動画撮影の費用相場を解説【見積り公開】プロカメラマンに撮影だけ依頼したい人必見!
企業における動画制作のニーズが増え続ける昨今、制作に多く予算を確保できない方は撮影部分のみを依頼するというのも1つの手です。
動画撮影のみの費用相場は15万円/本(1日8時間撮影)程で、企画から撮影、編集など依頼する場合の半額以下に抑えることもできます。
また本記事ではコスト面だけでなく、動画撮影依頼で後悔しないためのポイントも解説していきます。新たにカメラマンをお探しの方はぜひ参考にしてください。
⇩動画制作全体の費用相場を知りたい人は以下の記事も要チェック
動画撮影のみの料金相場ガイド
まずはじめに、動画撮影のみ依頼した場合の費用相場を3つの項目にわけて解説していきます。
依頼先で変わる費用相場
依頼先 | 費用相場 | 特徴 |
---|---|---|
フリーランス(個人) | 5万~15万円 | ・低コストで柔軟性が高い ・スキルのばらつきがある |
制作会社 | 10万~30万円 | ・安定した品質 ・幅広いオーダーに応えられる |
広告代理店 | 30万~50万円以上 | ・高品質な人材とリソースの活用 ・下請け企業が撮影する場合が多い |
フリーランス(個人)
フリーランスに依頼する場合、撮影のみの費用相場は5万~15万円程度です。
フリーランスの動画撮影は制作会社よりも低コストな場合が多く、撮影の日時や場所に関しても柔軟に対応しやすい点が特徴です。
懸念点としては、カメラやスタジオ設備を必要とする撮影には制限が生じること。それらを別途手配する場合、想像以上に費用がかかってしまうかもしれません。
またフリーランスはそれぞれ得意な分野が異なるため、クオリティが大きくばらつく傾向があります。選定の際は過去の実績などをしっかりと確認しましょう。
制作会社
制作会社に依頼する場合、撮影のみの費用相場は10万~30万円程度です。
安定したクオリティと設備が揃っており、撮影の専門知識や経験豊富なスタッフが在籍していることがなによりの特徴。照明や音声なども含めたプロフェッショナルな環境が提供されやすいのも見逃せないポイントです。
しかし規模や知名度が高い制作会社の場合は、その分費用が高くなるケースもあるので注意が必要です。
広告代理店
広告代理店に依頼する場合、撮影のみの費用相場は30万~50万円程度です。
プロジェクト全体を管理してもらえるため、撮影だけの依頼であっても詳細なスケジュール調整や現場での段取りがスムーズに進むのが特徴です。特に大規模なプロジェクトや撮影が複数日にわたる場合には、代理店のコーディネート力がメリットとなり、安心して依頼できます。
ただ、肝心な動画撮影は下請け企業が担当する場合もあるので、打ち合わせで決まったことが上手く伝わっていなかったというケースも。制作チームや現場のスタッフとの直接的なコミュニケーションが難しくなるというのも念頭に置いておきましょう。
撮影時間で変わる費用相場
撮影時間 | 費用相場 | 特徴 |
---|---|---|
【短期撮影】 1時間未満 |
約1万~2万円 | 機材準備や現場調整も含まれるため 短時間だと割高になることも |
【半日撮影】 4~5時間 |
約3万~7万円 | イベント撮影や複数のシーンでの撮影に適する |
【1日撮影】 5~8時間 |
約8万~15万円 | スローモーション撮影、4K撮影 などに応じたオプションも選べる |
延長料金 | 約1~2万円/時間 | 撮影時間超過時の追加料金 |
プロのカメラマンに動画撮影のみを依頼する際の費用は、撮影時間や求められる撮影内容によって変動します。
1時間程度の短時間の撮影では、現場の準備やカメラセッティングの時間と撮影時間が見合わなず、割高になってしまう可能性があります。
4~5時間の半日撮影になると、イベント撮影や複数のシーンが撮影でき、構図やライティングの調整に時間をかけられるため、撮影のクオリティも安定しやすくなります。シーン転換やカメラアングルの変更も可能です。
さらに1日(8時間)の撮影では、イベント全体の記録や複数ロケーションでの撮影に対応でき、撮影スケジュールに余裕をもたせながら進行することが可能です。特別なリクエスト(スローモーション撮影、4K撮影など)に応じたオプションも選べます。
当日の進行によっては追加料金が発生することもあります。撮影時間を超えた場合には1時間あたり1万~2万円の延長料金がかかるため、事前に延長条件についても確認しておきましょう。
