モビリティ関連の研究開発を行う大学研究組織、モビリティ・イノベーション連携研究機構は、近年「自動運転」を中心的なテーマとして交通・機械・情報などの工学分野だけでなく、法制度や政策などの分野の専門家も横断的に連携しながら、課題解決のために研究を進めています。
センターの特任研究員である長谷川様は、学生を対象としたアイデアコンテスト開催のために、短納期で若い世代に訴求できるイベントサイトを制作したいと考えたそうです。プラセムに依頼したサイトとイベントロゴの出来映えや、完成後の活用度について聞きました。
若い世代の心に刺さる、デザイン性の高いイベントサイトを制作したい
―初めに、御機構について教えてください。
長谷川様:当機構は、モビリティの社会実装に向けた研究開発を行う大学の組織で、課題解決のために文系・理系を横断してそれぞれの分野の専門家が集結しています。機構としてはモビリティ全般が研究テーマですが、近年はホットトピックである自動運転が主な研究対象となっています。私は自動運転をスムーズに社会に実装していく方法や、自動運転の社会・経済への影響などを研究しています。
この活動の一環として私が中心となって取り組んでいるのが、自動運転活用のアイデアコンテスト「モビリティを活用したビジネス・イノベーション・コンテスト(M-BIC)」の運営です。このイベントは、学生が中心となって自動運転に関わる企業や省庁のメンバーと共にモビリティやビジネスについて学び、新しいビジネスアイデアを創出する場にしようと、今年度よりスタートしました。コンテストという形を取りながらも、自動運転をキーワードにしたコミュニティ作りにも主眼を置いています。
―第1回目のコンテスト開催にあたり、Webサイトを制作することになった背景を教えてください。
長谷川様:全国から様々なバックグラウンドを持った学生に参加してもらおうと考えた時、Webサイト制作は必須だと思いました。10代、20代の方が新しい情報に触れた時に、最初に行うアクションはネット検索です。そのためWebサイトがないものは信用してもらえないんですよね。さらにただサイトを構えるだけではなく、若い世代の方に刺さるようなデザインで制作し、内容に興味を持ってもらう必要があると考えました。
納期の早さ・デザイン力に加えて、すべての質問に答えきる担当者の安定感が決め手に
―発注にあたって、どのように情報収集を行いましたか。
長谷川様:ネット検索で行き着いた数社の制作会社のサイトを訪問してみたものの、どのように良し悪しを判断すべきか分からず、すぐに一括見積もりサービスの選定に切り替えることに。上位表示3社のサイトから、メッセージをやり取りするUIの使いやすさや登録業者数などを比較し、アイミツを利用することにしました。
―実際に制作会社を比較検討する際に重視していたことは?
長谷川様:2つのことを意識していました。まず1つ目は納期です。発注は2022年2月末で、できれば3月中、遅くとも4月中にはWebサイトをオープンしたかったため、できるだけ早く構築をお願いできる会社さんが望ましいと考えていました。2つ目はデザインです。前述の通り若い世代の方に刺さるWebサイトを目指していたので、ビジュアルに訴えるものを制作いただけそうかを重視しました。スマホでサイトを表示させる、レスポンシブ対応の実績有無も確認していましたね。
―アイミツからご紹介した6社との打ち合わせを経て、最終的にプラセム様を選んだ決め手は?
