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IoT家電とは?スマート家電との違いやメリットを解説【2024年最新版】

更新日:2024.01.24

昨今、さまざまな種類のIoT家電が登場し、実際の利用者も見かけるようになりました。それでも、まだまだ多くの方が、どのような製品なのか理解できていないのではないでしょうか。
そこでこの記事では、営業・バックオフィスなど、さまざまな分野の発注先を比較検討できる「PRONIアイミツ」が、IoT家電とは何か、スマート家電とはどう違うのかといった基礎知識に触れながら、IoT家電の種類、導入のメリットなどについて詳しく解説します。

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IoT家電とは

IoT(Internet of Things、モノのインターネット)とは、あらゆるモノがインターネットにつながることで、遠隔操作やデータの送受信を可能とする技術を指します。これを家電に適用し、外出先から操作したり、離れていてもスマートフォンなどから稼働状況を把握できたりするのが、IoT家電です。テレビ・エアコン・照明・冷蔵庫など、IoT家電にはさまざまな種類がありますが(詳しくは後述)、いずれも、我々の暮らしをより便利で豊かなものに進化させてくれることは間違いありません。

IoT家電とスマート家電の違い

IoT家電とスマート家電の違いがよく分からないという方は多いかもしれません。双方とも、IoTによってインターネットにつながっている家電を指すため、そういう意味では違いはありません。

厳密な定義も存在しませんが、あえてスマート家電と呼ぶ場合、IoT家電のなかでもスマートフォンやタブレットと連携できるものを指すことがあります。つまり、スマート家電は、IoT家電の一種であると考えることが可能です。とはいえ、同義として理解していても大きな問題はないでしょう。

IoT家電の仕組み

IoT家電の仕組みは、どのようになっているのでしょうか。以下より、処理が行われる要素ごとに解説します。

デバイスで行われること

デバイス、すなわちIoT家電で行われることは、2種類に大別されます。センシングと呼ばれる情報の収集と、フィードバックと呼ばれる情報の受け取りです。

センシングは、センサーを用いてIoT家電が置かれているさまざまな環境や状況を情報として取得し、インターネットを通じてクラウドサーバーへ送信する処理です。センサーには、音声を取得する音感センサー、人の動きやリモコンからの信号を認識する光電センサーなどがあります。位置情報を取得するGPSもセンサーの一種です。

フィードバックは、逆にクラウドサーバーからの情報を受け取る処理です。受け取った情報によって、それを可視化したり、IoT家電自体を制御したりします。

クラウドサーバーで行われること

クラウドとは、インターネットによってさまざまな処理や機能を提供するサービス形態です。この形態を採用しているクラウドサーバーには、インターネットに接続可能なデバイスであれば、種類を問わず、いつでもどこからでもアクセスできます。そのため、あらゆるIoT家電がインターネットを介してクラウドサーバーとつながっているのです。

クラウドサーバーでは、IoT家電から送信されたデータを保管したり、それを分析してIoT家電に指示を送ったりします。

ネットワークで行われること

ネットワーク、すなわちインターネットで行われることは、IoT家電とクラウドサーバーの双方から発信されるデータをお互いに送り届けることです。IoTでは、専用の通信規格であるNB-IoT(Narrow Band-IoT)が利用されます。NB-IoTは、LPWA(Low Power, Wide Area)と呼ばれる性能を持っており、低電力で長距離通信が可能です。そのため、IoT家電を始め、さまざまなデバイスが存在するIoTに非常に適した通信規格となっています。

家電をIoT化することで可能になること

家電をIoT化したIoT家電ですが、これによって可能となるのは、どのようなことなのでしょうか。以下より紹介します。

家電の音声操作

AIアシスタントを搭載し、話しかけるだけでさまざまな問いに答えてくれるスマートスピーカー。これに対応したIoT家電であれば、音声によって操作することが可能です。カーテンの開閉、テレビのON・OFF、照明の明るさ調整、エアコンの温度調節など、掃除中や育児中で手がふさがっていても声を出すだけで操作できるのは、何かと忙しい現代人にとって大変便利と言えます。なお、スマートスピーカーに搭載されているAIアシスタントは、AppleのSiri、AmazonのAlexa、GoogleのGoogleアシスタントが代表的です。

