Vlogで収入を得るには？収益化の条件やコツを解説

日常を切り取って配信する「Vlog」。この記事ではVlog制作を通して、収入を得る方法や収益化について説明します。最もメジャーな「広告収入」以外の手法についても詳しく解説。特徴やメリットを比較し、自分に合った方法で収益化をめざしてください。また、収益化の条件や継続的な収入を得るコツなどもあわせて紹介しています。Vlogの収益を今後の活動資金とし、新たな展開を生み出すきっかけとしてください。

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VlogはVideo blogの略称で、文字どおりブログの動画版と言えるコンテンツのことです。Vlogの制作・投稿を通じて情報発信する人のことは「Vlogger」と呼びます。Vlogでは日常生活や旅行の様子のほか、仕事や趣味などさまざまな情報を発信できますが、Vlogで収益を得るにはどのような方法があるのでしょうか。ここでは、Vlogを収益化する代表的な方法を紹介します。

制作したVlogはYouTubeに投稿されるケースが多いと考えられますが、その場合は広告収入を得られる可能性があります。YouTubeの広告収入は、Vlogを収益化するもっともスタンダードな方法と言えるでしょう。
しかし、VlogをYouTubeに投稿して広告収入を得るためには、「チャンネル登録者数1,000人以上」といった収益化の条件をクリアする必要があるため注意が必要です。YouTubeに動画を投稿するユーザーのうち、チャンネル登録者数が1,000人を超えているのは全体の約15%（※）と言われています。ハードルが高いと感じるかもしれませんが、半年〜1年ほどかけてチャンネルを育成していけば登録者数1,000人を超えるのも不可能ではありません。
地道にVlogの制作・投稿を続け、コメントへの返信や分析にも取り組むなどチャンネルの運用に注力することで、広告収入を得られるようになるでしょう。

出典 ※株式会社ラブアンドフリー「 ユーチューバー全体に対するチャンネル登録者数の割合について解説！」https://www.loveandfree.jp/theme1889.html

収益をあげるためには、ライブ配信の実施もおすすめの方法です。「BIGO LIVE」や「17LIVE」「SHOWROOM」といったライブ配信専門のサービスのほか、YouTubeライブやTikTokライブなどを通じてVlogとは異なるライブ配信を行ってみてもいいかもしれません。
ライブ配信ではYouTubeへの動画投稿のように広告収入を得られるわけではなく、17LIVEの「ギフト」やYouTubeライブの「スーパーチャット」のような投げ銭機能を通じて収益が発生する仕組みです。ライブ配信サービスによっては有料プランが用意されていることもあり、「LIVE812」のようにライブコマースが可能なものも。グッズ販売の展開を検討している場合にもぴったりのサービスと言えるでしょう。

Vlogで収入を得るにはYouTubeチャンネルの運用が欠かせませんが、YouTubeチャンネルのメンバーシップを利用するのも手段の1つです。YouTubeチャンネルメンバーシップは登録した視聴者から月額料金として収入を得られるサービスのことで、クリエイター（Vlogger）はメンバーシップ登録者へ向けて限定の特典を提供します。
動画の再生回数に応じて収益が発生する広告収入とは異なり、一定の収入を安定的に得られるのがYouTubeチャンネルメンバーシップの特徴でありメリットだと言えます。メンバーシップ限定のチャットや投稿などのコミュニティを用意できるので、ファン同士の交流の場を設けたいという場合にもおすすめのサービスです。

アフィリエイトは「成果報酬型広告」とも呼ばれる広告の1種です。企業側から提供された広告リンクをYouTubeの概要欄などに掲載することで、リンク先から商品が購入された際に成功報酬として収益が発生します。Vlogを投稿しているYouTubeチャンネルでアフィリエイトを始める際には「Amazonアソシエイトプログラム」に登録してみるか、アフィリエイト専門サービスに登録してYouTubeにも掲載可能な広告を探してみましょう。
しかし、アフィリエイトによる収入は大きいとは言えず、Vlogの初心者には難易度も高いので、YouTubeチャンネルが成長してからタイミングを図って始めるのもおすすめです。

