Shopify(ショッピファイ)とは?オンラインストア開設に役立つメリットと料金、始め方を解説【2024年最新版】
ECサイト制作を検討している方の中には、「どのネットショップサービス/ECプラットフォームを使用するか迷っている」という方も多いのではないでしょうか。そんな時におすすめのサービスの1つとしてあげられるのが、Shopify(ショッピファイ)です。
そこでこの記事では、Shopifyの概要や機能・特徴、プランの違いにくわえて、Shopifyを用いてECサイトを制作するメリット・デメリットを徹底解説。Shopifyについて詳しく知りたいという方は、ぜひ参考にしてください。
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Shopify(ショッピファイ)とは
Shopifyは、カナダのオタワに本拠を構えるShopify社が提供するネットショップ制作サービス/ECプラットフォームです。日本国内向けには2017年にサービスを開始し、誰でも簡単にネットショップが開設できることから人気を獲得。現在は多くの国内有名企業がShopifyを用いてオンラインショップを開設しています。
日本国内での成長は著しく、2020年度の流通総額(GMV)は前年度比で323%増と他国と比較しても成長率は高水準。2020年度の新規出店数も前年比228%増と高い伸び率を記録しました。
Shopifyを利用する事業者は世界170万以上にものぼり、世界トップクラスのシェアを誇るECプラットフォームとして多くの支持・信頼を集めているといえます。
Shopifyの機能と特徴
Shopifyはネットショップにおける販売状況や在庫状況、購入者情報などが自動的に集計されるシステムとなっており、スマートフォンからリアルタイムで確認することができます。そうした背景から、Shopifyは数あるネットショップ制作サービス/ECプラットフォームの中でも在庫管理が容易なサービスとして人気を集めているようです。
そのほかにも、Shopifyにはマルチチャネルでの販売や多言語・多通貨設定、海外発送対応、24時間体制のサポートと注目すべき特徴が多数あります。ここからは、それらについて詳しく解説していきます。
マルチチャネルで販売できる
Shopifyでは、マルチチャネルを活用してネットショップを展開することができます。ベーシックプラン以上で利用できるオンラインストアのほか、iPhone・Android端末に対応のShopアプリ、Facebook ShopとInstagramショッピング、Webサイト・ブログへの購入ボタン埋め込みなどを用いた販売が可能となっているため、「単にオンラインショップを開設するだけでなく、販路拡大・売り上げアップを多角的に図りたい」とお考えの場合には、数あるネットショップ制作サービスの中でもShopifyが特におすすめと言えるでしょう。
くわえて、それぞれのチャネルにダッシュボードが用意されており、チャネル別の売り上げやトラフィックなどが手軽に把握できるのも魅力です。
多言語・他通貨設定・海外発送
Shopifyでは日本語や英語だけでなく、最大20もの言語に対応したオンラインショップを制作することができます。海外通貨や海外発送にも対応しているため、「越境ECサイト(海外向けネットショップ)を制作したい」という場合にもShopifyはおすすめのサービスです。
越境ECサイトの制作には多言語対応や多通貨対応などがネックとなるケースも多く見受けられますが、Shopifyなら簡単な設定を済ませるだけで複数の言語による販売が叶います。
世界的なオンラインショッピングモールであるAmazon、世界最大級のEC・ネットオークションサイトのeBayとの連携が可能なのも心強いポイントでしょう。なお、Shopify ライトプランでは多言語による販売は非対応のため注意が必要です。
24時間体制のサポート
24時間体制によるサポートが用意されているのも、Shopifyの大きな特徴の1つです。メールやライブチャットによるカスタマーサポートサービスを提供しており、「ライトプラン」「ベーシックプラン」「スタンダードプラン」「プレミアムプラン」のすべての利用者が対象となっています。ベーシックプラン以上のプランを契約している場合には、電話サポート(英語)もあわせて利用することが可能です。
なお、メールによるカスタマーサポートは日本語や英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語のほか、タイ語やトルコ語、フランス語やドイツ語、イタリア語、スペイン語など21の言語に対応しています。
