WordPressとは?初心者に人気な理由やできることをわかりやすく解説【2024年最新版】
「コーポレートサイトを開設(リニューアル)したいが、どのように作ればいいのか迷っている」という場合におすすめなのが、WordPress(ワードプレス)の利用です。WordPressは誰でも手軽にコンテンツが更新・管理できるシステム(CMS)で、全世界のWebサイトの約43%と半数近くで利用されるなど高いシェアを誇ります。
WordPressは操作が簡単であるだけでなく、カスタマイズも手軽に行えるため、初心者から上級者まで幅広い層からの支持を獲得しています。この記事では、WordPressの特徴や導入手順、注意点などについて詳しく解説していきます。
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WordPressって何?何ができる?
WordPressは世界最大のシェアを獲得している人気のCMSです。CMSは「Contents Management System(コンテンツマネジメントシステム)」の略称で、Webサイトの設計や更新、管理のサポートに優れていることから人気を集めています。通常はWebサイトの設計や更新にはプラグラミングに関する知識や技術が求められますが、CMSを利用すれば誰でも手軽にコンテンツの追加(更新)や管理が可能です。CMSの利用者の中でも約65%がWordPressを使用しているというデータからも、多くの支持を受けていることがうかがえます。
多くの企業・個人に導入される理由は、「操作が簡単」「無料で利用できる」「機能が簡単に追加できる」などさまざまなメリットがあるから。多数の利用者を抱えているため、困った時にも気軽に助けを求めることができるというのも魅力的なポイントです。Webサイト制作の初心者にも、特におすすめのCMSといえるでしょう。
WordPressの仕組み
WordPressは「PHP(ピー・エイチ・ピー)」と呼ばれるプログラミング言語を用いて構築されているのが特徴です。コンテンツの内容や更新情報はデータベースシステム「MySQL(マイ・エスキューエル)」によって管理されています。ユーザーがWordPressで制作されたWebサイトを訪れるとPHPが反応し、「PCからのアクセスなのか・スマホからのアクセスなのか」「どのコンテンツURLへのアクセスなのか」といった情報を取得し、ユーザーの求めているコンテンツをデータベースから取り出して環境に最適化された状態で表示します。
通常はユーザーごとの環境に合わせて表示するための条件や情報などを細かに設定する必要がありますが、PHPは動的コンテンツ制作を得意とするプログラミング言語であるため、条件に合わせて自動的にWebページを表示することができます。WordPressを利用すれば、Webサイト制作に必要な作業の大幅な削減にもつながるでしょう。
名称 | シェア率 |
---|---|
WordPress | 64.8% |
Shopify | 6.6% |
Wix | 3.2% |
Squarespace | 2.9% |
Joomla | 2.5% |
WordPressのメリット
WordPressを利用するメリットとしてあげられるのは
・サイト作成が簡単にできる
・プラグインが豊富でカスタマイズ性が高い
・テーマが豊富でデザインを選びやすい
・ユーザー数が多く情報を得やすい
・無料で利用できる
など。もちろんWordPressの操作方法を学ぶ必要はありますが、プラグラミング言語を習得するのと比較すれば短期間かつ手軽にWebサイトを設計できます。しかし、さまざまな機能を組み込みたいという場合や、細かに設定をする場合には専門的な知識・スキルが必要となるため注意しましょう。
サイト作成が簡単にできる
Webサイトの作成には、従来はHTMLやJavaScript、CSSなどに関する知識が必要です。しかし、WordPressを使用すればそれらの知識やスキルがなくても手軽にWebサイトを構築することができます。WordPressにはWebサイトの制作・管理に必要な仕組みが揃っているため、Webページ追加やブログを更新する際はルールにそって作業を進めるだけ。すでに公開されているWebページの修正や画像の差し替えなども簡単に行うことができます。
専門的な知識がなくてもWebサイトが運営・管理できる仕組みとなっているため、初心者であっても手軽にWebページの追加やブログの更新が可能です。
プラグインが豊富でカスタマイズ性が高い
豊富なプラグインが利用できるのもWordPressの大きなメリットです。プラグインはWordPressに機能を加えるためのシステムで、たとえば文字色が変えられるプラグインを使うとボタン1つで文字色が変更できるようになります。WordPressは高いシェア率を持つCMSであることからプラグインの種類も多く、その数は数万とも言われています。
