ソフトウェア開発とは?種類や手法、工程、おすすめの開発会社を紹介
ソフトウェア開発という言葉自体は耳にしたことがあっても、「難しそう」「システム開発との違いが分からない」などと感じる方は多いのではないでしょうか。そこで今回は「ソフトウェア開発とは?」をテーマにソフトウェア開発の種類や手法、開発工程と流れなどを分かりやすく解説します。さらに、開発費用の具体例やおすすめのソフトウェア開発会社なども合わせて紹介しますので、ソフトウェア開発に関して疑問や不明点を抱いている方はぜひ参考にしてください。
ソフトウェア開発とは?
ソフトウェア開発とは、「コンピューター上のプログラムを開発すること」を意味します。
ExcelやWordなどをイメージすると分かりやすいでしょうが、ハードウェアがコンピューターを構成するマウスやキーボードなど目に見える物理的なものを指すのに対し、ソフトウェアは目に見えない(触ることができない)という特徴を持ちます。ここでは、ソフトウェア開発の基礎知識について解説しますので順に見ていきましょう。
ソフトウェア開発とシステム開発の違い
ソフトウェア開発とシステム開発には、「ソフトウェアの中身を開発するか」「ソフトウェアを含む全体の仕組みを開発するか」という違いがあります。それぞれについて、詳しく解説していきます。
ソフトウェア開発
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- コンピューター上で動作するプログラム自体を開発する(OSやアプリケーション、製品を作動させるための組み込みソフトウェアなど)
- ソフトウェアだけでなく、関連するハードウェアやサーバーの構築など、全体的な仕組み全体を構築する
- ソフトウェア開発はシステム開発の中における手段のひとつであり、「機能」や「中身」を作り上げていく作業
システム開発
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- ソフトウェアに限らずハードウェアについても構築を行う
- ソフトウェアに関連した環境の構築まで行う
▼システム開発について詳しくは以下の記事をご覧ください。
ソフトウェア開発とプログラミングの違い
プログラミングとは、コンピューターに命令を与えるプログラミング言語を記述する作業のことです。コンピューターはあらかじめ定められたプログラムに則って動作しますが、このプログラムを構築するのがプログラミング言語です。
コンピューターは機械語であるプログラミング言語から指示を受けます。人間に指示を与える場合は日本語や英語などの言語いあたると考えればイメージしやすいでしょう。つまり、この機械語を記述する作業であるプログラミングはソフトウェア開発におけるひとつの工程に過ぎません。
開発では、事前に実装する機能や仕様を決めたり設計を行ったりと複数の工程が存在していますが、その中のひとつの工程としてプログラミングは存在しています。ただし、「プログラミング言語を記述する作業」とはいっても、言語の種類は1,000種類を超えるほど膨大に存在しています。
そのため、業務システムの場合は「Java」、Webサービスの構築なら「Ruby」、といった具合に、言語それぞれの特性を踏まえて開発するシステム(ソフトウェア)に適したものを選択する必要があります。
ソフトウェア開発の種類
ソフトウェアの種類は多岐に渡るため、今回はソフトウェア開発の代表的な以下の3種類について、概要や具体例などを解説します。
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- Webシステム開発
- アプリケーション開発
- 組み込みシステム開発
Webシステム開発
まずはWebシステム(ソフトウェア)の代表例を以下にまとめます。
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- Gmail
- Amazon
- Google Chrome
- Safari
- Dropbox
ご覧のとおり、Webシステムとはインターネットを通じて動作するシステムの総称です。検索で使用するGoogleやECサイト、SNSもWebシステムに分類されるため日頃から触れる機会は多いでしょう。
