フリー動画編集ソフトのおすすめ｜初心者にも使いやすいソフトを紹介【Windows10対応】【2024年最新版】

さまざまな分野・目的での動画活用が広く普及した昨今は、動画編集ソフトの種類も多岐にわたるものの「最初はなるべく費用を抑えたい」「無料で使用できるものはあるのか」とお考えの方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、おすすめのフリー動画編集ソフトを紹介するとともに、有料版の動画編集ソフトとの違いや、フリー動画編集ソフトを使用するメリットなどについても解説していきます。動画制作を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

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動画編集ソフトとは文字どおり動画を編集するためのソフトのことで、PC向けのソフトはもちろん近年ではスマートフォン向けの動画編集ソフトも登場しています。いずれの場合も画面上で動画や静止画をつなぎ合わせ、テロップや効果音、BGMなどの挿入といった機能を備えているのが一般的です。
動画編集ソフトは有料版・無料版の2種類があり、有料版の動画編集ソフトは「買い切り型」と「サブスクリプション型」に二分されます。無料版は有料版と比べると機能に制限があるケースが多いものの、社内向けのシンプルな動画であれば問題ないという声も多く聞かれます。

フリー動画編集ソフトと有料の動画編集ソフトには、具体的にどんな違いがあるのでしょうか。詳しく解説していきます。

フリー動画編集ソフトと有料版の動画編集ソフトの最大の違いとしてあげられるのは、使用できる機能の種類です。有料版は効率的かつ質の高い動画編集に役立つ多彩な機能を備えている一方で、フリー動画編集ソフトでは最低限の機能のみが使用可能というのが一般的とされています。効果音やエフェクトの種類も、フリー動画編集ソフトでは限られているケースが大半です。

フリー動画編集ソフトで制作された動画には、ソフトのロゴや透かし（ウォーターマーク）が表示されることが多いのも有料版との違いの1つです。ロゴ・透かしは画面の右下といった目立ちにくい部分に表示されるものの、ビジネスでの使用には不向きと言えます。
CMや会社紹介動画を外部に向けて公開するという場合には、フリー動画編集ソフトの使用は困難でしょう。

フリーの動画編集ソフトの中には、有料版の機能を使用できるものの期間に制限が設けられているものも多く存在しています。これはフリー動画編集ソフトというよりは、有料版の「無料体験版」を利用している形です。
サブスクリプション型の課金形態の場合は、無料体験期間の終了とともに有料版へ自動で移行される動画編集ソフトもあるので注意しましょう。

続いては、フリー動画編集ソフトの利用によって得られるメリットについて解説していきます。

動画編集ソフトを使用した経験のない人にとって、はじめから有料版の動画編集ソフトを導入するのはハードルが高いものです。フリーの動画編集ソフトはデバイスがあれば気軽に利用できるため、「とりあえず動画を編集してみたい」「動画編集ソフトの操作に慣れたい」といった場合にも挑戦しやすいというメリットがあります。

有料版の動画編集ソフトの多くは、無料で使用できる体験版を用意しています。導入を検討している有料の動画編集ソフトに実際に触れることができるため、「問題なく操作できるか」「期待している品質の動画を制作できるか」などの確認が可能。有料版の契約前に使用感・操作性を確かめられるのは大きなメリットと言えるでしょう。

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ここからは、Windows10に対応しているおすすめのフリー動画編集ソフトを紹介していきます。

VideoProc Converter（旧：VideoProc）は、Digiarty Software, Inc.が提供している動画編集ソフトです。製品版（有料版）のほかに無料版も用意されており、無料版であっても動画のカットやクロップ、エフェクト、字幕など基本的な編集機能はひと通り使用可能。画質やビデオコーデック、オーディオコーデックを細かに設定できるほか、動画の高画質変換や複数の動画の結合、PC画面の録画・変換といった機能、50を超える動画共有サービスからのダウンロードに対応しています。手ブレ補正やノイズ除去も使用できるので、ドローンやGoProなどで撮影した動画の編集にもおすすめでしょう。
そのほかにもGIF作成や任意のウォーターマーク付与、レンズ補正といった機能も備えているため、幅広い表現が可能です。機能の充実したフリー動画編集ソフトをお探しの方にうってつけです。

OpenShot Video Editorは、OpenShot Studios,LLCが提供するオープンソースのフリー動画編集ソフトです。Windowsのほか、macOSやLinuxにも対応しており、複数のプラットフォーム（OS）間での動画編集も可能となっています。フリー動画編集ソフトでありながらもトラック数が無制限なのが特徴で、厚みのある動画を作成することができます。
シンプルな設計と豊富な機能を兼ね備えているのも魅力で、ドラッグ＆ドロップの簡単な操作で動画編集を行えるだけでなくトリム・スライスやビデオエフェクト、タイトルエディターにくわえてフリー動画編集ソフトでは実装されていることが少ないオーディオ波形、音声ミキシング・編集機能も使用が可能です。さまざまな機能を試しながら動画編集のスキルを身につけたいという場合にもおすすめのフリー動画編集ソフトと言えるでしょう。

VideoProc Vloggerは、Digiarty Software, Inc.が提供しているフリー動画編集ソフトです。豊富な機能とスムーズに作業を進められる操作性を備えており、テキスト＆タイトルの挿入やエフェクトのほか、トランジションや結合・分割・クロップなどにも対応。ピクチャーインピクチャー（PIP）やクロマキー合成（グリーンバック）といった機能を使えば、テレビ番組のようなクオリティの動画制作が叶うでしょう。
また、YouTubeでの投稿に適した16:9やInstagram向けの1:1、TikTok向けの9:16など幅広いアスペクト比の設定が可能なのも魅力的なポイント。さらに、4K動画にも対応しているため、「高画質の動画を制作したい」「それぞれの媒体に合った動画を制作・投稿したい」という場合にもぴったりのフリー動画編集ソフトと言えるのではないでしょうか。

