海外向けECサイト構築に【多言語対応版EC-CUBE】を使うメリットはなに?

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更新日:2017年09月08日 | 公開日:2017年03月08日

この数年、アジアをはじめとするインバウンド(訪日外国人旅行)の増加や世界的な made in Japan 人気の高まりで、多言語に対応した海外向けサイトをつくろうというニーズが高まっています。
実際、地方の老舗旅館や小さな商店街など、海外事業の特別なノウハウを持たないところが、多言語に対応した海外サイトをつくることで大きく集客している例は、枚挙にいとまがありません。

一方、海外向けEC市場(海外向け通販市場)も、多国間にわたるボーダレス化の度合いを増しながら急激に成長しています。
「越境EC」と呼ばれるこうした商取引は、さらに拡大のペースは上げるとみられています。

ここでは、海外向けECサイト(通販サイト)を構築するにあたって、日本のECサイト構築ではトップクラスのシェアを誇る「EC-CUBE」を使うことのメリットについて考えてみます。

1. 海外向け(越境)ECの市場規模と注意点

世界と繋がるネットワーク

越境ECは、「さらに拡大のペースを上げるとみられている」と述べましたが、とりわけ海外向けEC事業に関心のある人にとって気になるのは、「日本発(日本から海外に向けての販売)のボリューム」ではないでしょうか。

これについては、経済産業省の「電子商取引に関する市場調査」2015年度版に推計がありますので紹介しておきましょう。
なお、ここで取り上げるEC市場の数値は、B to C(対個人) の商取引に関するもので、B to B(企業間) は除外しています。
対象はアメリカと中国だけで、ワールドワイドのものではありませんが、同調査に掲載されているデータによれば、この2カ国で世界のEC市場の約7割を占めると推計されていますから、ひとつの目安にはなるはずです。

これによると、2015年の日本発の販売額は、アメリカ5,381億円、中国7,956億円で合計は13,337億円です。
それが4年後の2019年には、アメリカ8,451億円、中国23,359億円の合計31,810億円となり、2.39倍になるとみられています。

この数字からも多くの人が魅力を感じることは十分にうなずけますが、海外向けECサイト構築には、国内向けとは違ういくつもの課題が存在しますが、大きくは2つのハードルが考えられます。

誰しもの頭に浮かぶ海外向けサイト構築の最初のハードルは、外国語でつくらなければならないということでしょう。
一般的な翻訳の問題はさておくとしても(本来は極めて重要なことです!)、文字(フォント)や習慣、さまざまな感覚の違いによって、表現形式や商品名を変える必要に迫られることもあります。
こうした要素がいくつか重なると、デザインや画面設計そのものの変更を考える必要もあります。

第2のハードルは決済通貨の問題です。
ECサイトですから当然、ターゲットとするユーザーに応じて決済する通貨を変更するのが最もいいはずです。
ただし、少額決済の通貨が増えればシステムの負荷が増し、システム全体に大きな影響を及ぼす可能性もありますから、慎重に決める必要があります。

2. EC-CUBEの概要

ECサイトの構築にはいくつかの方式がありますが、主要に使われているものとして以下の4つが挙げられます。

1.ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)
2.オープンソース
3.パッケージ
4.フルスクラッチ

おおまかにまとめれば、費用面では並べた順(ASP→オープンソース→パッケージ→フルスクラッチ)に高くなっていき、その一方で機能面の制約は少なくなるということができます。

2-1. ECサイト構築のハードルを引き下げたEC-CUBE

EC-CUBEは、2番目のオープンソースに分類され、ECサイト構築プラットフォームと言われています。
オープンソースとは、広く一般に公開され、使用だけでなく複製、改変などを、誰でも無償で行うことができるソフトウェアのことです。
つまり、無料で使え、カスタマイズなども自由に行えるということです。

もちろん、オープンソースのECサイト構築プラットフォームはEC-CUBEだけではありません。
世界的にはアメリカで開発されたMagentoが高いシェアを誇っています。

