2023年7月に株式会社データコントロール様はdbActableを採用し、自社の「保守管理システム」の整備を実施しました。
今回はシステム化に至る背景や課題、システム選定のポイント、導入成果や今後の展望などを株式会社データコントロールの技術本部の田賀様にリトルソフト担当営業の竹林(以下、竹林)がインタビュー致しました。
1.システム化に至る背景と課題
田賀様:きっかけとしては現在利用している販売管理システムが老朽化してきたのが発端です。システムの老朽化によってセキュリティ問題やプラットフォームの維持が困難になりはじめたので新しくシステムに切り替えようという話になりました。
弊社は商材を海外から仕入れて国内の販売店に卸しを行っていますが、5~6年周期でトレンドが変わるので商品が多種多様になります。しかし、既存の販売管理システムだと新たな項目や桁数を追加するというのが簡単には対応できませんでした。
なので、システムを新しく切り替える際には柔軟性のあるものにしたいというのが、今回システム化に至る背景です。
2.リトルソフト/dbActableの選定の決め手
田賀様:dbActableという基盤を使いシステム構築するという、弊社が求めていた内容だったのでこれが決め手となりました。他社はハンドメイドで1から作りましょうというご提案だったので、弊社が求めている部分とは異なったからです。
今回販売管理システム自体は別の市販パッケージ製品が入ることは既に決まっていました。ただ、市販のパッケージ製品だと弊社に必要な業務に対応していない部分があったのでそこを補ってくれるシステムを探していました。
例えば保守管理情報やPOSデータ、ライセンスの管理など海外メーカーさんとのやり取りに使っていたものを個別にシステム化しなければいけない部分があり、エクセルや旧システムで行っていた業務はパッケージ製品で対応するのは難しい状態でした。
このような仕組みを取り入れた販売管理システムをゼロから作ろうとすると莫大な予算がかかってしまうことが分かっていたので、商品化と体制化をするためにまずはパッケージを入れて、足りない部分はその部分だけ開発しましょうということを決めていました。
竹林:ハンドメイドだと自由にカスタマイズできますが、費用面で合わない部分が多いですよね。
田賀様:そうですね。また、費用面以外にもdbActableのカスタマイズ性にも惹かれたのが大きいです。
今回対象となっている保守やライセンスの管理、POSデータはメーカーの製品によってかなり変わるので、一般的な受注発注パッケージの商品マスタでは対応できません。しかし、dbActableの特性を活かせば対応できると確信できたので、それが御社を選んだ決め手にもなります。
竹林:販売管理以外の業務に関しては、商品や商材、お客様の背景によってアレンジが必要になるので、dbActableであれば応用が効くし、システムを長くいい感じで使えるというご期待があったということですね。
3.導入成果
田賀様:今回販売管理を市販のパッケージ、その他の業務をdbActableといったように組み合わせて使えるようにカスタマイズしてもらい、3ヶ月運用してみましたがdbActableの柔軟な拡張性には驚かされました。
保守管理情報やPOSデータ、ライセンスの管理などの弊社に必要な作業がしっかりとdbActableで再現できており、非常に高い導入効果を出すことが出来ています。
運用開始後もメーカーの販売ポリシーが変化し、保守情報を見直す必要もありましたが、dbActableであればすぐに対応できたので、安心して業務に落とし込める印象でした。
竹林:開発初期の段階から最悪何かあった時に自分たちでデータが書き換えることがあれば、スムーズに業務を行うことが出来るとのことでしたが、それが現場の方にも認められたということでしょうか。
田賀様:はい、そうですね。柔軟な対応ができるからこそ、自信を持って現場の方々にも説明できるのは導入してよかったなと感じています。
dbActableによってデータ構造が見える化ができ、メンテナンスもすごく楽になりました。以前であれば、問題が起きるたびに開発業者に修正を依頼する必要がありましたが、その問題が解決し、お金も時間もかからなくなったのでストレスなく業務に専念できるようになりました。
竹林:なるほど。システムを変更したことによってデータがしっかりと見える状態になり、自分たちで対応できるというのも潜在的に大きなメリットにもなっているということですね。
4.今後の展望
田賀様:弊社はちょうど業務の変革期を迎えていて、新しい商材にトライしないといけない状態です。こういった変革が起きた場合でもdbActableがあれば、データベースや仕組みを自分たちで調整して作ることができると思っているのでかなり期待しています。
もう一つは脱エクセルが出来るのではないかと思っています。今までエクセルで管理していたデータがバッティングして編集できない、最新情報なのか分からないといった問題が発生していたので、dbActableであればクラウド上で全て管理できるのでとても魅力的に感じています。
なので、今回システムの対象にならなかった社内業務に関しても、データベース化をして円滑にデータ共有をできるように徐々に切り替えていけたらよいなと個人的にはちょっと考えている部分でもあります。
竹林:貴重なお話ありがとうございました。
ーー 株式会社データコントロール様、今回お話を聞かせていただいてありがとうございました!