家電の遠隔操作

スマートフォンやタブレットによる遠隔操作は、IoT家電の代表的な機能の1つです。例えば、外出先からの帰宅中に、スマートフォンからエアコンのスイッチを入れ、温度調節しておけば、家に入ったときには快適な空間が待ち受けているでしょう。また、外出の際は家電の電源切り忘れが気になったりするものですが、IoT家電であれば、遠隔地からでも状態が確認できるほか、電源ONのまま一定の距離が離れたことを検知すると、スマートフォンに通知してくれるものもあります。

電気代の節約

IoT家電には、稼働状況や電気使用量をスマートフォンから確認できるものがあります。無駄な使用、過度な使用はすぐに分かるため、それらを防ぐよう留意することで、電気代の節約につなげることが可能です。

また、電気使用量を日常的に把握することによって、自らの節電意識がより高まる効果もあります。人間は、特定の数値などを明確に示されると、それが意識や行動に影響する生き物であるからです。いずれにせよ、電気使用量を認識することで、家電の使用状況が自ずと変わってくることが期待できます。

防犯

IoTを活用したスマートロックと呼ばれる機能は、スマートフォンなどから自宅の鍵の状態を確認できる上、閉め忘れた際には遠隔地からでも施錠できるものです。これにより、外出先で鍵の状態が心配になって心が落ち着かなかったり、閉め忘れによって盗難被害に遭ったりすることを防ぐことが可能です。また、旅行などで長期にわたって留守になる場合でも、滞在先から時折照明のON・OFFを切り替えて在宅中であると思わせることで、留守宅を狙った犯罪、いわゆる空き巣を防ぐこともできます。

Iot家電を導入するメリット

上述のとおり、IoT家電の導入によってさまざまなことが可能となりますが、ではそこにどのようなメリットがあるのでしょうか。以下より、IoT家電を導入する主なメリットについて解説します。

省エネになる

IoT家電は、多くの機能が付加されている分、通常の家電よりも極めて消費電力の大きいものであるとのイメージをお持ちの方も多いと思いますが、実際には省エネにつながるさまざまな対策が施されています。代表的なものは、温度などの気象状態に合わせて運転状況を変化させるエアコン、食品の保存状況に応じて稼働を調整する冷蔵庫などです。また、上述したとおり遠隔地から電源操作ができるだけではなく、不在となった時点で自動的に電源OFFとなるIoT家電もあります。

家事の負担が減る

IoT家電によって、家事の負担が大きく減ることも期待できます。

例えば、前述したとおり料理中や掃除中などで手がふさがっていても、音声によって操作できれば一旦手を休める必要がありません。また、庫内の状況を管理することによって、数が少なくなった食品を再注文してくれたり、今ある食材から適切な料理メニューを提案してくれたりする冷蔵庫もあります。そのほか、自動で洗剤を投入してくれる洗濯機や、自ら掃除を進めてくれる掃除機など、IoT家電を有効に活用することでさまざまな家事の負担を減らすことが可能です。

身の回りの安心・安全が叶う

IoT家電の活用によって、身の回りの安心・安全を叶えることも可能です。前述したとおり、スマートロックによる鍵の状態確認や遠隔地からの施錠によって盗難被害が防げるほか、自宅内の状況をスマートフォンなどに映し出すIoTカメラによって遠隔地からでも家族の様子がチェックできれば、高齢者や子供のいる家庭でも安心です。映像を見るだけではなくコミュニケーションも図れるので、状況に応じて細かくケアすることもできます。

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IoT家電・スマート家電の種類

ここまで、IoT家電によって可能となることや、そのメリットについて見てきましたが、では実際、IoT家電やスマート家電にはどのような種類があるのでしょうか。代表的なものを紹介します。

冷蔵庫

IoT冷蔵庫は、保存されている食材の種類や数量など、庫内の状況を管理できる上、賞味期限を検知してアラートを発してくれたり、今ある食材から適切なレシピを提案してくれたりするものもあります。また、温度調節、急速冷凍の稼働設定、給水タンクの水量チェック、ドアの開閉状況確認なども可能です。

洗濯機

IoT洗濯機は、洗濯物を入れた状態であれば、あとはスマートフォンによって遠隔地から運転開始を指示したり、終了時刻を設定したりすることが可能です。洗濯完了の際には、その旨が通知されます。また、洗剤や柔軟剤の残量を検知して購入を促してくれたり、洗濯槽の状態を把握して掃除する時期を知らせてくれたりするものもあり、大変便利です。

