エキストラを依頼する際の費用相場!募集方法やおすすめのキャスティング代行会社も紹介
有効なマーケティング手法として映像・動画を活用するのが当たり前になっている昨今。CMはもちろん会社紹介・事業紹介動画などでも、エキストラを起用してスケール感を演出したいという企業が増えています。
しかしいざエキストラを起用する際「費用はどれくらいかかるのか」、「必要な人数はどれくらいで、どうやって募集したらいいのか」など不安に思う方もいらっしゃるでしょう。
そこで本記事ではエキストラの費用相場について詳しく解説。自社でできる募集方法やエキストラの手配を代行してくれる会社も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
⇩CM制作でおすすめの制作会社・広告代理店を知りたい人は以下の記事もご覧ください。
エキストラを依頼する際の費用相場【料金表】
エキストラを依頼する際の費用相場(出演料)は、1人あたり1日で5,000円から1万5,000円程度が一般的です。さらにキャスティング代行会社へ依頼した場合は、出演料だけでなく手数料も発生します。総費用の20~30%程度が目安となるので覚えておきましょう。
以下ではエキストラの種類別に出演料の目安を算出していますので、予算を組む際の参考にしてください。
種類 | 特徴 | 費用相場 (1人あたり1日の出演料) |
---|---|---|
ボランティアの エキストラ |
・報酬は発生しませんが、記念品などがもらえることも |
無償 (場合によって軽食提供) |
交通費のみの エキストラ |
・ギャラは発生せず、移動費を支給する形式 ・地元住民や短時間の出演を求められる場合に多い |
1,000~3,000円 |
一般的な エキストラ |
・エキストラ事務所に所属している人に依頼する場合が多い ・座る、歩く、話すといった簡単な動作が中心 |
5,000円~ |
役つきの エキストラ |
・セリフが少し含まれ、目立つ役割を持つ ・長時間の拘束や簡単な演技が求められる場合も多い |
1万~3万円 |
モデルやタレントに近いエキストラ | ・特定の外見やスキルが求められる場合が多い ・笑顔やポーズなど細かい指示に対応できるエキストラ |
3万~10万円 |
追加コストが発生するエキストラの事例
以下のような特殊な条件のエキストラを集めるには、通常と比べて追加のコストが発生します。
事例 | 概要 | 追加コスト |
---|---|---|
特定スキル |
演技力が必要な場合や、特定のスキルが求められる場合 (例: スポーツ、楽器演奏、ダンスなど) |
通常の出演料の 1.5~3倍程度 |
ルックスや年齢 | 見た目や年齢に関する条件が細かく指定される場合 (特定の人種、性別、スタイル、身長など) |
通常の出演料の 1.2~2倍程度 |
過酷な撮影 | 長時間の撮影や、夜間、屋外での 過酷な条件下での撮影が必要な場合 |
通常の出演料に 1万~2万円上乗せ |
遠方での撮影 | 撮影場所が地方や海外の場合、 交通費や宿泊費が発生 |
通常の出演料に 5,000円~1万円の 手当を上乗せ |
広告媒体にエキストラが出演する際の注意点
CMなどの広告媒体にエキストラが出演した際、人物が特定できる場合は肖像権使用料が別途必要になります。
そのため企業が支払う料金は出演料だけではなく、CMの出演契約を延長更新したらその都度、肖像権使用料も支払わなければなりません。
一般的に広告での出演契約は使用期間が1年間に設定されることが多く、使用期間を延長する場合は更新料(通常、最初の出演料の50%~100%程度)が発生します。
個人が特定できない範囲で風景の一部として出演する場合、エキストラの肖像権使用料は発生しません。そのため費用面のトラブルを避けるためには、どのような映り方であれば契約延長時時に肖像権使用料が発生しないかを、動画制作会社やキャスティング代行会社と認識のすり合わせをすることが重要です。
エキストラを依頼・募集する方法
一般企業が動画・映像制作でエキストラを募集する際、以下のような方法がおすすめです。
エキストラ事務所・キャスティング代行会社に依頼する
エキストラを集める最も効率的な方法の一つが、専門のエキストラ事務所やキャスティング代行会社に依頼することです。
これらの依頼先であれば、映画やドラマ、広告制作などで活躍するエキストラの登録者リストを持っているので、必要な人数や条件に応じた人材を迅速に手配してくれるでしょう。