長谷川様:プラセムさんは6社の中で最も早い「0.8ヶ月」という納期を示してくれました。他社様と比べて頭一つ出ている早さでしたが、見積のやりとりのレスポンスがスピーディーだったので「この早さであれば提示された納期は妥当だろう」と思えました。またプラセム様はSNSマーケティングの実績の多さが強みということで、ページ遷移時の動きのかっこよさや画像の使い方など、洗練されたデザインを得意とされている印象を持ちました。
比較検討基準をクリアした上でさらに決め手となったのは、担当の方を信頼できると思えたことですね。他社様は同席している上司の方に確認したり、一旦検討を持ち帰ったりといった場面がありましたが、プラセムの担当の方はすべてその場で答えてくださったんです。納期や値段の交渉はもちろん、デザインに関してもすべてその方お一人に対応いただいたことで、「この方とのやりとりですべて完結するんだ」と安心できました。
―プラセム様との制作の中で印象的に残っているエピソードがあれば教えてください。
長谷川様:サイト制作とあわせてお願いしたイベントロゴのデザインが、私の意図をうまく汲み取ってくれていると感じられた時はとても嬉しかったです。はじめにプラセム様からイメージに合う既存のロゴを数点共有してほしいと要望を頂き、web上で探したロゴとそれぞれの良いと思う点を書き添えて提出しました。さらに今回のイベントのロゴを通して伝えたいメッセージを共有しました。それだけで、カラーや形などの詳細のデザインは一切お任せだったのですが、まさにイメージにぴったりのデザインアイデアを出していただくことができたんです。車のスピードメーターのようなデザインはモビリティを連想させますし、真ん中から飛び出しているデザインは「既存の産業に縛られずに新しい市場を作ろう」という、このイベントにぴったりのメッセージが表現されていると感じています。
サイト全体のデザインに関しても同様の方法で進めました。私の方から細かなリクエストはしませんでしたが、情報をもとに素敵なデザインに落とし込んでくださって大変満足でした。短納期を実現するために適したやり方だと納得できましたし、色々と細かな要望をするよりも、結果的にずっと良いWebサイトが出来たのではないかと思います。
サイトを活用したイベント周知により全国の学生が参加。来年度版もプラセムに依頼中
―プラセム様にサイト制作を依頼して、発注当時に抱いていた期待は叶えられたでしょうか。
長谷川様:全国から学生を集めたいという当初の目的は十分叶えられたかと思います。結果として13チーム、31名の方がエントリーされ、全4回の勉強会には企業の方や省庁の方も加えて毎回40~50人にご参加いただけました。また、東京だけでなく京都・大阪・広島・香川など、幅広い地域から足を運んでいただけました。大学・大学院だけではなく高等専門学校からもエントリーがあり、若い世代の方の心に届くサイトになったことを実感しました。
また、スポンサー企業を集めるための資料としても充分に活用できたと思います。特別協賛8社、協賛5社の合計13社を集めることができました。スポンサー営業の際に、内閣府・デジタル庁が後援であると記載されたサイトを実際に見ていただくことで、イベントに対する信用力が上がったのではないかと思います。
―来年度のサイト制作もすでにプラセム様に依頼済みとのことですね。
長谷川様:はい。さらに、今年度のサイトと来年度のサイトには相互リンクを貼り、来年度、参加を検討している方が前回のイベントの様子を見られるようにしたいと思っています。今年度の反省を生かしてアップデートしたい箇所もあります。今年度は、最終審査会はどなたでもZoomで参加いただけるようにしようと、納品後に「一般視聴登録」というタブを追加したのですが、このタイミングが遅かったこともあり外部視聴者数がうまく伸びませんでした。来年度は最初からこのタブを実装しておき、イベントをさらに多くの人と盛り上げていきたいと考えています。
―最後に、プラセム様に発注したご依頼内容への満足度を教えてください。
長谷川様:120%満足しています。細かな指示をしなくてもきちんと要望に応えてくれる提案力が素晴らしいです。完成のイメージだけを伝えて後はお任せしたいという方にはぴったりの会社さんではないかと思います。私の所属している研究グループの他のメンバーからは「短い制作期間でこんなクオリティの高いものができるのか」という驚きの声も頂きました。また、今回共同で主催した一般社団法人の方からも「新しくWebサイトを作ろうと思うんだけど、あのイベントサイトはどこに依頼したの?」と尋ねられることもありました。プラセムさんにお願いして本当によかったと思っています。