DVD制作の平均費用と料金相場【2024年最新版】
この記事ではそんなDVDの制作にかかる費用の相場を中心に、コストを抑えるためのコツやDVD制作会社を選ぶ際のポイントについてご紹介します。DVDをつくりたい方はぜひ参考にしてみてください。
□関連記事:動画制作・映像制作の平均費用と料金相場|早見表つき
費目別に見るDVD制作費の相場
費目別の料金相場を見ていきましょう。
費目 | 相場 |
---|---|
企画費 | 3万円から8万円 |
撮影費 | 2万5,000円から6万円 |
編集・MA費 | 4万円から8万円 |
エンコード・オーサリング費 | 各1万5,000円から2万5,000円 |
デザイン費 | 5,000円から2万5,000円 |
プレス費 | 1枚あたり60円から180円 |
企画費
クライアントの要望やDVDを制作・配布・販売する目的をふまえ、動画全体の構成やコンセプト、尺などを決める際にかかる費用です。一般的な相場は3万円から8万円前後。
映像制作会社によっては進行管理費などが上乗せされることもある一方、セミナーや講演会といったイベントをDVDに収める場合は、企画のプロセス自体が省かれることが多いようです。
撮影費
業務用カメラや照明などの機材を使って撮影を行う際にかかる費用です。前述の通り、撮影スタッフの人件費と機材費が主な内訳となります。
相場はカメラマン1名による半日から1日の撮影が2万5,000円から3万円前後、2名以上の撮影が4万円から6万円前後。撮影スタジオを借りる場合は別途後述する利用料がかかるので注意しましょう。
編集・MA費
撮影した動画のカットをつなぎ、テロップやナレーション、BGMを加えながら作品として仕上げていく際にかかる費用です。
DVDの場合、それほど凝った編集・MAが施されることは少なく、費用もそれほど高くありません。編集・MAあわせて一般的に4万円から8万円前後が相場です。中小規模のDVD制作会社のなかには「おまかせプラン」などとして簡易的な編集作業をさらに安い料金で請け負うところもあるようです。
エンコード・オーサリング費
動画をDVD形式に変換したうえで、市販のDVDにも見られるようなチャプターやメニューを加えていく際にかかる費用です。このエンコードとオーサリングの工程があって初めてDVDをプレーヤーに読み込ませ、再生やシーンごとの頭出しができるようになります。
エンコード・オーサリング費用の一般的な相場は、いずれも1万5,000円から2万5,000円前後。エンコードに関しては基本的に動画の長さが料金の基準になり、オーサリングに関してはメニューの作成、チャプター設定といった作業項目ごとに細かい料金を設定している制作会社もあるようです。
デザイン費
DVDの盤面とジャケットのデザインにかかる費用です。デザインにはAdobe社のIllustratorやInDesignといった画像編集ソフトが使われることが多く、簡易的なもので5,000円前後、配布・販売用DVDのオリジナルデザインで1万5,000円から2万5,000円前後が相場とされています。
プレス費
完成したDVDを量産する際にかかる費用です。料金は制作会社によってやや差がありますが、1枚あたりおおむね60円から180円前後。一度にプレスする枚数が増えるほど単価は下がります。
ちなみにプレスとコピーの違いは、金型(原版)を使うかどうか。最初に金型を作成し、それをもとに表面にピット(※)が入ったディスクを量産していくのがプレス。市販のDVD-Rに表面的なデータだけを焼き付けるのがコピーです。
前者の方がエラーやノイズが混じる可能性が低く、映画やライブ映像など、市販されているDVDのほぼすべてはプレスによってつくられています。
※ピット:DVDプレーヤーが再生信号を読み取るためのくぼみ
見落としがちな費用にも注意
上記のほか、DVDのパッケージにもコストがかかります。相場は「トールケース」と呼ばれるプラスチックケースが1個20円から30円、不織布袋が10円から15円前後です。
また、撮影を行う場合、スタッフの出張費(交通費、宿泊費など)のほか、スタジオの利用料(1日の利用でおおむね3万円から5万円前後)がかかることがあるので注意しましょう。
- 【これだけは押さえておきたいポイント】
-
- 企画費の相場は3万円から8万円前後
- 撮影費の相場は2万5,000円から6万円前後
- 編集・MA費の相場は4万円から8万円前後
- エンコード・オーサリングの費用は
それぞれ1万5,000円から2万5,000円前後 - 盤面、ジャケットのデザイン費は
5,000円から2万5,000円前後 - プレスの費用は1枚あたり60円から180円前後
- その他パッケージの費用、撮影を行う場合は
