システム開発成功のポイントは発注者がシステム設計の最小限の理解を持つことだ!【2024年最新版】
この記事ではすでにシステム開発の発注の経験があったり、よりシステム開発会社との連携を密接に構築したいという担当者の方のために、開発絵フェーズを理解しながら積極的にクライアントとして参加するにはどうしたらよいかのノウハウを提供しています。
システム開発の発注が初めて、もしくはあまり詳しくないという方は、ぜひ、「システム発注先との良好なコミュニケーションのために知っておきたい開発の流れとは」もご参照ください。
「要求開発」フェーズではクライアントがシステム開発の主役です
システム開発は、まずクライアントが何を求めているのか、どんな課題を解決したいのかを明らかにすることからスタートします。
具体的には下記のようなモデルに従って、モレがないようにしっかりと組み立てていきます。
■要求開発
⇒ 業務フローの作成
⇒ アクティビティ図の作成
⇒ 業務機能関連図の作成
⇒ ERD(実体関連図)作成
⇒ クラス図作成
この段階は「超上流過程」と呼ばれます。
システム開発では川の流れに例えて、開発プロジェクトの部分をスタート時点から上流、中流、下流と分類する慣例がありますが、この「超上流過程」は開発プロジェクトが始まる前の段階を指します。
つまり、クライアントから解決すべき問題点や、既存の業務フローを丁寧にヒアリングすることがメインです。
出典: ディスプレイを見て確認する男女社員
「要求定義」フェーズではクライアントの確認作業が大切になります
■要件定義
「要求開発」が終わると、今度はその要求を実際にシステムでどうやって実現するのかに落とし込んでいく作業に移ります。
内容は、大きく分けて「機能要件」と「非機能要件」に分かれます。
どちらも専門用語がたくさん出てくるのですが、ここで尻込みしないようにしてください。
たしかに個々の制作物に落としこむのは開発側ですが、その確認作業はクライアントの責任です。
1. 機能要件
⇒ ユースケース一覧作成
⇒ 機能一覧作成
「ユースケース」とは、業務フローなどのビジネスシナリオでのアクター(actor)と呼ばれるユーザーとシステムのやりとりをパターン化したものです。
業務フローを精緻化したものですので、実際に合っているか、望んだ改善点が実現されているかどうかしっかりチェックしてください。
2. 非機能要件(FURPS+)
⇒ 機能 機能要求
⇒ 使用性 UIの指針、ユーザ教育、マニュアル
⇒ 信頼性 管理、監視、保守、復旧
⇒ 性能 実行性能、スケーラビリティ
⇒ 保守性 信頼性、可溶性、セキュリティ
⇒ その他 ハードウェア構成、ネットワーク構成、ソフトウェア構成
狭義のシステム・ソフトウェア開発(プログラミングなど)以外の要件です。
ユーザ教育、マニュアル、保守や復旧、セキュリティなど実は、納品されてから移行の実際のシステム運用にダイレクトに関わってくるものばかりです。
これも、専門用語などに惑わされずに、実際に納品された後、それで使いこなせていけるのかどうかをしっかりチェックしましょう。
「外部設計」はインターフェース設計なのでどんどん要望を出しましょう
基本設計の中でシステム納品後の日々の作業に直結するのが「外部設計」です。
外部設計とはインターフェースをどうするかという部分なので、日々システムを使っていく方の感想も含めて、きちんと要望が反映されているかをチェックしましょう。
要件定義で曖昧なまま進んでしまったシステムの中身が、実はまったくクライアントが望んでいないシロモノだった!という双方の誤解が表面化してしまうのもこの段階が多いです。
「内部設計」は開発側に任せて良い
内部設計はシステム開発者のための設計といって良いです。
外部設計までに確認したクライアント側の要望を、システムの中で実現するために必要な設計ですので極めて専門的な話になります。
逆にいえば、これまで出てきた「要求開発」「要求定義」「外部設計」「内部設計」という流れで、初めて開発側に任せて良い、と言い切れるフェーズだということです。
くどいようですが、「要求開発」「要求定義」「外部設計」については、しっかりとその流れに参加してクライアント側の責任を果たす必要があるわけですね。
システム開発の費用相場
最後に、システム開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。
平均相場 | 233万円~ |
システム開発の種類 | 費用相場 | |
簡易顧客システム | 20万円~ | |
Webシステム | 130万円~ | |
業務システム | 400万円~ |
システム開発の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】システム開発がスムーズに進むために
いまやシステム開発の外注は、依頼元・依頼先の共同作業ということは当然となっています。
お互いに得意ではない分野を補い合うことが共同作業の基本ですが、依頼元がシステム開発の流れに詳しければ、その分開発全体がスムーズに進みます。
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