DNSサーバーの運用は外注できる？おすすめの代行サービス5選【2024年最新版】

DNSサーバーの構築や運用は、慎重に行うべき重要な業務です。そのため、外部の専門業者へ依頼することも選択肢の1つと考えられます。そこでこの記事では、営業・バックオフィスなど、さまざまな分野の発注先を比較検討できる「PRONIアイミツ」が、DNSサーバーの運用・管理における重要性や、DNSサーバーを狙う攻撃などについて解説しながら、おすすめの運用代行サービスを厳選して紹介します。

そもそも「DNSサーバーとは何か」について詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。

DNSサーバーは、インターネット上の住所にあたるIPアドレスやドメイン名を司る重要な役割を担っています。設定にミスや不具合が発生したりすることで、メールの送受信やWebサイトの閲覧が不可となる恐れがあるほか、最悪の場合、業務が停止しかねません。

自社で運用・管理を行うことも可能ですが、高度な専門知識や技術力、セキュリティに対する万全の対策などが不可欠となり、人材の確保や環境構築などクリアする課題が多くあります。

上述したとおり、DNSサーバーの運用では、セキュリティに対する万全の対策が不可欠です。昨今は、DNSサーバーを狙うさまざまなサイバー攻撃が発生しており、不十分なセキュリティ対策では、それらを受けるリスクが高くなります。以下より、DNSサーバーを狙う主な攻撃について、順に解説します。

DNSリフレクション攻撃とは、IPアドレスを偽装し、DNSサーバーに大量のリクエストを送信するこで、DNSサーバーをダウンさせます。

仕組みはDNSサーバーが偽装されたIPアドレス（＝攻撃のターゲット）に向けて大量のレスポンスを返信します。これにより、ターゲットには膨大な負荷が発生し、サーバーダウンなどの事態に陥ります。攻撃者がターゲットに直接被害を与えるわけではないため、特定が難しいとされるサイバー攻撃です。

DNSキャッシュポイズニング攻撃とは、DNSサーバーに偽の情報を記憶（キャッシュ）させます。そのDNSサーバーにユーザーがアクセスするとフィッシングサイトなどの悪意ある偽サイトに誘導されてしまいます。

また、特定のプログラムを記録することで、多くの問い合わせをすべて自分のマシンに届くようにし、攻撃者自身がDNSサーバーの代わりとなってしまうといった手口もあります。

DNSトンネリングは、他の攻撃よりも検知が困難とされており、DNSプロトコルを悪用し、不正な通信やデータの隠密な送受信を図るものです。攻撃者は、C2サーバーと呼ばれるサイバー攻撃用のサーバーと通信を確立し、それらを実現します。フィルタリングルールの適用や異常トラフィックのモニタリングが効果的であると言われています。

DNS高速フラックス（ファストフラックス）とは、攻撃者が持つWebサイトのドメインに紐付くIPアドレスを次々と変化させていくものです。

これにより、WebサイトのIPアドレスが一意とならないため、特定のIPアドレスを指定してアクセスをブロックするといった一般的なセキュリティ対策が効果を発揮できません。DNS高速フラックスを利用することで、攻撃者は、フィッシングサイトや盗難品の販売サイトなどの違法なWebサイトを運営し続けることができます。

DNSサーバーの構築や運用は、専門の代行サービスを利用することによってアウトソーシングが可能です。インターネット接続事業者であるISP（インターネットサービスプロバイダー）や、ホスティングなどを展開するIT企業が代行サービスを提供していることが多いです。

これを利用することで、社内の知見やノウハウが不足していても、迅速にDNSサーバーを立ち上げられます。また、運用・管理の負荷を軽減したい、徹底したセキュリティ対策を実現したいといった場合にも、積極的に活用することをおすすめします。

では、実際にどのようなDNSサーバー運用代行サービスがあるのかを見ていきましょう。以下より、数多く存在するDNSサーバー運用代行サービスのうち、おすすめのものを厳選して5つ紹介します。ぜひ参考にしてください。

ソフトバンクのDNS代行サービスは、プライマリ・セカンダリのDNS設定を、ソフトバンクが代行するものです。正引き・逆引きサービスの提供のほか、ドメイン名の登録管理業務を行うJPRS（日本レジストリサービス）へのDB申請代行、JPドメイン名・gTLDドメイン名の設定代行などを提供しています。また、DNS Security Extensions（DNSSEC）にも対応しているため、セキュアな環境構築が可能です。

伊藤忠テクノソリューションズのDNSアウトソーシングサービスは、伊藤忠テクノソリューションズのデータセンターにあるDNSサーバーを利用。セキュリティ対策・障害対応・設定変更など、DNSサーバーにおける各種運用・管理サービスを提供するものです。

プライマリDNSサーバーとセカンダリDNSサーバーの双方を提供するプラン、およびセカンダリDNSサーバーのみを提供するプランの2種類があります。冗長構成による高可用性や、24時間365日の監視対応が特徴です。

NTTコミュニケーションズのDNSサービスは、法人向けOCNサービスのオプションとして提供されているものです。DNSサーバーにおける運用・管理の負荷を軽減したいという要望に応えるべく、NTTコミュニケーションズ（OCN）がそれらを代行します。

プライマリDNSサーバーとセカンダリDNSサーバーを提供するプランと、セカンダリDNSサーバーのみを提供するプランが用意されているほか、自由度の高いDNS設定や、24時間365日の運用・監視体制がポイントです。

KDDIのDNSホスティングサービスは、DNSサーバーにおける構築・運用・セキュリティ対策をKDDIが代行するものです。プライマリ・セカンダリの2台構成で提供され、正引き・逆引きに対応しているほか、ドメイン取得も代行しています。24時間の監視・運用を含め、通信事業者ならではの安定性・信頼性の高いサーバー運用が、低コストで提供されるのも特徴です。

BUSINESSぷららのDNSホスティングサービスは、独自ドメイン登録管理サービスやインターネット接続サービスなど、BUSINESSぷららのサービスを利用する際のオプションとして提供しています。

プライマリDNSサーバーおよびセカンダリDNSサーバーを提供するパターンと、セカンダリDNSサーバーのみを提供するパターンが用意されており、BUSINESSぷららが運用を代行することで、DNSサーバーの安定化とセキュリティの維持を実現します。

以上、DNSサーバーの運用・管理における重要性や、DNSサーバーを狙う攻撃などについて解説しながら、おすすめの運用代行サービスを厳選して紹介しました。前述したとおり、相応の技術力や専門知識、セキュリティに対する高度な知見などが必要となるDNSサーバーの運用・管理は、極めてハードルが高いものです。懸念や不安を感じる場合は、代行サービスの利用をおすすめします。その際は、ぜひ「PRONIアイミツ」のコンシェルジュにご相談ください。ご要望をお伺いした上で、それに見合った代行業者を「無料」で複数ご紹介します。お気軽にお問い合わせください。