EC-CUBEでおすすめの越境ECサイト6選【2024年最新版】
ECサイトでの国を跨いだ商品の売買である「越境EC」が年々盛んになっています。
平成28年度の経済産業省の報告によると、2016年の米国から日本の商品が購入された額は約6,156億円、中国から購入された額は約10,336億円にのぼるそうです。
そういった越境ECの盛り上がりにあわせ、海外EC市場に進出したいと考えている事業者も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、株式会社ロックオンが開発・提供し、国内ECサイト構築オープンソースとしては最多の利用者数を誇る「EC-CUBE」で、越境ECサイトを構築する方法を紹介していきたいと思いますが、現在その方法としては、
①多言語対応版「EC-CUBE」を用いる
②多言語化プラグインを用いる
③専門の業者に委託する
といった3パターンが想定できます。
それらの方法を順に見ていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
そこからベストな方法を選択して海外EC市場に進出しましょう。
□関連記事:多言語サイト制作の依頼なら!おすすめホームページ制作会社
他言語対応版「EC-CUBE」で越境ECサイトを構築する
多言語対応版「EC-CUBE」は、2013年1月に提供が開始された後、細かい修正が加えられ、現在「EC-CUBE2.12.6en‐p1」がリリースされています(2013年11月)。
その多言語対応版「EC-CUBE」は、テンプレートファイルから言語ファイルを切り出すことによって、日本語・英語はもちろんその他の言語も簡単に対応することができます。
また、海外のECオープンソースよりも、システム構造やプログラムソースコードが圧倒的にシンプルなので、各店舗の特徴に合わせたカスタマイズも行いやすく、より柔軟でよりオリジナリティの高いサイト構築が可能です。
その他、主な機能は以下の通りとなります。
管理画面
管理画面とフロント画面で別々の言語ファイルを割り当てることができるため、越境ECの用途においても対応しやすくなっています。
それにより、他言語版は初期設定時は英語表記となっていますが、操作に不安がある人は、管理画面だけ日本語表記にすることが可能です。
円以外の通貨にも切り替えが可能です。
また、決済に関しては、「Alliex多通貨決済サービス」が標準搭載されているので、海外顧客とEC事業者が為替の変動を気にせず取り引きを行うことができます。
通貨単位の切り替え
「EC-CUBE」2.12にて実装されたプラグインを活用することで、諸外国の商習慣に合わせたローカライズを可能としています。
支払いプラグインとしては、「PayPal」、ペイジェントの「多通貨カード決済プラグイン」があります。
プラグイン機能
以上のような多言語対応版「EC-CUBE」ですが、実は全て自動で日本語から中国語といった言語変換ができるわけではありません。
管理画面の言語ファイルは、.poファイルを基に.moファイルを作成し、比較的簡単に様々な言語に変換は可能なのですが、フロントページは「Poedit」というソフトを用いて根気よく翻訳作業を行う必要があります。
つまり、多言語版「EC-CUBE」は、そもそも日本国内向けのECサイ制作に特化していたものを、海外でもサービス展開しようという目的で開発された製品だと考えればいいと思います。
現在、多言語対応版「EC-CUBE」は英語版のみとなっているので、英語が扱える人にとっては問題なく英語のECサイトを構築することができます。
そういったスキルがあり、もともと「EC-CUBE」の扱いに慣れた人にとってはメリットが大きいと思われます。
ただ、今のところ多言語版「EC-CUBE」は2系をベースとしているので、最新バージョンである3系の「EC-CUBE3」の機能を持たせることはできません。
今後、最新バージョンおよび言語ファイルの拡充等の対応が待たれるところです。
「EC-CUBE」を多言語化プラグインで越境ECサイトにする
出典: EC-CUBE公式ストア https://ec-cube.net/products/detail.php?product_id=1404
現在(2017年9月)、「EC-CUBE」を多言語化できるプラグインは株式会社シロハチが提供する「多言語化プラグイン」のみとなっています。
この多言語化プラグインは、販売価格が324,000円と少々高価ですが、なんといっても最新バージョンである「EC-CUBE3」のフロントページを瞬時に多言語に対応させることができるのが魅力です。
現在のところ英語のみの対応となっていますが、今後同社から「言語パック」(最初は中国語系からリリーススタート予定)、「為替レート換算表示プラグイン」、「多言語プラグイン専用テンプレート」等がリリース予定となっていますので、「EC-CUBE3」をベースに海外EC市場に進出を考えている事業者にとっては非常に魅力的だと言えるでしょう。
以下はこの多言語化プラグインの実力です。