Webサイトに機能を追加したい場合は、その機能に該当するプラグインを探してインストールするだけという手軽さも魅力です。時代や技術の変化に合わせたプラグインも随時登場するため、新たな機能もすぐに組み込むことが可能。機能の面で不満を抱くことはあまりないでしょう。
テーマが豊富でデザインを選びやすい
WordPressには多数のテーマが用意されており、デザインを自由に選ぶことができます。WordPressにおけるテーマはWebサイトのデザインや構成などが手軽に設定できるテンプレートを指すもので、イメージに合ったテーマを選ぶだけでデザインの変更が可能です。WordPressを設定してテーマを選び、必要に応じて画像やテキストを修正するだけでデザイン性と機能性を備えたWebサイトが完成するので、Webサイト制作の初心者でも心配ありません。
ただし、テーマの初期設定から変更を加える際には専門的な知識が必要となるケースもあるため注意が必要です。
ユーザー数が多く情報を得やすい
WordPressは圧倒的なシェアを誇るCMSであるため、多くの利用者によってさまざまな情報が公開されているというのもメリットの1つです。操作に困った時にはインターネット検索をするだけで多くの情報にアクセスすることができます。おすすめのプラグインやコーディング方法を紹介するコンテンツを参考にすれば、機能の追加も容易でしょう。
また、専門的な知識が必要な変更を行う際には、WordPressを得意とするWeb制作会社やシステム開発会社に依頼できるというのも魅力的なポイント。部分的な依頼に対応している会社もあるので、コストを抑えながらもスピーディーな変更が叶います。
無料で利用できる
プラグインやテーマには一部無料のものもありますが、WordPressの利用は基本無料です。初心者であってもWebサイトが手軽に制作できる機能が無料で利用できるというのは、大きなメリットと言えるでしょう。
有料のテーマの利用には数千〜数万円の費用が発生しますが、一度購入すれば追加で費用が発生することはありません。有料のテーマは高品質であるケースが多く、すぐに公開することもできるため「急ぎでWebサイトが必要になった」「クオリティの高いWebサイトにしたい」という方にもおすすめです。
「WordPressの設定でわからないことがある」「社内にWordPressについて相談できる相手がいない」とお悩みの方は、お気軽に「PRONIアイミツ」にお問い合わせください。数あるシステム開発会社からあなたの要望にあった会社をピックアップして無料でご紹介いたします。
WordPressのデメリット
基本無料で利用でき、使いやすさと豊富な機能が特徴のWordPressですが、
・表示速度が遅くなる
・セキュリティ対策が必要
といったデメリットがあるのも事実です。WordPressを利用する際には、デメリットについても理解した上で作業を進めましょう。セキュリティは特に重要な要素となるので、しっかりと確認してください。
表示速度が遅くなる
WordPressで制作されたWebサイトは「動的サイト」に該当します。動的サイトはユーザーごとの条件(環境)に合ったページを作成・表示する仕組みを持ったWebサイトを指すもので、この機能によって異なる環境からアクセスするユーザーごとに適した表示がされています。一方「静的サイト」はHTMLと呼ばれるプログラミング言語で作られたファイルをもとに、アクセスがあった際に情報を送るだけという仕組みとなっているため、サイト表示の際に発生する遅延はわずかです。動的サイトはアクセスされてからページを構成する必要があるため、静的サイトと比較すると表示速度が多少遅くなってしまうという問題があります。
動的サイトと静的サイトの表示速度の違いは「気にならないレベル」とも言われますが、表示速度にこだわる場合には検討が必要です。また、WordPressでは機能拡張のプラグインが手軽にインストールできますが、プラグインの使いすぎも表示速度の低下につながります。表示速度はSEOにおける重要な指標の1つでもあるため、WordPressを利用する際には表示速度にも配慮しながらWebサイトを構築していきましょう。
セキュリティ対策
WordPressは世界No.1シェアを持つCMSであることから、サイバー攻撃の標的になりやすいという側面があります。WordPressでは常に最新のセキュリティ対策を含むバージョンアップが行われていますが、旧バージョンを継続して利用してしまった場合は外部からの攻撃を受けやすくなる可能性も否定できません。新規で公開されたテーマやプラグインはセキュリティ対策が十分でないケースもあるようなので、インストールの可否は慎重に判断してください。
基本的にはこまめにアップデートをすれば問題ないとはいえ、Webサイトを守るためにもセキュリティに関する知識は必要です。セキュリティに関する部分のみ、システム開発会社に依頼することを検討するのもおすすめといえます。
WordPress導入に必要なもの
WordPressの利用にあたっては、
・独自ドメイン
・レンタルサーバー