Shopifyの料金
プラン名 | 料金(月額) | 機能 |
---|---|---|
ライト(Shopify Lite) | 9ドル | 既存Webサイトへの購入ボタンの埋め込み |
ベーシック | 29ドル | オンラインストア構築や無制限の商品登録、クーポン・ギフトカード発行など |
スタンダード | 79ドル | ベーシックプランの機能に加え、レポート機能も利用可能 |
プレミアム | 299ドル | ベーシックプラン・プレミアムプランの機能に加え、関税と輸入税の算出・徴収や市場別に価格のカスタマイズ設定が可能 |
費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
Shopifyには、個人事業主から大企業まで幅広いニーズに応えられる料金プランが用意されています。
「とりあえずShopifyでネットショップ・オンラインショップを開設・運用してみたい」という方や、はじめてオンラインショップを開設する方におすすめなのが「ベーシックプラン」で、月額29ドル(日本円で約3,500円)で利用することができます。
「オンラインショップの売り上げが安定してきたため、この状況を維持したい」「さらに売上を伸ばしたい」「運営スタッフも増員していく」という場合におすすめなのは「スタンダードプラン」で、料金は月額79ドル(日本円で約9,500円)。さらに売り上げが大規模という場合には、月額299ドル(日本円で約3万6,000円)で利用できる「プレミアムプラン」がおすすめです。
既存WebサイトにShopifyの購入ボタンを挿入してネットショップを運営していきたいという場合には、月額9ドル(日本円で約1,000円)で始められる「ライトプラン(Shopify Liteプラン)」がぴったりでしょう。
初期費用
ECサイトの開設にあたってネットショップ制作サービスやECプラットフォームを利用する場合は、月額費用だけでなく初期費用がどの程度必要になるのかも気になるところ。イニシャルコストを極力抑えてネットショップを始めたいという方も多いのではないでしょうか。
Shopifyなら、どのプランを選んでも初期費用がかかりません。初期費用がリーズナブルなサービスをお探しの方にもうってつけです。
決済手数料・取引手数料
Shopifyの決済手数料は、契約プランやユーザーが決済になにを使用するかによって異なります。
■日本のオンラインクレジットカードで支払われた場合の決済手数料
・ベーシックプラン:3.4% + 0円
・スタンダードプラン:3.3% + 0円
・プレミアムプラン:3.25% + 0円
■海外やAmexのオンラインクレジットカードで支払われた場合の決済手数料
・ベーシックプラン:3.9% + 0円
・スタンダードプラン:3.85%+ 0円
・プレミアムプラン:3.8% + 0円
■JCBのオンラインクレジットカードで支払われた場合の決済手数料
・ベーシックプラン:4.15% + 0円
・スタンダードプラン:4.1%+ 0円
・プレミアムプラン:4.05% + 0円
取引手数料については、Shopify ペイメントを利用していれば決済方法やプランを問わず無料となります。しかし、Shopfy ペイメントでない場合はベーシックプランで2%、スタンダードプランは1%、プレミアムプランは0.5%の手数料が加算されてしまうため注意しましょう。
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Shopifyのプランの違い
Shopifyには「ベーシックプラン」と「スタンダードプラン」「プレミアムプラン」の3種類が用意されているほか、Webサイトに購入ボタンを埋め込むだけで手軽に商品が販売できる「Shopify Lite」プランも提供されています。
それぞれのプランによって月額費用が異なるだけでなく、登録できるスタッフアカウント数や在庫のロケーション、決済手数料なども変動するため「どのようなネットショップを作ろうと考えているのか」「売り上げ規模はどのくらいになりそうか」などを踏まえながら、実態にマッチしたプランを慎重に選ぶべきだと言えるでしょう。
ここからは、もっともリーズナブルに始められる「ライトプラン(Shopify Liteプラン)」をはじめ「ベーシックプラン」と「スタンダードプラン」「プレミアムプラン」の4種の料金プランについて詳しく解説していきます。それぞれの特徴や機能を比較してみましょう。
ライトプラン
