オープン系開発のメリットとデメリットを押さえておこう

打ち合わせ風景

更新日:2017年09月26日 | 公開日:2017年05月23日

オープン系開発とは、各種ハードウェアメーカー、ソフトウェアメーカーが公開している開発用の技術仕様書を基に、それぞれの製品のいいところを組み合わせて、顧客にとって最適なソリューションを構築するスタイルの開発です。

システム開発に詳しい担当者の方は「それって当たり前のことでは?」という気がするかもしれませんが、実際にはそうでもありません。
1980年代頃までは、汎用機というホスト用コンピュータを用いて、ホスト用コンピュータメーカーが提供する専用ソフトウェアを動かして業務処理をするというスタイルが主流で、現在も多くの企業でまだこうした汎用機システムが動いています。

オープン系システムには、オープンにされた技術仕様書を基に自由に製品を構築していけるというメリットがある一方で、汎用機システムでは、単一のメーカーの提供するソリューションの安定性が大きなメリットとして存在します。

時代の流れは確かにオープン系開発に移行していますが、そのメリット・デメリットをしっかり把握することが、自社にとって間違いのないオープン系開発を実施することにつながりますので、ぜひご参考にしてください。

オープン系と汎用系の選ばれ方の違い

パソコンを見ながらメモを取る人

これから新規に社内の業務システムを構築するという場合、オープン系開発を選択する場合が多いですが、汎用系システム開発をまったく選択肢に入れる必要がないというわけでもありません。
銀行や保険などの金融システムや、メーカーの製品や部品管理、流通業の商品管理システムなど、扱うデータが比較的大きく、定型的な処理が多い場合には安定性に優れた汎用機システムを選択する場合もあります。

オープン系開発は、自由に製品を組み合わせて最適なソリューションを構築するという開発スタイルを取りますので、単一メーカーのハードウェアやソフトウェアでシステムを最後まで構築することに比べて、デメリットとして不確実性のリスクが高まります。
例えば何か不具合があった場合などに、どのメーカーの製品が原因となっているかについて調査を行わなければなりませんが、その際に各メーカーに問い合わせたり、不具合の情報を提供してもらって調査を繰り返したりするなどの作業が必須となります。

こうした運営上のリスクを最小限にしたい、各社の製品を組み合わせて創造的なシステムを構築するよりも、決まりきった定型業務を確実にこなすような堅牢なシステムを構築したい、という場合には汎用系システム開発を選択することも十分あり得ます。

逆に、営業支援やマーケティングなどの先進的なビジネスインテリジェンスを導入した最新のソリューションを構築したいという場合には、各種パッケージソフトなども充実しているオープン系開発を選択することが有利になると言えるでしょう。

オープン系での各種パッケージを使った開発について

クリスタルの地球

オープン系開発を採用する大きなメリットとして、各ソフトウェアベンダーが提供しているオープン系開発を前提としたパッケージソフトウェアがあります。

汎用機を前提としたシステム開発では、その汎用機を使った専用のソリューション構築をハードウェアメーカーが行いますので、他社が用意したパッケージソフトウェアを使うという選択肢はありません。
しかしオープン系開発の場合には、技術仕様がオープンになっていますので、ソフトウェアベンダーは他社のソフトウェアと組み合わせて使うことによって完成形のソリューションとなるような部品としてのパッケージを多数用意しています。

例えば、製造業、卸売業、小売業、不動産業、自治体、学校、病院などの業界ごとに、ビジネスプロセスの標準的な流れをパッケージ化した製品や、業界をまたいだ、顧客管理、営業支援、会計管理、給与計算、ワークフロー、グループウェアなどの業務別のソリューションについても多数のパッケージが存在します。