を事前に準備する必要があります。逆に言えば、独自ドメインとレンタルサーバー、インターネットにつながったPCがあればWebサイトが制作できるということです。
WordPressは無料で利用できますが、独自ドメインの取得とレンタルサーバーには利用料が発生します。企業で契約する際には予算の確保や支払い方法の確認が必要となるため、優先的に準備しておくとよいでしょう。
独自ドメイン
独自ドメインとは、世界に1つの専用ドメインを指すものです。企業の場合は国内の法人のみが取得できる「会社名.co.jp」のほか、「会社(商品・サービス)名.com」「会社(商品・サービス)名.jp」などが多く利用されています。「インターネット上の住所」と呼ばれることも多く、一度取得して更新を続ければコーポレートサイトやメールアドレスなどでの利用が可能です。
独自ドメインの取得には、ドメイン管理会社へ費用を支払ってドメインの付与を受ける必要があります。レンタルサーバーの提供元が独自ドメインの付与に対応しているケースも多いため、手間を抑えたいという方は選択肢に加えるのがおすすめです。また、独自ドメインを取得する際には以下の点に注意しましょう。
・すでに利用されている文字列は利用できない
・取得や利用には一定の費用がかかる
・企業向けWebサイトでは信頼性の観点から格安のドメインは避ける
レンタルサーバー
Webサイトの運営にあたっては、サーバーも必要不可欠です。サーバーとはWebサイトを保管し、ユーザーにアクセスしてもらう場所のことで「インターネット上の土地」とも呼ばれています。サーバーの構築には費用や専門知識が必要ですが、サーバー会社の保有するサーバーの一部を借りる「レンタルサーバー」なら費用を抑えられます。レンタルサーバーにはさまざまなプラン(容量)があるため、企業やWebサイトの運用規模に合わせたプランを選びましょう。
たとえば、同時アクセス数が5人ほどであれば容量の小さなプランで問題ありません。一方で、100人ほどの同時アクセスが見込まれる場合には、容量の大きなプランを選ぶ必要があるでしょう。当然ながら、サーバーの性能が高く、容量が大きいほどに月額費用は高額となるため、予算を確保する際にはこれらも踏まえて検討することをおすすめします。
WordPressの始め方
WordPressでWebサイトを制作する流れは、以下のとおりです。
・レンタルサーバーを申し込む
・独自ドメインを取得する
・レンタルサーバーにWordPressをインストールする
・初期設定を済ませる
順調に進められれば1〜2日で設定可能ですが、はじめての方は余裕をもって1週間ほどの期間をみておくとよいでしょう。
レンタルサーバーやドメインの扱いについては、契約先の会社の説明を確認するのがおすすめです。管理画面の設計などは提供元によって異なるため、ドメイン取得やレンタルサーバーの申し込み、WordPressのインストールをはじめて行う方は戸惑うこともあるかもしれません。しかし、現在はインターネット上でさまざまな情報が公開されているため、それらを参考に作業を進めるというのも1つの手段です。
レンタルサーバーを申し込む
Webサイトを制作する際は、まずはレンタルサーバーサービスを選びます。サーバー会社選びのポイントとしてあげられるのは、
・企業向けのサービスを提供しているか
・見込みアクセス数に見合った性能か
・費用が予算とマッチしているか
・カスタマーサポートは適切か
・セキュリティ対策が万全か
などです。たとえば、頻繁なメンテナンスの実施によってサーバーが停止するようなサービスはビジネスでの使用に適しているとは言えません。高性能とはいえ月額費用が高額すぎるサービスも避けるのが無難でしょう。「会社としてどの程度のクオリティを求めるのか」「どの程度の費用がかけられるのか」を事前に明確にしておくことをおすすめします。
利用するレンタルサーバーサービスとプランが決定したら、申し込みを完了させてください。支払いが完了すれば、当日もしくは翌日にはレンタルサーバーの利用が始められます。
ドメインを取得する
レンタルサーバーの選定・申し込みと並行して、独自ドメインの取得も進めていきましょう。ドメインには「中古ドメイン」と「新規ドメイン」がありますが、コーポレートサイトや商品・サービスサイトで使用するのならば、必ず新規ドメインを選んでください。ドメインの種類は多岐にわたりますが、企業のドメインであれば「.com」や「co.jp」がおすすめです。また、ドメインの取得にかかる費用は、レンタルサーバーと比較すると安価になるのが一般的とされています。
ドメイン取得時の注意点は「一度決めると変更は不可能」ということです。社名の綴りに誤りがあった場合などには再設定が必要となるため、慎重に入力しましょう。ドメインを決定し、支払いが完了すれば利用が可能となります。
レンタルサーバーにWordPressをインストールする
