クラウドシステムの構築はASP型のクラウドシステム利用とどう違うか

更新日:2017年06月20日 | 公開日:2017年06月19日

クラウドシステムの構築はASP型のクラウドシステム利用とどう違うか

クラウドシステムの特徴をおさらいしておこう

クラウドサービスとは何か

クラウドサービスが登場する前は、ソフトウェアの使い方で主流だったのは箱に入ったパッケージソフトを購入してきて、自分の使うパソコンにCD-ROMを挿入して1台ずつインストールして使うというスタイルでした。
現在でもオフィスでの定番中の定番ソフトであるMicrosoft Officeシリーズなどはこのタイプが主流です。

会計ソフトなど、最初から経理部門の社員が自分の端末をネットワークにつないで、1つの会計データを作っていくというタイプのものもありました。しかし、こうしたソフトもネットワークにはつながっているものの、個々のパソコンに会計ソフトを入れてからネットワークにつなぐというタイプのスタンドアロン式でした。

これに対してクラウドシステムでは、1台ずつにインストールされたスタンドアロン式のソフトウェアを一切使わず、ネットワーク経由でサーバーから提供されるところに特徴があります。
したがって、利用者のパソコンがインターネットにつながってさえいれば、申し込んですぐにクラウドシステムで提供されるアプリケーションを使い始めることができます。
もちろんパソコンだけでなく、スマートフォンやタブレット、各種情報端末でも利用可能です。

現在「クラウドファースト」といって、新規にシステムの導入を考える場合には、クラウドサービスで提供されていないかどうかをチェックしてみる、というパターンが広がってきています。
しかし、企業のシステムのクラウド化が進む一方で、「自社向けのカスタマイズ機能」の制約など、クラウドシステムのデメリットも認識されてきています。

そこで、利用が進むクラウドシステムと従来型のオンプレミスシステムそれぞれの特徴について、あらかじめ理解しておきましょう。

クラウドシステムとオンプレミスシステムの違い

公共交通機関に似ているクラウドシステム

クラウドシステムは、一つのインフラやサービスを共有して使うので、公共交通機関に似ています。
例えば、大抵の人が毎日のように使っている鉄道を考えてみましょう。
鉄道は、電車自体を所有しているのは電鉄会社(JR、東急、小田急など)や公共団体(都営地下鉄や市営地下鉄など)ですので、車両の所有に経費はかかりません。
使いたいときだけ使えばよいので便利ではありますが、決められた運行規則(ダイヤ)どおりに利用することが条件ですので、深夜に自分の都合で電車を走らせたり、行き先を変えてもらったり、終電の時間を待ってもらったりといったことはできません。

自家用車に相当するのがオンプレミスシステム

公共交通機関の制約に比べて、自家用車を持っていることによる制約は遥かに小さなものです。
ほとんど道路交通法を守るだけで、あとはどんな時間に運転してもいいですし、好きなだけ使ってかまいませんし、使用目的も使用スタイルもすべて自由です。

ただし欠点としては、最初に車両を購入する代金(初期費用)やガソリン代、車両の整備費用のほか、税金や保険料、駐車場代などがかかることです。

クラウドシステムとオンプレミスシステムの関係は、この公共交通機関と自家用車にそっくりだと言えるでしょう。

クラウドシステムはサービス提供者が決めた内容に従って規則を守りながらサービスを利用します。
したがって、さまざまなルールを遵守することが条件となるものの、申し込めばすぐに便利な機能が使えます。

これに対してオンプレミスシステムにおいては、自分で所有するシステムであるというメリットを活かして、自由にシステムを構築し、自社にとって最適な方法で運用をすることが可能です。

これまでクラウドの利用を巡っては、公共交通機関が便利か(クラウドを使うか)、自家用車の自由を享受するか(オンプレミスにこだわるか)という二者択一の議論が多かったのですが、実はシステムを導入する方法はそれだけではありません。

平日は公共交通機関を活用して、土日のプライベートな時間は自家用車を楽しむであるとか、通勤には電車を使うが、営業の外回りでは会社の自家用軽自動車を使うなどのように、クラウドシステムとオンプレミスシステムのメリットを柔軟に取り入れて活かしていく方法があります。

クラウドシステムのメリット

クラウドシステムが普及する以前は、ユーザーはコンピュータのハードウェア、ソフトウェア、データなどを、自身で保有・管理・利用していました。
しかしクラウドサービスを利用することで、そうしたコンピュータのハードウェア、ソフトウェアに対する個別の投資が必要でなくなり、さらに個人のパソコンでデータを管理することによる容量の制限やバックアップの手間などの問題からも開放されることになりました。
ハード的な機材やソフトウェアの購入、システムの構築、管理などにかかってきたさまざまなコストは、すべてサーバー側で提供されますので、業務の効率化やコストダウンの効果には著しいものがありました。