Webシステムの長所は何といっても、インターネット環境さえあれば時間や場所を選ばず利用・運用できる点。近年ではリモートワークをはじめ、場所に捉われない働き方を取り入れる企業も増えていることから、Webシステム開発のニーズも比例して高まっています。
なお、Webシステムはブラウザ上で動作する特性を持つことから、開発者にはネットワーク関連のノウハウやスキルが求められるケースが多くなります。また、不特定多数の者が利用するインターネット経由で動作する仕組みである以上、セキュリティ性には十分に気を配る必要があることも覚えておきましょう。
アプリケーション開発
アプリケーション開発とは、特定の利用目的に則って開発したプログラムをソフトウェア化する開発のことを指します。以下に代表例をまとめますので見てみましょう。
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- Excel
- Word
- Adobe Acrobat Reader
- Photoshop
これらのアプリケーションはWebシステムとは異なり使用する機器にダウンロード・インストールが必要なものの、Webブラウザに依存することなく利用できるのが大きな特徴です。また、近年ではニーズの変化に伴い、PCだけでなくスマホでも利用可能なアプリケーションが増えています。また、BtoC向けのゲームアプリやカメラアプリなどもアプリケーション開発に該当します。
一方、アプリケーションは利用環境に合わせて開発する必要があり、WindowsならWindowsOS、MacならiOS、といった形でOSごとにソフトウェア化する必要があるだけでなく、OSのバージョンアップが実施された場合は対応できるように更新されなければいけません。
OSのバージョンアップに伴う更新を怠っているとアプリケーションが正常に動作しない、または使えなくなってしまう可能性があるため、注意が必要です。
組み込みシステム開発
組み込みシステム(ソフトウェア)とは、家電製品や生産ロボットなどに組み込まれている独自ソフトウェアのことです。技術の発展やニーズの多様化により、近年の電気製品は単純な動作のみならず、ソフトウェアを活用した以下のような複雑な動作に対応しています。
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- 位置情報を活用したお掃除ロボット
- インターネット接続に対応したテレビ
- 外出先からでも操作可能なエアコン
こうした複雑な動作を実現できるのは組み込みシステムが開発されているからです。また、IoT(あらゆるモノがインターネットに接続されるとともに、情報が共有される仕組み)製品のニーズが上昇しているため、組み込みシステムの利用価値は以前にも増して高まっている状況です。
一方、開発に目を向けてみると組み込みシステムの開発では「テレビ+組み込みシステム」のように、ハードウェアとソフトウェアが密接に関係しています。そのため、組み込みシステムのみの開発を行う場合であっても、ソフトウェアの構築に欠かせないプログラミング言語だけでなく、搭載機器に関する知識が必要な。
ソフトウェア開発の手法
ソフトウェア開発には複数の手法があるだけでなく特徴も異なるため、発注者のニーズやプロジェクトの内容に合わせて適切な手法を選択する必要があります。ここでは、ソフトウェア開発における以下4つの代表的な手法について、特徴やメリットなどを分かりやすく解説しますのでひととおりチェックしてみましょう。
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- ウォーターフォール型
- アジャイル型
- プロトタイプ型
- スパイラル型
ウォーターフォール型
ウォーターフォール(Waterfall)が英語で「滝」を意味するとおり、ウォーターフォール型とは、滝が流れるように上流工程から下流工程へと順番に開発を進める手法を指します。具体的には「要件定義→設計→開発→テスト→導入・運用」の流れに沿う事が多いです。
大きな特徴は、工程を遡らないところ。滝の流れは常に上から下へ流れるのと同じく、ウォーターフォール型では完了した工程に戻らないことを前提としています。そのため、各工程では発注者・開発者双方が成果物に対してチェックを行い、お互いに合意を取った上で工程を完了させる形で進みます。