商品・グッズの販売もVlogで収入を得るのにおすすめの方法です。「SUZURI」や「ORILAB MARKET」のようなオリジナルグッズを簡単に制作できるサービスを利用すれば、誰でも気軽に商品を販売できます。よりオリジナリティのあるグッズやアパレル製品を制作したいという場合は、オリジナルのブランドを立ち上げてもよいでしょう。ブランドのECサイトもあわせて制作し、Vlogの視聴者を誘導できる導線を設計するとより効果が期待できます。
しかし、オリジナルグッズを制作したとしても、必ず売上につながるわけではない点には注意が必要です。グッズのデザインが優れている必要があるのはもちろん、「グッズを買いたい」という意欲のあるファンがいなければ難しいので「ファンが増えてきた」と実感してから実行するとよいでしょう。

Vlogの再生回数やチャンネル登録者数が増加すると、企業からスポンサー契約を依頼される可能性があります。たとえば日常生活や美容などに関するVlogを投稿しているチャンネルなら、美容業界の企業から「自社の商品をPRしてほしい」と打診されることも少なくありません。その場合は企業から提供を受けた商品をVlogで視聴者に紹介することで、アフィリエイトなどよりも高額な収入につながります。報酬の相場はYouTubeチャンネル登録数の約1.5倍とも言われているため、スポンサード動画の制作が決まれば大きな収入となるでしょう。
しかし、企業がPRを依頼するチャンネルはいずれも大規模な傾向にあるため、スポンサー契約を獲得するためにはチャンネルを育成する必要があります。

美容や料理、旅行のほか、各種ビジネスや資格取得などに関する情報を有料情報商材としてまとめ、Vlogを通じてPR・販売するのも収入を得る手段の1つです。具体的には、普段はVlogを通じて情報を発信しつつ、有料情報商材は有料noteなどで販売するというのが一般的な方法とされています。
オリジナルの商品・グッズとは異なり、わざわざ商品を企画・制作せずに販売できるメリットがありますが、料金に見合った情報を用意しなければならないため、ある意味では商品の制作よりもハードルが高いと言えるかもしれません。

Vlogを通じて収益をあげる際は、Vlogを集客ツールとして活用するという手段も考えられます。「化粧品やアパレル製品を販売するためにVlogチャンネルを開設する」「フィットネスジムやヨガ・ピラティススタジオへの集客のためにフィットネス系Vlogを始める」「オンラインサロンの集客施策としてVlogで情報を発信する」など幅広い目的・用途に適しています。自社の商品やサービスがターゲットとするユーザーに好まれる動画コンテンツを分析した上で、ニーズにそってVlogを制作・投稿すれば成果につなげられるはずです。
しかし、商品・サービスとVlogで提供する情報があまりにも合わない場合や、ターゲット層にズレが生じてしまった場合は思うような成果が得られない可能性も高くなるので注意が必要でしょう。

YouTubeなどにVlogを投稿して収入を得るには、「アテンションエコノミー」と「クリエイターエコノミー」の考え方を理解しておく必要があります。Vlogを収益化していく過程では、まずはアテンションエコノミーによってコンテンツやチャンネルの認知度を向上させ、それからクリエイターエコノミーによってコアなファンを育成していく流れに乗らなければなりません。
ここからは、アテンションエコノミーとクリエイターエコノミーについて詳しく解説していきます。

アテンションエコノミーとは、「人々から寄せられる注目・関心が経済的価値を持つ」という概念のことです。人々からの興味関心には、貨幣のような価値があるという考え方というとわかりやすいかもしれません。
これをVlogの制作・投稿に置き換えると、人々が関心を持って動画を再生する行為が広告収入の増加につながるという収益化の流れに通じます。
こだわりをもってVlogを撮影・編集してクオリティの高い内容に仕上げても、まずは人々の興味関心をひきつけなければ収入は得られません。Vlogで収入を得るためには、はじめは多くの人からの認知・注目を集めることが重要だと押さえておくべきでしょう。

