記事制作にかかるコストに課題があり、生成AI導入による圧倒的なコストカットを視野に入れていた
ー今回の開発をご依頼いただいた目的や背景について教えてください。
まず前提として、弊社はECサイトを多数運営しており、それに関する記事制作のコスト圧縮と効率化を図るために生成AIの導入を検討しました。合わせて、弊社のECノウハウを用いたB向けサービスの展開を進めていましたが、従来のコスト感では販売価格が高くなりすぎてしまうという背景がありました。
ー記事制作と生成AIの親和性をいち早く感じられて導入を決断されたと思いますが、このサービスにおいて生成AIを導入するメリットは何だと感じられていましたか。
生成AI導入のメリットとして、まずコスト削減が挙げられると思います。従来は人力で記事を制作していたため、制作原価やディレクション費、コミュニケーションコストが高かったのですが、AIを導入することでこれらのコストを削減できると思っておりました。
ーユーザーの顕在ニーズに対して、速さと量で勝負する記事制作の領域では、生成AIを導入しない手はなかった、ということですね。
lilo社が持つ強みである機動力を実感した
ー開発が始まってからの弊社とのプロジェクト進行については、いかがでしたか?
プロジェクト進行中、特に開発スピードやコミュニケーションにおいて非常に満足しています。営業時間外の連絡にも即時のレスポンスをしていただくなど、サポートが非常に充実していました。また、追加の要望にも迅速かつ柔軟に対応していただけました。
ー弊社では、クライアント様第一に機動力の高い開発を心がけているので、とても嬉しいお言葉をありがとうございます。
これまでの労務コストの10分の1を削減でき、そのコストを知的生産的なタスクに再投資できた
ー開発後、記事制作の量的な効果はいかがでしょうか。
開発後、ECサイトに関する記事制作の初速を顕著に上げることができ、全体として記事制作にかかわる労務コストの10分の1以上が削減されました。それによって、以前よりも効率的にECサイトへの流入対策を行えるようになりました。
ー以前、記事制作に割いていた人的コストがどの程度削減されたか、また現在、その分のコストをどのように活用されていらっしゃるか、具体的に教えていただけますか?
人的コストの削減は顕著で、以前は多くのディレクションコストやコミュニケーションコストが発生していましたが、生成AIの導入によりこれらのコストが大幅に削減されました。その分のコストは、他の戦略的なプロジェクトや新たなサービスの開発など、知的生産的なタスクに再投資しています。特にコミュニケーションコストについては、想像以上の工数削減になりました。
ーまさに、開発当初感じていらっしゃった「人的コスト」の部分を削減して、よりレイヤーの高い労働に再投資することで、事業が効率化されたということですね。
新たなツールに対する積極的なキャッチアップにより、ビジネスモデルごと新たに変えてしまうレベルでの、会社の事業成長の可能性を感じた
ー生成AIなど新たなツールは日々進化し、そのキャッチアップあるいは外注にはある程度のコストが必要だと思いますが、fulmo様では、新しいツールを導入することに対してどのようにお考えでしょうか。
新しいツールの導入には積極的な姿勢を持っています。私自身、あまり新しいものに対してそこまで積極的な立場ではなかったですが、今回の生成AI導入の経験から、新しい技術に対してキャッチアップすることが事業成長を促進する可能性があると強く感じました。今後もトレンドを見極め、導入を検討していきたいと思っています。
ー最後に、これから生成AIを活用した開発を検討されている企業様へのメッセージがあれば、ぜひお願いいたします。
特に量やスピードを戦略に据えている事業においては、生成AIの導入を強くお勧めします。また、制作コストが大幅に圧縮されるので、今まで市場に存在しなかった座組のパッケージや、商品開発が可能になると思っています。