システム開発のWBSとは?作り方も解説【2024年最新版】
システム開発などのプロジェクト管理において、従前から活用されてきたWBSですが、スピードや品質がより高レベルで求められるようになった昨今、改めて注目を集めています。
そこでこの記事では、営業・バックオフィスなど、さまざまな分野の発注先を比較検討できる「アイミツ」が、WBSとはどういうものか、何を目的としているのか、といった基本事項からWBSを活用するメリットやその作り方、導入時の注意点まで詳しく解説します。
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WBS(Work Breakdown Structure)とは
WBS(Work Breakdown Structure)とは、作業分解構造と訳され、プロジェクト管理のために、各工程をそれぞれの担当者におけるタスクレベルまで細分化し、ツリー構造にまとめたものです。
まずはプロジェクト全体を粒度の大きなタスクに分解し、さらにそれぞれを分解する作業を繰り返しながら段階的に細分化していきます。最終的には、実施する順序も考慮しながら各担当者の具体的なタスクまで落とし込み、Excelなどを用いて一覧表の形にまとめるのが一般的です。
WBSを導入する目的
プロジェクト管理のために導入されるWBSですが、具体的にはどんな目的があるのでしょうか。以下より、WBSを導入する目的について解説します。
システム開発に必要な作業の明確化
システム開発のプロジェクトにおいては、さまざまな作業が発生し、多くの成果物が生まれます。そのため効率的なプロジェクト遂行のためには、必要な成果物や作業を洗い出し、それぞれの担当者と優先順位を明確にする必要があります。これがWBSの目的の1つです。WBSにより、プロジェクトにおける作業の抜け漏れや重複が防げるほか、各作業の期限や進捗率などが一目で分かります。
開発スケジュールの策定・共有
システム開発のプロジェクトでは、明確な開発スケジュールを策定の上、あらゆる関係者にそれを共有し、各タスクの優先順位や期限などに対する認識を統一することが極めて重要です。これにより、関係者のベクトルを合わせ、シナジー(相乗効果)を生み出すことも期待できます。それを実現するのが、WBSを導入するもう1つの目的です。
WBSを活用するメリット
WBSを有効に活用するには、そのメリットをしっかりと理解することも大切です。以下より、WBSを活用するメリットについて解説します。
メンバー1人ひとりの業務精度向上が期待できる
WBSによって各メンバーが自らの担当を把握し、成果物は何か、今はどのタスクを遂行すればいいのか、といった目的やプロセスが明確になれば、より質の高い作業が可能となり業務精度の向上が期待できます。各メンバーが迷うことなく業務を遂行できるので、プロジェクト全体の効率性も高まります。
運用・管理がスムーズになる
WBSを関係者全員で共有することにより、各タスクの担当者や進捗状況が、誰でも一目で把握できるようになります。そのため、作業指示や結果報告などメンバー間におけるやり取りがシンプルになり、メールや口頭のみによるタスク管理と比較して効率性が大きく向上します。ついては、無駄な作業や冗長なコミュニケーションが大幅に減るためスムーズな運用・管理が可能です。
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WBSの作り方
さまざまな目的やメリットがあるWBSですが、具体的にはどのように作成すれば良いのでしょうか。以下より、WBSの作り方について解説します。
1.成果物の設定
WBSの作成は、まずプロジェクト全体で生み出される成果物をすべて洗い出し、明確にすることから始まります。ここで対象となる成果物とは、最終的に完成するシステムだけではなく、プロジェクト成功に向けた作業を実施する上で生み出される、あらゆる中間成果物を含んだものです。システムを構成する個別のプログラムや、各工程で作成されるドキュメントなど、すべてを洗い出す必要があります。
2.作業の分解
次に、各成果物を作成するために必要な作業を分解し、具体的なタスクに落とし込みます。成果物を明確にイメージし、あらゆるタスクをしっかりと洗い出すことが重要です。とはいえ、タスクを細分化しすぎても管理が煩雑になるため、目安として1つのタスクが数時間から数日間で完了するようなレベルまで分解すると良いでしょう。
一方、あまりに長い期間を要するタスクがあれば、改めていくつかに分割する必要があります。
3.作業の優先度設定
作業の分解により成果物を作成するための各タスクが明確になったら、プロジェクトを効率的に進行するために、それぞれの優先度を設定します。優先度を設定する際には、各タスクの依存関係を把握することが必要です。ある特定のタスクとそのタスクの完了を待って着手するようなタスクがある場合、当然優先度は前者のほうが高くなります。
4.作業工程の構造化
最後は、システム開発における作業工程の流れに沿った各タスクの構造化です。具体的には、前ステップで設定した優先度を考慮しながら、時系列に合わせて分類・構造化し、WBSとしてExcelなどに落とし込んでいきます。
その際、ツリー構造の階層を深くしすぎないことがポイントです。あまりに階層を深くすると、1つのタスクを複数の項目に重複して載せておく必要が生じるなど、明瞭さに欠け、把握が困難になる恐れがあります。
WBSを導入する時の注意点
多くのシステム開発プロジェクトで活用されているWBSですが、作成段階では特にプロジェクト後半における作業についての情報が足りず、不明瞭な状態でタスクに落とし込まざるを得ないケースもあるため注意が必要です。
理想や推測を基に設定したタスクでは、プロジェクトの進行とともに現実との乖離が激しくなり、WBSが無用の長物となる恐れがあります。そのため、先の作業について情報が不足している場合は無理に分解を進めず、プロジェクトの進行に伴って明確になる情報を活用しながら、段階的に詳細化していく方法がおすすめです。
システム開発の費用相場
つづいては、システム開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。
システム開発の平均相場 | 233万円~ |
システム開発の種類 | 費用相場 |
簡易顧客システム | 20万円~ |
Webシステム | 130万円~ |
業務システム | 400万円~ |
システム開発の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】システム開発のWBSを理解し、目的に合ったシステム開発会社を選ぼう
以上、WBSとはどういうものか、何を目的としているのか、といった基本事項からWBSを活用するメリットやその作り方、導入時の注意点まで解説しました。ビジネスの現場におけるIT活用が必須となり、システムやアプリケーションの開発競争が激しくなるなか、WBSを活用してプロジェクトを効果的に運用・管理することの重要性は日々高まっています。本記事を参考に、WBSについての理解を深め、ぜひスムーズなシステム開発を実現してください。
また、システム開発を依頼する会社の選定にお悩みの際は、ぜひ「アイミツ」をご利用ください。ご要望をお伺いした上で、それに見合った開発会社を複数ご紹介します。お気軽にご相談ください。
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