WordPressのレスポンシブサイトを発注するときに注意すべき5つの点【2024年最新版】
スマートフォンからのWebサイト閲覧が増えている昨今、BtoC企業のみならずBtoB企業であってもWebサイトを発注する際にレスポンシブサイトを意識しないところは少ないでしょう。
また、自社内でWebサイトを簡単に更新できるCMSを導入する企業も増えています。
全世界のCMSの半数以上がWordPressで作られているともいわれており、WordPressでのレスポンシブサイトの発注を検討されている会社も多いと思います。
発注前にぜひ知っておいていただきたい注意点を5つまとめましたので、参考にしてみてください。
※発注する前に知っておきたいWordPressとレスポンシブデザインの詳細はこちらでも解説!
→WordPressをスマホ対応させる3つの方法を知っておこう
→レスポンシブ対応のWordPressテーマ35選!サイトをスマホ対応にする方法も解説
【注意点1】使用しているサーバーがWordPressに対応しているか確認しよう!
初めてWordPressでのサイト構築を発注する企業様に気をつけていただきたいのが、現在使用しているサーバー環境がWordPressに対応しているかどうか。
WordPressを使用するためには、サーバー側に開発言語としてPHP、データベースソフトとしてMySQLが必要となります。
サーバーにこれらの環境が整っていなければ、WordPressをインストールすることができません。
PHPとMySQLをインストールするのはちょっと対応できない…という場合、環境がそろったサーバーに乗り換えるか、それともWordPressをあきらめるのかの選択を迫られることになります。
PHPとMySQLが揃っている場合も、今後、WordPressのバージョンアップを行っていく際に、それぞれのバージョンが古いとアップデートできないこともあるので、バージョンのチェックは忘れずに行いましょう。
【注意点2】WordPressで更新できる範囲とできない範囲をしっかり把握しておこう!
■ブログ記事エリア以外は基本的に変更できないと考えて!
簡単に更新が行えることがウリのWordPressですが、用意されているデザインテンプレートの多くはWebサイトのすべての部分を変更できるわけではない、ということをご存じでしょうか?
たとえば次の部分は更新を前提として作られていないため、投稿画面から細かく意図したとおりに変更することは難しいでしょう。
・ヘッダー、フッター
・サイドナビゲーション
投稿画面からブログ記事エリア(固定ページを含む)のみを更新していくことが前提となります。
それ以外の部分を変更したい場合は、WordPressの仕様を把握した上でテンプレート自体を修正するか、制作会社に作業を依頼する必要が出てきます。
■ほかにもある!WordPressが苦手なこと
また、表の作成などWordPressが苦手としている分野もあります。
プラグインを使えば可能なことも多いのですが、そもそもWebサイトの種類によってはWordPress自体が向いていないこともあります。
たとえば、次のようなものはWordPressが向いていないWebサイトです。
・サイトの中での検索が必要となるような大規模のポータルサイト
・1ページずつデザインがまったく異なるようなフルカスタマイズのWebサイト
・LP(ランディングページ)などの1ページだけのWebサイト
コーポレートサイトや企業ブログ、ニュースサイトなどを作るのに向いているWordPressですが、逆に1ページだけのWebサイトを作るのには向いていません。
キャンペーン案内のようなLP(ランディングページ)を検討している場合は、WordPressでの構築はやめておいた方が無難です。
また、基本的に大規模なサイトにも向いていません。
一部の大規模なサイトでは工夫をこらしつつWordPressで運用していることもありますが、あくまでもサイトの作りとWordPressの相性が良い場合に限ります。
【注意点3】レスポンシブWebデザインのメリット・デメリットを知っておこう!
■ 今さらであっても「本当にレスポンシブにする必要があるか?」を考えてみる
レスポンシブデザインにもメリットとデメリットが存在します。
デメリットを上回るメリットがあるとの結論になれば、レスポンシブデザインで構築すべきですが、そうしない方がメリットが出る場合もあります。
もしも、ユーザーの多くがPCからアクセスしているサイトなら、そもそもスマートフォンやタブレットに対応させる必要はありません。
また、スマートフォンでの表示を中心に考えるなら、スマホ専用サイトを構築するという選択肢もあります。
なぜレスポンシブにするのか? その理由を明確にしておくことで、制作を進めていく中で判断に迷ったときも、ブレずに決断することができます。
■ レスポンシブデザインのメリット
・ワンソースだから、メンテナンス・管理が楽ちん!
