Rubyとは？特徴やできること・開発事例までわかりやすく解説【2024年最新版】

コンピュータの登場以来、用途や目的に応じたさまざまなプログラミング言語が世界中で生み出され、その正確な数は誰も把握できません。その中でもRubyは、日本で生まれたプログラミング言語として誕生当初から大きな注目を集め、現在も高い人気を保ちながらさまざまな現場で利用されています。また、初心者でも扱いやすいため、入門用としても重宝されている言語です。
そこでこの記事では、営業・バックオフィスなど、さまざまな分野の発注先を比較検討できる「アイミツ」が、Rubyの特徴やできること、開発事例などについて詳しく解説します。

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Ruby（ルビー）は、日本で開発されたオブジェクト指向型のスクリプト言語（アプリケーションを作成するための簡易的なプログラミング言語）です。文法がシンプルで扱いやすく、学習コストが低く抑えられることから、初心者の入門用としても多く活用されています。フリーソフトウェアのため無料で利用できるほか、配布や複製も可能です。また、日本で生まれたプログラミング言語では初めて、国際電気標準会議（IEC）で国際規格に認定されています。

Rubyは、開発者であるまつもとゆきひろ氏により、高校生のときに書き溜めたプログラミング言語のアイデアが原点となって、1995年12月に公開されました。Rubyという名称は、現在でもWeb開発などで幅広く利用されているPerl（パール）のようなプログラミング言語を作りたいという想いに由来しています。6月の誕生石であるパール（真珠）にちなんで、7月の誕生石であるルビーという名が付けられたというわけです。そのため、RubyはPerlと同様Web開発に適しているほか、スマートフォンのアプリ開発にも利用されるなど、汎用性の高い言語となっています。

数多くのエンジニアから支持されているRubyには、さまざまな特徴があります。以下より、Rubyの主な特徴について、順に解説します。

前章で触れたとおり、Rubyは日本産のプログラミング言語であり、日本人エンジニアにとっては親しみを感じやすいと言えます。当然、日本語による情報も豊富にあるため、初心者でも安心して利用が可能です。
また、日本産のプログラミング言語として初めて、国際電気標準会議（IEC）で国際規格に認定されたことも、安心して利用できる大きなポイントとなっています。

Rubyはオブジェクト指向型のプログラミング言語です。オブジェクト指向とは、さまざまな要素をオブジェクト（モノ）として扱い、それらを組み合わせてプログラムを構成するという考え方。処理の単位がシンプルにまとめられるため、プログラムの共有や多様な使い分けが可能なほか、影響範囲が明確となり、問題の特定や修正も容易にできるという特徴があります。
なお、他のオブジェクト指向型言語には、C++やPHP、Java、Python、Swiftなどがあります。

Rubyには、Ruby on Railsという専用のWebアプリケーションフレームワークがあります。フレームワークとは、必要な機能やライブラリなどがあらかじめ備えられた、開発の土台となるソフトウェアです。フレームワークにより、開発者はプログラムをゼロから作成することなく、すでに用意されているものを雛形として活用できるため、開発の大幅な効率化やスピードアップが実現します。
Rubyによる開発においては、世界中のエンジニアがRuby on Railsを活用しており、扱いやすいフレームワークとしてさまざまな現場で重宝されています。

Rubyは、Javaなど他のプログラミング言語に比べ文法が比較的簡単で、シンプルなソースコードになるのも特徴の1つ。そのため、初心者でも習得しやすく、入門用として広く利用されています。
また、ソースコードの記述量が少なくて済むため、メンテナンス性が高いことも特徴です。扱いやすいプログラミング言語として多くのエンジニアからの支持を集めています。

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上述したとおり、文法がシンプルで扱いやすいなどさまざまな特徴を持ち、人気の高いプログラミング言語であるRubyですが、実際にどのようなことができるのでしょうか。以下より、Rubyでできることについて順に紹介します。

Rubyを利用してできることのうち、代表的なものの1つとして挙げられるのが、Webサイトの開発です。主にサーバーサイド処理（PCなどクライアントからの要求を受け取り、Webサーバー側で実行する処理）の実装に利用され、ユーザーから入力された情報を受け取って加工したり、データベースから必要なデータを取得してクライアントに返したりします。Rubyによって、ショッピングサイトやポータルサイト、ブログなど、さまざまなWebサイトを開発することが可能です。

SNSの開発も、Rubyでできることの1つに挙げられます。ユーザー情報の登録やログインのほか、さまざまな投稿の管理など、SNSにおいて必要な機能をRubyで実装することが可能です。日本では、求人企業と求職者を結び付けるビジネスSNSであるWantedly、海外では、宿泊施設を借りたい人と貸したい人を繋ぐWebサービスであるAirbnbなどが、Rubyを利用して開発されています。

Webアプリケーションの開発も、Rubyを利用してできる代表的なことの1つです。会員登録、ログイン認証、あらゆるデータ管理など、Webアプリケーションで必要となるさまざまな機能をRubyで実装できます。Rubyを利用して開発された主なWebアプリケーションに、料理のレシピ提供サービスとして著名なクックパッドや、評価や口コミを参考にしながらさまざまな飲食店が探せる食べログなどがあります。

