【ECサイト構築】CMSを使うと何が便利!?

更新日:2017年05月30日 | 公開日:2017年05月28日

【ECサイト構築】CMSを使うと何が便利!?

日本のB to C(消費者向け)のEC市場は、13兆8,000億円に達しています(2015年末時点、経済産業省調べ)。

市場の拡大に伴いスーパーや家電量販店をはじめとする既存の大手流通企業なども相次いで参入し、競争も激化しています。単に「インターネットでいつでも気軽に注文でき家まで届けてくれる」ことだけを売り物にするECサイトでは、勝ち抜くことが難しくなってきているのです。

では「顧客にとってより魅力的なECサイト」とはどういうものなのでしょうか。当然、その要素は1つではありませんが、使い勝手という点で言えば「製品や在庫などに関する情報が常に最新のものに更新されていること」が挙げられます。

この記事では、さまざまあるECサイト構築ツールのなかで、情報の登録・更新が容易に行えるCMSについて、その機能と導入した場合に期待できる効果などを具体的に紹介します。

1. ECサイトに必要な機能

言うまでもありませんが、ECサイトとはインターネットを使って商品やサービスを販売・提供するサイトです。

実際のECサイトの機能は大きく2つに分けられます。ひとつはサイトを訪れた利用者のために商品などを紹介し、利用者が注文や会員登録などを行う「販売機能」で、もうひとつは注文処理や在庫管理、顧客管理などを行う「管理機能」です。それぞれの機能について具体的な内容を紹介していきましょう。

販売機能
  • 商品紹介
    説明文や商品の詳細情報・在庫などの表示、商品一覧ベージ(登録商品をカテゴリー別や価格別などで一覧表示)など
  • 商品注文
    ショッピングカート、決済方法や配送方法などの選択、お届け先の追加・編集機能、注文処理など
  • (ユーザーの)マイベージ
    会員登録、口グイン状況の表示、会員情報編集、注文履歴一覧表示、退会処理など
  • モバイル対応
    モバイル用ベージの生成、あるいは表示の設定
  • 多言語対応
    日木語以外の英語や他の言語への対応
  • その他
    商品検索、おすすめ商品の表示、お問い合わせフォーム、キャンペーン応募など
管理機能
  • 基本情報設定
    ショップの碁本情報掲載、支払い方法や手数料・配送料などの設定、配送業者や配送時間の設定など
  • 商品管理
    商品検索(一覧)、商品登録・編集、商品画像登録、在庫情報登録、商品レビュー管理、商品力テゴリー登録・編集など
  • 顧客管理
    顧客情報編集、顧客情報検索(一覧)など
  • 受注管理
    受注情報編集、対応状況の設定、受注情報検索(一覧)など
  • 売上集計
    商品別、カテゴリー別、期問別、会員別などでの集計業務
  • コンテンツ管理
    新親の登録情報やキャンペーン、おすすめ商品・サービスの管理など
  • その他
    サイトのデザイン管理、バックアップ管理など

見ていただければ分かるように、ECサイトでは販売・管理双方の複数の業務・機能にわたって頻繁に登録・更新が必要となる項目があります。

特に在庫や受注に関する情報は、極力リアルタイムに近い形で行う必要があります。利用者の立場になって考えてみてください。「在庫有の表示だったのに注文したら、在庫切れだった」ということになればそのサイトに対して不信感を持つでしょうし、なかなか受注確認メールの送信などが来ないと「自分の注文がちゃんと伝わっているのか」と不安を感じてしまいます。

2. CMSとは

CMSとは、コンテンツ・マネジメント・システム(Content Management System)の略称で、「コンテンツ管理システム」などと言われることもあります。

サイト(ホームページ)を構築するためのプラットフォームで、テキストや画像など素材データとデザイン・レイアウト情報(テンプレート)を別々に管理し、それを組み合わせることでページを生成するシステムです。

このためwebページをつくるための基本的な言語であるHTMLやスタイルを指定するための言語であるCSSなどの専門知識・スキルがなくても、管理画面からテキストや画像を入力・指定することでコンテンツの登録・更新を行うことができます。

ちなみにCMSには、どのようなタイプのサイトでも使える汎用型と、ECサイト、Blog、SNSなど特定用途を対象にした特化型があります。

2-1. 提供形態別に見るCMSの特徴

CMSは提供形態によって大きく2つに分けることができます。

ひとつはパッケージ・ソフトウェアとして提供されるもので、もうひとつはオープンソースソフトウェアとして提供されるものです。

パッケージ・ソフトは、必要な機能を一通り組み込んだ形で販売されている、いわば既製品のソフトウェアです。ただし、ECシステムのような特定業務向けの場合はメーカーやベンダーが会社の業務に合わせてカスタマイズしたものを使用するのが一般的です。

メーカーが提供するものですから、アップデートや不具合対応などに対するメーカー保証があるほか、企業での利用を前提に開発されているため、マニュアルや導入教育なども整備されています。その一方でソフト自体の価格も含めた導入コストはある程度かかるため、どちらかと言えば大規模なシステム向けと言えます。

代表的なECサイト特化型のCMSパッケージとしては、現在シェアトップの「ecbeing」や「コマース21」が挙げられます。

これに対してオープンソース・ソフトは、プログラムの元となるソースコードが無償で公開(オープン)されており、誰もが自由にソフトの改良・再配布を行うことができます。

当然のことながらメーカー保証はなく、アップデートや不具合対応などは自己責任となります。ただし、基本的には導入コストはゼロとなり、ユーザーの業務内容に合わせたカスタマイズも自由にできます。また、デザインのテンプレートや機能を使いするプラグイン(それぞれソフトによっては言い方が異なっているものもあります)も豊富に用意されています。テンプレート・プラグインは有料のものもありますが、コスト面ではパッケージ・ソフトに比べれば中小企業でも導入しやすいと言えるでしょう。