例えば、「幅広い年齢層のエキストラが必要」「特定の国籍や職業の人を希望」「100人以上のエキストラを用意してほしい」といった具体的なニーズにも対応可能です。
またこれらの事務所では、エキストラの経験や演技力を考慮して選定してくれるため、撮影現場でのスムーズな進行が期待できます。
また契約や報酬に関する煩雑な手続きを省略でき、法的なトラブルを防ぐこともできます。ただし、専門業者に依頼する場合は、仲介手数料や派遣費用が発生するため、予算に応じた選定が必要です。
SNSを活用した拡散
SNSを活用したエキストラ募集は、コストを抑えながら広範囲に情報を届ける効果的な方法です。
特にX(旧Twitter)やInstagram、Facebookといったプラットフォームは、拡散力が高く、多くのユーザーにアプローチが可能。
募集内容を投稿する際には、「日時」「場所」「撮影内容」「報酬」などの条件を具体的に記載し、投稿の拡散が促進されるようなハッシュタグを活用することが重要です。
例えば、「#エキストラ募集」「#撮影協力」「#映画撮影」などのハッシュタグを追加することで、該当する情報を探しているユーザーの目に留まりやすくなります。
また企業の公式アカウントを利用すれば、信頼性が向上し応募者に安心感を与えられます。そうすることでよりエキストラを集めやすくなるでしょう。
加えて、応募フォームのリンクを掲載することで、エキストラ希望者からの連絡を効率よく管理することも可能です。
ただし、SNSでの募集は広範囲にわたるため、応募者の中には撮影条件に合わない人や、真剣度が低い人が含まれる可能性もあります。そのため、応募者リストから条件に適した人材を選定する手間が発生するのがデメリットです。
大学生コミュニティーへ協力を依頼する
時間の融通が利きやすい大学生に協力を依頼する方法も、エキストラを集める効果的な手段です。
大学では、演劇サークル、広告研究会などに所属する学生に声をかけることで、比較的安価に、かつ撮影に興味を持つエキストラを集めることができます。
特に芸術系や演劇系の学部を持つ大学では、経験豊富な学生を見つけられる可能性が高く、撮影現場でのクオリティ向上にもつながります。また、大学の掲示板やメールニュースを活用して情報を発信すれば、多くの学生に情報が届きやすくなります。
地域コミュニティに協力を依頼する
地域コミュニティを活用する場合は、自治体の広報誌や掲示板、地域のSNSグループに募集情報を掲載するのも効果的です。
地域住民に参加してもらうことで、地元ならではの雰囲気を演出できるだけでなく、地域全体の協力体制を得やすくなります。
この方法は、費用を抑えつつ信頼性の高い人材を集められる点が魅力ですが、調整や交渉に時間がかかる可能性があるため、余裕を持ったスケジュールを組むことを忘れずに。
エキストラを依頼できるおすすめの会社5選
動画制作でエキストラが必要になった際「自社で募集するには手間がかかるし、もう時間が足りない…」という方も多いでしょう。そういったときは、エキストラを代わりに手配してくれるキャスティング代行会社やエキストラ事務所に依頼するのがおすすめです。
アプローズプラス
出典:アプローズプラス(https://www.applausetv.co.jp/top.html)
映画、ドラマ、CM、企業VP、イベントなど、さまざまなシーンでエキストラのキャスティングを行う会社です。そのほかにも、セミナーの企画や制作などの業務も請け負っています。
これまで企業用VPや社内研修動画でも多くのエキストラを手配した実績を持ち、1,000人以上といった大規模な動員も実現。前日や当日の依頼でも対応できるサポート力の高さも魅力です。
クロキプロ
1948年創業の老舗エキストラ事務所で、70年以上の歴史を持ちます。年間1万5,000人以上のエキストラを、150社以上のテレビ局や制作会社に紹介。映画制作の街「調布」に事務所を構え、映画制作に精通したスタッフとエキストラが多く、専門的なニーズにも対応できる点が魅力です。
スターシャインプロモーション
出典:スターシャインプロモーション(https://starshinepromotion.com/)
映画制作や企業向けのホームページ用動画制作に加え、エキストラスタッフのキャスティング業務も行っている会社。10代から70代までの個性豊かな人材が多数在籍しており、映画、ドラマ、イベント、MV、CM、パンフレットなど、さまざまな媒体に対応可能です。