スタジオ利用料などがかかることも
依頼内容別に見るDVD制作費の相場
次に依頼内容別の料金相場をご紹介します。
依頼内容 | 相場 |
---|---|
撮影・編集済み動画のDVD化 | 8万円から12万円 |
イベント撮影+DVD化 | 20万円から35万円 |
撮影・編集済み動画のDVD化を依頼する場合
撮影・編集が済んでいる動画を用意したうえで、エンコードやオーサリング、プレスをDVD制作会社へ依頼する場合、費用の相場は8万円から12万円前後。
たとえば株式会社日本ビデオサービス(京都府京都市)の場合、再生時間15分・メニュー&チャプター付きのDVD1,000枚の制作を10万円前後で請け負っています。
イベント撮影+撮影した動画の編集・DVD化を依頼する場合
セミナー、講演会などのイベントの撮影から編集・MA、エンコード、オーサリング、プレスまでトータルに依頼した場合、費用は20万円から35万円前後。
セッション形式のイベントで複数台のカメラが必要になった場合や、動画の途中にプレゼン資料のスライドを差し込む場合には追加費用がかかることもあるので、制作会社にあらかじめ確認しておきましょう。
- 【これだけは押さえておきたいポイント】
-
- 撮影・編集済みの動画をDVD化する費用は
8万円から12万円前後 - イベント撮影+編集・DVD制作まで依頼する場合の費用は
20万円から35万円前後
- 撮影・編集済みの動画をDVD化する費用は
DVDの制作費の算出方法
まずはDVDの制作費に何が含まれるのか整理しておきましょう。
撮影・編集済みの動画をDVD化する際にかかるのは、エンコード費、オーサリング費、デザイン費、プレス費の4つ。動画をDVD形式(mpeg2)のファイルに変換し、チャプターやメニューを作成したうえで盤面・ジャケットをデザインし、量産するという流れです。
近年はオーサリング専用ツールや画像編集ソフトが普及したことも影響し、料金相場は下がりつつある模様。10万円以下の予算で引き受けてくれる会社も少なくありません。
一方、撮影・編集を含めゼロからDVDを制作する場合は、各工程を担当するスタッフ(ディレクター、カメラマン、音声、編集など)の人件費&機材費がメインの費用。
web動画などと同様、ハイスペックな機材を使う場合、撮影・編集に手をかけたりすればおのずと費用は増しますが、家庭を中心に広く普及しているDVDの場合、メディアの性質もあってか、高額な料金を設定している制作会社はほとんどありません。
企画や編集にこだわり抜いてハイクオリティな映像作品を形にするというよりは、中小企業や個人事業主に寄り添い、手軽な料金で制作を請け負う会社が多いようです。
なぜ価格が違う?価格差の出る理由
各種制作ツールが普及し、価格競争も進むなか、DVD制作会社間の料金差はそれほど大きくありません。ただ、ジャケットのデザインを簡易的なものに留める、プレスを人件費の安い海外の工場に委託するなどといった手段で、費用を抑えている会社もあるようです。
DVDの制作を発注する際は必ず複数の見積もりをとり、内訳をしっかり見比べたうえで契約先を選ぶのが大切でしょう。
できるだけ費用を抑えるためには
制作費を抑えるためには、可能な限りまとめてプレスをすること。前述の通り、基本的に一度にプレスする枚数が多いほど1枚あたりの単価が下がるからです。
とりわけ配布・販売を目的とする場合、取引先の数や商況をふまえたうえで、あらかじめ数に余裕を持たせてつくっておいた方が結果的に費用が抑えられることもあるのではないでしょうか。
- 【これだけは押さえておきたいポイント】
-
- DVD制作会社間の価格差は大きくないが、
なかには工程を工夫することで料金を抑えている会社も - 発注の際は複数の制作会社から見積もりをとり、
見比べたうえで契約先を選ぶこと - 制作コストを抑えるにはできる限りまとめてプレスするのが効果的
- DVD制作会社間の価格差は大きくないが、
アイミツでの取引事例
ここでは実際にあった取引事例をご紹介します。
DVD制作を依頼した際、プレスする場所によって価格差が生じるケースがありますので確認してみましょう。
下の表は、ある制作会社が提案した見積書の内訳です。
プレス場所 | DVD・ジャケット印刷(2枚組・ケース付) ※一枚あたり |
DVD制作 (メニュー画面等) |
国内 | 850円 | 40,000円 |
海外 | 550円 | 40,000円 |
自社 | 300円 | 40,000円 |
このようにプレスする場所によって料金が大きく変わることもあります。
ご自身の想定するDVD制作はいくらでできるのか気になりましたら、こちらからお問い合わせください!