クラウドシステムのメリット
  • 導入費用が安価
    自前でハードウェアやソフトウェアを購入することの負担から解放されます。
  • 使った分だけ課金
    電気料金やガス料金などと同じく、使った分だけ課金されるのでお得です。
  • システムを素早く構築できる
    システム構築に必要なインフラが用意されているので、アプリケーションの開発からスタートすることができます。
  • スケーラビリティに柔軟に対応
    リソースが仮想的に構築されているので需要状況によって簡単にスケールアップ/ダウンが可能です。
  • 管理コスト削減
    データのバックアップや定期的な修正プログラムの適用などをクラウドサービス提供業者に任せることができます。

クラウドシステムのデメリット

しかしこうした大きなメリットとともに、無視できない欠点として、冒頭に挙げたようなカスタマイズ性の制約があります。
クラウドサービスを利用する場合の一般的な形態は、クラウドシステムを提供している会社の資産を時間単位で利用することです。
つまり、他社の資産をレンタルしているという性質上、勝手にカスタマイズをかけることは難しいというわけです。

この点で、クラウドシステムに対比される「オンプレミスシステム」は自社の資産ですので、自由なカスタマイズをいくらでも施すことが可能です。

いいとこ取りの自社での「クラウドシステム構築」

この記事で解説する自社での「クラウドシステムの構築」とはクラウドシステムをオンプレミス型で構築するということになります。
つまり、クラウドシステムのメリットはそのままに、自社で好きなだけカスタマイズが可能であるという開発形態になります。

「え? そんなことができるの!」という声が聞こえてきそうですが、もちろん可能です。
その具体的な方法を理解するためには、クラウドサービスの種類を知っておく必要がありますので、次の項目で整理していきます。

クラウドシステムの種類を整理しておこう

クラウドシステムは、ユーザー側にどこまでのサービスを提供するかに応じて、大きく「SaaS」「PaaS」「IaaS」の3種類に分類することができます。

SaaS(Software as a Service)

SaaSは、ソフトウェアを提供するクラウドサービスです。
クラウドで提供されている”サービス”というときは、この「SaaS」のことを指しています。
「クラウドファースト」というのは、クラウドを導入したら自社でアプリケーションを開発しなくてもすぐにサービスがスタートできるように実装された共有アプリケーションが使える、という意味で使いますが、そのときのクラウドサービスは、CRMやSFAやグループウェア、チャットツールなどの「SaaS」を暗黙のうちに想定しています。

SaaS型のクラウドサービスは、すぐにアプリケーションサービスを利用することができ、登録アカウント数を有料で増やしていけば、システム増強なしでスケールアップできるなどのメリットがある半面、自由にカスタマイズできないなどのデメリットがあります。

言い換えれば、「アプリケーションがすぐ使えるが、カスタマイズに制約がある」というのはクラウドそのものの特徴ではなく、SaaS型クラウドの特徴であるということなのです。

では、次に、SaaS型以外のクラウドも見てみましょう。

PaaS(Platform as a Service)

PaaSはプラットフォームを提供するクラウドサービスです。
初めてパソコンを購入したときには、自分の使いたいソフトが入っていない場合があります。
そうした場合には単体でアプリケーションのパッケージをインストールしたり、ネット経由でダウンロードしたりして、アプリケーションを自分で追加していきます。
最近の個人用パソコンはサービスでソフトウェアがたくさん入っていますので、スマートフォンを初めて購入したときの状態を思い浮かべてもらうとより分かりやすいかもしれません。
アプリを次から次へとダウンロードして初めて自分がほしいと思っていいたアプリケーションが搭載されたスマホができあがるイメージです。

「PaaS型」のクラウドサービスは、買ったばかりのパソコンやスマートフォンなどの状態を提供しますので、CRMやSFAやグループウェア、チャットツールなどのアプリケーションは自分で用意する必要があるのです。

サービスを申し込んだらすぐに使えるのがクラウドサービスだ、と思い込んでいる人には意外かもしれませんが、アプリケーションを自分で開発してPaaS環境にデプロイ(クラウド環境でソフトを動かせるようにすること)するので、アプリケーションの自由度、拡張性が高いのが特徴です。

