オウンドメディア成功事例20選!これでコーポレートサイトは進化する

会議風景

更新日:2017年09月30日 | 公開日:2016年05月13日

「コーポレートサイトがあまり活用されていない」「せっかくサイトを作ったのに思うように受注に結びつかない」といった悩みを抱えている事業者の方は、少なくないと思います。

競合他社のサイトを見て、なんとなく自社との違いに気づいて改善しようとしても、何から手をつければいいのか分からないという話をよく聞きます。

そんな時、是非オススメしたいのが、コーポレートサイトのオウンドメディア(Owned Media)化です。

オウンドメディアとは簡単に言ってしまえば、より積極的に情報発信の場として活用していこうという考え方に基づきコーポレートサイトを運用することを言います。

すでに多くの企業が、コーポレートサイトをオウンドメディア化し、新規顧客の獲得など、業績の向上につなげています。

この記事では、オウンドメディアの特徴と運用上の注意点、及び実際にオウンドメディア化して成功した20社の事例を紹介します。
自社のコーポレートサイトを進化させたい! と思っている方は、ぜひこの記事を参考にして、オウンドメディア化に挑戦してみましょう。

1. オウンドメディアとは

パソコンを操作する手

オウンドメディアとは本来、企業が自社で運営・管理をしている情報発信に用いる媒体のことを言います。
その意味ではブログやメールマガジン、紙媒体のパンフレットなどもオウンドメディアとなりますが、現在注目を集めているのはホームページを会社や製品・サービスに関する「理解を促す」メディアとして活用することです。

1-1.オウンドメディアの特徴

企業のWEBマーケティングに役立つWEB媒体は、オウンドメディア以外にも、「ペイドメディア(Paid Media)」「アーンドメディア(Earned Media)」があります。

ペイドメディア

ペイドメディアとは、企業が費用を払って広告を掲載する従来型のメディアのことを指します。
主にテレビ、ラジオ、新聞、雑誌やWEBの広告などがこれに分類されます。
このペイドメディアの役割は、消費者に自社製品やサービスを認知させることにあります。

アーンドメディア

アーンドメディアとは、「アーンド」=信用・評判を獲得するという意味から名づけられていて、消費者やユーザーが実際に見て、感じたことを情報として発信するメディアを指します。
つまりFacebookやTwitterといったSNSがこのアーンドメディアに属します。

この2つのメディアの特徴をそれぞれひと言で表すなら、

ペイドメディア=関心を呼ぶメディア
アーンドメディア=共感を得るメディア

と言えるでしょう。
それらと比較してオウンドメディアを位置付けるならば、

オウンドメディア=理解を促すメディア

となります。
これら3つのメディアを一連の流れとして捉えると、「関心」や「共感」のためのメディアで情報を拡散し、「理解を促す」メディアへと導くという流れがあることから、この3つをまとめて「トリプルメディア(Triple Media)」という呼び方もされています。

1-2.オウンドメディアの目的

オウンドメディアの役割は先にも簡単に触れましたが、ユーザーに有益な情報を発信することで会社や製品・サービスへの理解を促し、ユーザーとの関係構築や接点を作ることです。

ペイドメディアからオウンドメディアへの誘導、アーンドメディアからオウンドメディアへの流入といった形で、オウンドメディアへたどり着いたユーザーがそこにあるコンテンツを読み、製品やサービスの価値を認識することで顧客となってくれれば企業の収益は上がっていきます。

1-3. オウンドメディアのメリットとデメリット

以上、オウンドメディアを含めたトリプルメディアのそれぞれの特徴と関連性を述べてきましたが、それらの関係性は、言わば、それぞれのデメリットをそれぞれのメリットで補う形で成り立っているとも言えます。

ここではオウンドメディアのメリットとデメリットを詳しく見きますが、その前に他のトリプルメディアのメリットとデメリットを簡単に触れておくと、

・ペイドメディア
消費者に広く認知され、絶大な影響を与えられますが、効果を上げるにはそれなりのコストがかかる。

・アーンドメディア
消費者の信頼度は高く、コストをかけず売り上げへの効果が期待できますが、企業側はその情報をコントロールできない。

となります。
以上を確認した上でオウンドメディアのメリット・デメリットを見ていきましょう。

オウンドメディアのメリット

オウンドメディアの強みは、自社で運営するので発信する情報の内容や更新頻度などを自由に決められることです。

新製品の投入やモデルチェンジのタイミングなどに合わせて思い通りの情報を掲載できるほか、狙い通りの効果を生んでいない記事の修正・更新などもすぐに行うことができます。

