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コンセプトのないコーポレートサイトは無意味?制作に必要な考え方【2024年最新版】

更新日:2024.01.24

コーポレートサイトの意味や役割、メリットについては以下の記事を参考にしてください。

「こういうサイトにしたい」「こんなデザインがいい」というように漠然としたイメージだけで制作しては、ユーザーに対して何を伝えたいのかが全く分からないサイトに仕上がってしまうのが関の山です。
それではコストと手間をかけて制作したせっかくのコーポレートサイトが、価値のない無駄なものになってしまいますよね?

そうした事態に陥らないためには、「どういうサイトにすべきかという”コンセプト”を明確にする必要がある」とよく言われます。

「コンセプト」とは本来「概念」を表す言葉で、経営分野では「貫き通す基本的な概念」といった意味で使われることが多い用語です。ただ、使う人によっても解釈が異なるため、「目的と何が違うの?」というような疑問を持つ人も少なからずいるかと思います。

この記事では、あなたの会社やユーザーにとって価値のあるコーポレートサイトを制作するための重要なカギとなる、「コンセプト」の考え方について説明します。

そもそも「コンセプト」って何?

キーボードと広葉樹

1-1. コーポレートサイトをつくる上での軸となるもの

冒頭でも触れましたが、経営分野での「コンセプト」とは「貫き通す基本的な概念」といった意味で使われています。

そのことを踏まえた上で目的との関係性を説明すると、「サイトを作る目的を実現するために『どういうサイトにすべきか』を具体的な形にした、制作上の軸となるもの」と言うことができます。
故にコンセプトを決めずにサイト制作を始めてしまうと、何を頼りにどういうものを作ればいいのかが分からなくなってしまいます。

サイトのコンセプトがないのは言わば、イメージを共有するための完成予想図がないままでビルを建てるようなものですから、「思っていたコーポレートサイトと違うんだけど!」というような事態に陥ってしまうのも無理のない話です。

サイト制作の方向性やイメージの相違をなくすために必要なのがコンセプトであるため、誰もが分かるように具体的な言葉で明確に表現したものでなければなりません。

1-2. コンセプトを明確化するために必要な視点とは

コンセプトを明確にするためにはさまざまな方法がありますが、ここでは役立つ考え方のひとつとして、情報を整理する際のポイントを表した「5W1H」を紹介します。
この考え方の内容を突き詰めて行くことで、コンセプトを明確にする上で必要な要素の取りこぼしを少なくすることができます。

では、具体的にどういう視点で考える必要があるのかを見てみましょう。

「5W1H」で考えるコンセプトの視点とは
  • 「What」 … サイトの目的や意義は何か?
  • 「Who」 … サイトを利用するのは誰か?
  • 「When」 … サイトを利用するのはいつか?
  • 「Where」 … サイトを利用するのはどんな環境か?
  • 「Why」 … サイトを利用するのはなぜか?
  • 「How」 … どのようにサイトを利用するのか?

これらの視点からあなたの会社が提供できる価値は何か、サイトを見てもらいたいターゲットは誰か、サイトを利用したいと考えるのはどういう場合かなどについて考えます。

このときに気を付けなければならないのが、抽象的な言葉で文章化しないことです。
特に「Who」にあたる「サイトを利用するのは誰か?」はユーザーの獲得数に影響する重要な要素であるため、性別や年齢、職業、未婚か既婚など、詳細に設定する必要があります。

「5W1H」の視点でそれぞれの項目を具体化することにより、コンセプトに盛り込むべき内容がはっきりしてくるはずです。

コンセプトを決めるうえで重要になるのは「目的」です

ノートパソコンと円グラフ

2-1. コーポレートサイトを作る目的を考える

「5W1H」の始まりが目的(What)であることからも分かるように、コンセプトを決定する上で最も重要になるのは「コーポレートサイトを作る目的」です。
そもそも明確な目的がなければ、どんなに考えてみたところで明確なコンセプトなど作りようがありせん。

では、本来あるべき形のコーポレートサイトを制作するための目的としては、どういうものが考えられるでしょうか。

この項目ではコーポレートサイトを制作する目的の具体例をいくつか紹介します。
もしあなたの会社に当てはまるものがあった際は、目的づくりの参考にしてみるといいでしょう。