PowerDirectorは、サイバーリンクが提供しているWindows・Mac対応の動画編集ソフトです。有料版は7年連続で国内シェアNo.1を獲得するなど多くのユーザーからの支持を獲得しているのが大きな特徴で、30日間利用できる無料版も配布されています。基本的な編集作業はもちろん、マスク＆ブレンド機能やクロマキー合成、AIモーショントラッキングなど最新技術を取り入れた機能を豊富に実装しているほか、4KやHEVC H.265といった最新のファイル形式に対応。さらに手ぶれ補正や魚眼レンズゆがみ補正も備えているため、動きのある動画を制作したいという場合にもぴったりです。
くわえて、初心者向けのチュートリアルも充実しているため「動画編集の経験がなく不安」「使いこなせるかどうか心配」という方でも安心して利用できるのではないでしょうか。

Shotcutは、Meltytech, LLCが提供しているオープンソースのフリー動画編集ソフトです。クロスプラットフォームに対応しており、WIndowとmacOS、Linuxから使用することができます。幅広い動画・音声フォーマットに対応しているため、素材の形式を問わずに手軽に取り込み・編集できるのが大きな特徴。4K動画の編集も可能なので、高画質な動画を制作したいという方にもおすすめと言えます。
オーディオ機能が充実しているのも魅力で、音声データの波形表示にくわえて動画の速度変化に合わせた音声ピッチ補正やオーディオフィルターが用意されています。動画のエフェクトやフィルターも豊富なので、多彩な表現が叶うでしょう。動画ファイルやナレーション用のテキストをメモできる機能も備えるなど、細かな部分まで動画制作者に配慮されているため「プロ顔負けの動画を制作したい」という方にもぴったりです。

AviUtlは、個人が提供しているフリー動画編集ソフトです。AVIファイル向けに特化しており、動画のカット・結合のほか、トリミングや再生速度変更、リサイズなどの基本的な機能を備えています。
プラグインが充実しているのが最大の特徴で、たとえばテロップの挿入機能やフィルタ処理のための機能、ファイルを複数の拡張子で出力する機能などは公式から提供されているプラグインの活用によって実行が可能です。そのほかにもユーザー有志によって作成されたプラグインも存在しているため、必要に応じて自由に機能を拡張しながら利用することができます。拡張編集プラグインを導入すれば、タイムライン機能や設定ダイアログ機能などフリー動画編集ソフトの大半に未実装の機能が使用可能となります。
一方でフリー動画編集ソフトであることから、障害発生時の保証がないという点には注意が必要でしょう。

HitFilm Expressは、Artlist UK Limitedの提供するフリー動画編集ソフトです。ドラッグ＆ドロップで手軽にトランジションを追加できるなど、ユーザーのスキルを問わず操作しやすい設計が採用されているのが特徴。さまざまな視覚効果の追加にも対応しているため、質の高い動画を手軽に制作することができます。カットやスライス、トリムといった基本的な編集機能のほか、フィルタプリセットやクリエイティブアセット、モーショントラッキングを備えている上に高速処理が可能なことから「反応が遅い・重くて作業がなかなか進まない」といった状況に陥ることなく動画編集が行えるのも魅力的なポイントでしょう。
くわえて、クロマキー合成（グリーンバック・キーイング）や音声の波形表示にも対応しているので、YouTubeへ投稿する動画の制作にもぴったり。動画に挿入するテロップも2D・3Dから選択が可能です。

ここからは、実際にフリー動画編集ソフトを選ぶ際のポイントを詳しく解説していきます。

動画編集ソフトを導入する際には、事前に動画編集に使用するパソコンのスペックを把握しておきましょう。有料版・無料版を問わず、自身のパソコンでソフトを操作できるか否かは非常に重要なポイントです。WindowsやmacOSなどの対応OSだけでなく、動作環境も必ず確認してください。
フリーの動画編集ソフトであっても動作にはある程度のスペックを求められることも多いので、メモリやCPUなどを確認した上で候補を絞るとよいでしょう。

動画編集ソフトが自身にとって「使いやすいかどうか」も大切なポイントの1つです。実際にダウンロードの上で機能を確かめることもできますが「時間がない」「パソコンの容量を考えると難しい」という場合は、チュートリアル動画を閲覧してみることをおすすめします。
また、ひとことにフリー動画編集ソフトと言っても特徴はさまざまなので、現状の知識やスキルに合ったものを選ぶというのも重要な要素でしょう。

フリー動画編集ソフトは有料版と比較すると機能が制限されているものも多いため、「必要な機能を実装しているか」を確認しておくことが大切です。自身が必要としている機能が無料であっても使用できるか否かを確認した上で、導入するフリー動画編集ソフトの候補を絞り込みましょう。なお、必要な機能に優先順位をつけ、それにそって選定を進めるのもおすすめです。

この記事では、動画編集ソフトの概要や無料版・有料版の違い、フリー動画編集ソフトを使用するメリットとあわせておすすめのフリー動画編集ソフトを紹介してきました。近年はフリー動画ソフトであっても豊富な機能を備えたものも多く、うまく活用すればプロ顔負けの動画制作も不可能ではありません。しかし、編集に関する技術や知識の習得には手間と時間を要するのも事実です。確実に質の高い動画を制作したい場合は、プロである動画制作・映像制作会社への依頼も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
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