DNSサーバーはどこにある？種類や仕組み、外注のメリットを解説【2024年最新版】

サーバー構築を外部委託したいが、そもそもDNSサーバーがどこにあるのかわからないとお悩みの方もいるのではないでしょうか。そしてなかには、DNSサーバーに関する知識がなく、うまく委託できるか不安に感じている方もいるでしょう。
そこでこの記事では、さまざまな分野の法人向けサービスを比較検討できる「アイミツ」が、DNSサーバーとはどういったものなのか、どこにあるのかついて解説！また、初心者向けにDNSサーバーの仕組みや種類、エラー対処法も解説します。

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DNSサーバーとは、Webサイトの住所である「ドメイン」、そしてデータ通信で利用する「IP（Internet Protocol）アドレス」を変換するサーバーのことです。もともとは別物であるIPアドレスとドメインを紐づけて、Webサイトの運用やメールの送受信を行えるようにします。
また、DNSサーバーと関連する項目がほかに3つあり、どれもDNSサーバーの運用には欠かせない要素です。以下でそれぞれの概要を詳しく見ていきましょう。

DNS（ドメイン・ネーム・システム）とは、ドメイン名と紐づくIPアドレスの管理・運用を行うシステムのこと。例えば、検索でドメイン名を入力すると、DNSが自動でDNSサーバーに問い合わせを行い、ドメイン名に紐づいているIPアドレスを見つけ出してくれます。
つまり、DNSはドメイン名から紐づいた情報をユーザーに提供する仕組みのことで、DNSサーバーはそれを運用するためのサーバーです。

ドメインとは、Webサイト、メールアドレスの情報を識別する名前のことです。例えば、次のような文字列で表記されます。

【Webサイトの場合】
https://www.〇〇.com/
【メールアドレスの場合】
〇〇@〇〇.com

太字の部分がドメイン名です。また、ドメインには、インターネット上の「住所」という役割があります。ドメインがなければWebサイトを公開できませんし、メールを送受信できません。Webサイト、メールを利用するためには、あらかじめドメインを取得する必要があるのです。

IPアドレスとは、インターネット上に接続されたデバイスがもつ番号のことです。例えば、次のような文字列で表記されます。

「209.666.186.323」

また、IPアドレスには、ドメインと同じく「住所」という役割があります。しかし、IPアドレスは数値だけで表記されるのが特徴。ユーザーが情報を識別・管理するのが困難であることから、DNSを利用してIPアドレスとドメインを紐づけてわかりやすくされているのです。

DNSサーバーの仕組みとして、Webサイトを表示する手順を以下に整理しました。

1.デバイスがDNSキャッシュサーバーにドメイン名でアクセスする
2.DNSキャッシュサーバーがDNSルートサーバーに、ドメイン名と紐づくIPアドレスを問い合わせて、関係するDNSサーバーの情報を受け取る
3.DNSキャッシュサーバーが該当するDNSサーバーに問い合わせを行い、ドメイン名と紐づくIPアドレスを受け取る
4.DNSキャッシュサーバーがデバイスにIPアドレスを回答し、Webサイトにアクセスできる

上記からもわかるように、Webサイトを表示するには複数の工程が必要。ただし、各手順は瞬間的に実施されるため、一般ユーザーは、紹介した手順を意識せずにWebサイトを利用できます。

DNSサーバーには「DNSキャッシュサーバー」「権威DNSサーバー」の2種類があります。どちらのサーバーも、Webサイトやメールの利用に欠かせない要素です。具体的な目的と特徴を見ていきましょう。

DNSキャッシュサーバーとは、デバイス（PC・スマホなど）にDNSサーバーが管理するIPアドレスを伝えるサーバーのことです。
デバイスでネットワークを利用すると、即座にDNSキャッシュサーバーが動き出します。後述する「権威DNSサーバー」から情報を探し出し、デバイスに伝達するのです。また、キャッシュという名前がつくとおり、IPアドレスの一時データを保持できます。短期間で同じ問い合わせを行う際には、権威DNSサーバーを介さずにIPアドレスを伝達できるのが特徴です。