レンタルサーバーの申し込みと独自ドメイン取得を済ませたら、いよいよWordPressをインストールします。サーバーへのインストール方法については、各レンタルサーバー会社が説明を用意しているため、それに沿って設定を進めていきましょう。WordPressのインストール方法はレンタルサーバーによって異なるので、必ず利用するサービスの説明を参考にしてください。
WordPressをレンタルサーバーへインストールし、ドメインと紐づけても、WordPressが利用できるようになるまでは一定の時間が必要です。早ければ1時間ほどで利用可能になることもありますが、半日におよぶこともあるようなので、時間に余裕をもって進めるとよいでしょう。
初期設定をする
レンタルサーバーへのWordPressのインストールが完了すると、WordPress管理画面のURLが付与されます。管理画面にアクセスし、インストール時に設定した「ユーザー名」と「パスワード」でログインしてください。無事にログインができれば、WordPressを自由に使うことができます。WordPressが使用可能となったら、次は資料作成を済ませましょう。
設定画面を開くと、Webサイトのタイトルやサブタイトルが変更できます。特に重要なのがパーマリンク(ドメインの最後尾に追加される文字列)の設定で、あとから修正するとなると大きな手間が生まれるため、早めに設定しておくのがおすすめです。
「すぐにWebサイトを作成したい」という方は、テーマ選びから始めるとその後の作業がスムーズに進められます。選んだテーマのデザインやレイアウト、各種設定がWebサイトに適用されることになるので、慎重に選びましょう。
WordPressを使った企業ホームページの例
WordPressは、大企業のコーポレートサイトでも使用されています。WordPressはデザイン・レイアウトを設定すればその後の記事投稿などが手軽に行えることから、Webページの追加や更新は非プログラマーの社員が担当しているというケースが大半のようです。
ここからは、コーポレートサイトの構築・運用にWordPressを使用している大企業を紹介します。
株式会社オリエンタルランド
東京ディズニーリゾートの運営で広く知られるオリエンタルランドのコーポレートサイトは、WordPressを利用して制作されています。東京ディズニーランドや東京ディズニーシーの写真を用いることで華やかさを演出しつつも、メニューがわかりやすく配置されており、各パークやホテルの情報が探しやすい設計となっています。
トップページの「更新情報」や「最新ニュース」などは新たな記事の投稿に合わせて最新情報が掲載される設定が活用されているのもWordPressによるWebサイトならではの特徴です。
クックパッド株式会社
日本最大規模の料理レシピ投稿・検索サービスの提供元として高い知名度を持つクックパッドも、コーポレートサイトの制作・運用にWordPressを活用する企業の1つです。料理や食事を連想させる画像のスライドショーとあわせて「毎日の料理を楽しみにする」という企業理念を打ち出しつつも、コンテンツの表示はシンプルで見やすさに配慮されています。
トップページの「お知らせ」や投資家向けの「IRニュース」は、記事の更新に合わせてリンクが追加される仕組みになっており、サイトを訪れた人々はすぐに情報にアクセスすることが可能です。
システム開発の費用相場
最後に、システム開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。
平均相場 | 233万円~ |
システム開発の種類 | 費用相場 | |
簡易顧客システム | 20万円~ | |
Webシステム | 130万円~ | |
業務システム | 400万円~ |
システム開発の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
まとめ
この記事では、専門的な知識がなくてもWebサイトが制作できる人気のCMS・WordPressの仕組みやメリット・デメリット、始め方などについて解説してきました。CMSの利用者の約65%が利用するなど高いシェアを誇るWordPressは、基本利用が無料で初心者にも使いやすい機能を備えたシステムです。社内にWeb制作の知見を持つ社員が不在であっても、WordPressを活用すれば手軽に高品質なWebサイトが制作できるでしょう。
しかし、細かな設定変更や特殊な機能の追加には、専門的な知識・スキルが必要になる可能性も。「とりあえずやってみよう」とむやみに変更を加えると全体の設計が崩れてしまうこともあるため、そうした悩みに直面した場合にはWordPressに精通したシステム開発会社への依頼もおすすめです。
自社にノウハウがなくとも、WordPressに関する知識やノウハウが豊富な会社であれば、安心して依頼できるでしょう。「PRONIアイミツ」ではご要望をうかがった上で、条件に合う複数のシステム開発会社を無料で紹介可能です。会社選びでお困りの方は、お気軽にご相談ください。
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