さらにアーンドメディアなどから流入したニッチなユーザーに向け社外メディアには掲載しにくい特化した情報を提供することも可能です。

オウンドメディアのデメリット

オウンドメディアには、ペイドメディアやアーンドメディアのような、情報の爆発的な拡散性や即効性は期待できません。
したがって、認知され効果が出るまでに一定の期間が必要となります。
さらに、そうなるまでに、情報を更新し続けることも求められます。

つまり、オウンドメディアは手間暇がかかる「長期的な取り組み」と言え、広告のような即効性のあるものに慣れている人には、効果が見えるまで多少我慢が必要かもしれません。

1-4.オウンドメディアの運営上の注意点

オウンドメディアを運営する上で最初に考えなければならないのは、「ペルソナ」を明確に設定することです。

企業のマーケティング戦略ではターゲットを設定します。
一般的にターゲットと言うと、例えば「30代独身男性」といった形で表現されます。
ペルソナとは「30代独身男性、東京都出身、最終学歴は大卒、FacebookとTwitterを日常的に使っていて、新聞は読んでいない」などライフスタイルも織り込んだ、より具体的な個人像のことを言います。
そして、このペルソナに合わせてコンテンツを作成し、発信していくわけですが、コンテンツを配信したら必ず効果検証を行います。

設定したペルソナが流入しているか、ユーザーがどのページを見ているか? などを分析し、必要に応じてコンテンツの改修などを行います。

この一連の作業をPDCAサイクルとして回し継続して行っていきましょう。

ユーザーを呼び込むことができる効果的なオウンドメディアを作るためには、このような形でSEOなどネット集客のノウハウと良質なコンテンツ作成を結び付けていくことが欠かせません。

また、オウンドメディアの内部のコンテンツを充実させ、規模を拡大していくのは時間がかかるため、前節で述べたように長期的なスパンで運営していく必要があります。

オウンドメディの注意点についてもう少し詳しいことが知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。
オウンドメディアの立ち上げが失敗する6つの特徴<前編>
オウンドメディアの立ち上げが失敗する6つの特徴<後編>

2. オウンドメディアの成功事例20選

オウンドメディアがどういうものなのかということはご理解いただけたと思います。
ここでは、より具体的なイメージを膨らませていただくために、オウンドメディアとして評価が高い企業サイトを紹介します。

2-1.オウンドメディアBEST 5

ここでは数あるオウンドメディアの中でも、最も成功していると思われる5つのサイトを紹介します。

ニキペディア

ニキペディアは、ニキビケア製品で有名なプロアクティブを取り扱っているガシー・レンカー・ジャパン株式会社が運営するオウンドメディアです。
ニキビ・肌荒れに悩みの方をペルソナとして、スキンケアに関して丁寧に解説するコラムを配信し、ニキビに関するキーワードで検索したユーザーをオウンドメディアへのアクセスへと導いています。

ニキペディア元編集長 藤原尚也氏に聞く、コンテンツマーケティング成功のコツ

北欧、暮らしの道具店

北欧、暮らしの道具店は、株式会社クラシコムが運営しているオウンドメディアです。
一見すると普通のネットショップのようですが、よく見ると豊富なコンテンツが取りえられています。2007年9月の公開からほぼ毎日コンテンツの配信を継続しています。
製品だけでなく、製造元メーカーの情報なども丁寧んい紹介しており、コンテンツの量だけでなく質も伴っています。

『MilK』『北欧、暮らしの道具店』が語る、成功するコンテンツ

サイボウズ式

サイボウズ式は、サイボウズofficeやGaroonといったチーム・コラボレーション支援ツールを開発・提供しているサイボウズ株式会社が運営するオウンドメディアです。
「チーム」「ビジネス」「コラボレーション」という軸でのコラムやインタビュー記事が中心となっています。
自社製品を売り込むというようなコンバージョンレートを上げることより、「サイボウズ」の認知・ブランディングを目的としていると言えるでしょう。

なぜサイボウズ式は“月間20万PV”でも影響力があるのか? 編集長が語る「脱PV至上主義」の解

IRODORIC!

IRODORIC!は、印刷通販サイト「イロドリ」を運営するの株式会社プリマールのオウンドメディアです。

「ノンデザイナーでもできるデザイン」「初心者のための印刷基礎」などデザインやデータ作成に役立つ情報や、「海外印刷通販に頼んでみた」「展示会レポート」など企画系の記事など、印刷に関わる多彩な情報を発信しています。

