東京都北区田端に本社を構える株式会社兵藤工務店。1966年の設立以来、狭小現場や大型特殊物件など難易度の高い建築実績を2,000棟以上積み上げてきました。その技術力と施工力は、顧客からはもちろん大手ハウスメーカーからも大きく評価されています。
そんな兵藤工務店様が何より大切にしているのは、家づくりの要ともいえる存在の「職方」です。「職人の皆さんが安心し、やりがいをもって働けるからこそ、お客様に喜んでいただける家が作れます」と話す総務部の新倉様から、ティルとともにこだわりを詰め込んだWebサイトの制作工程についてお話を聞きました。
作りたかったのは「思いが伝わるWebサイト」
―まずは、御社の事業内容について教えてください。
新倉様：木造住宅の建築請負を行っている会社です。大手メーカーから請け負う工事を中心に、自社物件にも力を入れています。1966年、現社長の祖父が立ち上げた会社で今年2022年で設立56年になります。
兵藤工務店が大切にしているのは「人との絆」です。取引先やお客様に感謝の気持ちを忘れないことはもちろん、職人さんの思いを尊重し、働きがいを追求する会社でありたいと常々思っています。職人さんがいてこそ家が建ち、会社の信頼性へとつながっていきます。設立当時から大切にしてきたこの考え方を守り継いでいることが、当社の一番の自慢であり、誇りですね。
―御社は今回が初めてのWebサイト制作だったとのこと、発注に至った背景についてお教えください。
新倉様：Webサイトを通じて形ばかりのPRをするよりも、自慢の職人さんによる丁寧な仕事を見てほしい。そんな気持ちで、これまではサイトを持つことに価値を感じませんでした。しかし息子に4代目のバトンタッチをしようとした時、サイトも持っていないというのは時代錯誤ではないかと。せっかく作るのであれば、当社の思いがきちんと伝わるものにしたいと考えるようになりました。
加えてサイト以前に会社のロゴがないことも当時の課題でしたので、まずはロゴを作るところから始めようと、制作会社を探すことになりました。
メールでの誠実な対応と、打ち合わせでのヒアリング力に好印象
―どのように制作会社を比較検討されたのでしょうか。
新倉様：息子がよさそうな会社を6社ほどピックアップしてくれたので、ご依頼のメールを一斉にお送りしました。すると、6社中の5社が「資料をお送りします」といったようなフォーマット通りのご返信でしたが、唯一ティルさんは私たちだけに宛てられたと分かるお返事をくださいました。
先ほどもお伝えしたように、当社は人との絆を何よりも大切にしています。ティルさんからの丁寧なメールを読み、迷わずここにお願いしよう、と決めました。すぐにアポイントを取って、ティルさんのオフィスへ伺いました。
―実際にティルの社員様とお会いした感触はいかがでしたか？
新倉様：1時間ほどの打ち合わせのなかで熱心にヒアリングしてくださり、発注の目的や当社の思いを深く汲み取ってくれたと感じました。ロゴについての要望もお伝えしたのですが、サンプルをいただく段階で「御社のコンセプトに惹かれた他の担当社員が『ぜひ一案作らせていただきたい。』と申しております。追加でご提案してもよろしいでしょうか？」と聞いてくださいました。当社に興味を持ってくれたことがとても嬉しく、社員の皆様で情報をシェアしながら進めていると分かって、信頼感が増しました。
社内検討の結果、コーポレートカラーである明るいグリーンを使い、人が支え合って家を建てている様子をイメージしたロゴに決めました。せっかく作ったので、オフィスに設置する看板もお願いすることに。担当の方のデザインを採用することになったのですが、選ばなかったデザインもとても気に入ったので、シールにして職人さんが使うヘルメットに貼っています。
このようなやりとりを経て、自然とティルさんにサイト制作をお願いする流れになりました。
―Webサイト制作の過程で印象に残っていることをお教えください。
新倉様：担当の方が建築についてよく勉強してくださったことが、とくに印象に残っています。若い女性の方で馴染みが薄い業界のはずなのに、家を建てる工程や専門用語などをきちんと調べてくれて感動しました。
申し訳ないくらいにこだわりが強かったもので、4行ほどの短いテキストも何度修正したことか......…。でも「納得いくまでやりましょう！」と、毎回快く差し替えてくださいました。結果的に完成まで1年ほどかかってしまい、ティルさんにとっては大変な顧客だったと思いますが最後まで気持ちよくやりとりさせていただけ、心から感謝しています。
担当者とよい関係性を構築でき、大変ながらも楽しい制作期間に
―サイト完成からもうすぐ半年です。訪問した方からの反応はいかがでしょうか。
新倉様：ハウスメーカーさんや同業の工務店さんからは、「兵藤さんらしさが出ているね」と言ってもらえました。作業にあたる職人さんの写真をサイトトップで大きくアピールしたことで、職人さんを一番に考える当社の思いが「兵藤工務店らしさ」として伝わっていると嬉しいです。
また、写真に惹かれてなのか、求職者の方から何件かお問い合わせをいただきました。やはりきちんとした窓口があると働きたいと思っていただけるのだなとも感じています。まだ実際に採用までは至っていませんが、大きな変化ですね。
―新倉様が気に入っているページがあれば教えてください。
新倉様：担当の方とともに1年かけて悩んだ力作ですので、すべて気に入っていますね。制作にあたっては、限られたページ数の中でも当社の思いとあたたかみが伝わるようなサイトにしたいとお伝えしていました。
要望を汲んで、最後まで本当によくお付き合いいただいたと思います。担当の方とは「コロナ禍でなければ乾杯したいね」と言い合えるほどよい関係性を築くことができ、大変だったなかにも楽しさがありました。
―最後に、ティル様に制作を依頼された満足度、推奨度を教えてください。
新倉様：100％です。これからも色々とお世話になると思いますし、知り合いにWebサイトを作りたい方がいらしたらぜひご紹介したいと思います。
