システム開発|提案依頼書(RFP)・要求定義・要件定義の違いとは【2024年最新版】
RFPと要求定義、要件定義の違いをハッキリさせることでシステム構築がよりクリアに見えてきます。
なお、提案依頼書(RFP)については「システム開発依頼書(RFP)はこうやればスッキリ書ける!プロジェクトの成功させるための方法とは」も参照してみてください。
また、要件定義については以下の記事をご覧ください。
システム開発にドキュメントが欠かせない理由
要件定義の8つの手順と必要なスキル
システム開発における要件定義の流れ
最初に要求定義と要件定義の違いを整理しよう
まず分かりやすい部分から攻めていきましょう。最初に「要求仕様書」「要件定義書」の違いはなんでしょうか。
字義通りに捉えるならば、「要求仕様書」は要求定義をドキュメントにしたもの、「要件定義書」は要件定義をドキュメントにしたものです。
要求仕様書
- 要求仕様書とは
-
- 「~をしたい」という発注者の希望
- システム開発で何が必要かを記述したもの
要求定義は「自分(発注側)が何をしたいのか」を明確にすることです。
「活用できていない顧客の名簿をなんとかしたい」というような漠然とした思いを、「展示会で取得した名刺データを見込み度合い順に検索できるようにしたい」などのように、システム開発として実現して欲しい内容に落とし込みます。
従来のウォーターフォール型開発の場合は、要求定義を後で説明する要件定義でどのように実現するか表現した後は、基本設計、詳細設計に引き継いで開発に入っていました。
しかし、最近主流になりつつあるアジャイル開発などでは、テストを繰り返しながらこの「要求定義」を何度も「要件定義」に表現して開発を繰り返します。
「ここをもう少しこうしてほしい」という要求定義を開発側に投げかけたものが「要求仕様書」。
そのボールをキャッチして「それならこういう機能で実現できます」というボールを投げ返したものが「要件定義書」と考えたら良いでしょう。
要件定義書
- 要件定義書とは
-
- 「要求仕様書」を実現するためにはこうした機能が必要」というシステムの仕様書
- システムが何をしなければならないかを、プログラムの機能の他、DB・通信などを含めて記述したもの
「要件定義書」は、システム開発を具体化するための基本設計や詳細設計の大元となる、「クライアントの要望に応えるための地図」となります。
機能要件の他、性能や信頼性・拡張性・セキュリティなどの機能要件以外の非機能要件など、後工程の設計に必要な情報を記述します。
相見積もりの際には「要求定義」が「要件定義」として実現できているかをチェックする
要件定義は、要求仕様を担当SEがどう解釈したかによって変わってきます。
したがって、概算の相見積もりを取ってまず確認すべきは、その金額ではありません。
発注側担当者の「要求定義」を各社の担当SEが正しく理解できているか、返ってきたボールをもう一度良く吟味して、当初予定していた自社の「要求定義」が過不足なく満たされているかを精査することが重要です。
文字通り「過」の部分は、頼んでもいないのに余計なお金のかかるシステムを勝手にごちゃごちゃ足していないかですし、「不足」の部分はそれがないと業務を改善したことにならないのに、抜け落ちていることはないかをチェックするわけです。
提案依頼書(RFP)と要求仕様書はどう違うか理解しよう
クライアント側の、システム設計に落とし込めるレベルまとめた要求が「要求定義」であり、それをまとめたものが「要求仕様書」でした。
では、同じくクライアントからの希望をドキュメントにした「提案依頼書(RFP)」と要求仕様書はどう違うのでしょうか。
ちなみに辞書的な意味で「提案依頼書」を調べてみると下記のような定義が出て来ます。
RFPとは、情報システムの導入や業務委託を行うにあたり、発注先候補の業者に具体的な提案を依頼する文書。
必要なシステムの概要や構成要件、調達条件が記述されている。
ここで「必要なシステムの概要や構成要件、調達条件」とありますが、この前半の「必要なシステムの概要や構成要件」という部分は、「要求定義」と重なっています。
後半の「調達条件」は、システム的な落し込みのキャッチボールには含まれませんので、「提案依頼書」のみにあるもので、例えば以下のような項目になります。
■プロジェクト全体像
今回提案を依頼したいシステム開発の全容をシンプルに表現したもので、どんなことをシステム開発で実現したいのか、導入期日目標、概算予算、大まかなスケジュール案などを記載します。
■その他相談したいこと
伝えた方がよいと思われる情報、判断に迷っていることなどを補足として記載します。
RFPの最終的な目的は「提案内容と見積もりから最適なベンダーを選定して調達を適正に行うこと」なので、システムの中身以外の部分も大切になってきます。
また、RFPの「必要なシステムの概要や構成要件、調達条件」を精緻化したものが「要求仕様書」と考えても良いでしょう。
アジャイル開発などでは、どんどんこの初期のRFPにあった「必要なシステムの概要や構成要件、調達条件」が「要求仕様書」として精緻化というよりは「進化」していくわけです。
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システム開発の費用相場
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平均費用の相場 | 233万円~ |
<システム開発の種類> | <費用目安> |
簡易顧客システム | 20万円~ |
webシステム | 130万円~ |
業務システム | 400万円~ |
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【まとめ】言葉の定義を理解して開発をスムーズに!
以上、開発の初期によく出てくる言葉「提案依頼書(RFP)」「要求定義」「要件定義」のそれぞれの定義と役割を整理しました。
それぞれの役割を理解することでシステム開発のスタートがよりスムーズにいくようになりますので是非参考にしてください。
このようにシステムの開発には、専門的な用語が多く信頼できるパートナーを見つけられないとコミュニケーションの不全から納得のいく完成物から遠のいてしまう可能性があります。
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