BBQ GO

BBQ GO
出典BBQ GO公式

BBQ GOは日本ハム株式会社が運営する国内最大級のバーベキュー情報サイトです。

全国のバーベキュースポット検索から、バーベキューの「準備」「食材・材料」「道具・用品」「レシピ」などのお役立ち情報が満載されています。

BBQ GOは、わずか1年半で800万を達成するという、なかなか成果が見えにくいオウンドメディアが短期間で成果を出した代表的な成功例と言えます。

「入念な事前研究」や仮説と検証を繰り返し柔軟に修正していく「小さくPDCAサイクルを回すリーンスタートアップ戦略」など、オウンドメディアを構築するにあたり参考にすべきポイントも多いでしょう。

わずか1年半で800万訪問! オウンドメディアの「あるある」を解決した「BBQ GO!」3つの成功の秘訣

2-2.複数オウンドメディア運用系

ここでは同一企業が複数のオウンドメディアを運用している例を紹介します。

同一企業のサイトですが、微妙に違ったコンセプトとなっていますので、見比べてみるだけでおもしろいし、参考になることもあるかと思います。

コクヨ株式会社

平成27年にコクヨ株式会社と合併したコクヨファニチャー事業本部のオウンドメディアは、取り扱う製品やソリューションの紹介、オフィス周りのコラムを配信しています。

オフィスデザイナーや店舗、オフィス設計の担当者などペルソナを明確に絞ったコンテンツにより、ユーザーの流入に成功しています。

WORKSIGHT

WORKSIGHTも、コクヨ株式会社が運営するオウンドメディアですが、オフィスという概念をさらに大きく捉えた「働く環境」がテーマとなっています。

「働く環境」とは「空間インフラ」というハード面と「制度インフラ」というソフト面の2つの側面で構成されるとして、その「働く環境」をリデザインすることにより、企業が抱える経営課題を解決できるというコンセプトの下に、世界の先進的なワークプレイス事例や次世代のワークスタイルを紹介するコンテンツとなっています。

広告掲載や自社製品の紹介も殆どなく、「WORKSIGHT」雑誌版も年2回発行しているところからも、コンバージョンよりもブランディングやCSR重視という側面がうかがえます。

2-3.WEB系オウンドメディア

LIG

株式会社LIGは、Web制作会社でIT業界では高い知名度を誇っています。
SEOに強く、アーンドメディアであるFacebookからの流入も大きな集客のポイントになっています。

株式会社24-7

株式会社24-7では、インバウンドマーケティングをはじめ、デザインやテクノロジーに関する情報を発信しています。

インバウンドマーケティングとは、ブログなどでコンテンツを公開し、Googleなどの検索結果で上位表示されることで、SNSなどで拡散されるような取り組みをして、見込み顧客に自社の商品やサービスに興味を持ってもらえるように仕掛けるマーケティング手法です。

こうした本業のノウハウに基づきペルソナに向けて的確なコンテンツを配信して、メルマガ登録や商品のダウンロードまで、スムーズな誘導を実現しています。

LISKUL

LISKULトップ
出典LISKUL公式

LISKULは、リスティング広告をはじめとしたWebマーケティング支援を行っているSOLDOUT株式会社が運営するオウンドメディアです。

リスティング広告をはじめとしたネット広告全般、Webマーケティング、サイト制作等のノウハウやまとめ記事、インタビュー等の掲載を行っており、そういったコンテンツの充実は、高いコンバージョンレートを生み出していることが予想できます。

また、カテゴリーの「殿堂入り記事」による過去の記事の掲載は、古い記事の埋没を防ぐのに効果的でしょう。

2-4.結婚・出産系オウンドメディア

みんなのウェディング

みんなのウェディングは、結婚式場選びの口コミサイトです。
結婚に関する具体的な意見やノウハウはもちろんのこと、潜在ユーザーである結婚はまだ考えていないカップルを取り込むための恋愛系のコラムも多数掲載されています。

出産準備サイト

出産準備サイトは、子供服ブランド・ミキハウスの三起商行株式会社が運営する妊娠・出産準備に関するオウンドメディアです。

カテゴリは「妊娠・出産インフォ」「出産準備・子育てのために」「ベビー用品について」「相談してみませんか」となっています。

生まれてから1年間の月齢一覧や、新生児が季節ごとに必要となるものをまとめたカレンダーなど、子育てや妊婦に役立つ情報が満載されています。

2-5.飲料系企業のオウンドメディア

Coca・Cola Journey

Coca・Cola Journey(コカ・コーラジャーニー)は、日本コカ・コーラ株式会社のWebマガジン型コーポレートサイトです。

自社製品や取り組みのみならず、「ストーリー」というカテゴリーでは、コカ・コーラに関する情報の他、様々なジャンルのライターや作家で構成された「Coca・Cola Journeyライターチーム」による、一見コカ・コーラとは関係のなさそうな記事が配信されています。
そういった幅広いユーザー向けのコンテンツによってブランディング効果を高めているものと思われます。