「Vlogは本業ではないし、大きな収入は望んでいない」という場合は認知度を向上させれば問題ないでしょう。しかし、本格的に収入を得たいのならアテンションエコノミーにとどまらず、クリエイターエコノミーを形成していく必要があります。
クリエイターエコノミーとはVloggerを含むクリエイターによってサービスやグッズが生み出され、経済圏が形成されていくという概念です。Vlogに置き換えれば、オリジナルのグッズ制作やブランドのローンチによって収入を得るルートを拡大していくことが該当します。また、コアなファンの獲得や育成にもつながるため、アテンションエコノミーで得られる収入よりも単価が上がるという特徴があります。

ここからは、Vlogの配信を通じて収入を得るのにおすすめのプラットフォームである「YouTube」「TikTok」「Instagram」において、収益化を実現するためクリアが必要な条件について解説していきます。
Vlogを収入につなげるにはすべての条件を満たさなければならないため、最低ラインとして覚えておきましょう。

YouTubeで収益を得るためには、YouTubeパートナープログラムの参加条件を満たす必要があります。YouTubeの発表によると、以下の条件が示されています。

・チャンネル登録者数が1,000人以上
・有効な公開動画の総再生時間が直近12ヵ月で4,000時間以上、あるいは有効な公開ショート動画の再生回数が直近90日で1,000万回以上

さらに、YouTubeチャンネルにおける収益化ポリシーへの準拠やガイドラインに対する違反警告がないこと、AdSenseアカウトを保有しているなどの前提条件もクリアしなければなりません。

TikTokは現段階でYouTubeのようなパートナープログラムは設けられておらず、収益化の条件は明らかではありません。しかし、ライブ配信を行うと投げ銭（TikTok LIVE ギフティング）を得られるほか、企業のPR案件を獲得すればより高単価な収入につなげられます。金額は小さいものの、アフィリエイト広告で収入を得るのもおすすめです。
また、アメリカでは新たな広告プログラム「Pulse」も開始されているため、今後もさらなる盛り上がるを見せるのではないでしょうか。

InstagramもTikTokと同様に収益化に関する明確な条件は設けられていないため、フォロワー数や閲覧回数などの縛りなくビジネスを定款することができます。
アフィリエイトによる広告収入や企業の依頼を受けて商品・サービスをPRするほか、オリジナルグッズやブランドを展開している場合は「ショッピング機能」もおすすめです。Instagramで商品を宣伝してそのままECサイトへ誘導できるため、アカウントの規模によっては大きな売り上げにつながるでしょう。

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Vlogを収益化するにはYouTubeチャンネルを運用して広告収入を得ることが欠かせませんが、YouTubeで収益をあげるのは簡単ではありません。YouTubeチャンネルを開設・運用しても収益化のラインに到達するのはひと握りで、全体の半数にも届かないのが現実です。チャンネル登録者数1,000人という最低条件のクリアにも、相応の時間を要すると覚悟しておくべきでしょう。
また、YouTubeを収益化できるラインに到達しても、まとまった収入を得るには時間がかかると考えられます。YouTubeの広告収入は「広告単価×広告再生回数」によって算出されますが、現在の単価は1再生あたり0.05円から1円ほど。単価は動画のジャンルによって変動しますが、低単価なジャンルの場合は1万回再生されても収入は500円です。なお、当然ながら暴力的なコンテンツやアダルト系のコンテンツ、差別的・中傷的なコンテンツなどは広告掲載に適さないとされているため注意してください。

Vlogの撮影・編集は、YouTubeチャンネルやInstagramのアカウントなどの運用を通じて収益につなげますが、撮影や編集のスキルをほかに活かすことで収入を得られる可能性もあります。質の高いVlogを投稿し続ける中で動画クリエイターを探す人の目にとまり、動画制作を依頼されるかもしれません。また、クラウドソーシングサービスで自身のスキルをアピールすれば、案件を獲得できるでしょう。
こつこつとVlogの撮影・編集を続けることで身につくスキルは、決して無駄にはならないはずです。「思うように視聴者が増えない」と挫折してしまうチャンネルも少なくありませんが、継続がほかのビジネスへつながる可能性があることも忘れないでください。

