ARシステム開発の費用と料金相場【2024年最新版】
この記事では、ARシステムの開発にかかる費用相場をご紹介します。システム開発会社選びにおける注意点もあわせてご紹介するので、ぜひ参考になさってください。
ARシステム開発の費用(プログラマーとシステムエンジニアの単価)
システム開発に関わる人員 | 単価相場(人月) |
---|---|
プログラマー(下請け・個人) | 40~60万円 |
プログラマー(大手企業) | 50~100万円 |
システムエンジニア(初級) | 60~100万円 |
システムエンジニア(中級) | 80~120万円 |
システムエンジニア(上級) | 100~160万円 |
下請け会社のプログラマーやフリーランスのプログラマーの場合、スキルにも左右されますが相場としては40~60万円ほどが相場。大手企業に務めているプログラマーの場合は、50~100万円ほどが相場です。
システムエンジニアは基本的にプログラマーより単価が高く、初級エンジニアでも大手企業プログラマーと同程度の50~100万円。~10年ほどの実績を積んでいる中級エンジニアの場合80~120万円、それ以上のシステムエンジニアの場合、100~160万円となります。
単価が高い=スキルが高いじゃない場合もある?
先ほどの表を見ていただければ分かる通り、初級から上級にかけて、経験を積めば積むほど単価が増えていくことが分かります。しかし、見積もりで高い料金を出されたからと言って、必ずしも質の高い仕事をしてくれるかと聞かれたらそうとは言い切れません。なぜならシステム開発においては、すべての会社が1社でまとめて案件を請け負っているわけではないからです。
とくに大手のシステム開発会社の場合、子会社や下請け企業に業務を依頼することも多く、その場合には人月単価を高めに設定しておかないと、自社の利益が出ないことになってしまいます。そのため、本当はもう少し安く開発できるものも、少し高めに見積もられていることもあるかもしれません。
つまり、「大手のシステム開発会社だから、もしも高くても要望にきちんと応えてくれるだろう」という判断はリスクが高いということ。たとえ同じクオリティの仕事であっても、よりリーズナブルに対応してくれる会社も少なくないでしょう。
大手企業、有名企業であればあるほど間接経費も膨らみますが、もちろんその分も開発料金としてみなされてしまいます。「依頼するなら大手がいい」、「有名な会社じゃないと不安」という方が多いかもしれませんが、それだけの理由で選んでしまうと費用相場を大きく上回る見積もりになることも。費用とクオリティのバランスがとれているか総合的に判断するとよいでしょう。
- 【これだけは押さえておきたいポイント】
-
- ARシステムにかかわらず、
システム開発の費用の算出方法は人件費から算出される - プログラマーの場合高くても~100万円(1人月)ほど、
システムエンジニアの場合は高いと~160万円ほど - 「大手企業だから」「有名企業だから」という理由で依頼してしまうと、
費用が必要以上にかかってしまうこともあるので注意
- ARシステムにかかわらず、
ARシステム開発に関する費用の具体事例
関連する費用事例です。様々な企業の実績をベースに費用事例として紹介しておりますのでぜひご覧ください。
【101万円~300万円】 宮下公園AR
- 業界
-
- 広告・出版・マスコミ(その他)
- サービス(その他)
- 発注元規模
- 1,000人〜3,000人未満
- 納期
- 〜1ヶ月
- 実績企業
- 合同会社 Nekologic
【101万円~300万円】 ARどこでもドア
- 業界
-
- 官公庁・公社・団体
- サービス・インフラ(その他)
- 納期
- 2ヶ月~3ヶ月
- 実績企業
- クロスクローバ株式会社
【101万円~300万円】 ARショールーム案内
- 業界
-
- メーカー(その他)
- コンサルティング・調査
- 納期
- 2ヶ月~3ヶ月
- 実績企業
- クロスクローバ株式会社
【51万円~100万円】 NissanAR
- 業界
-
- メーカー(その他)
- 自動車・輸送機器
- 発注元規模
- 3,000人以上
- 納期
- 〜1ヶ月
- 実績企業
- 合同会社 Nekologic
【51万円~100万円】 NovartisBSH
- 業界
-
- 福祉
- 医療
- 製薬
- 納期
- 〜1ヶ月
- 実績企業
- 合同会社 Nekologic
AR動画の制作料金はいくらかかる?
