360度アニメ動画の作り方：活用事例や実写360度動画との違いについても説明【2024年最新版】

360度アニメ動画には「360度の視野で自由に楽しめる」「アニメの特徴を活かして非現実的な映像を制作できる」などのメリットがあります。しかし制作の難易度は高く、専門性や経験が要求されるため、事前のリサーチが欠かせません。
この記事では、さまざまな分野の発注先を比較検討できる「アイミツ」が、360度アニメ動画の活用事例や作り方などを解説していきます。

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360度動画とは、360度の視野から見る方向を自由に変えられる動画のことです。従来の映像では撮影された方向でしか見ることができませんが、360度動画ならPCやスマートフォンの画面上からの簡単な操作によって上下・左右を見渡せます。コンサートやスポーツ、旅行などさまざまな場面をまるで現地にいるような感覚で楽しめることから、ビジネスの分野でも注目を集めています。

アニメの360度動画も、通常の360度動画と同様にPCやスマートフォンでのドラッグや矢印のクリックによって任意の方角で視聴できます。しかし、実写の360度動画とアニメの360度動画は制作過程が大きく異なります。実写360度動画は専用カメラを用いて撮影するのに対して、アニメの360度動画はキャラクターや背景を3DCGで制作したあとでレンダリングを行います。

アニメ業界における360度動画の活用事例について紹介します。

アカデミー賞の受賞歴を持つスタジオが制作した短編360度アニメ動画です。画面をドラッグした状態でマウスを操作すると任意の方角の映像を視聴できます。YouTubeでの公開は2015年と早い段階で製作された作品で、当時は話題を集めました。機能を使いこなせば画面端へ消えていくキャラクターを追いかけられるなど、遊び心が盛り込まれているのも大きな特徴と言えます。

YouTubeでは、バーチャル・シンガーとして知られる初音ミク関連の360度アニメ動画も公開されており、ライブ映像をユーザーごとの好きな角度から視聴することができます。スマートフォンやPCによる視聴のほか、PlayStation VRをはじめとするさまざまなデバイスに対応しています。

人気映画『スターウォーズ』のファンにが制作したとされる360度アニメ動画もYouTubeにアップロードされています。臨場感ある映像を楽しめるのが特徴で、非公式の動画ながらも作品の世界観を楽しめる映像・演出が高い評価を獲得しているようです。360度アニメ動画の特徴をうまく活かした作品として覚えておくとよいでしょう。

スペインの画家・ダリの描いた世界を360度アニメ動画として再現した作品も公開されています。バーチャル空間を移動する映像で構成されており、画面をドラッグして動かすと角度を変えて楽しめるのが特徴です。まるで芸術の世界にトリップしたような映像体験ができます。

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360度アニメ動画は映像そのものを作る必要があるため、実写360度動画とは制作過程が大きく異なります。ここからは、360度アニメ動画の作り方について解説していきます。

キャラクターや背景の2Dイラストを制作します。正面だけでなく背面、横の3方向からのイラスト（三面図）を制作するのが好ましいとされています。三面図がなくても360度アニメ動画は制作できますが、仕上がりが荒っぽくなるようです。手書きによる三面図の制作が難しい場合は、2Dイラスト制作対応の製図ソフトを用いるとよいでしょう。

コンピューターグラフィックス（CG）ソフトウェアを用いて、2Dイラストのキャラクターや背景を仮想的な3次元空間上に作成します。まずはCGソフトウェアで3次元のポリゴンメッシュ（三角形や四角形の平面をつなぎ合わせて作られる多面体）を作成し、そのあとでキャラクターや背景の外見・質感、動き方などを設定し仮想空間上に存在するように描き出します。360度アニメ動画の場合は、キャラクターがどこを向いていても美しく表示されるよう高精度のモデリングと表現力が重要です。

VRの開発エンジン用いてモデリングしたデータをインポートして、明るさや素材、アニメーションなどの設定を済ませます。作業は通常の動画編集に近いものの、「3DCG素材を使用する」「物体を配置できるエリアが大きい」といった理由からより多くの時間と専門性が求められます。初心者がはじめから質の高い編集をするのは難しいので、しっかりと練習したあとで本番に挑むとよいでしょう。

360度アニメ動画が完成したらデータを書き出して、YouTubeなどにアップロード・公開設定を行います。動画を書き出す際はアップロード先のプラットフォームに合わせた設定が求められるため、あらかじめ確認しておくようにしましょう。たとえばYouTubeで360度動画を公開するためには「メタデータ」と呼ばれる付帯情報を加える必要があります。

360度アニメ動画はオリジナルの世界観を提供できるというメリットがある一方で、制作の難易度が高いというのが現状です。初心者が質の高い360度動画を制作するのは困難だと言えるでしょう。
360度アニメ動画の制作を希望する場合は、専門的な知識やノウハウを持つ動画制作・映像制作会社への外注がおすすめです。一定の費用は発生するものの、成果につながる質の高い360度アニメ動画の制作が期待できます。

つづいては、VR動画（360度動画）の制作を外注した際にかかる費用相場を費目別にご紹介します。

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本記事では360度アニメ動画の特徴や事例、作り方などについて詳しく解説しました。360度アニメ動画はさまざまな表現が叶う一方で、現状は制作難易度が高いのが難点です。もし制作を検討しているのであれば、内製ではなくプロである動画制作・映像制作会社へ依頼するのが得策でしょう。
「アイミツ」ではご要望を伺った上で、条件に合う動画制作・映像制作会社を無料で複数社ご紹介可能です。会社選びでお困りの方は、お気軽にご相談ください。

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