システム開発とは?構築時の流れや種類・料金を簡単に解説【2023年最新版】
更なる業務の効率化を図るべくシステム開発を検討しているものの、「どうすればシステムが開発できるんだろう」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
この記事では、さまざまな分野の発注先を比較検討できる「アイミツ」が、システム開発の概要や種類、一般的な流れなどについて解説していきます。
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システム開発にかかる費用・相場感や、あなたの目的別にシステム開発会社をお探しいただけます。
システム開発の費用・相場
システム開発ができる会社一覧
システム開発とは
システム開発とは、簡単に言うと「既存業務の効率化・最適化、新たな業務を行うために仕組みづくり」です。設計やプログラミング、テストといった一連の工程を経てソフトウェアプログラムを開発、システムを構築していく作業を総称したものを指し、従業員の勤怠管理システムや顧客情報管理システムの開発、複数の拠点にある在庫を一括で管理するツールの開発などが該当します。
また、システム開発を進めるにはプロジェクトマネージャーやシステムエンジニア、プログラマー、プロジェクトマネジメントオフィスなどの職種でチームを編成し、それぞれが役割を持って業務を進めていきます。
システム開発の種類
ひとことにシステム開発といっても、その種類はさまざまです。種類によって特徴やメリット、デメリットはもちろん費用の平均相場にも開きが生まれます。ここからは、システム開発の代表的な種類として簡易顧客システムとWeb系システム、業務システムについて詳しく解説していきます。
簡易顧客システム
簡易顧客システムは、文字どおり顧客管理機能が利用でいきるシステムです。顧客の氏名や住所といった基本情報はもちろん、購入履歴・利用履歴といった情報も確認することができます。顧客情報はマーケティングに役立てられることから、売り上げ拡大を目的に簡易顧客システムを導入する企業も多いようです。
簡易顧客システムに実装される基本的な機能は、
・メール配信機能
・アンケート機能
・イベント管理機能
など。開発にはPHPやJava、Ruby、Pythonといった言語が用いられることが多いと言われています。簡易顧客システムを導入するメリットは、顧客情報を一般企業できること。反対にデメリットはシステムの操作に慣れる必要があることなどがあげられます。
Web系システム
Web系システムとは、Webブラウザ上で操作ができるシステムを指すものです。主な例としては
・ECサイト
・口コミサイト
・ポータルサイト
・予約サイト
などがWeb系システムに該当し、開発にはJavaやPHP、Objective-C、HTML、JavaScriptなどが用いられています。Web系システムのメリットは、運用コストが抑えられることやデバイスに負担をかけずに処理が行えることです。一方デメリットとしては、セキュリティリスクやサーバー障害が発生するとシステムが全面停止してしまう可能性があることなどがあげられます。
業務システム
業務システムは、業務効率化を目的に開発・使用されるシステムです。主な種類は
・勤怠管理システム
・人事給与システム
・販売管理システム
・配送管理システム
・営業支援システム
で、開発に用いられる言語はC言語、C++、Java、COBOL、Python、Rubyなど。業務システムのメリットは情報管理コストの削減や業務効率化が図れる点にありますが、導入コストが発生する点や不具合が生まれた際にはシステムが可動しなくなってしまうというデメリットも存在しています。
システム開発に必要な料金相場
システム開発に必要な費用の目安は以下のとおりですが、実際の開発費用は内製かシステム開発会社への外注かによっても大きく異なります。また、開発するシステムの種類によっても費用や期間には開きが生まれるものです。内製の場合は社内に開発リソースがあれば比較的スムーズに進めることができますが、新たにエンジニアを採用するにはコストがかかります。
なお、システム開発の平均費用や料金相場についてより詳しく知りたいという方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
システム開発の平均費用と料金相場
種類 | 費用目安 |
---|---|
簡易顧客システム | 20万〜180万円 |
webシステム | 130万〜500万円 |
業務システム | 400万〜1,500万円 |
システム開発に必要なメンバーと役割
システム開発は、主に以下の職種のメンバーによって進められています。各職種の名称や役割は以下のとおりです。
・システムエンジニア
顧客の要求・要望をもとにシステムを設計するのが主な役割です。システムのプラグラミングを担うケースもあります。
・プログラマー
システムエンジニアの作成した設計をもとにプログラミングを行う職種です。プログラムが正常に作動するかを検証する「単体テスト」も業務の範囲となります。
・プロジェクトマネージャー
プロジェクト全体を管理するポジションです。チームの責任者として、チームのメンバーの中でもっとも多い決定権を持ちます。