資料請求の獲得

BtoBビジネスの場合には、高額だったり導入に手間がかかったりする商品やサービスなどもあります。
そうしたものをいきなりコーポレートサイトで「申し込みはコチラから!」と求められても、反応を得ることはなかなか難しいと言えるでしょう。

このような場合には会社の商品やサービスを利用してもらうためにまずは見込み客の獲得を目的とし、必要に応じて商品パンフレットや小冊子などの各種資料を送付できるように準備しておくことが大切です。

商品の購入・サービスの申込み

BtoBビジネスであっても、低価格の商品やサービス内容が明確な場合には、購入・申し込みを目的としたコーポレートサイトの設計が可能です。
この目的をもとにお店のような形で多数の商品やサービスを扱うサイトが「ECサイト」と呼ばれるもので、いかにユーザーから信頼感を得られるかが最大のポイントとなります。

認知度の向上

新しく会社を立ち上げたという場合や、会社自体の歴史は長いけれど世の中的にはあまり知られていない場合に重要な目的となるのが、「認知度の向上」です。

このような場合以外でも、競合他社が多い業界であれば自社の認知度を高めることは急務であり、多くの企業がこの目的のためにコーポレートサイトを設けているといっても過言ではありません。

コストの削減

上記に挙げたビジネスを推進するための目的とは多少異なりますが、「コストの削減」もコーポレートサイトを作る目的となる要素です。

会社が扱う商品・サービスについて何か問題があった場合、電話やメールなどで問い合わせをしてくるユーザーに対応する必要があります。
そうした問題が解決できるようなFAQや商品・サービスの利用方法などをあらかじめサイトに掲載しておけば、対応にかかる手間とコストの軽減につながるというわけです。

また、サイト上で営業活動を行う場合には、「営業コストの削減」を目的に挙げることもできます。
サイト経由でどの程度の売上をあげればコストの削減になるのか、しっかりと目標値を計算することが重要です。


上記以外にも「情報提供」や「会員登録の向上」など、コーポレートサイトを作る目的は会社が扱う商品やサービス、事業内容によってさまざまなものが考えられます。

とはいえ、内容が相反する場合はもちろんですが、そうでない場合でもあれもこれもと欲張って目的を立てると、結果的に中途半端なサイトになってしまいます。
基本的に目的は1つ、多くても「メインとサブ」というような形で2つくらいに要素を絞り込むことをおすすめします。

ちなみに「目的」と「目標」は混同されがちですが、2つは全くの別物です。より正確に言えば「目的を達成するために設ける指標・基準」が目標となります。

2-2. コンセプトを具体化する方法

コーポレートサイト制作に必要な「コンセプト」を明確にするための考え方と、コンセプトを決める上で最も重要になる「サイトを制作する目的」について説明してきました。
この項目ではこれらの要素をもとに、「コンセプト」を具体的な言葉としてまとめるために役立つ考え方を紹介します。

それが「独自の販売提案」「独自の強み」を意味するUSP(unique selling proposition)という考え方です。
会社のUSPを洗い出すためには、以下のような問いについて考えてみるといいでしょう。

USPを洗い出すための主な問い
  • 絶対変更したくない方針・ポリシーは何か
  • ユーザーが自社を選んだ理由は何か
  • これまでどのようにユーザーを獲得してきたか
  • 他社より優れているところはどこか
  • 他社と異なるところはどこか
  • ユーザーは会社の商品やサービスにどう満足しているのか
  • ユーザーの共通点とは何か

これらの問いに答えることで会社の理念や独自性、集客方法を改めて確認できるのはもちろん、商品やサービスの提供価値をはっきりさせることができます。

会社独自の強みは他社との差別化が図れる重要な要素のひとつです。
サイトのケースではありませんが、同じ業界でありながら商品やサービスに全く触れることなく、それぞれの強みや他社との違いが明確に分かる企業コンセプトを打ち出している例を紹介します。

「Starbucks」と「ルノアール」と言えば、誰もが知るコーヒーチェーンです。
Starbucksは「家庭でもなく職場でもない第3の空間」を、ルノアールは「ホテルのロビーを目指す」「都会のオアシス」をコンセプトとしています。
どちらもコーヒーが飲める場所としてだけでなく、「快適な空間を提供する店舗のあり方」を重視していることが分かります。
それでいて目指す「あり方」がそれぞれ異なることも明らかです。