Rubyには、RUBYMOTIONやRUBOTOといった、スマホアプリの開発に適した開発環境やフレームワークが存在しており、これらを利用して効率的にiPhoneアプリやAndroidアプリを開発することが可能です。RubyはWebサイトの開発にも適しているため、Webサイトとスマホアプリを組み合わせたハイブリッドアプリも開発できます。

スクレイピングとは、Web上に存在するさまざまなサイトから特定の情報を収集することです。収集した情報を分析したり、加工したりしながら、分析・調査や、新たな情報の作成などに活用します。Rubyでは、Nokogiriなどのライブラリによって、複雑なコーディングを必要とせず、初心者でも手軽にスクレイピングが実施可能です。Rubyを利用したスクレイピングを実施している代表的なサービスに、著名なニュース配信サービスであるGunosyがあります。

APIの開発も、Rubyを利用してできることの1つです。API（Application Programming Interface）とは、異なるシステムやアプリケーションがお互いに連携するためのインターフェースとなるプログラムのことを指します。例えば、ブログ記事をボタン1つでFacebookやTwitterなどのSNSで共有できる機能がありますが、その実現には、APIが利用されているのです。Rubyによって、このような機能を実現するためのAPIを開発することが可能です。

Rubyはさまざまな企業において活用されています。ここでは、Rubyを使った開発事例として、代表的なものの一部を以下で紹介します。
・クックパッド
前述したとおり、著名なレシピ提供サービスであるクックパッドは、Rubyを利用して開発されています。さまざまな機能を実現し、ユーザー体験を向上させるために、Ruby on Railsが活用されているのです。
・クラウドワークス
大手クラウドソーシングサービスであるクラウドワークスも、Rubyを利用して開発されています。利便性向上のために機能追加や仕様変更が度々実施されますが、メンテナンス性の高いRubyが活きていると言えます。
・Hulu
2008年にアメリカで誕生した動画配信サービスであるHuluも、Rubyを利用して開発されました。2012年に開催されたRailsConf（Ruby on Railsのカンファレンス）では、Huluがスポンサーにもなっています。
・Twitter
世界中で膨大な数の利用者を抱えるTwitterも、当初はRubyを利用して開発されたことで知られています。ただし、現在は、JavaVM（Java仮想マシン）上で動作するScalaによるシステムへ移行したようです。

Rubyを利用したシステム開発を内製によって実現することは可能ですが、昨今の人手不足の折、十分な数のエンジニアを揃えるには大きなコストがかかるケースも予想されます。そのため、外部の開発会社に依頼することもおすすめです。Rubyでの開発に長けている開発会社は多く存在するため、その中から自社の案件に合致した優秀な会社が選定できれば、短期間で高品質なシステムが実現できるなどの多くのメリットが考えられるでしょう。

では、Rubyを利用した開発を依頼する会社を選ぶ際には、どのようなポイントがあるのでしょうか。以下より、システム開発会社の選び方のポイントについて主なものを順に紹介します。

開発実績は、システム開発を依頼する会社を選ぶ際にまず確認したいポイントです。実績が豊富な会社であれば、さまざまな知見やノウハウが蓄積されていると考えられるため、品質の高いシステムが実現できる可能性が高くなります。加えて、得意分野が自社の案件に合っているかどうかも重要です。「金融系システムに強い」「会計システムなら自信がある」「建築系システムのノウハウが豊富」など、開発会社にはそれぞれ得意分野があります。Rubyに強いことはもちろん、得意分野が自社に合致している会社を選定できれば安心です。

自社開発の割合が高いシステム開発会社であるかどうかも確認しておきたいポイントです。システム開発では、元請けから2次請け・3次請けと、下請けの開発会社に委託されることもままありますが、その場合、無駄な中間マージンが発生する恐れがある上、実際に開発に従事するエンジニアとのコミュニケーションも困難になると考えられます。そのため、できる限り自社開発してくれる会社を選定することが賢明と言えるでしょう。

システム開発においては、納品したらすべてが完了するわけではありません。システムを末永く効果的に活用するために、その後の運用・保守フェーズにおけるメンテナンスが非常に重要です。また、予期せぬエラーやシステムダウンなど、想定外の事態が発生する恐れもあります。そのため、納品後の運用・保守体制は整っているか、十分なサポートを受けられるのかなどをしっかりと確認しておくことをおすすめします。

つづいては、システム開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。

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今回は、Rubyの特徴やできること、開発事例などについて解説しました。1995年の公開から長い年月が経過しているRubyですが、現在でも多くの人気を集め、さまざまな開発現場で有効に活用されています。Rubyを利用したシステムの開発を依頼する会社の選定にお悩みの際は、ぜひ「アイミツ」をご利用ください。ご要望をお伺いした上で、ニーズにマッチしたシステム開発会社を複数ご紹介します。お気軽にご相談ください。

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