実績のある有名PaaS型クラウドサービスとには、Google App Engine(グーグル)、Force.com(セールスフォース)、Windows Azure Platform(マイクロソフト)などがあります。

IaaS(Infrastructure as a Service)

PaaS型クラウドサービスは自由にプリケーションを搭載できることが特徴ではありますが、実際には、Google App Engineはグーグルの用意したプラットフォームに最適なアプリケーションを搭載し、Force.comではセールスフォース、Windows Azure Platformではマイクロソフトのアプリを搭載するという技術的な制約があります。

それでは、そうした制約の全くないクラウドサービスはないのでしょうか?
せっかくアプリケーションを自社独自に開発するのだから、ハードウェアとインターネット環境だけを提供してくれて、あとはすべて自社独自のアプリケーションをデプロイできるようなクラウド環境がほしい、と思う担当者の方も多いでしょう。

そのご要望にお答えするのがOSの選定から自由に始められる「IaaS型」のクラウドサービスです。
IaaSでは、物理的なサーバー・ハードウェアの提供と、インターネット環境の提供までを行うので、オンプレミス型のメリット(公共交通機関に対する自家用車のメリット)をフルに享受することができます。
いわば、新幹線のレールや駅、車両を動かすための電源などはすべて供給してもらいながら、そこに独自の車両を作って走らせることができる状態がIaaSです。
もちろん、行く先も運行時間も自由に決められます。

先程「いいとこ取りの自社でのクラウドシステム構築」の項目で、「クラウドシステムのメリットはそのままに、自社で好きなだけカスタマイズが可能であるという開発形態」と言っていたのは、IaaSを活用したクラウドサービスとなります。

古くからのIaaSのサービス例としては、Amazon AWS(アマゾン)、Windows AzureのVMロール(マイクロソフト)などがありますが、最近ではこの開発形態のメリットを評価する企業が増えているため、提供されるIaaSサービスも増加してきています。

次に、そのIaaSのサービスを具体的に見ていきましょう。

代表的なIaaSクラウドサービス

Amazon Web Services (AWS)

世界最大のオンラインショッピングモール「アマゾン・ドット・コム」で使っているインフラ基盤を提供しているのが、Amazon Web Services (AWS)です。

【イニシャルコスト】:無料
【サービス内容】
■ クラウド内の仮想サーバー
Amazon EC2 Container Registry
■ Docker イメージの保存と取得
Amazon EC2 Container Service
■ Docker コンテナを実行および管理
Amazon Lightsail
■ 仮想プライベートサーバーを起動および管理
Amazon VPC
■ 独立したクラウドリソース
AWS Batch
■ あらゆる規模でバッチジョブを実行
AWS Elastic Beanstalk
■ ウェブアプリを実行および管理
AWS Lambda
■ サービスのスケールアップの自動化
Auto Scaling

さくらクラウド

日本のインターネットプロバイダの草分けであるさくらインターネットが提供するIaaSサービスです。
マニュアルの提供や問い合わせなどもすべて日本語ですので、安心感があります。

【イニシャルコスト】:無料
【サービス内容】:
■ サーバー/ディスク
さくらインターネットの技術蓄積を活かした圧倒的なコストパフォーマンスと高い柔軟性を実現
■ ネットワーク
仮想データセンターを構築するような感覚で、柔軟なネットワーク設計・作成が可能
■ セキュリティ
VPN・ファイアウォール・WAF等の充実のセキュリティ機能
■ 負荷分散
高機能なロードバランサーとDR対策に最適なGSLB(広域負荷分散)を用意
■ ユーザーインターフェース
シンプルで直感的なUIと「インフラの見える化」を実現したコントロールパネル
■ アクセスコントロール
2段階認証/マルチユーザー/操作権限設定により高セキュリティを実現
■オプションサービス
データベース、DNS、外部監視、SendGridなどの充実のオプション機能
■ サービス間接続
専用サーバーやハウジングとの連携で柔軟なシステム構成を実現
■ 連携サービス
大容量・分散型ストレージ、CDNサービス、BIツールなどのクラウドを強化する連携サービス

Google Cloud Platform(GCP)

世界最大級のインターネットサービス会社の基盤を支えるクラウドを、一般向けにサービスとして提供しています。

【イニシャルコスト】:無料
【サービス内容】
コンピューティング関連サービスの提供
■ Compute Engine
Google のインフラストラクチャ上で VM を実行
■ App Engine
アプリとバックエンド向けの PaaS
■ Cloud Functions ベータ版
クラウド サービスを構築して接続するためのサーバーレス環境