パッケージを使ったオープン系開発例

それでは、実際にパッケージを使うとどんなソリューションが可能になるのか見てみましょう。

営業支援システム

営業業務システムは、営業活動支援を行うSFAや顧客管理を行うCRMなど、営業マンの「顧客に対する活動」を支援する機能が求められますが、最終的には各社の独自のノウハウが強みになってくるにしても、顧客データを蓄積し、分析を経て営業マンが顧客リストを用意するなどの流れは定型的なものです。
この定型的なソリューションをパッケージ化して、オープン系開発会社がクライアントに合わせてカスタマイズを行うことができます。

販売系システム

販売系システムは、「受注管理」「在庫管理」「出荷管理」「売上管理」などの「商品管理の活動」を支援します。
こうした業務も、各社の伝統的なノウハウは存在するものの、基本的な流れはパッケージ化して提供することが可能です。
自社の基幹系業務のデータと連動したいなどの要望については、オープン系開発会社が相談に乗ってくれます。

物流系システム

物流システムとは、生産物を生産者から消費者へ引き渡すまでの倉庫管理や配送手配、「ロジスティクス」と言われる効率的・発展的な「物」の流れと保管、サービス、および関連する情報の流れを管理します。

従来はこうした部分は汎用機を使ったソリューションで提供されることが多かったと言えますが、物流アウトソーシングサービスの流れが進む中で外部のシステムと連携させることで効率化が図られるという場面も増えてきています。
こうした外部システムの連携などでは、アウトソーシング先が採用しているパッケージソフトと同一のものを使って、連携部分を含めてオープン系開発会社にカスタマイズしてもらうなどの方法があります。

生産管理システム/原価管理システム

生産管理システムとは生産現場における納期管理や、工数管理などの生産に関する計画作成やマネージメント活動を効率化するシステムです。

原価管理システムとは実行予算や出来高査定などから注文書や請求書、原価台帳などの書類を作成します。

こうした分野も従来は汎用機を使った専用のソリューションを組む場合が多かったのですが、オープン系開発でもERP(Enterprise Resources Planning)パッケージが多数用意されており、汎用機を使ったシステム構築よりもずっと短期間で安価にシステムが構築できる環境が整っています。


このようなパッケージは、多数の企業に供給するという前提でコストダウンを図ることに成功しています。
つまり、汎用機ごとにオリジナルのシステムを作る場合には1ソリューションごとにシステム構築を行わなければなりませんが、オープン系開発で共通のプラットフォームを前提とすることができるのならば、パッケージベンダーは多数のパッケージを供給することで1パッケージ当たりの金額を抑えることが可能です。

パッケージをそのまま使えば、他社と同じようなものになり競争力のないソリューションになってしまいますが、ほとんどのパッケージソフトウェアはオープン系開発会社がカスタマイズ可能なように、技術仕様を公開しています。

コストダウンと工期の短縮、そしてオリジナルの自社システム構築を実現するにあたって、パッケージソフトウェアを使ったオープン系開発は非常にメリットのある開発方法だと言えるでしょう。

【まとめ】オープン系のメリット・デメリットは自社のプライオリティによって変わってくる

握手するビジネスマン

いかがでしたでしょうか。
オープン系開発はさまざまなメーカー、ベンダーの製品を自由に組み合わせてオリジナルの自社システムを作り上げる手法です。
したがって、多数の製品を組み合わせることによる不確実性のリスクはあるものの、共通のプラットフォームを前提とした創造性あふれるパッケージソフトウェアを安価に利用できるなどの大きなメリットもあります。

定型業務の安定稼働を第一にする場合には、運用時の不具合対応のときなどにオープン系開発のデメリットを感じる場合が出てくる可能性がありますし、ライバル他社に対して競争力のあるシステムを構築してその威力を実感しているという場合には、オープン系開発のメリットを最大限享受できると言えるでしょう。

まずは、オープン系開発で何をしたいのかをはっきりさせ、システム導入によってどんな効果を得たいのかを十分洗い出すことが最適な外注先を見つけるポイントです。
「アイミツ」にご相談いただければ、こうした自社の課題解決から含めて必要なオープン系システムの提案ができる経験豊富な業者を多数紹介することができます。
ぜひ、お声がけをいただければと思います。

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