株式会社FUNBREW～試作画面の素早い提供でイメージを共有しながらWebシステム構築｜企業の評判

「情報システムを導入したい」「Webサイトを構築したい」「AIを活用したい」

そうは思いながらも人的・コスト的理由からアクションを起こせないことはあるものです。特にそのように感じられる中小企業のカスタマー（発注者）に頼られ、評価されているのが株式会社FUNBREW。
社内にIT人材がいなくてもシステム導入の道が開けるのはなぜか、その秘訣を代表取締役の金井 泰樹（かない たいき）様に伺いました。

金井様　エンジニアが直接お話を伺う主な理由には、カスタマーのご希望に対する理解が深まることと、コストを抑えられることがあります。

SEやプログラマーなどが直接打ち合わせの場に入ることで、ご要望のヒヤリングから直接、動作イメージをご確認頂ける仮の画面（プロトタイプ）を作成できます。伝聞による間違いが起きなくなりますし、動作イメージを素早くリアルに、カスタマーにご確認頂けます。

また、営業が入るスタイルではどうしても人件費が上がり、コストを抑えたいお客さまにとっては足かせになってしまいます。

金井様　例えば、30万円しか予算がないけれど効率化したい、といったお客さまがいらっしゃったとします。その方に向けての仕事で営業が入り、販促費をかけ、仕様書をかっちり作り、と進めて行くと、エンジニアが稼働する工数も残りません。

その30万円が、一般的なシステム開発としては大きくない費用感だとしても、あるお客さまにとってはとても大きな、大切なお金です。その大切なお金を使ってご依頼いただく気持ちにお応えしたい、そう考えています。

金井様　新卒でITエンジニアになって以来、京都に住み、大阪の企業で働いていました。何社か転職をしてアプリや自社サービスの開発の経験を積んでいたのですが、あるとき「お客さまの声を直接聞ける仕事をしたい」と考えるようになりました。

一般的なIT企業では、お客さまと接する営業がいて、営業の話からエンジニアが仕様を考え、コーディングします。その環境にいる内に、本来、エンジニアはお客さまのためにシステムを作っているはずなのに、お客さまの役に立っているかどうか分からなくなりました。

また、ご相談を頂いていた中には予算を大きく取れない企業さまもいらっしゃって、そうした方々のご相談をお受けできないこともありました。

より幅広いお客さまと直接向き合えるエンジニアになるべく、フリーランスになりました。

しばらくは京都で仕事を請けていたのですが、2018年に家庭の事情で神奈川県藤沢市に引っ越すことになりました。それまでのお客さまは引き続きリモートでサポートできていた上に、東京・横浜などのお客さまからもお仕事を頂ける状況にもなったため、法人化することにしました。

同じ志を持つエンジニアと藤沢で出会い、その方と二人三脚で事業を進めています。

金井様　技術面としては、Webシステムの開発全般を得意としています。様々な環境・言語に対応できますが、世間に定着しており情報も多い、PHPを使うことが多いですね。

PHPはWebサービスのシステムによく使われるプログラミング言語で、古くから使われていて今も現役という、息の長い技術です。

情報システムは、システムの改善や法制度の変化への対応など、導入後も保守をしていかなければなりません。その際、息の長い技術を採用することで効率良く、継続的に維持できます。

他社が10年以上前に構築したシステムの保守を請け負ったこともあるのですが、息の長い技術が使われ、弊社も得意領域にしているからこそ、こうしたサポートもできました。逆に、仮に保守のない単発の開発だったとしても、息の長い技術を使っていれば何かあった時に対応できますし、対応できるようにしたいという気持ちも持ってご提案させて頂いています。

最新技術も良いのですが、お客さまが長きに渡って使い続けられるシステムをご提供したいと思っています。

金井様　中小企業からのご依頼が多いこともあり、業務領域は様々です。

どのような領域の業務でも、ご要望を丁寧にお伺いし、どの順番で何を作れば限られたご予算の中で最大限の効果を出せるかなどお話させて頂きながら構築を進めています。

ITに詳しい方ばかりでないので、お客さまのご要望に対し、まず画面に触れて動作を確認できるプロトタイプを素早くお出しすることを心がけています。

金井様　お客さまは沢山のアイデアをお持ちです。エンジニアが直接お話を伺い、アイデアをインターフェースとしてお見せできるよう心がけています。

中小の企業ですと、情報システム部門が存在しないことは良くあります。それゆえ、ご自分のアイデアをシステム的に説明することができずに尻込みしてしまう方もいらっしゃいます。

そうしたとき、プロトタイプを作って動かしながら打ち合わせを進めて行くと、品質やコスト、時間など何に重きを置いているかがお互いに分かるようになってくるんです。

金井様　短いもので2週間くらい、長いもので半年くらい、多いのは3か月程度、といったところでしょうか。保守・運用があったり追加開発があったりするものは別ですが、そこもお客さまの費用感をお伺いしながら、無理のないご計画を提案しています。

金井様　ある観光タクシーの企業で、オペレーターが運転手に対して、どこに行って誰を出迎えて、といった業務指示を紙で行なっていたところがありました。

お客さまから連絡を受けたオペレーターが文字を書き、それを印刷し、他部署に回し、それがようやくドライバーに届く、といったオペレーションでした。この指示を、ドライバーがスマートフォンで確認できるシステムを作りました。印刷コスト・情報共有の人的コストなどが大きく削減された、と感謝していただきました。

金井様　Excelのマクロはあるけれど保守できる人が不在になってしまった上、他部署との連携はない状況でした。その状態で、何かシステム化できないかという形のご要望でした。

金井様　いえ、知らなかったので、丁寧にお話を伺いました。

そもそものご依頼は社長さんだったのですが、実際に統括されている部長クラスの方や手配する方、ドライバーまでヒヤリングを行い、何が使いやすいのかを丁寧にお尋ねしました。

また、プロトタイプのテストもドライバーにご協力頂き、現場の方の使い勝手が良いものを意識して構築を進めていきました。

情報システムを導入すると、どうしてもシステムに合わせて業務フローを変えざるを得ない部分が出てきます。アナログな部分をそのままシステム化していますと無駄な工程が生まれたり、省くべき所を省けなくなってしまうこともあります。

現場の目線はとても大切ですね。何十年もこのやり方でやってきた、というものを変えていただくことをご納得頂くことになります。情報システムを最終的に利用するのは人ですから、使い手の目線を重視しています。

金井様　弊社はIT業界の士業のような存在でありたい、と思っています。それぞれの企業を弁護士さんや税理士さんがサポートしているように、ITについて相談したいとき、情報システムの専門家の知見が必要なときに、気軽に頼っていただきたいですね。

今はAIがブームですが、いざ自社でAIを活用しようとしても、具体的に何に活用できるか分からない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。伴走できるITの専門家として、気軽にご相談して頂ける相手でありたいと考えています。

目の前の業務で手一杯、という企業さまは、ITを活用しないことによる格差の広がりを気にされていると思います。そうした不安を解消させて頂きたいです。