<ストレージとデータベースサービスの提供>
■ Cloud Storage
グローバルなエッジキャッシュを備えたオブジェクト ストレージ
■ Cloud SQL
MySQL、PostgreSQL のフルマネージド データベース サービス
■ Cloud Bigtable
フルマネージドの NoSQL データベース サービス
■ Cloud Spanner ベータ版
ミッションクリティカルなリレーショナル データベース サービス
■ Cloud Datastore
非リレーショナル データ用の NoSQL データベース
■ 永続ディスク
VM インスタンス用ブロック ストレージ

<ネットワーキングサービスの提供>
■ Cloud Virtual Network
GCP リソースで使えるマネージド ネットワーク
■ Cloud Load Balancing
高パフォーマンスでスケーラブルな負荷分散
■ Cloud CDN
Google のグローバルなネットワークでコンテンツ配信

<ビッグデータサービスの提供>
■ BigQuery
大規模なフルマネージド データ ウェアハウス
■ Cloud Dataproc
Spark と Hadoop のマネージド サービス
■ Cloud Datalab
大規模なデータセットを探索、分析、視覚化

<機械学習サービスの提供>
■ Cloud Machine Learning Engine
サイズを問わず、あらゆるデータの機械学習を実現
■ Cloud Jobs API アルファ版
人材紹介会社向けの求人検索、発見ツール
■ Cloud Speech API
機械学習機能により音声をテキストに変換
■ Cloud Translation API
ほとんどの言語ペアを動的に翻訳
■ Cloud Vision API
機械学習により画像から有用な情報を抽出
■ Cloud Video Intelligence API ベータ版
動画からメタデータを抽出

IBM Bluemix Infrastructure

IBMならではの世界的なネットワーク基盤を背景に、顧客満足度最優先でサービスを提供しています。

【イニシャルコスト】:無料
【サービス内容】:
■ 安定した通信を実現
IBMのグローバルのデータ・センターに置かれた豊富な最高クラスのコンピューティング、ストレージ、ネットワーク装置を提供

■ 柔軟な接続帯域をサポート
40 Gbps の接続 (プライベート・ネットワークに 20 Gbps、パブリック・ネットワークに 20 Gbps) に対応
用途や予算に応じて、最適な通信速度が選択可能

■ セキュリティ確保
サーバー・ルームへの入室は認定された社員に限定。システムの制御は第三者の監査員により綿密に調査されており、セキュリティーのための詳細なレポートを提供

IDCFクラウド

ユーザーの「こういう機能がほしかった」という部分に徹底的に答えてくれるきめの細かいサービス提供となっています。

【イニシャルコスト】:無料
【サービス内容】:コンピューティング

■ クラウドコンソール
シンプルなUIで手軽に簡単にシステム構築開始が可能
■ 2段階認証
アカウント認証をより強固に提供します
■ API
世界で広く利用されているオープンソースのCloudStack APIを無料で公開
■ マルチユーザー
ユーザー権限を4タイプに分けて、クラウドコンソール上での操作や情報公開範囲を制限可能
■ リージョン・ゾーン
冗長化によるシステム停止リスクの回避や負荷分散などが可能となり、可用性を高めることが可能
■ スナップショット
メンテナンス時の一時バックアップ保存やサーバーコピーにも最適な機能を提供
■ テンプレート
自分でカスタマイズしたサーバー設定を「マイテンプレート」として保存も可能
■ ISOイメージ
ISOイメージ持ち込み可能!お好みのOSでサーバー構築
■ アーカイブデータ
物理的に分離した専用のストレージ領域だから保存先として最適
■ HA機能(フェイルオーバー)
高可用性を実現するHA機能(フェイルオーバー)を標準装備
■ プライベートネットワーク(VLAN)
他ユーザーのネットワークと独立したプライベートネットワーク環境を提供
■ パブリックIPアドレス
ゾーンごとに、パブリックIP(固定)が1個無料!
■ 仮想ルーター
ファイアウォール、ロードバランサー機能付き高機能な仮想ルーターを無料で提供
■ ファイアウォール
仮想マシン群とインターネットの間に設置されている冗長化されたファイアウォールを無料で提供
■ ロードバランサー
高可用性と耐障害性を向上させるロードバランサー機能を無料で提供
■ リモートアクセスVPN
自宅や外出先からマルチデバイスでセキュアに仮想ルーターにリモート接続できる、リモートアクセスVPNを無料で提供
■ 拠点間VPN
無償テンプレートのVyOSで拠点間VPNを構築可能
■ サポート・メンテナンス
オンラインサポートは無料で24時間365日エンジニアが常駐
■ プレミアムサポート
月額5,000円の電話サポートオプション
■ クラウド移行代行
既存の物理サーバーをIDCフロンティアのクラウド環境へワンストップで移行するサービスを提供
■ 負荷テストサービス
ゲームコンテンツ提供などに嬉しい負荷テストサーバー群を無料で提供