活用シーンで変わる費用相場
企業イベント撮影の費用相場
2~3時間はイベントの一部や短時間のプログラムを記録するのに適した長さといえます。製品発表会や就職説明会などを実施したい人は5万~8万円程度を想定しておきましょう。
また半日ほど時間を要することの多い社内研修会や経営方針説明会などを実施する場合は、8万~12万円程度が相場です。必要に応じてアングル変更やライティングの調整が可能となり、複数のシーンで撮影することで映像にバリエーションを加えられます。
さらに大規模な会議や展示会、カンファレンス・セミナーなど、長時間にわたるイベントでは1日の撮影で複数のシーンやロケーションでの対応が求められます。このような場合はおよそ12万~20万円程度が相場です。
ゲストスピーチや参加者の交流風景、ステージイベントの全体など、イベント全体を網羅的に撮影してもらえるのが特徴です。
⇩イベント動画制作でおすすめの会社を知りたい方は以下の記事もご覧ください。
商品PR動画撮影の費用相場
1時間の撮影にかかる費用は1万~2万円程度です。シンプルな商品紹介やシーンの少ない撮影に向いており、機材のセッティングやライティング調整のために限られた時間内で迅速な撮影が求められます。
3時間の撮影にかかる費用は3万~5万円程度。1時間に比べて商品の特徴を多角的に表現できる時間的余裕が生まれ、光や背景の調整もより細かく行うことが可能です。このため複数の角度やシーンを使った表現、商品の機能性や質感など、さまざまな側面を映像に反映させるのに適しています。
半日(4~5時間)にかかる費用は5万~7万円程度が相場です。半日ほど時間を確保できれば、商品の質感や詳細を捉えるのはもちろん、使い方や応用シーンを自然に演出でき、ブランドの世界観やメッセージ性も含めて映像に取り入れやすくなります。特に、商品の持つストーリー性や使用されるシチュエーションを意識した演出が可能になり、印象深いPR映像を作り上げることができます。
1日(8時間)の撮影にかかる費用相場は8万~15万円程度。多角的な視点での映像表現が可能で、映像にこだわりを持たせたい企業にとっては非常に効果的な手段です。商品を置く背景の変更や小道具の追加、モデルやナレーションを使った撮影にも対応できるため、視聴者の印象に残る映像を実現できます。
⇩商品紹介動画制作でおすすめの会社を知りたい方は以下の記事もご覧ください。
YouTubeやSNS用の動画撮影の費用相場
約15秒のSNS動画は簡素なシーン構成が多く平均費用は1万~3万円程度です。特にリールやTikTok向けに利用され短い分、撮影にも集中力と効率が求められます。
30秒の動画では1万~5万円程度が一般的です。撮影シーンが増えることでカット割りや演出の工夫が可能になり、視覚的に印象を残しやすくなります。
1分以上の動画になると5万~10万円以上のコストがかかってきます。特にSNSプロモーション向けの説明的な動画やストーリーテリングの要素が強いコンテンツに向いており、カメラアングルやライティングの調整に時間がかかることが多く、費用も増加する傾向です。
3分程度の長尺動画ではさらに10万~15万円と費用が増加します。シーン転換や異なるロケーション撮影がしやすく、撮影も複数カメラを用いることで臨場感が増します。
⇩YouTube動画制作依頼におすすめの会社を知りたい方は以下の記事もご覧ください。
知っておきたい動画撮影費用の構成要素
動画撮影の費用は、単純な人件費だけでなく、機材、場所、特殊な照明や音響など多くの要素で構成されています。ここでは、撮影費用がどういった要素で構成されているのかを解説していきます。
カメラマンの人件費
動画撮影におけるカメラマンの人件費は、経験やスキル、撮影の内容によって大きく異なります。
例えばプロモーション動画やSNS用の動画撮影など、短時間で効率的にクオリティを出すことが求められる場合、経験豊富なカメラマンが選ばれることが多く、その分人件費が高くなります。
また、カメラマンが一人で複数の役割(照明や音響調整など)をこなすこともありますが、複雑な撮影や高品質を求める場合、専門のチームが必要になるため、そういった場合はコストも増加していきます。
機材使用料(カメラ・照明・音声機器など)
機材使用料もコストの大きな部分を占めます。カメラは基本的なデジタル一眼から高性能のシネマカメラまで幅があり、クオリティに応じて料金も大きく変わります。
