ソフトウェア開発費用の妥当性を判断するために、代表的な見積もり方法を発注側も知っておこう!【2024年最新版】
相見積もりをとって内容と金額を比較検討したときに、同じソフトウェアの開発内容でも、随分金額に違いがあるときがあります。
「なんでこんなに違うの?」と疑問を持ったことがある人もいるでしょう。
実は見積もりの方法は、代表的なものだけでも「類推法」「係数モデル法」「ボトムアップ法」と3つの種類があり、それぞれの手法によって金額的にも開きが出る場合があります。
担当者の方は、これらの違いを頭に入れておいて、見積金額を確認するようにしていきましょう。
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「類推法」は初期見積もりによく使われるざっくりした方法
「類推法」とはその名の通り、ソフトウェア開発会社が過去に手がけた類似ソフトウェア開発にかかった金額との比較から、案件の規模や工数を類推する見積もり手法です。
過去にやったことがないというケースでは業界的な相場で見積もりを出します。
別名として「トップダウン法」と呼ばれることもあります。
最初の打ち合わせの時に、発注者側から「ざっくりどれくらいでできますか?」と聞かれた時に答える場合によく使われる方法で、要件定義以降の詳細な見積もりを出す段階ではほとんど使われません。
開発会社の方でも「相見積もり候補としてウチを残せるかどうか、概算を聞きたいのだな」ということを分かったうえで回答しますので、だいたい業界相場水準の見積もりが出てくるはずです。
ただし、この時点であまりにも高かったり安かったりする場合には、きちんとその根拠を聞いておきましょう。
安くできるという場合には、過去にその会社でそっくりな案件を納品したことがあり、ライブラリなどのソフトウェア資産を使える部分があるので安くできるということかもしれません。
その場合には、非常にお得な価格だといえるでしょう。
高すぎる場合には、余計な機能まで提案されており、その金額が上乗せされている可能性があるかもしれません。
ファンクショナルポイント法(FP法)は要求定義後の概算見積もりや詳細見積もりで活躍
システムの機能そのものを見積もりに反映させる「係数モデル法」の中でも、代表的なものが「ファンクショナルポイント法(FP法)」です。
ファンクショナルポイント法では、対象となるシステムについて、ユーザーファンクションタイプと呼ばれる「外部入力」「外部出力」「外部照合」「内部論理ファイル」「外部インターフェイス」の数をファンクション数としてカウントしていきます。
例えば、もっとも直感的に分かりやすい「外部インターフェイス」でいうと、ユーザーが目にする画面数を合計して例えば「10」という数字を出します。
次にそれぞれの難易度を3段階(容易・普通・複雑)で評価して点数化(ポイント化)します。
例えば先程の「外部インターフェイス=10」のうち、簡単なものが5画面、普通の難易度のものが3画面、複雑なものが2画面だったとします。
これに容易=1倍、普通=1.5倍、複雑=2倍、などの重みを付けます。
これに対して最終的に、1ポイントあたりいくらでできるかの内部金額を掛け算すると金額が出てくるわけです。
明確な基準を設けているので見積もりの根拠も説明してもらいやすいというメリットがありますが、一方で要件定義が完了していないと見積もることが難しいというデメリットもあり、完了していない部分は「概算」となってしまうので全体の精度が落ちてしまう場合があります。
ボトムアップ法は材料が出揃った後の詳細見積もりに適しています。
「ボトムアップ法」は、作業単位ごとに細分化された工数やコスト工数を積み上げていく見積もりの方法です。
作業内容まで見えているので、見積もりの正確性は非常に高いです。
プロジェクトを開始した後にスケジュールやコストの予実管理にそのまま使える精度を持っていますが、多くの場合は、かなりの予算規模のプロジェクトで最終的に数社に絞られた開発会社に提出してもらう見積もりです。
というのも、この見積もりを作るだけでも相当な労力がかかりますので、受注の角度が低い場合(例えば相見積もりをこれから取り始めるような段階)には、こうした見積もり作業自体にコストがかかってくる見積書をソフトウェア開発会社も出したがらないという事情もあるからです。
正確な見積もりではありますが、ここに至るまでに「類推法」や「ファンクショナルポイント法」などで、最終候補を間違いなく絞っておくことが大切です。
【まとめ】プロジェクトを成功させるために、発注者側も知っておくべきことがあります!
「見積もりのやり方なんて、開発会社が分かっていればいいことだ!」とは言えないということがおわかりいただけたと思います。
プロジェクトを成功させるためにも、是非ここに上げた基本的な見積もり方法と、その特徴については発注側でもおさえておきましょう。
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複雑で大規模化しやすいシステム開発においては、見積もりの段階での見誤りは大きなトラブルに繋がることもあります。
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