Microsoft Azure

コンピュータプラットフォームの代名詞であるWindows製品を開発してきた強みを活かし、開発ツールとして世界中に浸透しているVisual Studioとの連携を可能にしています。
ASP.NETやVB、C#で開発している現場でクラウドサービスをシームレスに接続できます。

【イニシャルコスト】:無料
【サービス内容】:
■ LOB アプリケーション
基幹業務 (LOB) アプリケーションを最新にして今日の IT に関する課題に対応
■ SharePoint on Azure
SharePoint サーバーを迅速にデプロイし、コスト効率のよいインフラストラクチャで必要に応じて規模を調整
■ SAP on Azure
ミッションクリティカルな SAP ワークロードで、クラウドの規模と俊敏性を実現
■ Dynamics on Azure
エンタープライズ リソース プランニング (ERP) とクラウド サービスを結びつけて、ビジネスの成長を加速
■ 開発とテスト
どのようなプラットフォームにおいても、アプリケーションの構築とテストのプロセスを簡略化
■ ビジネス インテリジェンス
データを分析して洞察を深めることで、意思決定をより適切で迅速なものにする
■ データ ウェアハウス
セキュリティ、拡張性、分析性を犠牲にすることなく、急激なデータの増大に対応
■ ビッグ データと分析
必要なすべてのデータをリアルタイムで分析することで、情報に基づいた意思決定を実現
■ ビジネス SaaS アプリ
Azure から得られるビジネス上の知見とインテリジェンスを活用してサービスとしてのソフトウェア (SaaS) アプリを構築
■ クラウド移行
包括的なクラウド移行ソリューションでスピーディなデジタル変革が可能
■ ハイブリッド統合
オンプレミスとクラウドの両方で、アプリケーション、データ、およびプロセスをシームレスに統合
■ バックアップとアーカイブ
コストがかかるビジネスの中断を回避するために、格納場所にかかわらずデータとアプリケーションを保護
■ ディザスター リカバリー
必要なときに確実にアプリを使える状態にしたうえで、主要なすべての IT システムを保護
■ マイクロサービス アプリケーション
変化し続ける顧客の要求に合わせて、スケーラブルで信頼性の高いアプリケーションを迅速に配信
■ ハイ パフォーマンス コンピューティング
ハイ パフォーマンス コンピューティング (HPC) ジョブのスケールのために、無制限のリソースを活用
■ ブロックチェーン
新しいビジネス プロセスを試すための、高速で低コスト、フェイルファーストのプラットフォームを作成
■ ゲーム
さまざまなプラットフォームに対応するゲームを作成し、迅速に公開し、確実にスケールし、分析に基づいて改善
■ デジタル メディア
場所、時間、デバイスにかかわらず、高品質のビデオを顧客に配信

ニフティクラウド

パソコン通信の時代から日本のネットワーク構築のインフラを提供してきたニフティならではの、きめの細かいサービスが期待できます。
もちろんドキュメントやサポートもすべて日本語で提供されます。