また俳優やエキストラスタッフには、役を深めることやメインを引き立てることなどの教育を行い、質の高い人材を提供しています。
YOU MAY Casting
出典:YOU MAY Casting(https://youmaycasting.com/)
WebCMや動画制作を中心に、タレントやモデル、お笑い芸人のキャスティングを行うサービスを提供。
発注者のニーズに応じて効果的なキャスティングソリューションを提案し、ブランドの認知度向上やプロモーション活動を支援しています。幅広いキャストジャンルを扱い、撮影制作サポートやSNSマーケティングまで依頼できるのも見逃せないポイントです。
MODEL MART
出典:MODEL MART(https://www.model-mart.jp/)
映画、ドラマ、CM、イベントなど、さまざまなシーンでモデルのキャスティングを行う会社です。エキストラ・サブキャラの手配も得意としており、会社紹介動画では不可欠な従業員役のエキストラも手配可能。
費用を抑えることにこだわりつつも、フリーランスから事務所所属のモデルまで、要望に最もマッチしたエキストラを用意できることが強みでしょう。
エキストラを依頼する際の事前準備
企業がエキストラを募集する際は、スムーズな撮影進行とトラブル防止のために、以下の3点を押さえましょう。
必要条件の明確化
エキストラに求める条件を明確にすることは、適切なキャスティングの第一歩です。以下の内容を事前に洗い出すことでエキストラのミスマッチを防げます。
-
- 必要な人数
- エキストラの役割(例: 通行人、観客、職員など)
- 年齢層、性別、外見の特徴(例:スーツ姿が似合う、親子の設定など)
- 撮影日時、場所、拘束時間
- 衣装や小道具の準備の有無
条件が曖昧だと手配後に撮影現場でのトラブルや追加手配が必要になる場合があるので、できるだけ細かい内容まで決めておくことをおすすめします。
法的対応と契約の確認
撮影した映像や写真を使用する際、エキストラ本人からの同意が必要です。出演契約書などを事前に交わしておきましょう。また撮影中の事故に備え、傷害保険や賠償責任保険の適用範囲を確認しておくと安心です。
未成年者を起用する場合、保護者の同意を得る必要があります。撮影も22時以降は禁止されているので注意が必要です。長時間拘束は避け十分な休憩時間を設けることが義務付けられているのでその点も忘れないようにしましょう。
緊急時の対応策を用意する
撮影当日に急な欠員が発生した場合でも対応できるよう、あらかじめ予備のエキストラを手配しておくことが重要。必要なエキストラ数に対して10~20%程度の予備枠を確保しておくと安心です。
また、撮影当日のスケジュールを柔軟に調整できるような計画を立てることで、緊急時にも対応しやすくなります。 重要なシーンやエキストラが多く必要なシーンを先に撮影するようスケジュールを組むと、欠員の影響を最小限にできます。
他にも天候の影響も考慮しておきましょう。屋外撮影の場合、悪天候を想定した予備日を確保するか、屋内シーンと入れ替えられるよう調整しておくと安心です。
【まとめ】発注先選びで迷ったらPRONIアイミツへ
本記事ではエキストラを起用して動画制作をしたい方向けに費用相場や事前準備の方法などを解説しました。
エキストラは、映像にリアリティやスケール感を与えるだけでなく、視聴者の共感を引き出してくれる効果もあります。
CM制作や会社PR用に予算を多く割いてもらえる企業担当者の方は、演技もできるエキストラ、大人数のエキストラ、特定のスキルを持つエキストラなど、必要に応じてキャスティング会社へ依頼するのも一つの手でしょう。
もちろん自社で直接エキストラを募集する方法もありますが、当日の運営なども含め多大な手間やリスクが発生するので、その点は留意しておかなければなりません。
またPRONIアイミツではキャスティング代行業務も可能な動画制作会社を紹介可能です。複数の業者とやり取りするのが煩わしいと感じる方はぜひお気軽にご相談ください。
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発注者の心理としては、できる限り一人あたりの出演料は抑えたいもの。しかしボランティアとしてエキストラを集めてしまうと応募者のモチベーションや責任感が低くなる可能性があります。当日のキャンセルや無断欠席も増えてしまうので、エキストラの出演料はしっかり予算に組み込んでおきましょう。