出典: 多言語化プラグインデモサイト https://csstemp.net/translate3012p1/html/?plg_shiro8_translate%5Blanguage%5D=ja
この日本語のサイトを以下のような英語サイトに切り換えることができます。
出典: 多言語化プラグインデモサイト https://csstemp.net/translate3012p1/html/?plg_shiro8_translate%5Blanguage%5D=en
【注意点】
・プラグインを導入するとEC-CUBE3がほぼ全面的に大幅改変され、他のプラグインやデザインテンプレートは一切互換しない。
・プラグインで言語切替されるのはEC-CUBE3にデフォルトで存在する固定の日本語文言箇所のみ。
・カテゴリ名や規格名、商品名などは、本プラグイン適用で管理画面に翻訳語登録項目が追加されるので、その項目欄に翻訳した商品説明などを自身で登録する必要がある。
「EC-CUBE」での越境ECサイト構築に特化した制作会社3選
多言語対応版「EC-CUBE」を用いることによって、誰でも容易に越境ECサイトを構築することは可能となりましたが、やはり更にクオリティーの高い越境ECサイトを構築したい方ももちろんいるでしょう。
そういった際に、越境ECサイトの制作に特化した制作会社に依頼するのも一つの選択肢と言えます。
サイト内の構成やビジュアルだけではなく、多言語ECサイトの場合「言語的なクオリティー」も重要となってきます。
より顧客の購買意欲をそそるには、いわゆる直訳ではなく、「ネイティブの言語力」による記事作成やコピーライティングが大きなポイントとなることもあるでしょう。
そうした言語力を売りにしている制作会社もあるので、是非チェックしてみてください。
株式会社ND&I
出典: 株式会社ND&I https://www.n-di.co.jp/service/multilingual-ec.html
ND&Iは、海外向けの販売を検討しているECサイト事業者をサポートするために、EC-CUBE多言語対応版を用いたECサイトの制作を行っています。
また制作だけでなく以下の項目についても、サポートもしてくれます。
・海外リスティング
・海外SEO
・英語ネイティブによるユーザーテストの実施
ECの海外展開に必須な施策を幅広くサポートしてくれる点に、強みのある会社と言えます。
⇒株式会社ND&I紹介ページはコチラ
有限会社イッツ
出典: 有限会社イッツ http://www.itis-interactive.com/service/s-ec.html
有限会社イッツはEC-CUBE多言語対応版のECサイトの制作に加え、ECサイトのコンテンツの翻訳、ローカライズも頼むことができる会社です。
イッツはもともと翻訳にプラスしたコピーライティングも単独の事業として行ってきているため、サイト制作以外でも確かなクオリティーの仕事が期待できるでしょう。
ECサイトの翻訳は単なる直訳では十分ではなく「売るため」のコピーライティングが求められます。
それらもサイト制作と一括して任せることができるのがイッツの強みです。
⇒有限会社イッツ紹介ページはコチラ
株式会社World Wide System
出典: 株式会社World Wide System http://www.ww-system.com/wws/system/ec-cube/
World Wide Systemは100以上のECサイトの制作経験より、そもそもEC-CUBEを採用するのがいいのか、それとも別のECサイト構築システムを採用する方がいいのかというところからECサイトの構築をサポートしてくれます。
ともすればEC-CUBEを使うことが目的になってしまいがちですが、自社ECサイトに何が必要なのかをクライアント側の立場に立って分析、提案してくれます。
⇒株式会社World Wide System紹介ページはコチラ
まとめ
いかがだったでしょうか。
この記事では、「EC-CUBE」をベースに越境ECサイトを作成する方法として、多言語版「EC-CUBE」を用いる方法、多言語化プラグインを用いる方法、および越境ECサイト作成に特化した制作会社を紹介いたしました。
多言語に対応したオープンソースのECサイト構築ソフトウェアは、ここで紹介した「EC-CUBE」以外にも、「Magento」などがあります。
どれを選ぶかは、それぞれの機能面や運営のしやすさ等を比較し、それが自分が作りたい越境ECサイトにどれだけマッチしているかで判断することが重要でしょう。
また、いずれもコストのかかる多言語化プラグイン利用と業者依頼では、当然ながらどれだけ初期コストをかけられるかが問題となりますが、それ以外にも、ランニングコスト、さらには2か国語以上の複数言語でのサイト運営を考えた場合の手間やコストなども考慮に入れて選択する必要があるでしょう。
その際、ここで紹介した以外にも、越境ECサイトの構築に長けた業者は多くありますので、その中からベストな業者を選びたいとお考えの場合はぜひ「アイミツ」にご相談ください。
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