【イニシャルコスト】:無料
【サービス内容】:基本サービス
■ 基本サービス
リージョン/ゾーン コントロールパネル コンソール サーバー起動時スクリプト ニフティクラウドAPI マルチアカウント 自動フェイルオーバー(HA機能) 料金明細サービス IP許可制限 ワンデイスナップショット
■ サーバー・ディスク機能
増設ディスクやVMインポートで柔軟な環境の構築が可能
サーバーコピー サーバーセパレート VMインポート カスタマイズイメージ・イメージ配布 オートスケール 増設ディスク
■ ネットワーク機能
プライベートLANやダイレクトポートなどのネットワーク機能を提供
ファイアウォール ロードバランサー WAF(Scutum) WAF(攻撃遮断くん) ルーター プライベートLAN IPアドレス
■ クラウド接続機能
専用線・閉域網 接続サービス、閉域網 集線型接続サービス、ゾーンコネクト
■ クラウド接続/インターネットVPN
VPNゲートウェイ インターネットVPN(H/W) シンプルVPN(レイヤー2VPN)
■ セキュリティ機能
さまざまなセキュリティ機能を提供。
SSL証明書 パターン認証 サーバー向けクラウド型セキュリティ(Trend Micro Deep Security as a Service) ウイルス・スパイウエア対策(ESET File Security for NIFTY Cloud) Web改ざん検知(GREDセキュリティサービス) 脆弱性スキャン
■ 監視・サポートサービス
障害通知機能や24時間365日受付可能な窓口を提供
基本監視 パフォーマンスチャート 有人監視 導入支援・運用代行 サーバーログ管理ソフト(VVAULT AUDIT) サーバー監視サービス(Mackerel) 障害・お知らせ通知(メール) 障害・お知らせ通知(ニフティクラウド information)
■ ストレージ・NASサービス
堅牢性や安心・安全のセキュリティを備えたストレージサービス
オブジェクトストレージ ニフティクラウドストレージ(旧) NAS ストレージ・NAS管理ソフト(VVAULT)
エンジニアリングパーツ(PaaS/IoT)
■ エンジニアリングパーツ(PaaS/IoT)
運用負荷を軽減し、アプリケーション開発へのリソース集中が可能
RDB DNS / GSLB(広域負荷分散)/ ドメイン取得・管理 ESS(メール配信) Automation MQTT タイマー スクリプト IoTデバイスハブ Data Visualizer(β) ニフティクラウド Deep Learning powered by Zinrai

NTT Communications クラウド・エヌ

IaaSだけで3種類あり、用途によりそれぞれ柔軟にカスタマイズすることが可能となっています。

【イニシャルコスト】:無料
【サービス内容】:
【Enterprise Cloud】
■ 共有型と専有型サーバーをハイブリッドで利用可能
■ OpenStackなどの豊富なAPIにより構築・運用を自動化
■ エンタープライズ向けPaaSで構築・運用コストを大幅削減
■ 世界30以上のDCを10Gbps閉域ネットワークで接続
■ 他事業者含む複数クラウドをポータルで一元管理

【ECL2.0_Brand_LOGO_m】
■ 共有型と専有型サーバーをハイブリッドで利用可能
■ OpenStackなどの豊富なAPIにより構築・運用を自動化
■ エンタープライズ向けPaaSで構築・運用コストを大幅削減
■ 世界30以上のDCを10Gbps閉域ネットワークで接続
■ 他事業者含む複数クラウドをポータルで一元管理

【Software-Defined Exchange Service】
■ SD-Exchangeに接続するだけで、コロケーションや他社を含むさまざまなクラウドに接続
■ ポータルからオンデマンドでネットワーク設定・変更、一元的なリソース管理可能
■ グローバル主要拠点において、セキュアでハイパフォーマンスな接続を実現
■ ECL2.0のセキュリティ機能との組み合わせにより、さらに安心安全なコロケーションやクラウド間通信を提供

GMOクラウドALTUS

日本のインターネット環境を総合的に提供するGMOグループ提供のIaaSサービスです。
もちろんドキュメントやサポートもすべて日本語で提供されます。

【イニシャルコスト】:無料
【サービス内容】:
■ 標準機能
仮想ルーター仮想サーバーアフィニティグループストレージバックアップ(スナップショット)アップロード・ダウンロードシェアードネットワークOSテンプレート・ISOイメージ高可用性(HA機能)APIアカウント権限
仕様・料金のPDFをダウンロード
■ オプション機能
SSL証明書ドメイン セキュリティVPNCMSファイルサーバー オブジェクトストレージ
マネージドサービス 導入支援セキュリティオプション監視・復旧サービスヘルプデスク設定代行
■ ユーザーインターフェース
使いやすいサーバー管理ALTUSポータルを提供

IIJ GIO

出典IIJ GIO

企業向けのインターネット・サービス・プロバイダの草分けとして常にワンランク上のインフラを提供してきたIIJならではの、安心感あふれるIaaSサービスとなっています。

【イニシャルコスト】:無料

【サービス内容】:
コアサービス
■ インフラストラクチャー(laaS)
パブリッククラウドとプライベートクラウドを融合させた次世代IaaS IIJ GIOインフラストラクチャーP2(IIJ GIO P2) パブリックリソース(共有リソース) ストレージリソース(NFSストレージ) プライベートリソース(専有リソース) 容量無制限のクラウドストレージ IIJ GIOストレージ&アナリシスサービス クラウド上のデータベース構築をアウトソース IIJ GIOアドバンストDBソリューション