主なメリットは、管理がしやすいとともに品質を保ちやすく、予算や人員などの計画性を立てやすい点などです。一方で工程を遡らないことを前提としているため、柔軟性の乏しさや開発全体に時間を要する点などがデメリットです。
アジャイル型
アジャイル型開発とは、「計画→設計→実装→テスト」といった一連のサイクルを機能ごとの小さな単位で繰り返しながら開発を進める手法です。開発アジャイル(agile)は日本語で「素早い・機敏」という意味合いになりますが、文字どおりスピーディーに開発を行えるのが大きな特徴です。
具体的には優先度の高い機能から開発を進め、小さな単位で実装とテストを繰り返すことにより、サイクルが完了する度に新しい機能がリリースされる形となります。
企画や要件定義に時間をかけて段階的に開発していくウォーターフォール型と比べて、アジャイル開発では優先順位の高い機能から細かく開発を完了していくため、素早いリリースを希望する場合に相性の良い開発手法です。
ただし、「計画→設計→実装→テスト」のサイクルを何度も繰り返す性質上、全体のスケジュール管理が難しく、高いマネジメント能力が求められるため、技術的なスキル以外にもコミュニケーションを能力や柔軟性が必要となります。
プロトタイプ型
プロトタイプ型はウォーターフォール型を改良して生まれた開発手法です。「プロトタイプ=試作品」という言葉が示すとおり、ソフトウェア作りに必要なプログラミングへ取り掛かる前の段階で試作品となるプロトタイプを作成します。
このプロトタイプを発注者に試してもらい、フィードバックを受けながら本格的な開発を進めるのが大きな特徴です。
メリットは試作品を実際に体験してもらった上でレビューを得られるため、より具体的な要望や完成イメージを共有しやすい点。ソフトウェア開発では、発注者と開発者の認識をすり合わせる作業に多くの時間を割くケースも多いため、具体的なレビューを得られるプロトタイプ型を採用することで開発効率をアップさせやすくなります。
一方で、プロトタイプ開発とその後の本格的な開発を行う必要があるためコストがかさみやすい、発注者のレビュー次第で想定以上の工数が必要であると判明し長期化する可能性がある、といった点はデメリットです。
スパイラル型
スパイラル開発とは、機能を分割して工程を分けた上で、重要な機能から優先的に開発していく手法のことです。一見するとアジャイル開発と同じに見えますが、スパイラル開発では品質をより重視する特徴を持ちます。具体的には工程ごとにプロトタイプ(試作品)を作成した上で発注者からのフィードバックをもらうことで品質を高める狙いがあります。
開発当初から全体的な設計を行わず機能ごとに開発計画を立てた上で進める仕組みであるため、仕様変更、スケジュール変更の必要が出た場合に柔軟に対処しやすいのが大きなメリットです。
一方でアジャイル開発と同じく、プロジェクトの全体像を視覚化しにくいのが難点です。また、機能ごとの工程が完了する度にプロトタイプを作成してレビューしてもらう必要があるため、トータル開発コストがかさんでしまうケースも少なくありません。このように修正回数が増えるほどコストが膨らんでいく性質を持つため、現状ではそれほど普及率の高い開発手法ではありません。
ソフトウェア開発をする企業の種類
ソフトウェア開発を引き受けている企業は数多く存在しますが、全ての企業が完全に自社開発しているわけではありません。主に以下3つのタイプに分かれており、開発の流れや契約形態などは異なります。
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- 自社開発企業
- 受託開発企業
- 派遣企業
ここからはそれぞれのタイプに関して分かりやすく解説しますので、特徴やメリット・デメリットをつかんだ上で発注先選びの参考にしてください。
自社開発企業
自社開発企業とは、文字どおり自社で受注から開発・リリースに至るソフトウェア開発の工程を完結できる企業のことです。自社開発のメリットを以下にまとめますのでチェックしてみましょう。
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- 開発者同士の密なコミュニケーションが取りやすい