AR技術を用いたシステムを開発する費用に関しては先に述べた通りですが、ARシステム開発といっても、「CRMを開発する」、「メールシステムを開発する」とは少し訳が違います。画面上やARグラスなどに映し出される映像がなければ、ARシステムは完成しません。それでは、AR動画の制作料金はいくらほどかかるのでしょうか。
AR動画の制作料金は作るものによってかなり左右される
AR動画と一口に言っても、さまざまな種類があります。たとえば名刺にスマートフォンをかざしたらその人の写真が浮かび上がってくる、といったシンプルなものであれば、それほど高額にはなりません。
しかし、「3Dアニメーションを表示してより臨場感を出したい」という場合や、「ユーザーがゲーム感覚で使えるものにしたい」などといったプラスアルファの要望がある場合、プログラム要素も加わり費用は少し高くなってしまいます。
とあるAR開発会社の場合、3Dアニメーションは2万円~、ゲーム的要素を含ませる場合には3万円~と設定されており、安くても数万円はかかるということがうかがえるでしょう。
また、「こういうARコンテンツを作りたい」とすでに明確に決まっている場合には必要ないですが、どんなコンテンツにしたらいいのかというディレクションから依頼したい場合には、追加で数万円はかかると予想しておくべきです。
既存コンテンツを利用するだけなら、AR制作サービスを利用するのもあり
新しく映像を作成するのではなく、すでにある写真やイラストなどをARコンテンツにするという場合、AR制作サービスを利用するのも1つの方法です。
ARコンテンツを制作している会社のなかには、「COCOAR(ココアル)」のようなAR制作サービスを利用している会社も少なくありません。とくに安さをアピールしている会社の場合は、このような外部サービスを活用していると言っていいでしょう。
COCOARを用いてAR動画制作を行っているとある会社の場合、料金表は以下の通りです。
費目 | 料金 |
---|---|
マーカー初期設定費用 | 1万2,000円~ |
月額サーバー使用量 | 2,500円~ |
動画撮影費 | 1万円~ |
映像編集費 | 1万円~ |
BGM音響効果 | 3,000円~ |
アクセス解析 | 3,000円~ |
1ヶ月からARコンテンツを利用することができるので、イベント時だけARシステムを活用したいという場合にぴったりでしょう。
- 【これだけは押さえておきたいポイント】
-
- ARに用いるコンテンツ制作は、
どういった内容にしたいかによって料金がバラバラ - 3Dアニメーションを用いる場合や、
ゲーム的要素を取り入れたいという場合にはもちろん費用が高くなる - COCOARのようなARコンテンツ制作サービスを活用し、
リーズナブルに制作している会社も少なくない
- ARに用いるコンテンツ制作は、
ARシステムを1から作るのか、ARサービスを用いるのか整理しよう
制作会社のなかでもCOCOARのようなAR制作サービスを活用している会社は少なくありません。しかし一方で、ARKitやARCore、ARToolKit、VuforiaなどといったAR開発のフレームワークを用いて、1からARシステムを開発する会社も多いです。
費用を抑えたい場合には断然前者のと言えますが、その他にもそれぞれのメリットやデメリットが存在するため、簡単に確認しておきましょう。
AR制作サービスを利用する場合
AR制作サービスを利用する場合は、スピーディかつリーズナブルにARコンテンツを作成することが可能です。
たとえば多くの会社に利用されているCOCOARの場合、ARマーカー(カメラで認識するARを表示させる位置マークのこと)となるイラストやロゴ、写真と、アプリケーション上に表示させるコンテンツの2つを用意しておくだけで、データをアップロードすればすぐにARコンテンツを制作することができます。自社アプリやシステムではなくCOCOAR2アプリを利用できるため、アプリの開発費用を抑えることも可能。トータルコストを大幅にカットすることができるでしょう。
しかし、自社ARシステムとして開発するよりも、カスタマイズ性が大きく下がってしまうのが何よりものデメリット。コストをなるべく抑えたいという場合や、作りこみの必要ないARシステムを想定している場合にはAR制作サービスを利用するパターンでもいいかもしれません。
1から自社ARシステムとして作る場合
自社ARシステムとして作る場合は、時間とコストはかかってしまうものの、好きなようにカスタマイズしてARコンテンツを作ることができるのが大きなメリットです。
