web受注システムを選ぶときに絶対外せない鉄則12

web受注システムを選ぶときに絶対外せない鉄則12

更新日:2017年11月21日 | 公開日:2017年05月05日

受注システムを検討するときにハマりやすい落とし穴は、各製品の豊富な機能に目を奪われてしまい、本当に自社に必要なシステムがどんなものかという前提部分が見えなくなってしまうことです。

まずカタログの取り寄せから始めてしまう担当者の方が多いのですが、それこそが失敗の第一歩だと言えるでしょう。
まずは受注システム導入のメリットデメリットを押さえ、次に自社にとって本当にどんな製品が必要なのか(=ベネフィット)を突き詰めて検討することなしには、受注システム導入の成功は難しいと言えます。

この記事では、まずweb受注システムに求められる条件を整理し、web受注システムを導入するメリットとデメリットとweb受注システムの主な機能を確認します。
この段階で、豊富な機能に目を奪われることなく、自社にとって必要な機能を実装しているかどうかという視点を持って製品を精査できるようになります。

さらにweb受注システム導入の判断ポイントを整理して、web受注システム導入にあたって注意すべき点を確認してから、受注システム選びの基本ポイント、詳細ポイントを列挙します。

そして、いよいよ厳選されたweb受注システム10選について、「web受注システムを選ぶときに絶対外せない鉄則12」を軸に見ていくという流れになっています。

この流れに沿って検討すれば、必ず自社にとって必要な要件を満たしたweb受注システムが見つかるはずです。

そもそもweb受注システムとは何か整理しておこう

ノートパソコンとスマホ、筆記用具

web受注システムとは、webサーバを使って受注業務および発注業務を効率化するためのシステムです。
わざわざwebを使ってというのは、これまでwebを使わない受注システムがメインだったからにほかなりません。

例えば、紙の伝票を使って注文をFAXで受け、社内から倉庫に電話をかけて在庫を確認し、在庫確認がとれたら出荷伝票を切って配送の手配をするなどの業務の流れは今でもかなりの割合の企業で一般的です。

web受注システムは、こうした一連の流れをすべてwebサーバに集約し、リアルタイムで管理しようとするものです。
近年はクラウドサービスの普及に伴い中小企業でも費用を抑えて利用できる受注システムが多く登場しており、導入を検討する企業が増えています。

web受注システム導入の4つのメリット

ガッツポーズする男性

web受(発)注システム導入の受注側のメリットを確認して、自社にとって重視すべき点を洗い出していきましょう。

受注業務の効率化、コスト削減

web受注システム導入の一番のメリットは、電話やFAXなどのアナログ作業に頼っていた部分をオンライン化できることです。
そのほかにもすでにオンライン化されているとはいうものの、受注窓口がインターネットのメールやフォームであるというだけで、注文を受けたあとの処理が全くシステム化されていなかった(その後はすべてアナログ作業だった)という状態をシステム的に統合して効率アップを図ることができるということも挙げられます。

オンライン化による業務効率アップの一例として、今まで電話やFAX、メールで受けていた注文は、「受付」→「在庫確認」→「発送」→「顧客連絡」と、すべて伝票を発行して管理するなどの作業が必要でしたが、web受注システムを導入し販売管理システムと自動連携することでこうした手作業による伝票発行業務がなくなります。

人為ミスの削減に貢献

中小企業では、電話やFAX、メールでの受注業務がまだまだ行われていますが、「受付」→「在庫確認」→「発送」→「顧客連絡」の過程でどうしても人為的なミスが生じがちでした。
電話での聞き間違いや転記ミスなど属人的なミスは減らす努力をいくらしても完全にゼロにすることが難しく、また、いったんミスが発覚したときにそれをリカバーするのにも大変なコストがかかります。
web受注システムを導入することでこれらの人為ミスをゼロにすることが可能です。

お客様サービスの劇的な向上

今まで電話やFAXで注文を受けていた場合には、業務遂行時間に制約がありました。
3交代制などで24時間のシフトを確立している場合などを除いて、基本的には営業時間内でしか注文を受けられないという制約があるのが普通です。

しかしweb受注システムを導入することで取引先は24時間注文が可能となるばかりでなく、伝票発行から配送手配まで全自動化できます。
取引先の注文から出荷までの業務がほぼノンストップで自動化されることになりますので、顧客への納品スピードも劇的に改善されることになります。

進捗や履歴管理の効率化

web受注システムを導入すると、「受付」→「在庫確認」→「発送」→「顧客連絡」の各プロセスの進捗や注文・作業履歴の管理も大幅に効率化することが可能です。
取引先・注文ごとに処理プロセスが可視化され、受注した案件が現在どのプロセスにあるのかも本部で一元管理できるので、わざわざ現場に問い合わせることもありません。
また現在進行中の案件だけでなく、過去の履歴も一元管理されるため、各種集計作業も効率的に行えます。