ライトプラン(Shopify Liteプラン)は、すでにWebサイトを保有している人や、POS Liteを使用して対面販売を行っている人向けの料金プランです。既存のWebサイトに商品に関する情報や購入ボタンコードを埋め込むことで、新たにネットショップを立ち上げることなくオンラインでの商品販売を始められます。
月額9ドル(日本円で約1,000円)で利用可能と非常にリーズナブルでありながらも、レポート機能や注文管理・商品管理機能、実店舗在庫の管理機能、分割請求、ギフトカード発行などさまざまな機能が使用できるのも特徴でしょう。
ベーシックプラン
ベーシックプランは、「とりあえずShopifyを利用してオンラインショップを開設してみたい」という方におすすめの料金プランです。eコマースサイトとブログ機能が含まれたオンラインストアを構築できるほか、2名のスタッフアカウントが登録できるため、管理画面とShopify POSに2名までアクセスが可能。在庫のロケーションは最大4ヵ所までとなっています。
しかし、レポート機能は実装されておらず、さらに関税・輸入税の計算などには非対応であるため、国内向けに小規模なオンラインショップを運営していきたいとお考えの場合に適していると言えるでしょう。
スタンダードプラン
スタンダードプランは、「オンラインショップの売り上げが安定してきた」「ここからさらにブーストをかけて売上を伸ばしたい」という場合や、「スタッフアカウント数が2名では運営が厳しくなってきた」という場合におすすめの料金プランです。まずはベーシックプランでオンラインショップを開設し、売り上げが軌道に乗ってきたらスタンダードプランへアップグレードするという方法もおすすめと言えます。
スタンダードプランのスタッフアカウント数は5名まで、在庫のロケーションは5ヵ所まで設定が可能となっているほか、レポート機能も実装。しかし、ベーシックプランと同様に関税・輸入税計算には非対応です。
プレミアムプラン
プレミアムプランはすでにオンラインショップの売り上げが大規模で、今後は売上を伸ばすための業務効率化や、高度なレポーティングなどを必要としている場合におすすめの料金プランです。月額299ドル(日本円で約3 万6,000円)と高額ではあるものの、スタッフアカウント数は15名までとスタンダードプランの3倍、在庫のロケーションは8ヵ所とベーシックプランの2倍。高度なレポーティング機能によってパフォーマンス向上を目指せるだけでなく、決済手数料は全プランの中でもっともリーズナブルです。
関税・輸入税の算出や、市場別の価格設定による価格戦略の管理など、他プランにはない機能も利用でいます。
Shopifyのメリットと評判
Shopifyを利用してオンラインストアを開設すると、
・ECサイトを安く構築できる
・拡張機能が豊富
・越境ECも構築できる
といったメリットがあると評判です。ここからは、それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。
ECサイトを安く構築できる
Shopifyを利用するメリットとしてまずあげられるのは、ECサイトをリーズナブルに構築することができるという点です。ECサイトを構築するとなると、どうしても費用が懸念されるもの。ECサイトはほかのホームページと比較すると機能が複雑で、ページ数も多くなることから、構築費用が膨らみがちな傾向にあるのは否定できません。
しかし、Shopifyならベーシックプランは月額29ドル(日本円で約3,500円)でオンラインストアを構築可能。プランを問わず初期費用が無料となっているほか、メールやライブチャット、電話によるサポートも提供しているため、非常にコストパフォーマンスに優れたサービスだと言えるでしょう。
拡張機能が豊富
豊富な拡張機能によるカスタマイズが可能というのも、Shopifyによってオンラインストアを開設するメリットの1つです。Shopifyで開設されたオンラインストアをより便利かつ充実させるアプリが揃った「Shopify アプリストア」が用意されており、アプリの数は数千にのぼります。
返品・交換、キャンセルなどの対応が自動化できる「Recustomer」をはじめ、ドラッグ&ドロップの直感的な操作で購入完了ページを編集できる「39Editor」、LINEと連携してステップ配信や発送通知が行える「CRM PLUS on LINE」など豊富なアプリから、ニーズに合わせて選択・活用が可能です。
越境ECも構築できる
Shopifyでは、越境EC(海外向けECサイト)も制作することができます。最大で20の多言語に対応したオンラインストアを開設・運営できるほか、海外通貨や海外発送も可能となっているため、「グローバルに販路を拡大していきたい」という場合にもShopifyはおすすめのサービスです。