- サービスの品質を直接的に判断しやすい
- 企画から開発まで一貫してひとつの会社で完結できる
- エンジニアが開発に集中しやすい
- スケジュール調整に対して柔軟性に優れている
一方で自社開発企業の場合、相当大きな企業でもない限り、スタッフの数は限られることから投入可能な技術は限定される傾向にあります。また、場合によっては自社開発企業であっても、特定の作業について外部のリソースを活用するケースもあります。
受託開発企業
受託開発企業とは、顧客から開発依頼を受けて開発を請け負う企業のことです。自社開発の場合、開発に関する全てのプロセスを1社で完結するのに対し、受託開発の場合は顧客からの提案に基づきながら、必要に応じて連携しつつ開発を進めます。
受託開発企業を利用する大きなメリットは、何といっても「自社のニーズや要件を反映したソフトウェアを開発できる」ところ。ソフトウェアの機能性や操作性については、発注者の要望がベースとなっているため、カスタマイズ性の高いソフトウェア開発を実現しやすくなります。
一方で完全オリジナルのソフトウェア開発を依頼する場合は開発コストが高額になりやすく、リリース後の運用保守まで見越して開発を依頼する必要がある点などはデメリットでしょう。
派遣企業
派遣企業とは、ソフトウェア開発などの顧客からのニーズに伴い、派遣会社に登録・在籍しているエンジニアを派遣するタイプの企業です。企業にソフトウェア開発を依頼するのではなく、「ソフトウェア開発に対応可能なエンジニアを派遣してもらう」契約となるため、前述の自社開発企業・受託開発企業とは前提が異なります。
主なメリットは、直接指示ができる即戦力を必要な期間だけ確保できる点。ソフトウェア開発をはじめるにあたり、社内にエンジニアが不足している場合や必要なスキルを持ち合わせているスタッフがいない場合などに効果的です。
一方であくまで「労働契約」であり、成果物に対する保証はないため、成果物の品質などに関わらず作業時間に応じた支払い義務が発生します。
ソフトウェア開発の工程と流れ
自社の要望を踏まえたソフトウェア開発を外部に依頼する場合、ヒアリングによるイメージやニーズの共有に始まり、その後複数の工程を経て開発は進んでいきます。もちろん開発手法により具体的な流れは異なるものの、外せない工程が複数存在しているのも事実です。そこで今回は、ソフトウェア開発を外部に依頼した場合の工程と流れを7つのプロセスに分けて紹介しますので、順にチェックしてみましょう。
①ヒアリング
ソフトウェア開発は自社の課題解決や目的達成に役立つソフトウェアを導入することが目的ですから、まずはヒアリングを通じて発注者と開発者の間で以下のような内容を共有していきます。
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- 顧客の経営方針
- 顧客が抱える悩みや課題
- 顧客がソフトウェアに求めるイメージ
- 具体的な機能や内容
- 開発にかけられるコスト
- 開発期間
ヒアリングを行うことで、発注者がイメージしているソフトウェアを開発ができます。コミュニケーションが不足していると、イメージと違うもの出来上がり、時間や費用が無駄にかさんでしまいます。ソフトウェア開発においてヒアリングは重要です。また、開発者はヒアリングによって把握したニーズを踏まえて競合他社の分析まで行っておくことで、質の高い提案につなげます。
②提案・契約
ヒアリングにより開発の要望を伝えた後は、開発者側でくみ取ったニーズを踏まえて提案内容を練ります。提案には顧客が抱える具体的な課題解決策を盛り込むのはもちろん、ソフトウェアに実装する機能、開発にかかる費用、開発期間、期待できる費用対効果などを盛り込み提案します。
他社との比較情報まで盛り込まれていると、より高い確度で比較しやすくなるでしょう。提案を受け取った顧客は検討に入りますが、この際、複数社から相見積もりを取るのがおすすめです。
選択肢が複数あれば、自社にとってより貢献度の高いソフトウェアを導入しやすくなりますし、適正価格も判断しやすいでしょう。比較検討後、発注先を絞り込んだ後は契約を行い、いよいよ開発がはじまります。
③要件定義