発注側企業の3つのメリット

円グラフを見ながらパソコン操作する男性

web受注システム導入は、受注側だけでなく発注側のコストも大幅に削減することが可能です。
web受(発)注システム導入の発注側のメリットを確認して、自社にとって重視すべき点を洗い出していきましょう。

発注業務の効率化

インターネット時代になって、夜中でもネットサーフィンをする人は格段に増えました。
つまり、発注側は24時間を問わず、インターネットでモノを注文するのが当たり前の状態になっているわけです。
これまでも24時間365日注文の受付だけは、留守番電話やFAX、電子メールなどで行っている企業もありましたが、web受注システムを導入すれば、24時間365日受注後の「受付」→「在庫確認」→「発送」→「顧客連絡」の各プロセスを夜間でも行うことができます。

発送の部分にはさすがに人手がかかるのではないか、ということをお考えの方もいらっしゃるでしょうが、発送作業を24時間体制で受け付けている企業にアウトソーシングすれば、文字通り24時間休みなく「受付」→「在庫確認」→「発送」→「顧客連絡」の各プロセスを働かせることが可能となります。

進捗や履歴管理の効率化

受注者と同様のメリットになりますが、発注者側でも取引先・注文ごとに進捗が可視化、過去の履歴も一元管理されるため進捗や履歴の管理が効率化されます。
特にBtoB企業において、発注状況の確認や納期の確認などにweb受注システムは大きく貢献します。
万が一の発注ミスなどにもオンライン化されたweb受注システムならば、修正作業も最短時間で済ませることが可能です。

取引先の他商品をwebで確認できる

web受注システムを活用することで、決まりきった製品の発注だけでなく、取引先の他の関連商品をweb上で確認し、必要なものをそのまま発注することができるようになります。
これまでのようにその都度電話などで確認しなくても、取引先の商品情報を簡単にweb上から確認でき、そのまま注文できるようになりますので、発注の手間が大幅に軽減されます。

web受注システムのデメリットも確認しておこう

web受注システムを導入することによる多くのメリットばかりでなく、デメリットについても確認しておきましょう。
このデメリットは大きく分けて下記の4つに集約されます。

デメリット
  • 導入にあたってシステムコストがかかってくる
  • 取引先とのコミュニケーションが減少してしまう可能性がある
  • 受発注システムの場合には取引先の同意が必要となってくる
  • 取引先にインターネット環境を整備してもらう必要がある

web受注システムの主な機能を確かめておこう

地球儀

それではweb受注システムで、「受付」→「在庫確認」→「発送」→「顧客連絡」の各プロセスがどのように実現できるのか、具体的な機能を見ていきましょう。

受注企業側の主な機能

受注一覧
  • 取引先各社の注文を一覧で管理する機能で注文ごとのステータスや注文金額、数量が一覧できます。ポイントはぱっとみて見やすいかどうかという点と、必要な項目ごとにソートできるかどうかです。
    エクセルのシートのように項目名をクリックすることで、その項目名でソートされればわざわざレポート集計をしなくてもリアルタイムで、「取引先ごとの受注状況」「金額が多い順の受注状況」「発送完了済み」「未発送リスト」などが確認できます。
受注明細
  • 受注一覧機能で出てくる取引履歴をクリックすると、その場で注文明細が確認できる機能です。
    一覧表のデータの中身の部分が詳細に出てきますので、取引ごとの問い合わせにも応対することができます。
    またこの画面から手動で受注の確定処理や発送処理などのステータス管理もできるようになっています。
    自社の作業フローに合わせてカスタマイズをかけたくなる部分なので、カスタマイズに対応しているかどうかも確認しておきましょう。
伝票出力
  • web受注システムでは、紙ベースの出力伝票は必ずしも必須ではありませんが、倉庫の在庫管理状態の確認など必要に応じてプリントアウトして確認をとったり、集計に使ったりすることができます。
取引先管理
  • 取引先の住所や配送先などマスタ情報を管理する機能です。
    取引先ごとにランク付けをしたり、支払サイト(支払期間)や支払方法(手形、現金など)で管理したりすることもできますので、入金予定管理の仕組みと連動させて、よりきめの細かいキャッシュフロー管理が可能になります。
商品マスタ登録/管理
  • 商品の基本情報や、複数の画像、スペックなどの詳細情報を管理する機能です。
    一般的にはweb受注システムへ基幹システムから自動連携したりCSV形式で取り込めるようになっています。
    生産中止をした商品や、売れ筋商品などを管理して、在庫管理と連動させることができます。
在庫管理
  • 商品ごとの在庫を管理する機能で基幹システムから自動連携したりCSV形式で取り込むのが一般的です。
    単に在庫を管理するのでなく、在庫僅少商品をアラートでお知らせしたり、入荷状況を確認したりする機能を併せ持っているシステムもあります。