■ マネージメント
クラウドからオンプレミスまで監視・運用を統合する「IIJ統合運用管理サービス」

■ IIJ GIOコンポーネントサービス
IIJ GIOコンポーネントサービス 仮想化プラットフォーム VWシリーズ IIJ GIOホスティングパッケージサービス IIJ GIOソーシャルアプリ支援ソリューション

■ 付加価値サービス
コンテンツ配信 Webコンテンツキャッシュ(CDN) IIJ GIOコンテンツアクセラレーションサービス
ビデオ変換ソリューション IIJ GIOクラウドトランスコードパッケージ
プラットフォーム

■ オフィスITサービス
クラウド型の仮想デスクトップ IIJ GIO仮想デスクトップサービス エンタープライズ向けグループウェア
サイボウズ ガルーン SaaS SCCloud with IIJ XenMobileを利用したモバイル統合管理 IIJ GIOセキュアAppsサービス グローバルERP A.S.I.A. GP SaaS on IIJ GIO

■ ネットワークサービス
お客様専用の閉域ネットワーク IIJ GIOプライベートバックボーンサービス クラウドやインターネットへ高品質なゲートウェイを提供 IIJプライベートアクセスサービス Webアクセスに特化したリモートアクセス IIJ GIOリモートアクセスサービス/タイプB AWS(アマゾン ウェブ サービス)へ閉域網で接続 IIJクラウドエクスチェンジサービス for AWS Microsoftのクラウドサービスへ閉域網で接続 IIJクラウドエクスチェンジサービス for Microsoft クラウド型のリモートアクセス ネットワーク機能を仮想化するクラウドネットワーク IIJ Omnibusサービス

IaaSを選ぶときには管理画面に注目しよう

IaaSはインフラの一番基底部分を提供するクラウドサービスです。
したがって、アプリケーションを提供するSaaSなどに比べて、以前はユーザーインターフェースの部分が今ひとつ分かりにくいという指摘が多くありました。

現在はIaaSを提供する会社も増え、他社との差別化の意味からもユーザーインターフェースが直感的で分かりやすいものが増えていますが、無料お試し期間などを利用してぜひ実際にIaaSの管理画面の使いやすさを比較検討してみましょう。

管理画面で実行する基本的な機能
  • 仮想マシンの作成・削除・起動・停止などの基本制御
  • 認証・認可などのユーザー管理
  • スケジューリング、履歴蓄積などのリソース管理
  • サービス展開中の仮想マシンのグループ管理
  • ユーザーによる作業テンプレート作成
  • アプリケーションの自動インストール支援
  • 商用ライセンス管理
  • パブリッククラウドとのゲートウェイ接続や各種連携

その他の機能については、提供されている豊富な機能をすべて試すことよりも、あらかじめ「これだけはCUI(文字ベースのコマンド)ではなく、使いやすいGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)の管理画面でスムーズに実行したい」という部分をあらかじめ洗い出しておき、それを各社のIaaS管理画面で検証するというやり方をおすすめします。

クラウドを使ったシステム構築事例

それでは、最後にIaaSクラウドサービスを使ったシステム構築事例の実際を見ていきましょう。

データ処理負荷分散のための利用事例

データ処理は、単純作業のように見えますが、実際にはクライアント1社ごとに処理したいデータの種類や方法は千差万別です。
例えば画像の加工と保存という一見すると単純作業に見える作業においても、サイズ、彩度調整、トリミング、ファイル名前付け規則、保管ディレクトリ分け、検索方法などさまざまな仕様がついて回ります。

こうしたデータ処理を、PaaS型のクラウドシステムで提供することには無理があります。
クライアントごとにデータの「サイズ、彩度調整、トリミング、ファイル名前付け規則、保管ディレクトリ分け、検索方法」などを設定しているうちに、それはそのクライアント専用のクラウドシステムになってしまいます。

こうしたデータ処理の必要性がありながら、社内に保存用の十分なハードウェアや、高速処理ができる大量のメモリと構成のCPUを備えたサーバー機がないなどのケースの需要はかなりあります。
またデータを処理したい時期にばらつきがあったり、急激に処理件数を増やしたかったり、逆に年末年始などは処理件数がほとんどなかったりというケースでは、時間貸しが可能なクラウドシステムでオリジナルの処理システムを構築するというメリットが大きくなります。

今から10年ほど前の事例になりますが、ニューヨークタイムスは過去100年分の新聞記事のPDF化をAmazon EC2を使用して処理しました。
Amazon EC2の仮想マシン100台を24時間使用してEC2の使用料が240ドル(2万5,000円程度)で、データ転送量が約1000ドル(11万円程度)でした。

