IT黎明期から放送業務ソフトウェア開発に携わり、映像コンテンツを扱うサービスを開発して来た株式会社ユニゾンシステムズ様。放送配信事業者向けのソリューションだけではなく、業界・分野を問わず多彩なシステムを提供しています。
数多くある仲介業者の中から、株式会社マイナビとNAL Solutionsを選んだ理由と、継続依頼を決めた経緯について、システム開発部部長の備後さんとDXプロデュース部部長の松田さんにお話を聞きました。
人的リソース不足のためオフショアを検討
―御社の事業内容を教えていただけますでしょうか。
松田様:主な事業内容はソフトウエア開発で、TV局などの放送業界のお客様が多いです。最近では、放送業界だけではなく金融や士業などの他業種のお客様からお声がけいただくことも増えてきました。
お客様がご利用になるシステムを企画・開発し、運用なども手掛けています。
―どうして開発の外注をお考えになったのでしょうか?
備後様:国内会社からのエンジニア調達では「調達に時間が掛かる、採用したが求めていたスキルとギャップがあった」などという問題がありました。また近年単価も高騰し、日本の外注を雇うと単価が高くなるため、社内の人間に置き換えることで利益を出そうとしたのですが、案件数が増えていくに従い「プロパーが足りないが採用も頻繁にできない、このままでは受注可能な案件を増やすことが出来ない」という壁にぶつかってしまいました。
そこで、「受注可能な案件を増やし、利益を出すためにどうすれば良いのか」という所を考えた時に、「オフショアで単価を抑え、かつ不足しているリソースを補って開発したい」と考え、オフショアで開発をお任せできる会社を探すことにしました。
オフショアへのアレルギーを払拭してくれた素晴らしい開発会社
―どのような流れでNAL Solutionsさんにお願いすることになったのですか。
備後様:オフショアや外注先を探す時には紹介が多いのですが、たまたまマイナビさんからオフショアの営業連絡があったと聞いて。私の管轄している案件の中で、リソースが足りないところがあったのでお願いしてみようと思いました。
2021年頃に既存システムの改修で、ベトナムのNAL Solutionsさんに2~3名のエンジニアさんに約150万円位のお仕事をお願いしました。その後別の改修をお願いし、継続でお付き合いしています。
松田様:実は備後さんが入社する前に、中国のオフショアを活用していたことがありました。
けれども、上手く行かなかったことがあり、社内ではオフショアに対してアレルギーを持っている方も少なくありませんでした。
―失敗経験がおありだったんですね。どんな点に注意して会社を選定したのでしょうか。
備後様:一番大切な所は「コスト面」でした。ただコミュニケーションが取れないと無駄なコストがかかってしまいますのでコミュニケーションも気になっていました。ですが、案件をお願いしたNAL Solutionsさんは、日本語ができる方を多く採用なさっているので、日本語でのコミュニケーションも問題ありませんでした。新卒を採用しても、仕事がきちんとできるようになるまでに最低3年は掛かりますし、中途で採用してもその人のスキル感はまちまちなので、安定したスキルをご提供いただけるのは大きいですね。
それと、マイナビさんが間にたって調整したり相談事を聞いていただけたので、非常に安心感がありました。
―継続でご依頼をなさっているとのことですが、特に良かった点を教えてください。
松田様:昔のオフショアはドキュメントで全ての仕様を伝えていたのですが、NAL Solutionsさんはコミュニケーションを取りながら、ドキュメントを基に質問や提案をしてくれることが多くありました。「この場合、こういうやり方がいくつかありますが、どれが良いですか?」という感じで。
最初からしっかりコミュニケーションが取れてスキルも安定していて、手戻りも必要なかったので満足しています。
備後様:取組を進める中で一部こちらのコミュニケーション不足がありましたが、コミュニケーションがきちんと取れれば求めているものをご提供いただける認識です。
コミュニケーション工数としては、日本語のできるエンジニアの方をアサインするコストが掛かりますが、エンジニアの数を増やすことでトレードできる所なので大きな問題ではありません。
パートナーとして協働していきたい
―今後の取組の予定は決まっていますか?
備後様:実は4月に4泊5日でベトナムに視察に行きました。NAL Solutionsには約250名の従業員がいらっしゃいますが、エンジニアさんは若い方が多く、コミュニケーションが非常に活発でしたね。隣で画面を見ながら話をして仕事を進めているのを色んな席で見ました。
お付き合いが長くなってきたので、オフショアを活用することでどんな仕事ができるか、現地の働き方や雰囲気なども知っておきたいという所もありました。
松田様:あまり細かい案件になると諸条件がマッチしない所もあるので、大きな案件を取って一緒に協業していきたいと考えています。