発注企業側の主な機能

発注一覧
  • 取引先別の発注状況を一覧で確認する機能で注文ごとのステータスや注文金額、数量を確認できます。
    エクセルのシートのように項目名をクリックすることで、その項目名でソートされればわざわざレポート集計をしなくてもリアルタイムで、「取引先ごとの発注状況」「発注期日順の受注状況」「配送完了済み」「未到着リスト」などが確認できます。
発注入力
  • 発注内容の詳細を入力する機能で商品ごとの注文数や納期情報などを入力しますが、よく発注をかける商品についてはあらかじめ商品番号などを入力するだけで過去の注文履歴から、必要なフォームの項目を自動的に埋めてくれる発注入力アシスト機能を持つものもあります。
    また、カスタマイズをかけることによって、自社の在庫数が減少した段階で自動発注することも可能です。
伝票出力
  • web受注システムでは、紙ベースの出力伝票は必ずしも必須ではありませんが、期日までに商品が到着しないときのオーダー確認など、必要に応じてプリントアウトして確認をとったり、集計に使ったりすることができます。
在庫管理
  • 自社の在庫情報を管理する機能で、在庫僅少になったときに自動発注をかけるなどの機能を持ちます。
取引先管理
  • 注文先の住所などマスタ情報を管理する機能で、割引率や納品スピードなどでランク付けをしたりすることも可能です。

web受注システム導入の判断ポイント

ディスプレイを見ながら確認しあう社員

web受注システムを導入すべきかの判断ポイントは、投資に見合った回収が見込めるかという費用対効果次第だと言えるでしょう。
多くの企業では紙の伝票を使って注文をFAXで受け、社内から倉庫に電話をかけて在庫を確認し、在庫確認がとれたら出荷伝票を切って配送の手配をするなどの業務の流れをいまだに続けており、この業務に関して割かなければならない人件費は膨大になっています。

ここでは、こうした費用対効果のシミュレーションのヒントをいくつかご紹介します。

現在の業務コストの算出

まずは、「受付」→「在庫確認」→「発送」→「顧客連絡」の流れにおける人件費と業務にかかっている時間を軸に、現状を把握しましょう。

(例)「受付」→「在庫確認」→「発送」→「顧客連絡」 の流れそれぞれに社員1名で、社員の月給が25万円(月25日勤務)の場合のコストシミュレーションは以下のとおりです。

4名 × 1万円 × 25日 = 月額コスト100万円
  年間コストは1,200万円となります

削減できる業務コストの算出

次にweb受注システムを導入して削減できる業務コストを算出します。web受注システムの導入で業務にかける時間が半分になったと仮定した場合のコストシミュレーションは以下のとおりです。

4名 × 1万円 × 25日 × 0.5 = 月額コスト50万円
  年間コストは600万円となります

web受注システムの導入費用対効果

仮に完全なオンプレミス型のシステムを600万円で導入した場合、ちょうど1年間で導入費用を回収できます。
次年度以降は、年額当たり600万円ずつの導入効果を得られる計算となります。

クラウドベースで、初期費用30万円、ランニングコストが2万円だった場合、初年度のコストは54万円ですので、初年度コストは654万円となり、初年度より546万円のコスト削減に成功します。
次年度以降は初期費用の30万円がかかりませんので、じつに1,176万円のコストダウンが可能という、驚くべき費用対効果が実現できる計算になります。

ただし、クラウドシステムの場合にはカスタマイズがそれほどできず、自社の現状の「受付」→「在庫確認」→「発送」→「顧客連絡」の業務の流れをどこまで自動化できるかについては、オンプレミス型のシステムよりは効果が出にくいことを考えておくべきでしょう。

先ほど、オンプレミス型の場合に50%の削減効果があるとしましたが、クラウドシステムの場合にはこれが半分の25%程度であるかもしれません。

その場合には、シミュレーションは下記のようになります。

4名 × 1万円 × 25日 × 0.75 = 月額コスト75万円
  年間コストは900万円となります

したがって、年間コスト削減額は 1,200万円 − 900万円 の 300万円 になりますので、初期費用30万円、ランニングコストが2万円だった場合、初年度のコストは54万円ですので、先ほどのシミュレーションよりは効果は薄くなるものの、それでも初年度から246万円の導入効果、次年度より276万円の導入効果が毎年期待できる計算になります。