3Dアニメーションを活用することも、ゲーム的要素を追加することも、人の表情を変えることもでき、別途会員登録機能などを付けることも可能。細かな部分までこだわってオリジナルARシステムを作る場合には、AR制作サービスを用いずに完全オリジナルの自社ARシステムとして作るべきでしょう。
しかし、先にも述べたように費用がかなり高くなってしまう場合もあるほか、リリースまでの時間もかかってしまうため、その点に問題がない場合には1から開発することをおすすめします。
- 【これだけは押さえておきたいポイント】
-
- 費用を抑えたい、スピーディにリリースしたいという場合には
AR制作サービスを用いて開発することがおすすめ - オリジナル性が高いという場合には、
自社ARシステムを開発するのがおすすめ
- 費用を抑えたい、スピーディにリリースしたいという場合には
アイミツでの取引事例
ここでは実際にあった取引事例をご紹介します。下の表は、取引内容をまとめたものです。
依頼内容 | スマートフォン向けのARシステムの開発 | |
オプション | 音声機能 | |
金額 | 130万円 |
過去の取引事例をご紹介しました。ご自身の想定するシステム開発がいくらでできるのか気になりましたら、こちらからお問い合わせください!
アイミツで「時間」「コスト」の無駄を解消
ここからはアイミツで発注先を探すことの3つメリットについて説明します。
完全無料で利用できる
お客様の負担は0円。費用は一切かかりません。発注に至った際にも諸費用をご請求することはございません。
最短翌日までに複数社の見積もりを比較できる
コンシェルジュがヒアリングを行った上で、最適な発注先をご紹介します。
発注での失敗を削減
ヒアリング内容を踏まえて、最新のAIシステムを活用して発注先の選定をするため、会社選びのミスをなくすことができます。
アイミツのメリットを簡単にご紹介しました。発注初心者の方でも安心して利用できるような体制を整えていますのでお気軽にお問い合わせください。
ARシステム開発費用の算出方法
ARシステムを開発する際にかかる費用はどのように算出されるのかチェックしていきましょう。
ARに限った話ではありませんが、システム開発の費用は主に人件費で構成されており、システム開発費用は「人月」と呼ばれる工数単位をもとに算出されます。
人月とは、エンジニア1人が1ヶ月あたりに行うことのできる作業量を表す単位。1ヶ月あたり100万円のシステムエンジニア1名と、1ヶ月あたり50万円のプログラマー2名の合計3名で2ヶ月間かけて開発を手がけた場合、100×2+50×2=300万円になるということです。
つまり、システム開発にかかる費用はシステムエンジニアやプログラマーをどれだけ投入するのか、開発にどれくらいの時間がかかるのか、それぞれの単価がいくらかによって変わります。開発規模が大きい場合には時間がかかるため費用が高くなるでしょう。
「システム開発会社のホームページを見ても、具体的な料金表が載っていない」とお困りの方が多いですが、担当するエンジニアや開発規模によって異なってしまうため、どのようなシステムを作りたいのかヒアリングしてからでないと費用を算出できないのです。
それでは、参考程度にどのような人がどのくらいの単価なのかを確認しておきましょう。
ARシステム開発を依頼する会社を選ぶポイント
それでは、1から自社ARシステムを開発するという場合、どういったシステム開発会社を選ぶべきなのでしょうか。
まず何より重要なポイントと言えるのが、これまでの開発実績です。システム開発会社と一口に言ってCMSやメールシステム、CRMなどの開発を行っているところもあれば、ARやVR、AIなどの新たな技術を用いた開発に長けている会社などさまざま。ARシステムの開発を依頼する際には、きちんとAR分野で実績の豊富な会社に依頼しましょう。
加えて、ワンストップで開発を行っている会社を選ぶのも重要なポイント。下請け会社に任せている場合、費用が通常よりかさんでしまう可能性があるだけでなく、発注者側が伝えた要件が伝言ゲームのように伝わっていき、解釈のズレが発生したまま開発が進んでしまうなんてことも。下請けに会社に業務を任せている場合には、見積もり取得までの時間が他社に比べて長い傾向にあるため、見積もりの算出に時間がかかっている……という場合には要注意です。
思い描いた通りのARシステムを開発してもらうためにも、自社で開発を手がけている会社に相談するべきでしょう。
- 【これだけは押さえておきたいポイント】