このように分かりやすく的を射たコンセプトが立てられれば、より価値のあるコーポレートサイトを制作することができるでしょう。

ホームページ制作の費用相場

つづいては、ホームページ制作にかかる費用相場をご紹介します。ホームページ制作の価格は、依頼する内容やページ数、機能により大きく変わります。具体的な費用目安は以下の通りです。

費用別にみるホームページ作成の特徴
<作成費用>  <ホームページの特徴>  <どんな企業向きか>
~30万 ・テンプレートを使用
・WordPressなどのCMSで作成
・画像やテキストは依頼者側で用意
・簡易的なコーポレートサイト
・簡易的なオウンドメディア
・10ページ以内の作成
・費用を抑えたい
・短い納期で依頼したい
30万~100万 ・オリジナル性の高いwebサイト
・発注者の要望に沿ったデザイン
・独自コンテンツの充実したwebサイト
・オリジナル性の高いwebサイト
・簡単な撮影やインタビューを含む素材の用意も依頼可能
・中小企業
・凝ったWebサイトを作りたい
100万~200万 ・戦略的で効果の高いwebサイトの作成
・トレンドのコンテンツやデザイン
・撮影やインタビューを含む素材の用意も依頼可能
・中小企業~大企業
・規模の大きいWebサイトを作りたい
200万~ ・完全オリジナルデザインのWebサイト
・SNSとの連動が可能
・多機能なWebサイト
・大企業
・複数のブランドサイトを制作したい方
・SNSと連動したWebサイトを作りたい
・機能性の高いWebサイトを作りたい

ホームページ制作の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。

【まとめ】コンセプトを一言で表せない場合は再検討が必要です

パソコン操作する女性

この記事では、あなたの会社やユーザーにとって価値のあるコーポレートサイトを制作するための重要なカギとなる、コンセプトの考え方について説明しました。

コーポレートサイトのコンセプトを設定するにはさまざまな考え方がありますが、要は「誰もが共通のイメージを抱けるようにサイトの主軸となるものを作る」のが重要だということです。
だからといってテクニカルに考える必要はなく、基本的には会社やお店、商品・サービスを作るときと考え方は同じだと言えるでしょう。

なお、設定したコンセプトを一言で表現できない場合は、まだまだコンセプトが絞り切れていない証拠です。
コンセプトは短い文章で語れるくらい明確することで初めてイメージの相違をなくせるものなので、思い通りのコーポレートサイトを作るためにも再度検討する必要があります。
また、コンセプトを考える作業はあなたの会社のビジネスモデルを見直すきっかけにもなるものですから、時間をかけてじっくりと取り組むことをおすすめします。

ちなみにコンセプトを明確にしておけば、外部に制作を依頼する際もスムーズにやり取りを行うことができます。
練りに練ったコンセプトを最大限に生かしたコーポレートサイトを作りたいとお考えの際は、ぜひ日本最大級の業者比較サイト「アイミツ」までご相談ください。
「アイミツ」ではあなたの会社のご希望やご要望に応じて、最も適したコーポレートサイト制作業者を無料でご紹介させていただきます。

コーポレートサイト制作の成功のコツを知りたい!という方はこの記事では、あなたの会社やユーザーにとって価値のあるコーポレートサイトを制作するための重要なカギとなる、コンセプトの考え方について説明しました。

コーポレートサイトのコンセプトを設定するにはさまざまな考え方がありますが、要は「誰もが共通のイメージを抱けるようにサイトの主軸となるものを作る」のが重要だということです。
だからといってテクニカルに考える必要はなく、基本的には会社やお店、商品・サービスを作るときと考え方は同じだと言えるでしょう。

なお、設定したコンセプトを一言で表現できない場合は、まだまだコンセプトが絞り切れていない証拠です。
コンセプトは短い文章で語れるくらい明確することで初めてイメージの相違をなくせるものなので、思い通りのコーポレートサイトを作るためにも再度検討する必要があります。
また、コンセプトを考える作業はあなたの会社のビジネスモデルを見直すきっかけにもなるものですから、時間をかけてじっくりと取り組むことをおすすめします。

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※さらにコーポレートサイト制作の成功のコツを知りたい!という方はこちらも参考にしてみてください!
コーポレートサイトで差をつけるコンテンツ【5+7の法則】
※こちらではコーポレートサイト制作に強い会社を紹介!
コーポレートサイト制作のポイント!おすすめの制作会社も紹介

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