また照明機材も不可欠で、シーンに合わせたライティングを整えるために、LEDライトやソフトボックスなどさまざまな種類の照明器具が必要です。
音声機器も同様に、クリアな音質を確保するためにピンマイクやブームマイク、音響レコーダーが使用されることが多く、撮影現場に応じて選択されます。これらの機材費は使用する品質や種類により変動し、特に高品質な映像が求められる場合は費用が高くなる傾向にあります
交通費やロケ地費用
交通費やロケ地の費用も大きな構成要素です。特に、遠方や特殊なロケーションでの撮影では、移動にかかる交通費が撮影費用に加算されることが多く、車両手配や燃料代も含まれる場合があります。
また撮影場所の使用料は、施設の種類や立地条件によって異なり貸切や時間貸しが一般的です。公共施設や人気のロケーションでの撮影には特別な許可や追加費用が必要になることもあり、撮影のスムーズな進行のために事前手続きが重要です。
【PRONIアイミツ独自情報】動画制作・撮影の実際の見積もりを紹介
ここからはPRONIアイミツが独自に調査した動画撮影・動画制作の実際の見積もりを紹介します。
≪事例①≫都内3ヵ所でロケを実施した動画撮影見積もり
対応範囲:撮影のみ
≪事例②≫インタビュー動画制作見積もり
対応範囲:企画/撮影/編集
≪事例③≫ドローン撮影を実施した際の動画制作見積もり
対応範囲:企画/撮影/編集
予算内で高品質!撮影だけ依頼する際のコストダウン戦略
ここまで具体的な費用相場について説明してきましたが、可能であればより費用を削減したい人もいらっしゃるでしょう。以下では動画撮影だけ依頼する際のコストダウン戦略について解説していきます。
特殊機材や追加オプションを省く
特殊な機材や高額なオプションは魅力的ですが、コスト削減を優先する場合には、必要最低限の機材に絞ることをおすすめします。
特に、一般的な撮影に十分対応できる標準的な機材を選ぶことで追加コストを抑えられます。また、演出用の照明や高度な編集サービスなど、プロジェクトの本質に関わらないオプションは省くことも検討しましょう。撮影会社と事前にどの機材が必須かを確認し本当に必要な部分のみ依頼することで、映像の品質を保ちながらコストを削減することができます。
繁忙期を避けたスケジュール調整で安く依頼する
撮影業界には繁忙期と閑散期が存在し、繁忙期には料金が高くなる傾向があります。そのため可能であれば閑散期に依頼することをおすすめします。
例えば、夏のイベントシーズンや年末商戦を避けて撮影日を調整することで、撮影会社が柔軟にスケジュールを調整しやすくなり、割引の交渉も期待できるでしょう。
撮影を計画する際には、あらかじめ繁忙期を確認し、スケジュールに余裕を持って交渉を進めることがコスト削減につながります。
期間 | 時期 | 理由 |
---|---|---|
3~4月 | 繁忙期 | 新年度イベントやPR撮影需要が増加 |
8月 | 繁忙期 | 夏の観光シーズン、改編期のCM制作需要が増加 |
10~12月 | 繁忙期 | 年末商戦やホリデーシーズンのPRで撮影需要増加 |
1~2月 | 閑散期 | 繁忙期後による依頼減少 |
9月 | 閑散期 | 年末商戦前による依頼減少 |
自社でできることを可能な限り済ませておく
コスト削減の観点から、自社で対応できる準備作業や後工程を先に済ませておくことも有効です。
たとえば、ロケーションの選定や小道具の準備、出演者の調整など、撮影当日に必要な準備をあらかじめ自社で整えておけば、撮影会社に依頼する範囲を限定でき、費用を抑えることができます。
また、撮影後の編集作業を自社で行うことが可能であればさらにコスト削減が可能です。撮影に関わる部分の一部を自社で負担することで、プロに依頼する内容を最小限にとどめ、予算内で効率的な撮影が実現できます。
これだけ押さえればOK!動画撮影依頼で後悔しないための必須ガイド
動画撮影を依頼する際、重要なポイントを押さえておくことで思わぬ失敗を避けることができます。カメラマンの実績や納品形式、ポリシーの確認など、事前にチェックすべき事項を解説します。
カメラマンの過去の実績や得意分野を確認する
カメラマンの過去の実績や得意分野をチェックすることで、希望する動画のイメージに近い作品が提供される可能性が高まります。例えば、イベント撮影やPR動画、SNS向けの短編など、カメラマンごとに得意分野が異なるため、ポートフォリオを見て自社の求めるテイストに合っているかを確認しましょう。
納品形式とデータの受け取り方法を確認する