-
- ARシステムの発注先を探す場合には、
これまでの実績が豊富で、AR分野を得意としている会社を選ぶ - 自社で開発を行っているのかも重要なポイント
下請けに任せている会社には要注意
- ARシステムの発注先を探す場合には、
【まとめ】ARシステム開発会社選びで迷ったらアイミツへ
今回は、ARシステム開発にかかる費用相場とともに、発注会社を選ぶ際の注意点などもご紹介してきました。
ARは、今回ご紹介した「COCOAR」だけでなく、さまざまな制作サービスが提供されています。プログラミングや専門的な知識がなくともARコンテンツを制作することができるため、費用をあまりかけずに気軽に作ってみたいという場合には、そういったサービスを利用してみるのも1つの手段と言えるでしょう。
しかし、こだわってARシステムを開発したいという場合や、表現方法を多彩にしたいという場合にはオリジナルシステムとして開発を依頼するのがベストです。
自社の要望を実現するARシステム開発会社選びは、ぜひ「アイミツ」のコンシェルジュにお任せください。要望をヒアリングし、無料で複数社ご提案させていただきます。一括見積もりも可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
【低予算で作りたい方必見!】システム開発に使える補助金・助成金まとめ
システム開発には、それなりの費用がかかります。そこで、少しでも費用を抑えたいときに役立つのが国や地方自治体の補助金です。以下にシステム開発に活用できる補助金を3つ厳選してご紹介します。原則、契約前に申請が必要なので、発注先選びと並行して補助金情報を調べるのがおすすめです。
最大補助額 | 補助率 | 申請方法 | |
IT導入補助金 | 450万円 | 1/2以内 | 電子 |
ものづくり補助金 | 5,000万円 | 1/2または2/3 | 電子 |
持続化補助金 | 200万円 | 1/4 | 電子または郵送 |
IT導入補助金(サービス等生産性向上IT導入支援事業費補助金)
「IT導入補助金」は、ITを活用した中小企業や小規模企業の業務効率化・売り上げの向上を目的とし、ホームページ作成、クラウドツール・業務用ソフトウェアの導入にかかる費用の一部を補助します。補助額は最大450万円・補助率1/2以内です。
出典:IT導入補助金2023 https://www.it-hojo.jp/
ものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)
「ものづくり補助金」は、中小企業・小規模事業者が制度変更などに対応するための革新的サービス開発、設備投資などを支援する補助金です。「通常枠」「デジタル枠」「グローバル市場開拓型」などが設定されています。最大補助額は5000万円で、補助率は1/2または2/3です。
出典:ものづくり補助金総合サイト https://portal.monodukuri-hojo.jp/
持続化補助金(小規模事業者持続化補助金)
「持続化補助金」は、小規模事業者が制度変更に対応し、持続的な経営を実現するために必要な販路拡大に関わる経費を一部補助するものです。通常枠または特別枠(賃金引上げ枠・卒業枠・後継者支援枠・創業枠など)の申請類型いずれか1つの枠のみ申請可能。最大補助額は通常枠で50万、その他の枠で200万円で、ウェブサイト関連費の補助率は1/4です。
出典:小規模事業者 持続化補助金(一般型)https://r3.jizokukahojokin.info/
補助金について、さらに詳しい情報を知りたい方は以下の記事をご覧ください。
補助金を利用する際は、申請スケジュールや必要書類の準備に注意しましょう!
補助金を利用する上で何より大切なのは、規定に沿ってきちんと申請を行うことです。事業計画書、経費明細書など、必要な書類は各補助金・助成金の公式ホームページに記載されているため、もれなく準備し、不備のないように記載しましょう。
しかし、補助金申請は揃える書類や申請項目も多く、業務が煩雑になりがちです。スケジュールをきちんと把握しておらず、「気がついたら申請期限を過ぎていた」なんてことが起こる場合も。
「アイミツ」は、申請をスムーズに進められる補助金に詳しいホームページ制作会社を厳選し、「無料」でご紹介可能です。ぜひお気軽にお問い合わせください。
※補助金については2023年5月時点の情報をもとにご説明しています。
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