要件定義とは、ソフトウェア開発を進めるにあたり、必要な機能や仕様を明確にする作業のことです。具体的には以下のような内容を盛り込み、要件定義書を作成します。
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- 現行の業務プロセスの整理
- 搭載する機能や仕様
- ソフトウェアの運用方法
- 顧客側と開発側それぞれの役割分担(相互のタスク含む)
- 新たな業務プロセスの作成
要件定義書はプロジェクトに関わる全ての人にとって「柱」となる重要なドキュメントであり、その後の全ての工程は要件定義に基づいて進むことになります。この段階でどれだけ明確に定義しておくかで開発スピードや質は左右されますので、要件定義の工程は特に慎重に時間をかけて行いましょう。
④設計
設計とは、要件定義の内容に基づいてソフトウェアの内部・外部を設計する工程で、以下2段階に分かれています。
外部設計(基本設計) | 画面上のレイアウトや操作手順など、ユーザーの目に見える部分の設計 |
内部設計(詳細設計) | 定義された動作を実現するために働くシステム・プログラムなど、ユーザーの目に見えない部分の設計 |
また、設計段階ではテストの方法や運用方法、セキュリティの内容、リリース後の保守メンテナンスなども合わせて検討を行います。これら設計で定めた内容は基本設計書、および詳細設計書にまとめた上で後の開発に用いますので、ソフトウェアの品質にも大きな影響を及ぼす重要な工程であることを認識しておきましょう。
⑤開発
設計までの工程が完了した後は、いよいよ開発に移ります。具体的にはプログラミング言語を用いてソースコードを記述していく工程となりますが、「プログラミング言語=コンピューターに指示を与える機械語」だと考えてください。
人間の場合、日本語や英語など個々が理解できる言語を用いて指示を行いますが、ソフトウェアの場合も同様に、指示に該当するプログラミング言語を記述することで定義した機能や仕様どおりの挙動となるように調整します。
ただし、プログラミング言語は膨大な種類が存在しており、それぞれ特徴が異なりますので、「汎用性・実行速度に優れたC言語」「OSに依存せずに動作するJava」といった具合に、適材適所の言語を用いてソースコードを記述する流れとなります。
⑥テスト
プログラミングをはじめとした開発段階を経た後は、ソフトウェアが正常に動作するかを確認するために以下の流れで段階的なテストを行います。
単体テスト | プログラムごとに単体で動作、挙動をチェックするテスト |
結合テスト | モジュール(特定の機能を持つまとまった構成要素)を小さな結合から大きな結合まで、複数の段階に分けて正常に動作するかをチェックするテスト |
総合テスト | 全てのプログラムやシステム、ハードウェアなどを合わせたソフトウェア全体でのテスト |
運用テスト | 顧客が実際にソフトウェアを使用しながら、求める機能・仕様が整っているか、開発目的に合致しているかなどをチェックする納品前の最終テスト |
⑦リリース・保守
運用テストを無事クリアすると、ソフトウェアはいよいよリリースとなります。リリースとは本番環境への移行のことですが、開発されたソフトウェアだけでなく、マニュアルや設計書と合わせて納品されます。場合によってはマニュアルだけでなく、開発者側の担当者がソフトウェアに関する操作説明や導入作業をフォローするケースもあります。
また、納品後は運用では、「保守」というサポートが重要な意味を持ちます。保守とは、ユーザーがソフトウェアを滞りなく運用するための支援制度のようなもので、システムの監視やデータのバックアップ、障害発生時の対応、顧客からの要望を踏まえたシステム改善や機能追加など、支援内容は多岐に渡ります。
ソフトウェア開発に関わる職種
前述のとおり、ソフトウェア開発にはさまざまな工程が存在しており、それぞれの工程で専門的なスキルや経験が求められます。そのため、ソフトウェア開発に関わる職種も大きく3種類に分かれています。
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ソフトウェアエンジニア
ソフトウェアエンジニアとは、ソフトウェア開発において主に設計・開発・プログラミングなど、ソフトウェア関連の幅広い領域に携わるエンジニアのことです。
