システム開発におけるV字モデルってどんな手法なの?

更新日:2017年06月20日 | 公開日:2016年09月08日

システム開発を検討したらまず、発注先がどのような開発モデルで開発を行うか把握する必要があります。
開発モデルを大きく分けるとウォーターフォール型とアジャイル型の2つあります。
ウォーターフォール型とは、最初の設計から後戻りせず一気にテストを経て納品に至るのに対し、アジャイル型は開発側と発注側の両方でテストを繰り返します。
V字モデルとはウォーターフォール型のテスト工程に着目して整理したものです。

ウォーターフォール型は完全に過去の手法というわけではない

システム開発中のパソコン

アジャイル型を解説した記事などを読むと、ウォーターフォール型は完全に過去の開発手法だという断定的な解説も目立ちます。確かに、現代のIT技術の発展や市場環境の変化はめまぐるしいので、「修正」が生じた時はすぐに適応できないという点はウォーターフォール型の開発の弱点といっていいでしょう。

一方で、「プロジェクトの進捗管理がしやすい」「大規模案件で安心して使える」「クライアントが秩序や計画性を重視するところで評価が高い」などの特徴もあります。

アジャイル型のメリットとして、開発途中での柔軟な変更に対応できることがあげられますが、仮に変更の余地のないような完璧な仕様書というものが存在すれば、途中の変更は要らないともいえます。現実問題としてはそのような仕様書をどのようなプロジェクトにおいても常に要求する、というのは無理な話のですが、安定稼働が最優先される基幹系システムの開発などでは、頻繁に状況によって頻繁に仕様が変わるというのはむしろ好ましく無いといえるでしょう。

また、もう一つウォーターフォール型がいまだに開発の現場で採用されている理由の一つとして「日本のコミュニケーションスタイルにウォーターフォール型が合っている」という意見もあります。

このことについて、ウォーターフォール型をテストから捉え直したV字モデルを見てみましょう。

V字モデルはウォーターフォール型のテスト過程をひっくり返す

最初に、V字モデルを理解することが必要ですが、それには次のような図を見てもらうのが一番です。

最初のフェーズで行った「要求定義」(こんなシステムがほしい)という部分を最終テストの「受け入れテスト」で検証し「本当に欲しかったシステムができているか」を確認します。

「基本設計」時のシステムの中身に関する動作のテストは結合テストとも呼ばれ、予定通りシステムがプログラムとして動いているかどうか、を確認します。

「詳細設計」はインターフェースなどの外部設計部分と、内部のデータベースなどの論理的な部分をバラして開発し、それぞれが単体として機能しているかどうかをテストします。

V字モデルは日本的企業風土で重宝されることも

出典プログラミング画面

このように、最初にゴールを確認しつつ地図を作り、その地図通りにゴールに達した後、その道筋を帰り道でテストしながら検証するというのが、V字モデル(ウォーターフォール型開発)なのです。これは非常に管理がしやすいというのが、この図を見ると一目瞭然ですね。

この分かりやすいテスト過程というのは、システム開発を発注するときにはとても大切です。企業で使われるシステムは、もちろん現場で業務に携わる人間全員が使えないと困ります。そのため、多少時間かかかろうとも、「本当にこれでよいのか?」という時間を掛けた設計を行い、その設計通り帰ってくる道筋にしたがってテストを繰り返すというのは、関係各部署のオーソライズを取るという意味でもとても大切です。

テストに参加した責任者グループが、最初に決められた仕様とどんどんかけ離れたテストにOKを出し続けるとどうなるでしょうか?確かに時代の最先端を行く先進的なシステムが出来上がるかもしれませんが、先進的すぎて社内で使われない、ということありえるわけです。

設計で行った道を、テストで帰ってくるというV字モデル(ウォーターフォール型開発)の手堅さを必要とするケースは、特に集団での合意形成を重視する日本的企業風土ではけっこう有効な場合もあるのです。

【まとめ】自社にあった最適な開発タイプを選ぶ重要性

以上、最近旗色の悪いウォーターフォール型開発を、V字モデルという視点から再度検討してみました。「え?ウォーターフォール型って古いんでしょ? アジャイル型じゃないの?」と瞬間的に判断する前に、その案件にどんな開発タイプが適しているのかを検証した方が、結果的に最適な開発、検証プロセスが浮かび上がってきます。

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