テレビ

テレビのIoT化によってインターネットとつながれば、YouTubeなどの動画共有サイトを始め、Amazon Prime VideoやNetflixといった動画配信サービスを楽しむことが可能です。また、スマートフォンから設定や操作ができるものもあります。通常のリモコン操作よりも視覚的に行えるため、使い勝手が向上します。

エアコン

IoTエアコンは、スマートフォンを利用して外出先からでも電源のON・OFFや室温調節ができるだけではなく、稼働状況や消費電力を把握することも可能です。また、スマートスピーカーとの連携によって音声操作できるものや、フィルターなどを掃除するタイミングを知らせてくれるものもあります。

照明

スマートライトと呼ばれることも多いIoT化された照明は、スマートフォンによって電源操作や明るさ調整、色の選択などが可能です。起床時刻に点灯し、就寝時刻には消灯するなど、設定された時間になると自動でON・OFFを切り替えるものや、スマートスピーカーを通じて音声操作できるものもあります。

スピーカー

IoT化されたスピーカーは、スマートスピーカーもしくはAIスピーカーと呼ばれ、AppleのSiriやAmazonのAlexaなどのAIアシスタントを搭載することによって高度な機能を提供しています。話しかけるだけで質問に答えてくれたり、好みの音楽を再生してくれたりするほか、ほかのIoT家電と連携して音声操作が可能となるのは、これまで繰り返し触れてきたとおりです。

掃除機

掃除機のIoT化によって、遠隔地からでもスマートフォンによって電源を入れ、自動稼働させることが可能になります。外出中やほかの作業中に掃除を済ませることで、家事にかける手間や時間が大幅に短縮できるのです。また、床の材質によって掃除方法を変えたり、部屋の構造によって効率的なルートを自動で選択したりするものもあります。

加湿器

IoT化された加湿器は、スマートフォンやスマートスピーカーから電源のON・OFFが制御できるのはもちろん、タイマーによって任意の時間に自動で稼働するよう設定することも可能です。また、スマートフォンの位置情報と連携し、帰宅が近付いた段階で自動的に稼働を始め、入室前にあらかじめ部屋の湿度を調整しておくといった高度な機能を搭載したものもあります。

防犯カメラ

自宅内の状況をスマートフォンなどに映し出すことで家族やペットの様子をチェックできるIoTカメラは、防犯対策にもなります。外出時など、遠隔地からの映像チェックで不審者が侵入したことが確認できれば、即座に警察へ通報することによって、被害の拡大を防ぐことも可能です。

スマートロック

自宅の鍵をIoT化したスマートロックは、スマートフォンから鍵の状態を確認したり、遠隔で施錠したりすることが可能です。また、家族の帰宅によって解錠されたことをスマートフォンに通知してくれたり、GPS機能によって帰宅が近付いたことを検知し、自動で解錠してくれたりするものもあります。

IoTはビジネスでも大活躍

我々の生活を便利で豊かなものにしてくれる家電のIoT化ですが、ビジネスの世界でもIoTは有効に活用されています。次に挙げた内容は、IoTをビジネスに活用している事例のほんの一部です。

・建機の自動制御や、ネットワークカメラによる現場のモニタリング(建設業)
・工場における機械や装置の遠隔操作・自動制御(製造業)
・配送状況の把握や、ルートの導出・共有(物流業)
・ウェアラブルデバイスによる患者の心拍・脈拍・血圧などの数値把握や、遠隔地からのオンライン診療(医療)
・センサーによる農作物状況の把握や、環境に応じた自動運転トラクターの稼働(農業)

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【まとめ】IoT家電について理解し、目的に合ったシステム開発会社を選ぼう

以上、IoT家電とは何か、スマート家電とはどう違うのかといった基礎知識に触れながら、IoT家電の種類、導入のメリットなどについて、解説しました。今後もIoT家電にはさまざまな新機能が搭載され、ますます便利なものになっていくと予想されます。本記事の内容が、IoT家電への理解を深める一助となれば幸いです。

なお、自社製品のIoT化やIoTシステムの導入などを依頼する会社の選定にお悩みの際は、ぜひPRONIアイミツをご利用ください。ご要望をお伺いした上で、それに見合った会社を無料で複数ご紹介します。お気軽にご相談ください。

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