ソフトウェア開発における中心的な役割を担う重要な職種であり、開発そのものの作業を担当するだけでなく、プロジェクトの進捗状況の確認、品質のチェック、他の担当者への指示出しなど、あらゆる工程に対応できるノウハウや経験が求められます。
プログラマー
プログラマーとは、プログラミングに特化した職種です。ソフトウェアエンジニアもプログラミングを行うことはありますが、プログラマーはあくまで「プログラミング専門」であり、ソフトウェアエンジニアのように幅広い領域での役割は求められていません。そのためプログラマーは与えられた要件に則りソースコードを記述し、完成したプログラムが正常に動作するかテストするところまでを任されるのが一般的です。
IT営業
IT営業とは、システムやITを活用して顧客の課題解決に役立つ提案を実施する職種です。一般的な営業職とは異なり、ソフトウェア開発の分野における営業では、ITやソフトウェアの領域に精通している必要があるため、営業職の中でも専門性は高い職種だといえるでしょう。また、単に自社製品やサービスを売り込むだけでなく、顧客からのヒアリングやエンジニアとの橋渡し役を担うこともあるため、高いコミュニケーション能力も求められます。
ソフトウェア開発にかかる費用の具体事例
ソフトウェア開発を検討している方にとってやはり気になるのは費用面でしょう。とはいえ開発するソフトウェアの種類や規模によって費用は大きく変わるため、ここではいくつかの具体例を挙げながら費用目安を紹介します。
【11万円~30万円】 運行管理システム
自動車走行中の速度、走行時間、走行距離などを記録する大手のデジタコ(デジタルタコグラフ)について、費用面や使い勝手に不満を感じてソフトウェア開発を行ったケースです。
既存のデジタコはそのまま使い続ける形とし、新たに開発するソフトウェアは実用性向上、拡張性アップ、メッセージ送受信機能の追加など、使い勝手を向上させる補助的な役割のみにとどめることで低コストでの開発を実現しました。
【101万円~300万円】 在庫回転率向上のためのデータ分析
顧客からは、「在庫状況の把握および仕入れの最適化、在庫回転率の向上に役立つデータ分析」を希望する旨の要望を受けてソフトウェア開発を行ったケースです。現場の仕入れ担当者の声も取り入れながらデータ分析に取り組むことで、より現場として使いやすい分析となるよう工夫して結果を提供。さらに、分析結果に基づいた受発注のシミュレーションまで実施することで、在庫回転率をアップさせる最適化を行っています。
【301万円~600万円】 リアルタイム国債トレーディングシステム
顧客には「ロイター、ブルームバーグの情報を別々に管理する必要があり、オファーの入力が非効率」という課題があり、解決のためにリアルタイム国債トレーディングシステムを開発した事例です。ロイターとブルームバーグの情報をリアルタイムで表示するとともに、それぞれの金利条件やスワップまでリアルタイムで計算して表示。さらに、オファー入力の簡略化を実現。成約率向上に貢献しています。
【601万円~1000万円】 入退館予約管理システム
顧客からの要望は「紙管理となっている工場への入場の電子化、警備室側への訪問予定の共有」などが寄せられ、入退館予約管理システムを開発したケースです。入退室管理にはFelica(非接触型のICカード)を活用し、タッチするだけでいつ・誰が入退館したのかを効率よく把握できる仕組みを実装。さらに、事前予約機能を搭載することで警備室側でも把握しやすい環境を構築し、業務効率化に役立てています。
【1001万円〜】 C2Cマーケットプレイス「ゲームクラブ」
業界最大規模のアカウント売買マッチングサイトの後継サービスとして開発したWebシステムを一新したケースです。毎月1,000万PVという膨大なアクセスを処理できるよう、高速なレスポンスを可能にする負荷分散、地理的に分散しているサーバーグループの併用で対処。さらに、データの保存先のセキュリティ性向上および容量の制約撤廃による投稿できる画像枚数の倍増化、SNSでのログインシステムの追加など、複数の新たな取り組みを導入しています。
外注するソフトウェア開発会社の選び方
ソフトウェア開発で失敗しないようにするためには、「どこに外注するか」が非常に重要です。外注先選びで重要なポイントを以下にまとめますので参考にしてください。
