ECサイトのデータ分析方法とは|流れや指標を解説【2024年最新版】
ECサイト運営において、的確な戦略・施策を実施していくためには、サイトの状況を正確に把握することが重要。そこで重要となるのが、ECサイト特有のデータ分析方法について理解しておくことです。
当記事では、ECサイトにおけるデータ分析の必要性・分析に用いる基本的な指標・分析のプロセス・分析のポイントまでを解説していきます。
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ECサイトでデータ分析を行うべき理由
ECサイトでデータ分析が必要である理由は、数値に基づいた確実な現状把握と根拠のある改善施策を実施していくためです。データ分析を行わずに施策を実施しても、的を射た施策の実施が難しいため効率が悪く、時間や労力を投下してもなかなか成果に結びつけることができません。施策自体が空振りに終わってしまうこともあるでしょう。
EC業界は数多くの競合がひしめく激戦区であるため、ECビジネスを成長させていくにはスピーディーに確実な施策を実施していくことが非常に重要。無駄を省きロジカルなアクションを起こしていくためにも、データ分析を行うことは必要不可欠となります。
ECサイト分析の基本的な指標
ECサイトのデータ分析では、特有の指標を用いて分析を行います。ここでは、ECサイトのデータ分析に用いる基本的な指標について解説します。
アクセス数(集客数)
アクセス数とは、一定期間内にECサイトへ訪れたユーザーの数を示す指標です。以下のように、いくつかの種類があります。
・PV(Page View):ページ表示回数
・UU(Unique User):利用者数
・セッション:訪問数をカウント
ECサイトでは、まずは広告・SEO等の集客手段を駆使して、いかに多くのユーザーを呼び込むのかが重要。訪問するユーザーを把握して的確に集客を行っていくためにも、アクセス数は必須の指標となります。
売上高
ECサイトは売上向上を目指して運営を行うため、売上高はECサイト分析を行うにあたって最も重要な指標です。ECサイトの売上高は、以下の計算式を用いて算出を行います。
売上高=アクセス数×CVR×顧客単価
売上を伸ばすには、売上高を構成する上記3つの指標の見直し・改善を行っていくのが基本戦略となります。
CVR(コンバージョンレート)
CVR(コンバージョン率)とは、ECサイトを訪問したユーザーがCV(コンバージョン)に至った割合を示す指標です。ECサイトにおいては、CV(成果)は商品購入となります。CVRは、以下の計算式で求めることができます。
CVR=CV数(購入数)÷アクセス数×100
CVRはECサイトの販売効率そのものを示す指標。集客で集めたユーザーを無駄にしないためにも、改善を繰り返して向上させていく必要があります。
顧客単価
顧客単価とは、1人の顧客が一度の買い物で使用した金額の平均値を示す指標です。つまり、たくさんの商品をまとめ買いする方が多ければ、顧客単価は増えるということです。
顧客単価は、以下の計算式で求めることができます。
顧客単価=売上高÷購入者数
顧客単価が高いほど、同じ集客数における売上高・利益を向上させることが可能。関連商品のレコメンド・送料割引によりまとめ買い訴求など、さまざまな工夫を行って単価を上げていくことが重要となります。
LTV(生涯顧客単価)
LTV(Life Time Value)とは、顧客生涯価値のことを指す指標です。詳しくは、1人の顧客が生涯でもたらしてくれる合計売上のことを言います。LTVが高ければ同じ客数でもより多くの売上を上げることができるため、リピート率・継続率を高めて購入期間・購入頻度を高めていくことが重要なポイント。
広告費の高騰・集客の難化により、近年のECサイトでは重要視されている指標となります。
ECサイト分析の流れ4ステップ
ECサイトの分析を的確かつスムーズに行うには、基本的な分析の流れ・ステップを知っておくことが重要。
以下に、それぞれのステップを順を追って解説します。
1.集めたデータを分析する
ECサイト分析においては、まずは現状の課題点を発見するため、運用データを集めて分析を行います。ECサイトに設置しているアクセス解析ツールのデータを用いて、先にご紹介した売上高・アクセス数・顧客単価・CVR・LTVといった各指標の確認を行っていきます。
必要に応じて、上記の基本項目以外の指標を確認したり、顧客の口コミや意見といった定性的なデータもチェックすると、より詳細な分析と課題発見を行うことが可能です。
2.仮説を洗い出す
続いて、ECサイトのデータ分析をもとに、仮説を立てます。以下の例のように、目標達成に対して足りない部分について、「なぜ成果が出ないのか」「どうすれば改善できるか」を考えていきます。
・売上目標に到達していない
⇒アクセス数・CVR・顧客単価のどこに原因があるか?
・集客は充分であるが売り上げが伸びない
⇒顧客単価やCVRが不足していないか?