・プロジェクトマネジメントオフィス
プロジェクトマネージャーのサポートを通じてシステム開発の成功率を向上させる役割を担います。主に開発完了までのディレクションを担当することが多いです。
メンバー | 主な役割 |
---|---|
システムエンジニア(SE) | システム設計、プログラミングなど |
プログラマー(PG) | システムのプログラミングやテストなど |
プロジェクトマネージャー(PM) | プロジェクト全体の管理、マネジメントなど |
プロジェクトマネジメントオフィス(PMO) | 人材開発やコスト調整、ディレクションなど |
「システム開発を外注したいが、どうすればいいのかわからない」「システム開発を依頼する会社選びに時間が割けない」とお悩みの方は、お気軽に「アイミツ」にお問い合わせください。数あるシステム開発会社からあなたの要望にあった会社をピックアップして無料でご紹介いたします。
システム開発の流れ
システム開発の流れは
・要件定義
・外部設計
・内部設計
・プログラミング
・テスト
の工程を経たのちに、運用・サポートを行うというのが一般的とされています。システム開発における各工程の概要を理解すると、打ち合わせのタイミングやシステムが実際に使えるようになる時期、修正を依頼するタイミングなどの把握にもつながるでしょう。
要件定義
要件定義とは、新たにシステム開発をはじめる時に「なにを・どうシステム化するのか」を決めることです。システム開発の担当者が依頼者に「どんなシステムを求めているのか」「システムでどんな課題を解決したいのか」などを細かにヒアリングし、その内容をもとに手作業で行っている業務のシステム化や既存システムの変更などを要件定義書へまとめます。
要件定義書はシステムの運用開始後の保守にも影響する、開発の基盤となるものです。
外部設計
外部設計とは、システムを使用するユーザーが直接触れる部分の設計を指すもので、基本設計や概要設計とも呼ばれています。具体的には、要件定義をもとに操作画面や操作方法、データ出力などユーザーが直接使用する部分の仕様を決定する工程です。Webサイトで例えると画面に表示されるデザインやフォント、メニュー、ボタンなどの配置部分の設計にあたります。
また、セキュリティや運用規定、スケジュール、コスト管理など依頼者へ向けた仕様の設計も外部設計に含まれます。システムの使いやすさにも直接影響する工程のため、依頼者による確認も交えながら進めていくのが基本です。
内部設計
内部設計はユーザーに見えない部分の設計を指すもので、詳細設計とも呼ばれています。外部設計を実現することを目的に、システム内部のデータ処理や内部構造を決定する工程です。ユーザーに見えない部分ではあるものの、開発担当者にとってわかりやすくまとめられていることが求められます。
内部設計はプログラミングの工程でのプログラマーへの指示書の役割も持つので、質の高い内部設計はプログラミングの生産性向上にもつながります。また、内部設計には外部設計で決定した仕様が実装できれば、依頼者側による確認が行われることは基本的にありません。
プログラミング
プログラミングとは、コンピューターのシステムにさまざまな処理を実行させるための言語を記述することです。画像処理を行いたい場合と、多くのデータ処理を行いたい場合では仕様すべきプログラミング言語が異なります。開発するシステムに適したプログラミング言語を選択した上で、それぞれの書き方で作業を進めていきます。
具体的には、システムエンジニアが作成した設計をもとに、プログラマーがプログラミングを行います。設計書には詳細な内容が記載されていないことが多く、どのようなコードを書くべきかはプログラマーに委ねられることが大半です。開発プロジェクトの規模によっては、システムエンジニアがプログラミングを担うケースもあります。
テスト
ひとことにテストといってもさまざまな種類があり、基本的には以下の流れで行われます。それぞれのテストの役割は以下のとおりです。
・単体テスト
最初に行われるテストで、「ユニットテスト」「モジュールテスト」とも呼ばれます。1つひとつのプログラムがきちんと動作するのか確認・検証し、不具合があればプログラムを修正します。
・結合テスト
単体テストをクリアしたプログラムが正常に連携し、動作するかを確認・検証するテストです。画面の切り替わりやデータの受け渡しがスムーズに行われるかといった部分を確認します。
・システムテスト
結合テストで連携が確認できたら、システム全体が要求どおりの機能や性能を満たしているかを総合的に検証します。操作性はもちろん、処理速度や耐久性などもしっかりと確認していきます。
・運用テスト
依頼者に実際にシステムを操作してもらい、最終確認を行います。問題なく操作ができれば、業務での運用開始となります。
運用・サポート
運用は「システムを稼働させていく作業」で、定型化された業務をしっかりとこなすことで、安定的な稼働につなげるという役割があります。システムの状態を常に把握すべく監視を行うほか、障害が発生した際の暫定処置を行うことも運用業務に含まれます。
一方サポートはシステムの改修、調整、修理を行うもので、システムに変更を加える点が運用とは異なります。機器の故障・不具合や想定外の動作が発生した際など、予測が難しい事象への対応もサポートの範囲です。