権威DNSサーバーとは、ドメイン名とIPアドレスの変換表を保持するサーバーのことです。前述した「DNSキャッシュサーバー」から問い合わせを受けると、変換表にある情報を回答。デバイスと直接やり取りすることはなく、DNSキャッシュサーバーとだけやり取りを行います。
また、権威DNSサーバーには「DNSルートサーバー」や「上位・下位の権威DNSサーバー」などがあり、「コンテンツサーバー」や「ネームサーバー」とも呼ばれます。

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DNSサーバーのなかでも、最上位のサーバーのことを「ルートサーバー」と呼びます。主に、次のようなトップレベルドメインを管理し、保管するのがルートサーバーの役割です。

・.jp
・.com
・.net
・.info

また、ルートサーバーは次に示す世界13ヵ所にしかありません。

上記のように、少ないルートサーバーで情報を管理することに対し、莫大な負荷がかかると思う方もいるでしょう。ですが実際には、下位のDNSサーバー、キャッシュを保持するDNSキャッシュサーバーなども利用できるため、ルートサーバーにかかる負担は少量。複数のDNSサーバーで情報を分担できるため、13ヵ所だけで管理できるのです。

DNSサーバーは、次の流れで設定できます。

【ドメイン登録業者を利用する場合】
1.ドメイン登録業者のコントロールパネルを開き、DNSサーバー欄にドメイン登録業者のDNSサーバー名を入力
2.同じくコントロールパネルに、DNSレコードを入力

【レンタルサーバーを利用する場合】
1.ドメイン登録業者のコントロールパネルを開き、レンタルサーバー業者が指定するDNSサーバー名を入力
2.別途、レンタルサーバー業者のコントロールパネルを開き、DNSレコードを入力

それぞれ、DNSサーバー名、DNSレコードを入力するコントロールパネルが異なります。自身の利用する方法に合わせて、DNSサーバーを設定しましょう。

DNSサーバーには、IPアドレスとドメインがうまく紐づかない場合にエラーが発生します。発生するDNSサーバーのエラーの特徴は合計4つ。以下で発生原因と併せて解説しているため、運用を開始する前の基礎知識としてチェックしていきましょう。

デバイスをインターネットに接続できない。その際にはDNSサーバーにアクセスできずエラーが発生します。その原因は次のとおりです。

・有線LANケーブルが故障している
・無線LANの設定がOFFになっている
・WiFiルーターの電源が落ちている
・県外エリアでスマホを利用している

インターネットに接続できない状態である場合、DNSサーバーのエラーが発生します。大前提として、インターネット接続環境でデバイスを利用しなければならないと覚えておきましょう。

DNSサーバーにエラーが出ている。もしかするとそれは、接続先のDNSサーバー自体がダウンしているのかもしれません。例えば、次のような理由でサーバーがダウンしてしまいます。

・一時的なアクセス集中
・DDoS攻撃
・サーバーの不具合

DNSサーバー側に問題がある場合は、復旧するまで待機する必要があります。ユーザー自身が対応できる問題ではないため、サーバー側のお知らせなどをチェックしつつ復旧を待ちましょう。

インターネットに接続しているにも関わらず、ブラウザ上に「DNSサーバーは応答していません」と表示される。それはDNSサーバーにうまく接続できていないことが原因かもしれません。
このエラーはDNSサーバー側のトラブルによって発生します。コマンドラインツールの「nslookup」や「dig」などを利用して確認できるため、DNSサーバーが正しく動作しているかをチェックしてみてください。

インターネットには接続されるけれど、特定のWebサイトにアクセスしようとしたときに限り「DNSサーバーは応答していません」と表示される。それは、アクセスしようとするサイトに不具合が起こっている、もしくはすでに閉鎖している可能性があります。
Webサイトによっては、運営者の都合により突然閉鎖することもあるでしょう。Webサイトの運営元の連絡先がわかる場合には、メールや電話を利用して、直接問い合わせてみてはいかがでしょうか。

DNSサーバーのエラーは、大小さまざまな原因によって発生します。このとき、ユーザーが実行できるエラー対処法が3つあることをご存じでしょうか。どの対処法も今すぐ実行できるものばかりです。DNSサーバーのエラーにお悩みなら、ぜひ参考にしてみてください。

