIモデルの実現可能性や費用対効果を検証するための費用がかかることがあります。

また、本運用開始後、AIに追加学習させる場合は都度費用が発生するので注意しましょう。検証費用として数十万単位、追加学習には100万円を超える費用が必要なケースも少なくありません。

【これだけは押さえておきたいポイント】
  • コンサルティングの費用は40万円から80万円前後
  • モックアップの開発費用は200万円前後から
  • AIモデル(最終型)の開発はラボ型が主流
    費用は月額60万円から200万円前後
  • 運用費用はプロジェクトの規模や追加施策の頻度によって変動
  • その他、事前の検証費用や追加学習の費用がかかることも

2.なぜ価格が違う?価格差の出る理由

AIの開発費は予測・分析・動作といった機能によって大きく変わってきます

たとえば、10パターン程度までの質問に答えるだけのチャットボットなら比較的開発費を抑えられる反面、冒頭で触れた回転寿司チェーンのシステムのように、大量のデータをもとに複数の軸から予測や分析ができるAIは非常に高額です。

できるだけ費用を抑えるためには

AIの開発を請け負う会社のなかには、カスタマーサポートなどに特化したAIエンジンを廉価で提供しているところも。予算が厳しい場合は用途にあわせて利用してみるといいでしょう。

たとえばエクスウェア株式会社(東京都品川区)は、エンドユーザーとの質疑応答用に自社開発したAIエンジンを初期費用65万円・月額3万円から提供しています。

【これだけは押さえておきたいポイント】
  • AIの開発費は予測・分析といった機能に応じて変動する
  • チャットボットなどは比較的安価な一方、
    ビッグデータの高度な分析を行うAIは高額
  • 予算が限られる場合は開発済みのAIエンジンを利用するのも方法の1つ

3.実際にAIの開発料金を調べてみた

実際にAIの開発料金をwebサイトで公開している会社を見つけたので、参考までにご紹介します。

株式会社A
費目 料金 備考
コンサルティング料金 40万円 参考価格
AI化可能性のチェック料金 40万円 参考価格
AIモデルの開発料金
(要件定義の費用含む)
240万円 参考価格
株式会社B
費目 料金
AIの適用可能性のレポート料金 30万円から
モックアップの開発料金 200万円から
AIモデルのラボ型開発料金 月額20万円から300万円
AIの追加学習の料金 200万円から

4.AI開発で失敗しないためには

最後はAIの開発に臨むにあたって注意すべきポイントをご紹介します。

十分な予算を準備しておく

繰り返しご紹介してきた通り、AIの開発費は非常に高額。実際のところ、予算不足や費用対効果の問題から開発プロジェクトが中断・頓挫してしまうケースは決して少なくないようです。

その点でまずは潤沢な予算を確保しておくのが第一。予算の確保が難しい場合は、上記の通り開発済みのライセンス型AIエンジンを導入する、業務フロー変更など他の方法での改善の道筋を探るというのも1つの方法でしょう。

任せっきりにしない

AIの開発に踏み切る場合は、開発会社に任せっきりにしないことが大事。AIモデルの機械学習やチューニングといった専門的な領域に踏み込むのは難しいものの、データの提供など協力できる部分も少なくないからです。

クライアントとしてできる限りの協力をすれば、開発サイドとの信頼関係も強まり、新しい提案なども引き出しやすくなるのではないでしょうか。

5.発注先選びで迷ったらアイミツへ

今回はAI開発の費用について解説しました。システム開発会社に発注する際、みなさまの参考になれば幸いです。

なお、アイミツではコンシェルジュがみなさまからの相談を無料で承っています。「AI開発の費用についてもっと詳しく知りたい」、「予算に合う開発会社を教えてほしい」といった方は、アイミツのコンシェルジュまでお気軽にご連絡ください。

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著者

imitsu編集部

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