なお、最近ではインターネットを通じてASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)が提供するソフトウェアでもCMS機能を持つものが出てきています。

2-2. CMS導入により期待できる効果

先に述べたようにCMSの最大の特徴はテンプレートに基づいてページを自動的に生成するため、専門知識・スキルがなくてもサイトの運用が容易にできることです。

導入により具体的に期待できる効果として次のような点が挙げられます。

期待できる効果
  • コンテンツの新規登録・更新作業が社内でできるようになる
  • 自動的にページを生成することにより、コードの記述ミスやリンク切れをなくすことができる
  • コンテンツを更新・追加するたびにデザイン・レイアウト情報を操作することがなくなるため、サイトデザインの一貫性を保つことができる
  • ワークフロー管理をすることで、更新履歴から、誤って変更してしまった場合も以前の状態に戻すことができる

2-3. CMSを導入する際の注意点

多くの効果が期待できるCMSですが、注意すべき点もあります。

注意すべき点
  • 操作が容易とはいえ、登録・更新などを行うスタッフ全員が導入するCMSの機能を学習する必要がある
  • すでに運用しているサイトがある場合、コンテンツをCMSに移行するための作業が必要
  • CMSは登録されたテンプレートを利用するためデザインは制約される

デザインが制約されるという点は、こだわりがある方にとって大きなマイナスポイントに映るかもしれませんが、これはある意味でサイトのデザインの一貫性を保つこととのトレードオフの関係にあるものです。

また、最初の2点はシステムを変更する際には程度の差はあれ必ず発生する問題ですから、いずれも決定的なデメリットと言えるほどの問題点ではありません。

要は「CMSは万能のシステムではない」ということを念頭に置いたうえで、サイトの構築から運用までを見通し、トータルとしての導入メリットを判断することが重要だということです。

3. CMS はECサイト構築に適したプラットフォーム

3-1. 最大のメリットは更新作業の容易さ

先に触れたように、ECサイトでは複数の業務・機能にわたり頻繁に登録・更新が必要となる項目があります。つまり担当者も複数にわたるわけで、簡単に登録・更新作業ができないと入力ミスなどの発生する確率が高くなります。

一方で、1人の更新担当者を決めれば入力ミスの発生する確率は低くなると考えられますが、複数の業務担当者から更新情報を迅速に伝達する体制がなければ更新漏れや遅れが発生する可能性が高くなります。

この点で、担当者レベルで容易に情報の登録・更新ができるCMSでECサイトを構築することには大きなメリットがあると言えます。

また、ECサイトに特化したCMSであればあらかじめ必要な機能が盛り込まれていますので、サイト構築を効率化することができます。

次では中小規模のECサイトでも導入しやすいオープンソースCMSの代表的なものを紹介します。

3-2. ECサイト向けオープンソースCMS5選

Magento

オープンソースのECサイト向けCMSとして現在世界で最も利用されているのがMagento(マジェント)です。

多言語対応CMSで、無償版のほか企業向け有償版もあります。大きな特徴は、エクステンションで機能が追加できるように設計された、優れたカスタマイズ性にあります。また多通貨対応や自動翻訳など、海外顧客への対応能力も備えています。

EC-CUBE

日本ではトップクラスのシェアを誇るEC構築プラットフォームです。日本で開発されたものであるため、公式サイトや開発者コミュニティから日本語で豊富な情報を得られることがその理由として挙げられます。

ECサイト構築に必要なサービスに対応したオプションが数多く揃っているほか、プラグインを追加することによって機能を拡張することができます。多言語対応版もリリースされ、英語をはじめ複数の言語に対応できるようになりました。

PrestaShop

アメリカの出版社が行った「オープンソースCMSアワード」を受賞したこともあるPrestaShopは、最新技術を積極的に取り入れSEO対策や追加機能、デザインテンプレート、わかりやすい管理画面などを実現しているCMSです。多言語・多通貨に対応しており、日本語化もされています。

Zen Cart

ドイツで開発されたosCommerceから派生してアメリカで開発されたEC向けCMSで、日本語にも対応しています。

「もっと高機能で、使いやすくしよう」という開発ポリシーで作成されており、セールやクーポン券の発行などの機能が付加されています。多通貨・多言語に対応しているのが特徴で、商品説明は英語・日本語が選択でき、支払通貨もドル・円が選べます。

Welcart for WordPress

先に紹介した4つのCMSはEC特化型でしたが、これは世界で最も使われているオープンソースCMS であるWordPressに「Welcart」というプラグインを追加することでECサイトを構築するものです。

商品管理や顧客管理、受注管理はもちろん、ダウンロード販売やクーポンの発行などもできます。このプラグインは日本企業が開発したため、送料計算や消費税が日本用に考慮されているほか、「Paypal」「ゼウス」「みずほファクター」など、国内15社のクレジット決済にも対応しています。

【まとめ】CMSを利用してサイト運用の効率化を

ここまでECサイトに必要な機能とCMSを導入した場合に期待できる効果、並びに代表的なオープンソースのCMS製品について説明してきました。

今後のECサイトに求められる機能を考えるならば、商品動向を理解している現場の担当者が容易に情報の登録・更新をすることができるCMSを導入するメリットは大きいと言えます。

「ECサイト向けのCMSについてさらに知りたい」「メリットは理解できたが、どのCMSを導入したらいいのかよくわからない」とお考えでしたら、ぜひ日本最大級の業者比較サイト「アイミツ」までご相談ください。あなたの会社の方針に応じて、最適なサービス・業者をご紹介させていただきます。

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