まずは、デバイスがインターネットに接続できるか確認してください。確認は、Webブラウザを開いてみるのが簡単です。もしWebブラウザを開いても応答しないのなら、インターネットに接続されていません。
また、PCならインターネット接続状況、スマホなら電波マークから接続状況をチェックできます。インターネットに接続されている場合には、DNSサーバー側のエラーを疑いましょう。

インターネットに接続できない場合には、エラーを診断できる「トラブルシューティング」を利用してみましょう。トラブルシューティングを使えば、自動で原因を診断できる上、利用するデバイスに合わせて適切な解決策を提案してもらえます。
なお、トラブルシューティングの確認方法は、OSによって違うため要注意。Windowsの場合はスタートメニューから、Macの場合にはoptionキーを押しながらWi-Fiステータスメニューのワイヤレス診断からネットワーク診断を実施できます。

デバイスやLANケーブルなどに問題が見当たらないのなら、インターネット接続に利用している「ルーター」や「モデム」を再起動してみましょう。
ルーターやモデムは、通信状況・環境によってエラーが発生する場合があります。一度電源を切り、5分程度放置し、その後もう一度電源を入れてインターネットの接続状況をチェックしてください。また、電源を切る際には、接続しているケーブルなどをすべて取り外しておくと効果的です。

社内でDNSサーバーを構築することもできますが、構築するためには知識と労力が必要です。そこで、もし社内リソースを用意できないとお悩みなら、DNSサーバー構築を外部委託するのがおすすめ。最後に、外部委託するメリットを4つご紹介します。

DNSサーバーを外部委託すれば、その道のプロに、構築から管理まですべての作業をお願いできます。高度なスキルを持った技術者により、短期間でDNSサーバーを構築することが可能。社内リソースを割くことなくDNSサーバーを構築できるため、知識がないとお悩みの方におすすめです。
また、外部委託する際には、気になること、わからないことについても丁寧に回答してもらえます。わからない状態のまま外部委託せずに済むため、安心して依頼できるのが魅力です。

社内でDNSサーバーを構築する場合、チームの確保に時間がかかるほか、構築・管理に人件費がかかります。また、エラー発生時にはチームで対応しなければならないため、長期的な費用がかかるのが特徴です。
一方、DNSサーバーの構築・管理を外部委託すれば、必要最小限の費用で、すべての作業をお願いできます。コストを最適化し、余計な出費をかけずに済むため、少しでも費用を抑えたいという場合には外部委託がおすすめです。

社内でDNSサーバーを構築する場合、事前に人材確保からスタートしなければなりません。このとき、社内でDNSサーバーに対応できなければ、外部の人材を確保しなければならず、莫大な時間がかかります。
一方、外部委託なら、即座にプロの技術者が対応してくれるため、効率よくDNSサーバーを構築できるのが特徴です。また、構築だけではなくサーバー管理も外部委託できることから、社内でかかる手間を最小限に抑え、生産性向上につながります。

社内にDNSサーバーに対応できる人材がいない。また、人材が確保できないため、社内の人間を集めて、知識がない状態からDNSサーバーを構築しようと考える企業もあるはずです。しかし、ゼロベースでのスタートは、莫大な時間と費用がかかってしまうでしょう。また、途中で行き詰ってしまい、サーバー構築が失敗に終わるケースもあります。
これに対し、外部委託を行えば、豊富な実績を持つプロに構築と管理を依頼可能です。また、構築以外にもエラー対応なども行ってもらえるため、人的リソース不足の解消につながります。

つづいては、システム開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。

より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。

DNSサーバーは、インターネットで利用するドメインとIPアドレスを紐づけるために必要となるサーバーです。Webサイトを構築する際には、必ずDNSサーバーの話も出てくるため、対処法を理解して動き出しましょう。ただし、社内で対応できるか不安だと考える方もいるはずです。それなら、システム開発を得意とするプロの業者に外部委託してみるのはいかがでしょうか。
もし、DNSサーバーの構築やシステム開発を外部委託したいのなら、ぜひアイミツがリストアップしているサービスをご検討ください。おすすめのサービスの資料をまとめてご請求いただくことも可能です。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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