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- 複数社から相見積もりを取る
- 過去のソフトウェア開発の実績をチェックする
- 実績や経験などから、得意なジャンルや業界を見極める
- 顧客とのコミュニケーションを大切にしている会社を選ぶ
- 開発費用が適正であることを確認する(相見積もりでチェック)
特にソフトウェア開発の場合、「顧客のニーズやイメージをどれだけ正確にソフトウェアに反映できるか」がポイントとなりますので、開発側のコミュニケーションに対する姿勢や人間的な相性は非常に大切です。
おすすめのソフトウェア開発会社5選
ソフトウェア開発会社には膨大な数が存在しますが、ここではなるべく幅広いニーズをカバーできるように、特徴の異なるおすすめのソフトウェア開発会社を5社厳選して紹介します。各社の実績や強みなどを合わせて紹介しますので、外注先選びの参考にしてください。気になる会社が見つかった場合は相見積もりを取り、複数社を比較検討した上で自社との相性の良し悪しを吟味すると良いでしょう。
株式会社ソニックガーデン
こんな人におすすめ
・月額定額性のソフトウェア開発会社をお探しの方
・ソフトウェア開発や運用を継続的にサポートして欲しい方
・予算に応じて少しずつ開発を進めたい方
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- マッチングシステム開発
- 通信・IT・ソフトウェア(その他)
- 費用:費用公開なし
出典:株式会社バーニャカウダ- 課題
- 専門のカウンセラーとユーザーを繋ぐマッチングプラットフォームを構築したが、他社に依頼してつくり、社内にSEもいなかったため保守ができずリプレイスが必要となった
- 解決
- 3人のエンジニアがオンライン上でやりとりをしながらシステムをリプレイス
- 効果
- ・カウンセリングの購入や通話がストレスなく提供できるようになった
・システムから匿名の電話番号で通話するサービスだが、通話が安定しトラブルも発生していない
・不要な機能が無くなりシンプルで使いやすくなった
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- WEBシステム開発
- システム開発
- 費用:費用公開なし
出典:株式会社ミロク情報サービス- 課題
- ミロク情報サービスの社内ベンチャープロジェクトとしてお礼状を作成できるサービスをつくりたい
- 解決
- パソコン・スマホから和紙はがきでお礼状を送れる印刷発送システムを開発
- 効果
- ・ユーザーが気軽に自分自身のスマホやパソコンを操作するだけで、はがきの発送までまとめて依頼できる
・需要が減少している和紙のアピールにつながる
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- WEBシステム開発
- スポーツ
- 費用:費用公開なし
出典:日本ブラインドサッカー協会- 課題
- ブラインドサッカーを活用した法人向け研修サービスを提供するなかで、アセスメントツールや組織診断ツール、チームビルディングなど別の活用方法を探るためにアンケートを実施していたが、Excelに手打ちで集計していたため、非常に時間と手間がかかっていた
- 解決
- ・顧客管理も含めWeb上で一括管理できるシステムを構築
・そのほかWebサイトデザインや集客などもサポート - 効果
- 手打ち作業やその後のプロセスなどを削減できたことで、オペレーションが楽になった
予算感 | 要問い合わせ |
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設立年 | 2011年 |
取引先情報 | 株式会社eumo 株式会社スミレナ 株式会社ワーク・ライフバランス 株式会社ウェザーニューズ |
会社所在地 | 東京都大田区田園調布2-14-5 |
コガソフトウェア株式会社
こんな人におすすめ
・アジャイル開発が得意なソフトウェア開発会社をお探しの方
・幅広いジャンルのソフトウェア開発が可能な会社をご希望の方