・各指標は問題ないが、集客コストがかかり過ぎている
⇒LTVが低くリピートされていないのではないか?
仮説をもとに、具体的な改善施策を導き出していきます。
3.結果に基づいた施策を実施する
成果が期待できる十分な精度の仮説ができあがったら、具体的な施策と実行計画を立て、実際に施策を実施していきます。例えば、以下のようなイメージです。
・CVRが低いため、カート落ちを防ぐための導線・カートシステムの改善を実施
・顧客単価を向上させるため、まとめ買い割引や一定額以上の送料無料、レコメンド機能の導入を実施
・より多くのCVを獲得するため、商品ページのデザインとコピーを改善
スムーズに施策を実施していくためにも、期間を設定して着実に実行していくことがポイントです。
4.施策の結果を検証する
実行した施策はそのままにせず、「どの程度の成果が得られたのか」「施策は有効であったのか」を判断するために、再びデータ分析を実施して効果検証を行うことが重要です。
ここで重要となるポイントが、施策実施前後で同一条件のデータを集めて比較検討すること。条件を揃えることで、施策の効果にフォーカスしたデータを拾うことができます。効果検証を行ったら再び仮説の立案へと立ち返り、PDCAを継続的に実施してECサイトを成長させていきましょう。
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ECサイト分析の2つのポイント
ECサイトの分析を行うにあたっては、必ず重視すべきポイントがあります。
以下に解説していますので、ご参考下さい。
1.CVに近い指標に注目する
ECサイトのデータ分析を行うにあたって、「どこからチェックすれば良いかわからない」「チェックしたものの課題や問題が把握できない」といったケースは多く発生します。このような場合は、CVならびにCV周辺の指標に着目してみると、スムーズな解決が期待できます。なぜなら、ECサイトは、シンプルに考えるとCV獲得(商品購入)を目的に運営しているためです。
また、CVの獲得に近い部分であるほど、データ分析による改善効果も大きくなるため、改善施策の優先順位付けを行う場合にも、CVならびにCV周辺のデータに着目するのがおすすめと言えます。
2.複数のデータを比較する
ECサイトのデータ分析を行うにあたっては、複数のデータを比較することも重要なポイント。より多くの有益な情報を得ることができます。
・期間で比較
年・月・週・日といった各単位で、同じ条件のデータを比較。推移や変化を確認することで、新たな課題やデータの傾向を把握できる。
・目標で比較
社内で設定した目標別に各種データを比較。戦略・施策による違いや差を把握・理解できる。
・セグメント間で比較
年齢・性別・デバイス・エリア・リピート回数など、各セグメントで区切ってデータを比較。セグメント毎の特徴・傾向を把握することで、それぞれに合った施策を導き出せる。
ホームページ制作の費用相場
つづいては、ホームページ制作にかかる費用相場をご紹介します。ホームページ制作の価格は、依頼する内容やページ数、機能により大きく変わります。具体的な費用目安は以下の通りです。
<作成費用> | <ホームページの特徴> | <どんな企業向きか> |
~30万円 | ・テンプレートを使用 ・WordPressなどのCMSで作成 ・画像やテキストは依頼者側で用意 ・簡易的なコーポレートサイト ・簡易的なオウンドメディア ・10ページ以内の作成 |
・費用を抑えたい ・短い納期で依頼したい |
30万~100万円 | ・オリジナル性の高いwebサイト ・発注者の要望に沿ったデザイン ・独自コンテンツの充実したwebサイト ・オリジナル性の高いwebサイト ・簡単な撮影やインタビューを含む素材の用意も依頼可能 |
・中小企業 ・凝ったWebサイトを作りたい |
100万~200万円 | ・戦略的で効果の高いwebサイトの作成 ・トレンドのコンテンツやデザイン ・撮影やインタビューを含む素材の用意も依頼可能 |
・中小企業~大企業 ・規模の大きいWebサイトを作りたい |
200万円~ | ・完全オリジナルデザインのWebサイト ・SNSとの連動が可能 ・多機能なWebサイト |
・大企業 ・複数のブランドサイトを制作したい方 ・SNSと連動したWebサイトを作りたい ・機能性の高いWebサイトを作りたい |
ホームページ制作の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】ECサイト制作で迷ったらアイミツへ
ECサイトは、あらゆるデータを収集・分析することで、戦略立案や施策の実施に役立てることができるのが大きなメリット。ビジネスの成長や売上拡大を目指すには、このメリットを存分に発揮しない手はありません。データ分析を行うにあたっては、まずは基本となる指標と分析のプロセスを把握しておくことがポイント。自社での実施が難しい場合やより高度な分析を行いたい場合は、ECコンサルタントへ依頼するのもおすすめです。アイミツでは、ECコンサルティング会社とのマッチング支援を行っていますので、お気軽にご相談下さい。
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