しかし、EC-CUBEは日本企業が開発したものなので、日本語への対応は当然のことながら、機能性や操作性などの面でも、日本人にとって使いやすいという評価を得ています。
こうしたことが、国内事業者のECサイト構築に対するハードルを引き下げたと言えるでしょう。
そして、国内トップクラスのシェアを獲得するまでになった大きな理由でもあるわけです。

では、無料で使えるEC-CUBEでどんなことができるのでしょうか。

2-2. 特徴は多彩な機能とカスタマイズのしやすさ

パソコンとビジネス資料

ECサイトの機能は、ユーザーが閲覧し購入にあたって入力などをする「フロント機能」と、店舗側が商品情報の登録や在庫や注文の管理といった受発注業務などを行う「バックエンド(管理)機能」の2つに大別することができます。

それぞれについて、EC-CUBEを使って無料の範囲でできる機能をいくつか挙げておきましょう。

■ フロント機能
 ・ショッピングカート
 ・税率対応
 ・複数お届け先設定
 ・マルチデバイス対応

■ バックエンド(管理)機能
 ・帳票出力(請求書・納品書などのカスタマイズ可能)
 ・デザイン管理(ブロックごとにレイアウトやデザイン変更可能)
 ・売上集計(期間別、商品別、年代別などで集計し、グラフと一覧で表示)
 ・メルマガ配信(HTML/TEXT形式での作成、配信、予約設定)

EC-CUBEは、これら以外にも多彩な機能を備えていますし、オープンソースですから自由にカスタマイズすることができます。

さらに、有料・無料合わせて800種類以上あるプラグインを使うことによって、簡単に機能を追加することもできます。

2-3. 通常版と多言語版の違い

EC-CUBE多言語対応版は、テンプレートファイルから言語ファイルを切り出すことにより、日本語・英語以外の多言語にも対応できるようにしたものです。
また、管理(バックエンド)画面とフロント画面に別々の言語ファイルを割り当てることもできます。

つまり、ターゲットとなるユーザーに対応してフロント画面には外国語が表示されているサイトも日本語で管理することができるわけです。

この点が通常版との違いですが、実はもう一つ気をつけなければならないことがあります。
それはバージョンの違いです。

通常版は、3シリーズで大幅な改変がなされ、2シリーズでは標準機能だった帳票出力、売上集計、メルマガなどが公式プラグインに変更となり、EC-CUBEをインストールしただけでは使えなくなりました。
また、有料・無料で提供されている一般のプラグインも、バージョンによって対応が違いますので注意が必要です。
ちなみに最新のバージョンは通常版が「3.0.1.3」、多言語対応版が「2.12.6en」となっています(2017年2月17日現在)。

【まとめ】豊富に存在するプラグインや制作会社を活用しよう

ガッツポーズする男性

オープンソースの特徴を生かして、カスタマイズの自由度が高く、豊富なプラグインが存在するEC-CUBEを使い、無料あるいはローコストで海外向けECサイトを構築することは、開発するリソースが社内にあれば十分に可能でしょう。

海外向けの多言語対応ということだけで考えれば、オープンソースだけに限っても、EC-CUBEより優れたものがないわけではありません。

ただし、越境EC市場の約7割をアメリカ、中国の2カ国が占めるという状況を考えれば、日本語での管理機能に優れるEC-CUBEで英語、中国語のサイトだけをつくるということにも十分なメリットはあります。

もし、あなたの会社が「ITやwebサービスに詳しい人材がいないので、海外向けECサイトを始めたいが、何から手をつけたらいいのか分からない」「無料で提供されるとはいえとても開発などできない」という状況でしたら、制作会社の利用を検討してみてはいかがでしょうか。

「どういった業者に依頼すればよいのか分からない」「もう少し詳しくECサイト構築について知りたい」という場合でしたら、ぜひ日本最大級の業者比較サイト「アイミツ」までご相談ください。
あなたの会社での希望するサービスの方針に応じて、最適な制作会社を無料でご紹介させて頂きます。

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