レスポンシブデザインでは、ブラウザの横幅サイズを基準にしてCSS(スタイルシート)を切り替えるため、1つのHTMLソースを管理するだけで済みます。
納品後の更新作業もテキストの修正、画像の差し替えなどの小規模なものであれば、1回の作業で済み、手間がありません。
もちろん、作業によるミスのリスクも最小限に抑えられます。
・URLが一つなので、SNSで拡散されやすい
PC用サイトとスマートフォン用サイトの2ソースをデバイスに合わせて振り分けている場合は、それぞれのURLが異なります。
しかし、コンテンツはほぼ同じであるため、SEOの観点から見てあまり良いことではありません。
URLが1つであることで、PCからもモバイルからも拡散されることが期待できます。
■レスポンシブデザインのデメリット
・スマホでの表示が重くなる傾向がある
次項で詳しく説明しますが、ブレイクポイントごとにブラウザの横幅に合わせて表示する画像のサイズを変えているだけで、画面上は表示されないデータも読み込んでいるため、スマートフォンでの表示速度は遅くなる傾向があります。
・構築に工数がかかり、費用がかさむ
ブレイクポイントごとに表示させるデザインが必要となる上、さまざまなOS、ブラウザで不具合なく表示されるようにコーディングし、さらにチェックやデバッグにも手間がかかります。
その分、通常のサイト構築よりも工数がかかり、費用がかかってしまいます。
・古いブラウザでの閲覧が崩れる
レスポンシブサイトは、IE (Internet Explorer)の古いバージョン(IE8、IE9)など、古いブラウザでは表示が崩れてしまい、きちんと表示されないことがあります。
また、いわゆるガラケー(フューチャーフォン)にも対応できないということを覚えておいてください。
【注意点4】対応デバイス・対応ブラウザの種類を決めておこう!
■対応させるモバイルデバイスの種類を決める
先ほど「ブレイクポイント」という言葉を使いましたが、これは、レスポンシブWebデザインで「スマホは600pxまで」「タブレットは800pxまで」「800px以上はPC用」のように、適用させるデザインを決めるブラウザの横幅の境界のことです。
モバイルデバイス(スマホやタブレット)には、さまざまなサイズがありますよね。
今後もどんどん新しい機種が登場することが想定されるため、どのウインドウサイズで画面を切り替えるかを決めることは重要です。
たとえば、同じスマートフォンでも、縦で閲覧するか横で閲覧するかといったことまで考える必要があります。
また、デバイスを決めることで自然と対応させるべきOSも決まってきます。
制作会社は、対応させるOSをもとにコーディングやチェックを行いますので、後々もめることのないよう、対応デバイス(OS)は確定させておき、制作会社と共有しておくことが大切です。
■対応ブラウザの種類を決める
前項でも少し触れましたが、レスポンシブは古いブラウザには対応できません。
これは、ブラウザ側がスポンシブを構築する際に使うHTML5とCSS3に対応できないためです。
古いブラウザでは表示が崩れてしまい、きちんと表示されないケースが多々あります。
Google ChromeやSafariはHTML5とCSS3に対応していますが、さまざまなバージョンがあり、制作会社では対象ブラウザに合わせてコーディング、デバッグを行いますので、やはりあらかじめ決めておく必要があります。
【注意点5】納品後の修正や追加作業範囲を事前に確認しておこう!
注意点4とも関係がありますが、レスポンシブサイトは、すべてのデバイス・すべてのブラウザにパーフェクトに対応させることは難しく、納品後にも新製品や新しいバージョンのブラウザはどんどん出てきます。
したがって、納品後の修正について、どこまでは無料で対応してもらえて、どこから先で追加費用が発生するのかを明確にしておかないとトラブルの元となる可能性が高いです。
【まとめ】初めて「レスポンシブ×WordPress」サイトを発注する企業さまへ
いかがでしたか?
少し専門的な部分もあったので、これらすべてをしっかり把握しなければ発注してはいけないということはありません。
後からトラブルになりそうなことがどんなことかという部分が少しでも伝われば幸いです。
とはいえ、初めてレスポンシブのWordPressサイトを依頼するときは、不安なものです。
出来ればあまり神経質にならずに安心して任せられる業者が良いですよね。
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