システム開発の品質向上の成否は上流工程、超上流工程の取り組み方が9割!

キーボード上に並ぶミニチュアの外国人

更新日:2017年09月15日 | 公開日:2016年10月09日

上流工程での発注側と開発側の最初のボタンの掛け違いは最後まで尾を引く

パソコンとタブレットを操作する人

システム構築における上流工程とは一般的に下記のようなプロセスを指します。

1. 会社レベルでのシステム構全体の目的の明確化〜超上流工程
2. 現場レベルで「これがやりたい」という要求の明確化〜上流工程「要求定義」
3. 開発会社からの「システムでこのように実現しましょう」という要件の明確化〜上流工程「要件定義」
4. 開発の詳細を決定して工程を精緻化する〜上流工程「外部設計」「内部設計」

このように、超上流工程・上流工程では、まだ目に見えていないシステム構築の青写真を、きちんとした設計図に落とし込むという作業が必要になってきます。
その目的を実現するためには、発注側の希望を開発側が充分に汲み取って、設計図を作り上げなくてはいけません。

このときに重要になってくるのが、お互いの意思疎通の十分な共有です。

例えば、お互いの意思疎通が不十分だったために起こってしまうシステム開発失敗例として、「必要な要件が設計図に入っていなかった」ということがあります。
インターフェースなどを実際に発注側が目で見て確認できる「外部設計」ではこうしたレベルの齟齬は起きにくいですが、例えばデータベースにバックアップするときには、直前のデータを自動的に上書きせずに「1週間分のデータは残しておく」という確認を入れるという希望を伝えてあったのに、それが実現できていなかったなどの例があります。
そのため、部署ごとに古いデータを手動でバックアップしておく必要が出てきてしまった、というシステム構築をした価値が半減してしまうような事態も起こりえます。

また、業務フローそのものが反映されていなかったというケースもあります。
例えば、上長の確認チェックがあった後でないと次の業務に移行できないはずなのに、そのチェックがスルーできてしまうようなシステムになってしまった場合には、せっかくの新システムで完結させようとして業務フローをいったん中断したうえで、メールや対面などで業務のチェックを受ける必要が出てきてしまうなど、これもシステム構築した意味が半減してしまうような事態と言えるでしょう。

超上流工程の軽視はプロジェクトそのものを崩壊させる危険もある

キーボードとメガネ

今見てきた例は、上流工程での2. 現場レベルで「これがやりたい」という要求の明確化〜上流工程「要求定義」3. 開発会社からの「システムでこのように実現しましょう」という要件の明確化〜上流工程「要件定義」の失敗ですが、それより前段階の1. 会社レベルでのシステム構全体の目的の明確化〜超上流工程で失敗すると、プロジェクトそのものがやり直しになってしまうケースもあります。

例えば、先程の例にある「上長のチェックを受ける」という仕様ですが、現在の業務フローはたしかにそうしたものであったとしても、その業務フロー自体に改善の余地があったという場合です。
例として、案件ごとにレベルを設定して、重要度の低い案件に分類される項目については上長のチェックを受けなくても良い、という業務フローに改善しよう、という全社的な業務見直しがトップ層で共有されていたとします。
しかし、そうした事情を十分に現場で理解せずに現場手動で上流工程の設計を進めてしまった場合、システムが出来上がった頃には会社の業務フローの方針が変わっていて、システムが時代遅れになっていた、などという悲劇も起こりえます。

このような悲劇を防ぐためには、「今ある業務フローを自動化する=システム構築」ととらえずに、「今ある業務システムをより優れたものに改善する=システム構築」と捉えることが大切です。

このとき、現場レベルではどのようなシステムが、会社として望ましいか、という判断はできない場合も往々にしてあります。
したがって、システム開発は使う人の立場最優先という思想から「どんなシステムが使いやすいか」ということの検証、上流工程から始まるも多いのですが、それより一段階上の「超上流工程」での「望ましい業務フローとは何か」から開始したほうが、後から大きな間違いが生じにくいですし、より抜本的に優れたシステムが構築可能だといえるでしょう。

【まとめ】理解を深めてからシステム構築を進めましょう!

以上、システム開発の成否を握る上流工程、超上流工程の取り組み方の注意点をお伝えしました。
いったん開発が始まってしまうと、最初のボタンの掛け違いはなかなか修正が大変です。
この点をしっかり認識してシステム構築の初期段階を大切にしてください。

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