システムの開発の提案依頼書(RFP)・要求定義・要件定義は何が違うのか

更新日:2017年02月14日 | 公開日:2016年08月24日

この記事を読むための時間: 5分

RFPと要求定義、要件定義の違いをハッキリさせることでシステム構築がよりクリアに見えてきます。

なお、提案依頼書(RFP)については「成功するシステム開発の肝、システム開発依頼書(RFP)はこうやればすっきり書ける!」も参照してみてください。

最初に要求定義と要件定義の違いを整理しよう

まず分かりやすい部分から攻めていきましょう。最初に「要求仕様書」「要件定義書」の違いはなんでしょうか。字義通りに捉えるならば、「要求仕様書」は要求定義をドキュメントにしたもの、「要件定義書」は要件定義をドキュメントにしたものです。

要求仕様書

・「〜をしたい」という発注者の希望
・システム開発で何が必要かを記述したもの

要求定義は「自分(発注側)が何をしたいのか」を明確にすることです。「活用できていない顧客の名簿をなんとかしたい」というような漠然とした思いを、「展示会で取得した名刺データを見込み度合い順に検索できるようにしたい」などのように、システム開発として実現して欲しい内容に落とし込みます。

従来のウォーターフォール型開発の場合は、要求定義を後で説明する要件定義でどのように実現するか表現した後は、基本設計、詳細設計に引き継いで開発に入りますが、最近主流になりつつあるアジャイル開発などでは、テストを繰り返しながらこの「要求定義」を何度も「要件定義」に表現して開発を繰り返します。

「ここをもう少しこうしてほしい」という要求定義を開発側に投げかけたものが「要求仕様書」であり、そのボールをキャッチして「それならこういう機能で実現できます」というボールを投げ返したものが「要件定義書」と考えたら良いでしょう。

要件定義書

・「要求仕様書」を実現するためにはこうした機能が必要」というシステムの仕様書
・システムが何をしなければならないかを、プログラムの機能の他、DB・通信などを含めて記述したもの

「要件定義書」には、システム開発を具体化するための基本設計や詳細設計の大元となる、「クライアントの要望に応えるための地図」が要求定義となります。機能要件の他、性能や信頼性・拡張性・セキュリティなどの機能要件以外の非機能要件など、後工程の設計に必要な情報を記述します。

相見積もりの際には「要求定義」が「要件定義」として実現できているかをチェックする

要件定義は、要求仕様を担当SEがどう解釈したかによって変わってきます。したがって、概算の相見積もりを取ってまず確認すべきは、その金額ではありません。

発注側担当者の「要求定義」を各社の担当SEが正しく理解できているか、返ってきたボールをもう一度良く吟味して、当初予定していた自社の「要求定義」が過不足なく満たされているかを精査することが重要です。

文字通り「過」の部分は、頼んでもいないのに余計なお金のかかるシステムを勝手にごちゃごちゃ足していないかですし、「不足」の部分はそれがないと業務を改善したことにならないのに、抜け落ちていることはないかをチェックするわけです。

提案依頼書(RFP)と要求仕様書はどう違うか理解しよう

クライアント側の、システム設計に落とし込めるレベルまとめた要求が「要求定義」であり、それをまとめたものが「要求仕様書」でした。では、同じくクライアントからの希望をドキュメントにした「提案依頼書(RFP)」と要求仕様書はどう違うのでしょうか。

ちなみに辞書的な意味で「提案依頼書」を調べてみると下記のような定義が出て来ます。

ここで「必要なシステムの概要や構成要件、調達条件」とありますが、この前半の「必要なシステムの概要や構成要件」という部分は、「要求定義」と重なっています。後半の「調達条件」は、システム的な落し込みのキャッチボールには含まれませんので、「提案依頼書」のみにあるもので、例えば以下のような項目になります。

RFPの最終的な目的は「提案内容と見積もりから最適なベンダーを選定して調達を適正に行うこと」なので、システムの中身以外の部分も大切になってきます。また、RFPの「必要なシステムの概要や構成要件、調達条件」を精緻化したものが「要求仕様書」と考えても良いでしょう。アジャイル開発などでは、どんどんこの初期のRFPにあった「必要なシステムの概要や構成要件、調達条件」が「要求仕様書」として精緻化というよりは「進化」していくわけです。

【まとめ】言葉の定義を理解して開発をスムーズに!

以上、開発の初期によく出てくる言葉「提案依頼書(RFP)」「要求定義」「要件定義」のそれぞれの定義と役割を整理しました。それぞれの役割を理解することでシステム開発のスタートがよりスムーズにいくようになりますので是非参考にしてください。

このようにシステムの開発には、専門的な用語が多く信頼できるパートナーを見つけられないとコミュニケーションの不全から納得のいく完成物から遠のいてしまう可能性があります。

日本最大級の発注業者サイト「アイミツ」ではシステム構築に関する専門知識を持ったコンシェルジュが、日本全国から信頼のおける業者を比較し完全無料で紹介することができます。

パートナーや外注選びを慎重に検討していくためにも、是非お気軽にご相談ください。

見積もり、取ってますか?

発注をする際に最も大切なことは適正価格を知ることです。
3~4社から見積もりを取ることで、
発注への納得度を高めることができます。

コンシェルジュ

発注は時間も手間もかかりますよね?

コンシェルジュが解決します!

コンシェルジュに相談、あなたにあった業者を提案、発注の手間を削減!

完全無料

まずはお気軽にご相談ください