システム開発の手法
システム開発の手法とは、開発プロジェクトを計画・制御することを目的に用いる枠組みのことです。さまざまな開発手法がありますが、中でも代表的なのは
・ウォーターホール
・アジャイル
・プロトタイピング
・スパイラルモデル
の4種類。ここからは、それぞれの開発手法の概要とメリット・デメリットについて解説します。
ウォーターフォール
ウォーターホールとは、あらかじめ決められた要件定義やスケジュールなどに沿って1つひとつの工程を順番に完了させていく開発手法です。開発の進め方が上から下へ流れる滝のようなイメージであることから、ウォーターホールと呼ばれるようになりました。
ウォーターホールによる開発のメリットは、さまざまなプロジェクトで活用されてきたことから比較的導入しやすいということ。1つずつ工程を消化していくため、進捗率を管理しやすいというのも魅力です。ほかの手法と比較すると開発費の見積もりも算出しやすく、システム開発を外注する場合は大半のプロジェクトがウォーターホールで行われているとも言われています。一方で、開発途中で仕様変更が発生した場合はスケジュールの再調整が必要となる点がデメリットです。
アジャイル
アジャイル(Agile)は、「素早い・機敏な」という意味のとおり、スピード感や適応性を重視した開発手法です。前の工程に戻るこどが前提とされており、小さな単位で開発・実装・テストを行いながらトライ&エラーを繰り返して作業を進めていきます。
アジャイルのメリットは、最初の計画段階で詳細な仕様を決定しなくてもいい点です。細かに設計が固まっていないぶん素早く開発に着手ができ、仕様変更や追加にも柔軟に対応できます。ほかの手法と比較すると、要件や手法がまだ明確でないプロジェクトに向いていると言えるでしょう。なお、プロジェクト全体のスケジュールや進捗状況がわかりにくい点などがデメリットとしてあげられます。
プロトタイピング
プロトタイピングは、試作品(プロトタイプ)を早期に作成し、依頼者の確認・フィードバックを受けるという開発手法です。プロトタイプの提出と検証、修正を繰り返しながら、システムに必要な機能や仕様を具体化させて本開発へ進みます。
プロトタイピングのメリットは、要件定義の段階で依頼者の要望が取り入れられること。完成系のイメージがしやすく、開発の途中で大きな修正や仕様変更が発生しにくいと言われています。開発の初期段階で依頼者がプロトタイプに触れられるため、認識のズレの防止にもつながるでしょう。一方で、試作品の作成にコストがかかり、開発が長期にわたる可能性があることがデメリットと言えます。
スパイラルモデル
スパイラルモデルは、開発する機能をサブシステムへ分け、優先度の高い機能から設計・開発・テスト・レビューを繰り返し行い、改善を重ねながら開発を進めていく手法です。反復型システム開発とも呼ばれ、形状がスパイラルに近しいことからスパイラルモデル(スパイラル型)と呼ばれています。
スパイラルモデルのメリットは、早い段階で不具合・問題点が発見しやすいという点。サブシステムの開発完了時点で依頼者へ確認ができるため、手戻りが少ないというのも特徴的です。一方で、初期段階で詳細を決めずに開発をスタートするため、プロジェクトの進捗が管理しにくいことがデメリットだと言えます。
システム開発を行う時の注意点
システム開発を行う際の注意点は、以下のとおりです。
・スケジュール管理
・コスト管理
・費用対効果
・リスクマネジメント
システム開発は長期にわたるケースも多く、コストも膨らみやすい傾向にあるため、リスクを回避するための注意が必要です。要件定義で決定した内容に沿って進められるため、途中で大きな変更が生じた場合は開発に大きな影響を及ぼすことも珍しくありません。スケジュールの遅延や追加コストの発生、品質の低下などさまざまな問題の原因となりえるため、開発者と依頼者の間で密にコミュニケーションをとることが大切です。関係値が構築されていれば、万一の問題発生時にも迅速かつ適切な対応につながるでしょう。
システム開発の費用相場
最後に、システム開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。
平均相場 | 233万円~ |
システム開発の種類 | 費用相場 | |
簡易顧客システム | 20万円~ | |
Webシステム | 130万円~ | |
業務システム | 400万円~ |
システム開発の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】システム開発の外注先をお探しならアイミツへ
この記事では、システム開発の概要や種類、基本的な流れとあわせて代表的な開発手法についても紹介してきました。システム開発には経験・ノウハウのある人材が必要不可欠であるため、社内にリソースがない場合はシステム開発会社への外注がおすすめです。
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【費用感を知りたいという方はこちら】
システム開発の費用・相場
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