・多数の資格を取得しているエンジニアが在籍する会社に依頼したい方
予算感 | 要問い合わせ |
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設立年 | 2000年 |
従業員数 | 30-99人 |
取引先情報 | フィールムーンジャパン株式会社 ゆうあい内科・脳神経クリニック NTT コミュニケーションズ株式会社 富士通株式会社 |
会社所在地 | 東京都台東区上野1-17-6 広小路ビル4階 |
電話番号 | 03-3833-0733 |
コンピューターシステム株式会社
こんな人におすすめ
・業務関連のソフトウェア開発実績が豊富な会社をお探しの方
・ソフトウェア・ハードウェア開発の両方に対応できる会社をお探しの方
・ソフトウェア開発の幅広い領域をカバーできる会社をご希望の方
予算感 | 要問い合わせ |
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設立年 | 1991年 |
従業員数 | 100-499人 |
取引先情報 | 井関農機株式会社 東芝情報システム株式会社 NECプラットフォームズ株式会社 株式会社日立製作所 |
会社所在地 | 愛媛県松山市一番町3-2-11 松山第一生命ビル8階 |
電話番号 | 089-921-6638 |
株式会社エスワイシステム
こんな人におすすめ
・システム開発全般に対応できるソフトウェア開発会社をお探しの方
・オフショア開発に興味のある方
・開発品質が外部から評価されている会社に依頼したい方
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- AI開発
- 不動産
- 費用:費用公開なし
出典:東建コーポレーション株式会社- 課題
- ・賃貸物件検索サイト「ホームメイト」における掲載数が豊富な一方で、画像の登録作業が負担となっていた
・会社としてAIシステムの活用を推進していたことから、画像解析による業務効率化を検討していた - 解決
- ・オーダーメイドによるシステム開発
・AIの学習に役立つ画像データの選別、高精度モデルの作成 - 効果
- ・画像をシステムにアップロードするだけで自動で判別されるようになった
・認識率も96%と高い数字を達成
・現場の従業員からも「負担が減った」という声が寄せられている
予算感 | 要問い合わせ |
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設立年 | 1991年 |
従業員数 | 500-999人 |
会社所在地 | 日本橋浜町二丁目35番4号 日本橋浜町パークビル2F |
電話番号 | 03-5642-0033 |
株式会社きじねこ
こんな人におすすめ
・Windowsアプリケーションの開発が得意な会社をお探しの方
・シンプルなソフトウェアを格安で制作してくる会社をお探しの方
・プログラミングの指導に興味がある方
予算感 | ソフトウェア制作:1万円~ |
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設立年 | 2004年 |
従業員数 | 1-4人 |
会社所在地 | 大阪府大阪市中央区安土町 1-7-20 新トヤマビル2F (株式会社クローバーフィールド内) |
電話番号 | 06-6264-7080 |
ソフトウェア開発の発注先選びに迷ったら「アイミツ」へ
今回はソフトウェア関連のためになる情報をまとめましたが、ソフトウェア開発の種類や手法は複数存在するため、予算や目的に合わせて適切なものを選ぶ必要があります。また、開発自体も段階的に複数の工程をクリアする必要があり、失敗しないためには「外注先をどこにするか」が非常に重要です。外注先を選ぶ際には複数社から相見積もりを取り、過去のソフトウェア開発実績や得意分野、独自の強み、費用面などを比較しながら検討しましょう。アイミツならコンシェルジュが丁寧にヒアリングした上で要望に沿った会社を選定して無料でご紹介可能です。相見積もりも短時間でご案内できますので、外注先選びでお悩みの方はお気軽にご相談ください。
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