撮影した動画の納品形式やデータの受け取り方法もあらかじめ確認しておくことが大切です。高解像度のファイルが必要な場合や、特定の形式(MP4やMOVなど)が望ましい場合は、事前に伝えることで納品後のトラブルを防ぐことができます。
また、オンラインストレージ経由での共有や物理メディアでの受け取りなど、希望に合った受け取り方法が対応可能かも確認しましょう。
依頼内容の変更やキャンセルのポリシーを確認する
急なスケジュール変更やキャンセルが必要になるケースに備えて、事前にカメラマンのキャンセルや変更ポリシーについて確認しておくことは重要です。
特に屋外での撮影は天候の影響を受けやすいため、悪天候による日程変更の対応も確認しましょう。カメラマンによっては天候不良での延期に追加費用がかかる場合も。日程の再調整に柔軟に応じてもらえるか事前に確認しましょう。
⇩動画制作依頼で確認すべき契約内容については以下の記事で説明しています。
撮影以外は?企画から編集まで依頼した際の費用相場
本記事では動画制作の撮影部分のみにフォーカスを当てて解説してきましたが、企画や編集を含む一般的な動画制作の場合は1本動画を作るのに30万~80万円が相場です。
実写や高品質なアニメーションを起用する場合は100万円以上になることを想定しておきましょう。
もちろん制作する動画の目的・用途でも費用が変動するので、詳しく相場を知りたい人は以下の記事もご覧ください。
【低予算で作りたい方必見!】動画制作・映像制作に使える補助金・助成金まとめ
効果的な動画を制作するにはそれなりの費用がかかります。そこで、少しでも費用を抑えたいときに役立つのが国や地方自治体の補助金です。以下に動画制作・映像制作に活用できる補助金を3つ厳選してご紹介します。原則、契約前に申請が必要なので、発注先選びと並行して補助金情報を調べるのがおすすめです。
最大補助額 | 補助率 | 申請方法 | |
---|---|---|---|
持続化補助金 | 200万円 | 1/4 | 電子または郵送 |
事業再構築補助金 | 1億5,000万円 | 2/3から1/2 | 電子 |
IT導入補助金 | 450万円 | 1/2以内 | 電子 |
持続化補助金(小規模事業者持続化補助金)
「持続化補助金」は、小規模事業者が制度変更に対応し、持続的な経営を実現するために必要な販路拡大に関わる経費を一部補助するものです。通常枠または特別枠(賃金引上げ枠・卒業枠・後継者支援枠・創業枠など)の申請類型いずれか1つの枠のみ申請可能。最大補助額は通常枠で50万、その他の枠で200万円で、ウェブサイト関連費の補助率は1/4です。
事業再構築補助金
「事業再構築補助金」は、ウィズコロナ・ポストコロナの経済社会の変化に対応するために、事業再構築に前向きな中小企業を支援し、日本経済の構造転換を促すことを目的としています。支援類型は、通常枠や大規模賃金引上枠など合計6つ。補助金額は枠によって異なりますが、最大補助金額は1億5,000万円で、その場合の補助率は2/3から1/2です。
出典:事業再構築補助金
IT導入補助金(サービス等生産性向上IT導入支援事業費補助金)
「IT導入補助金」は、ITを活用した中小企業や小規模企業の業務効率化・売り上げの向上を目的とし、ニーズに合うITツールの導入にかかる費用の一部を補助するものです。業種などによって異なりますが、対象となる動画制作ツールもあるので詳細を詳しくチェックしてみましょう。補助額は最大450万円・補助率1/2以内です。
出典:IT導入補助金2023
補助金について、さらに詳しい情報を知りたい方は以下の記事をご覧ください。
補助金を利用する際は、申請スケジュールや必要書類の準備に注意しましょう!
補助金を利用する上で何より大切なのは、規定に沿ってきちんと申請を行うことです。事業計画書、経費明細書など、必要な書類は各補助金・助成金の公式ホームページに記載されているため、もれなく準備し、不備のないように記載しましょう。
しかし、補助金申請は揃える書類や申請項目も多く、業務が煩雑になりがちです。スケジュールをきちんと把握しておらず、「気がついたら申請期限を過ぎていた」なんてことが起こる場合も。
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※補助金については2023年5月時点の情報をもとにご説明しています。
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