アイミツで「時間」「コスト」の無駄を解消
ここからはアイミツで発注先を探すことの3つメリットについて説明します。
完全無料で利用できる
お客様の負担は0円。費用は一切かかりません。発注に至った際にも諸費用をご請求することはございません。
最短翌日までに複数社の見積もりを比較できる
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発注での失敗を削減
ヒアリング内容を踏まえて、最新のAIシステムを活用して発注先の選定をするため、会社選びのミスをなくすことができます。
アイミツのメリットを簡単にご紹介しました。発注初心者の方でも安心して利用できるような体制を整えていますのでお気軽にお問い合わせください。
実際のDVD制作料金を調べてみた
ここまでDVDの制作費について解説してきましたが、実際のところ制作会社はどれくらいの予算から引き受けてくれるのでしょうか?料金を公開している2社をご紹介します。
費目 | 料金 | 備考 |
---|---|---|
エンコード | 9,000円から2万円 | 再生時間によって変動 |
メニュー設定 | 1メニュー画面3,000円 | |
チャプター設定 | 1カ所3,000円 | |
コピーガード設定 | 3,000円 |
費目 | 料金 | 備考 |
---|---|---|
撮影(業務用ENGカメラ) | 4万円 | |
編集(カメラ2台の場合) | 6万円 | |
オーサリング | 1万8,000円から | |
ジャケットデザイン | 5,000円 |
DVD制作会社選びで失敗しないためには
最後はDVD制作会社を選ぶ際に気を付けるべきポイントについて、3つに分けてご紹介します。
対応範囲
DVD制作を請け負う会社のなかには、撮影・編集済みの動画が用意されていることを前提に、エンコードやオーサリングだけ請け負うところも少なくありません。
その点でまずは、何をもって「DVD制作」なのか、具体的に何をいくらでどこまでやってくるのか事前にきちんと確認するのが第一。料金の安さだけに引かれて安易に契約を結ぶのはNGです。
得意分野
DVD制作会社の多くはイベント撮影や企業プロモ―ションビデオの企画・制作など、何らかの得意分野を持っています。
そうした得意分野なら蓄積されたノウハウをもとに制作はスムーズに進むうえ、仕上がりにも高い期待が持てます。各社のwebサイトに掲載された制作事例などを参考にしながら、DVDの用途・目的に合う会社を見つけましょう。
設備
たとえば自社スタジオを持っている制作会社なら、スタジオ利用料をカットできるうえ、手配やスケジューリングの手間もかからず、スムーズに撮影を進められます。万が一再撮影が必要になった際も最小限の出費で済むでしょう。
DVDの制作会社を選ぶ際は、そういった設備面に目を向けるのも大事なポイントの1つではないでしょうか。
【低予算で作りたい方必見!】動画制作・映像制作に使える補助金・助成金まとめ
効果的な動画を制作するにはそれなりの費用がかかります。そこで、少しでも費用を抑えたいときに役立つのが国や地方自治体の補助金です。以下に動画制作・映像制作に活用できる補助金を3つ厳選してご紹介します。原則、契約前に申請が必要なので、発注先選びと並行して補助金情報を調べるのがおすすめです。
最大補助額 | 補助率 | 申請方法 | |
持続化補助金 | 200万円 | 1/4 | 電子または郵送 |
事業再構築補助金 | 1億5,000万円 | 2/3から1/2 | 電子 |
IT導入補助金 | 450万円 | 1/2以内 | 電子 |
持続化補助金(小規模事業者持続化補助金)
「持続化補助金」は、小規模事業者が制度変更に対応し、持続的な経営を実現するために必要な販路拡大に関わる経費を一部補助するものです。通常枠または特別枠(賃金引上げ枠・卒業枠・後継者支援枠・創業枠など)の申請類型いずれか1つの枠のみ申請可能。最大補助額は通常枠で50万、その他の枠で200万円で、ウェブサイト関連費の補助率は1/4です。
出典:小規模事業者 持続化補助金(一般型)https://r3.jizokukahojokin.info/
事業再構築補助金
「事業再構築補助金」は、ウィズコロナ・ポストコロナの経済社会の変化に対応するために、事業再構築に前向きな中小企業を支援し、日本経済の構造転換を促すことを目的としています。支援類型は、通常枠や大規模賃金引上枠など合計6つ。補助金額は枠によって異なりますが、最大補助金額は1億5,000万円で、その場合の補助率は2/3から1/2です。
出典:事業再構築補助金 https://jigyou-saikouchiku.go.jp/
IT導入補助金(サービス等生産性向上IT導入支援事業費補助金)
「IT導入補助金」は、ITを活用した中小企業や小規模企業の業務効率化・売り上げの向上を目的とし、ニーズに合うITツールの導入にかかる費用の一部を補助するものです。業種などによって異なりますが、対象となる動画制作ツールもあるので詳細を詳しくチェックしてみましょう。補助額は最大450万円・補助率1/2以内です。
出典:IT導入補助金2023 https://www.it-hojo.jp/
補助金について、さらに詳しい情報を知りたい方は以下の記事をご覧ください。
補助金を利用する際は、申請スケジュールや必要書類の準備に注意しましょう!
補助金を利用する上で何より大切なのは、規定に沿ってきちんと申請を行うことです。事業計画書、経費明細書など、必要な書類は各補助金・助成金の公式ホームページに記載されているため、もれなく準備し、不備のないように記載しましょう。
しかし、補助金申請は揃える書類や申請項目も多く、業務が煩雑になりがちです。スケジュールをきちんと把握しておらず、「気がついたら申請期限を過ぎていた」なんてことが起こる場合も。
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※補助金については2023年5月時点の情報をもとにご説明しています。
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