通常、越境ECサイトの構築は多言語や多通過対応が難しく、費用が膨らみがちなもの。「技術面や予算の関係で越境ECサイトの構築を諦めた」という経験を持つ場合でも、Shopifyなら気軽に挑戦することができるでしょう。
Shopifyのデメリット
Shopifyにはさまざまなメリットがある一方で、
・英語力が必要な場面がある
・問い合わせへの回答が遅い
といったデメリットがあるのも事実です。実際に契約・利用を始める前に理解しておくことをおすすめします。
英語力が必要な場面がある
Shopifyはカナダのオタワで生まれた外資系ECプラットフォームで、日本版のサービス開始は2017年。ローカライズから数年であることも影響してか、日本語への対応が進んでない部分も見受けられます。
Shopifyの操作は日本語で問題なく進めることができ、日本語によるヘルプセンターも稼動中ではあるものの、機能拡張に必要なアプリケーションやサイトデザインなどは説明が英語のみというのも珍しくありません。「アプリを活用して柔軟にカスタマイズしていきたい」という場合には、説明が理解できるレベルの英語力が必要となるでしょう。
問い合わせへの回答が遅い
Shopifyはメールやライブチャット、電話によるカスタマーサポートを24時間体制で提供していますが、ユーザーからの質問に対する回答に3日ほどの時間を要することも珍しくないようです。特に「Shopify アプリストア」でサードパーティが提供するサービスに関する質問には、Shopifyとサードパーティ間のやりとりに時間がかかるのか、予想以上に回答が遅れてしまうことがあります。
今後はさらにスピーディーに対応できるよう改善されると考えられますが、現状はレスポンスが遅いということを踏まえた上で問い合わせするとよいでしょう。
Shopifyの始め方
Shopifyにおけるオンラインショップ開設は、基本的に以下の流れで進んでいきます。
・サイト登録する
・商品を登録する
・サイトデザインを決める
・決済方法を決める
・料金プランを決める
ここからは、それぞれの内容を簡単に説明していきます。
サイト登録する
まずはShopifyのWebサイトへアクセスし、Shopifyへの登録を済ませましょう。メールアドレスやパスワード、オンラインストアの名称やURLを入力し、「ストアを開く」をクリックしたら簡単なアンケートに答えるなどして登録完了です。
商品を登録する
登録が完了したらShopifyの管理画面にログインして、商品を登録します。商品のサムネイル画像や金額、その他商品に関する説明文や詳細情報などを入力していきましょう。
サイトデザインを決める
商品の登録だけでなく、サイトデザインを変更しておくことも忘れないよう注意しましょう。テーマエディタに移動し、取り扱っている商品やイメージするオンラインストアの雰囲気に合わせてテキストや画像などを編集してください。
決済方法を決める
商品登録やサイトデザインなどが完了したら、次は決済方法の設定です。Shopifyは初期設定の段階でクレジットカード決済であるShopifyペイメントとPayPalが連携していますが、Shopifyペイメントによる決済を使用する場合は設定画面から決済を選択し「アカウントの設定を完了する」へ進み、決済に使用する口座情報などを設定しておきましょう。
料金プランを決める
Shopifyは登録から14日間は無料体験を使用できますが、その間に「今後どのプランを契約するのか」を検討しなければなりません。小規模でまだ始めたばかりならば「ベーシックプラン」、売り上げが軌道に乗っているなら「スタンダードプラン」、売り上げの規模が大きく高度なレポートが必要な場合は「プレミアムプラン」を選ぶのがおすすめです。
まとめ
この記事では、Shopifyを利用してオンラインストアを制作する方法を解説してきました。Shopifyは手軽にオンラインストアを制作できるサービスですが、「クオリティにこだわりたい」という場合や「定期的な運用・コンテンツ更新を行うリソースが社内にない」という場合には、ShopifyによるECサイト制作を得意とする会社への外注も1つの手段です。
自社にノウハウがなくとも、ShopifyによるECサイト構築の豊富な経験を持つホームページ制作会社なら、安心して依頼できるでしょう。「アイミツ」ではご要望を伺った上で、条件に合うホームページ制作会社を無料で複数社ご紹介可能です。会社選びでお困りの方は、お気軽にご相談ください。
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