ニューヨークタイムスがAmazon発注前に試算したところ、社内のコンピュータリソースを使ってこの作業を行うと、およそ4年かかるという計算になったようです。
もちろん、上記のクラウドシステム使用料金はAmazonの提供するIaaS部分のみが公開されており、そこで稼働するためのアプリケーション部分の構築に関しては別途費用がかかっているはずですが、そこは公開されていません。
しかし、社内で4年かかる作業を24時間で終わらせてしまうということですので、十分に費用対効果があったとみなすことができるでしょう。

参考: New York Times公式サイト「The New York Times Archives + Amazon Web Services = TimesMachine」

【まとめ】カスタマイズ可能なクラウドシステム開発会社の探し方

いかがだったでしょうか。
クラウドサービスを技術的な部分から掘り下げて詳細に検討することによって、「クラウドはすぐに使い始められるけどカスタマイズに限界がある」という一般的なイメージが大きく変わったのではないでしょうか。

確かに、そうした一般的なイメージはクラウド分類の中の1種類である「SaaS」には当てはまります。
しかし、クラウドサービスの提供形態は、最終的なアプリケーションを提供する「SaaS」だけではありません。
より柔軟にユーザー独自のアプリケーションを活用できる「PaaS」や「IaaS」を活用することによって、「クラウドシステムの便利さはそのままに、自社でのカスタマイズも可能という”いいとこ取り”」が可能になることが分かりました。

では、どうやってこのいいとこ取りを実現したらよいかですが、「PaaS」や「IaaS」はアプリケーションの部分をオリジナルで作成するために、「PaaS」や「IaaS」をベースとしたアプリケーション制作に実績のある開発業者を選定していく必要があります。

ここで注意しなければいけないのは、クラウドサービスの提供企業にはインフラとしてのクラウドサービスを提供する専門のデータセンター会社や、システムに付加価値を付けて提供するシステムインテグレーター、クラウドベースのシステム向けにアプリケーションを開発する会社など、さまざまなタイプがあるということです。

それぞれの得意分野は違っておりますので、環境を作るところからお願いしたいという場合には、データセンター型のクラウドサービス提供会社、自社のクラウドシステム構築からお願いしたいという場合には、クラウドシステム構築に強いシステムインテグレーター、アプリケーションの開発のみでよいという場合にはクラウドシステムに実績のあるアプリケーション開発会社をピックアップするということになります。

最近では企業のクラウド化を専門に包括的に扱う「クラウドインテグレーター」という名称も徐々に一般的になってきていますが、なにぶんまだ新しい分類ですので、クラウドインテグレーターを名乗る会社にきちんとした実績が伴っているかどうかはしっかりと事前に調査しておくことが大切でしょう。

一般的な目安としては、PaaSでオリジナルのクラウドシステムを構築する場合には、Google App Engine(グーグル)、Force.com(セールスフォース)、Windows Azure Platform(マイクロソフト)などのPaaSが依拠するプラットフォームのどれに実績があるのかを調べることが必要となります。

自社で今回作りたいシステムが、Googleのオープンな技術を活用したものであればGoogle App Engineに実績のある業者を選定する必要がありますし、Force.comの安価で豊富なビジネスインテリジェンスツールを活用したいと考えている場合には、セールスフォースの開発経験がある業者、自社ですでに使っているMicrosoft Wordやエクセルなどと連携したクラウドシステムを作りたい場合には、Windows Azure Platformに実績のある業者を選定することが必須です。

また、これらのプラットフォーム資産を使わずに完全にオリジナルでIaaSベースのクラウドシステムを構築したいという場合には、この記事でピックアップした代表的なIaaSサービスのどれにするかから選定する必要があります。
最終的には、選定したIaaSサービスに自社開発のクラウドアプリケーションを搭載するわけなので、どのIaaSが自社で作りたいアプリケーションを動かすのに適しているのかを判断する必要があります。

IaaS選びを開始しようとすると、技術的なスペックに目が行ってしまいがちですが、自社で最終的に稼働させたいアプリケーションとの相性を考えてIaaS型クラウドサービスを選定する視点を忘れないようにしましょう。

ここで解説した各種クラウドサービスに精通している「アイミツ」にご相談いただければ、自社に最適なクラウドサービスの選定のお手伝いが可能です。
クラウドシステムの便利さと自社でのカスタマイズという”いいとこ取り”を実現してくれる開発会社を選ぶときには、ぜひ「アイミツ」にお声をかけてください。

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