サントリーグルメガイド

サントリーグルメガイドは、サントリーが自社のビールサーバーを設置している全国の飲食店を紹介しているサイトです。

単なる店舗紹介にとどまらず、特集記事や公式ブログなどグルメ情報としてもクオリティの高い内容となっています。

2-6.金融系オウンドメディア

ARUHIマガジンは、住宅ローン専門金融機関であるアルヒ株式会社が運営するオウンドメディアです。

金融系サイトでは珍しく、女性をターゲットとしています。

住宅ローンや家探しといった家に関する記事だけではなく、保険、貯金、資産運用等のお金に関すお役立ち情報も掲載されています。
また、「住生活」というカテゴリーでは、料理家によるコラムや、ライフスタイルインタビューなど生活に役立つ幅広いコンテンツを配信しています。

注目すべきは、「マイナビニュース」や「暮らしニスタ」に記事を提供することで認知度の拡大を図っているところです。
「暮らしニスタ」は女性向けサイトであることから、新たな層の女性ユーザー獲得も狙っているものと思われます。

FLOGGY

FLOGGYトップ
出典FLOGGY公式

FLOGGYは、SMBC日興証券が運営しているオウンドメディアです。

マンガやイラストの多様や、「3分でわかる貯金入門」、テレビ番組「月曜から夜更かし」で有名になった桐谷さんの「株主優待相談所」といったコンテンツから、潜在顧客と考えられる若年層をターゲットとしていることが分かります。

2-7.女性向けオウンドメディア

WACOAL BODY BOOK

WACOAL BODY BOOKは、下着メーカー最大手「株式会社ワコールホールディングス」が運営するオウンドメディアです。

下着の情報だけでなく、「かしこくキレイなからだを目指す」をコンセプトに、美容に効果的なレシピやヨガ、ボディメイク、文化、インタビュー、エッセイ等様々なコンテンツを発信しています。
「WACOAL BODY BOOK」といったメルマガや「MyWacoal」会員サービスからのコンバージョンのポイントとなっていると考えられます。

+days

+daysは、千趣会の子会社で20代女性向けファッションECを展開するモバコレが運営するオウンドメディアです。

ターゲットは20代女性で、ファッション、美容・健康、メイク・コスメ、ヘアスタイル、恋愛、グルメ、ライフスタイル、イベントなどの記事を掲載し、コンテンツはすべてオリジナルとなっています。

ショッピング以外でユーザーとの接点を増やすことによって、モバコレファンの拡大につなげたい狙いがあるものと思われます。

2-8 アパレル系オウンドメディア

アパラボ

アパレル特化型クラウドサービス「birdiecloud」を提供する「株式会社バーディモバイル」が運営するオウンドメディアです。

「1分で読めて成果が上がる」をコンセプトとして、アパレル業界人向けに、「まとめ」記事、「業界ニュース」「ノウハウ」「調査・インタビュー」「用語集」といったカテゴリーの情報を提供しています。

SHIPS MAG

SHIPS MAGは株式会社SHIPSが運営するオウンドメディアです。

サイト名に雑誌を意味する「MAG」とあることからも、オンラインマガジンを意識した構成となっています。

コンテンツは「PEOPLE いま会いたい話題の人」をはじめ「FASHION いま着こなしたいファッション」、「THINGS いま知りたいカルチャー」、「STYLEBOOK 気分で選ぶ、着こなしのヒント 」となっていますが、特にオンラインショップへの導線はありません。

SHIPSはSNS運用を積極的に行っており、特にTwitterフォロワーは5万ユーザーを超え、こういったアーンドメディアが大きな影響力を持っているものと思われます。

また、オンラインマガジン形式となっていますので、バックナンバーという形式で過去の記事が見られるようになっています。

【まとめ】ユーザーが必要としている情報を届けることが成功のポイント

パソコンを操作する女性

いかがでしたか?
今回紹介した企業はそれぞれに合った方法でオウンドメディア化に成功しています。

明確にしたペルソナに対してコンテンツを大量に発信したり、SEOに強いコンテンツを配信したりと、それぞれの手法は違います。

しかし、どのオウンドメディアにも共通している成功ポイントがあります。

それは、ユーザーを的確にとらえ、その人たちが必要としている情報を届けているということです。

とは言うものの、ユーザーが必要としている情報を理解しても、サイト制作や発信段階でつまずいてしまっては、なかなか前に進めません。

よりクオリティの高いオウンドメディアを作成したいと思っているのであれば、あなたの考えを理解した上でサイト作成をしてくれるプロに任せるのが一番です。

弊社「アイミツ」では、経験豊富なコンシェルジュがあなたのご要望に合わせて、優れたホームページ制作会社をご紹介します。

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