Vlogを収益化させるためには、どのようなコツがあるのでしょうか。ここからは、Vlogの収益化を図る際に押さえておくべきコツについて解説していきます。

・YouTubeのトレンドを把握する
YouTubeにもトレンドがあります。最新のトレンドを分析した上で、ニーズにそった内容をVlogに取り入れてみるとよいでしょう。

・最後まで見たいと思わせる作りにする
YouTubeを収益化するには再生時間数も重要です。動画のクオリティにこだわり、視聴者が「最後まで見たい」と思うような動画にする必要があります。

・高単価になりやすいジャンルを把握しておく
Vlogでも取り入れやすい美容や健康・フィットネス、旅行などのジャンルは高単価になりやすいことを覚えておきましょう。

収益化の実現にはある程度の時間がかかるかもしれませんが、コツを踏まえて地道にVlogを投稿していくことが大切です。

Vlogは初心者であっても始めやすい動画コンテンツです。ほかの動画コンテンツのように企画を作成する必要もなく、テーマを設けて日常を切り取るような形で撮影を進められるので気軽に始められます。画質にこだわりがある場合は別ですが、スマートフォン1台でも制作できるため、高額な機材を揃える必要もありません。
さらに、顔出し・声出しも必須ではないため、副業としてYouTubeチャンネルの運用を始めてみたいという場合にもおすすめと言えるでしょう。

Vlogは動画撮影・編集の初心者でも制作しやすいコンテンツで、地道に投稿を続けていけば収入につなげることも不可能ではありません。美容やフィットネスなど「広告が高単価になりやすいジャンルで制作してみる」「編集にこだわって視聴者を飽きさせない」など工夫を盛り込みながら、Vlogの撮影・編集・投稿を進めていきましょう。
またVlogに限った話ではありませんが、収入を目的に動画の制作や配信をはじめたとしても、すぐに収益化できるのはほんのひと握りの人たちです。最短距離を狙わずに「こつこつと投稿を続けて再生回数・座席予想を増やす」「コアなファンを育成する」といった過程を経て収入へつながるのが大半だと覚えておいてください。

スマートフォン1つで気軽に始められるVlogは、誰でも参入しやすい分野だと言えます。しかしVlogを制作・投稿するにあたってはいくつかのポイント・注意点があるのも事実です。ここからは、Vlogの運用時に意識すべきポイント・注意点について解説します。

・プライバシーや著作権に注意
日常を撮影する際に周囲の人物が映り込むことは少なくありません。その場合は映らないように撮影するか、編集時に調整するといった配慮が必要です。また、BGMにこだわるばかりに著作権に違反するようなことがないようにしましょう。

・動画は長すぎないように編集する
視聴者を飽きさせないためには「適度にカットする」「タイムラプス機能を活用する」など、長くなりすぎないようにまとめることを意識しましょう。

・おしゃれ、面白い映像にする
視聴者が思わず憧れを抱くようなおしゃれなVlogや、繰り返し視聴しても飽きないような面白いVlogにする必要があります。内容や編集に工夫し、ファンの獲得につなげましょう。

つづいては、動画・映像制作を外注した際にかかる費用相場を映像の種類ごとにご紹介します。

動画・映像制作の費用相場を映像の種類ごとにご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。

本記事では、Vlogを通じて収入を得る方法やプラットフォームごとの収益化の条件、収益化の難易度や注意点などについて解説してきました。Vlogは初心者でも始めやすい動画コンテンツで、地道に投稿を続けていくことによって収入につながる可能性があるものです。しかし、質の高い動画を制作するには相応の撮影スキル・編集スキルが求められるため、自作を試みるのではなく動画制作・映像制作会社に相談してみるのも1つの手段と言えます
Vlog動画の撮影や編集について相談できる動画制作・映像制作会社をお探しの方は、ぜひ「PRONIアイミツ」へお問い合わせください。

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