これはあくまで例ですので、費用対効果から厳密に算出したい場合などは、ぜひ自社の実情を洗い出してできるかぎり正確に算出してみてください。
いずれにしても、web受注システム導入による人件費の削減には劇的な効果があることがお分かりいただけることでしょう。

逆に、それほどまでに、「受付」→「在庫確認」→「発送」→「顧客連絡」の属人的業務にかかるコストは膨大であることを認識しておく必要があります。

受注システム選びの基本ポイント

それでは、具体的な選び方に入っていきますが、まずはすべてのweb受注システム選びに共通するポイントを整理します。

自社で使いたい機能を持っているかチェックする

web受注システムは高機能な製品から、必要最小限の機能に絞られた安価な製品まで各種バリエーションに富んでいます。
失敗しない製品選びのためには、まず現在の自社のマンパワーによる「受付」→「在庫確認」→「発送」→「顧客連絡」システムがどんな流れになっているかを書き出した上で、業務改善でどのように簡素化できるかを関係各部署と確認する作業が必要です。

その上で、web受注システムの製品の機能を検討しましょう。
現在の「受付」→「在庫確認」→「発送」→「顧客連絡」業務の流れを把握することなく、カタログの機能に目を奪われてしまうと、結局導入したあとで多くの機能を使いこなせなかったり、逆に自社で必須の手続きを実現する機能がなかったりすることに気がつくなど、後の祭りになってしまうので注意が必要です。

カスタマイズ性をチェックする

「受付」→「在庫確認」→「発送」→「顧客連絡」という受注業務は業界によっても会社によっても大きくやり方が異なっているのが特徴です。
取引慣行は業界ごとに違いますし、企業それぞれにおいても長年培ってきた受注業務のやり方というものがあり、それらには長年の意味もあります。
システムありきで新方式を導入しようとしても業務の実情に合わず、結局現場からそっぽを向かれてしまうということにもなりかねません。

web受注システムの中には業界特化型の製品もあります。
そうしたシステムを使えば業界ごとの慣習はある程度クリアできますが、やはり細かなカスタマイズを施したいという需要があとから出てくるものです。
そのため、とにかくできる部分だけコストダウンと測ればよいのでカスタマイズ一切不可でも安い製品を検討する、ということでもなければ、候補として考えているweb受注システムがカスタマイズ可能な製品かどうかを必ず確認してください。
また、クラウド型でもカスタマイズ可能な製品は多くありますので、自社に必要なカスタマイズが施せるかどうかは必ずチェックするようにしましょう。

web受注システムメーカーによるサポートをチェックする

製品を導入したての頃は、「受付」→「在庫確認」→「発送」→「顧客連絡」の各現場でこれまでのアナログ方式からの移行に時間がかかったり、思うようにシステムが動かせなかったりすることが当たり前だと考えてください。
そのときに一番確実に頼りになるのが、web受注システムメーカーによる直接のサポートです。
数百万円をかけて導入したweb受注システムに、メーカーからのサポートがあるのは当然ですので、その内容についてもしっかりチェックしておきましょう。

オンラインマニュアルまかせのweb受注システムメーカーではなく、きちんと電話対応をしてくれたり、場合によっては導入先まで担当者がやってきて使い方を教えてくれたりするなどの丁寧なサポートが、やはり安心して導入する決め手になります。

受注システム製品選びの詳細評価ポイント 鉄則12

手のひらを上に向けて開く男性

ここまでweb受注システム選びで必ず押さえておくべき重要ポイントについて整理してきました。
それでは、いよいよ製品選びに欠かせない評価ポイント12の鉄則をお伝えします。

鉄則1: webで受発注がすべて完結しているか

web受注システム導入によってコストダウンを最大化するためには、「受付」→「在庫確認」→「発送」→「顧客連絡」の一連の動きすべてがwebで完結していることが大切です。
例えば、注文はwebから24時間365日可能だが、在庫確認はいちいち在庫確認データベースを別に使わないと無理、という場合にはweb受注システム導入のコスト削減効果は著しく低下してしまいます。

また、発送に関しても配送業者の手配までできるのか、それとも外部にアウトソーシングするためには別の人的な手続きが必要なのかなど、どこまでの受注処理の流れをシステム内で完結させられるのかをチェックするようにしましょう。

鉄則2: 各プロセスでの受注情報の共有は簡単か

「受付」→「在庫確認」→「発送」→「顧客連絡」の一連のプロセスで、作業が完了しているか、どこで作業が止まっているかなどを本部ですべてリアルタイムにて管理できるかどうかを確認しましょう。
「受付」→「在庫確認」→「発送」→「顧客連絡」の流れは確かにweb受注システム上で完結できていても、その途中のプロセスが把握できないことには、何かトラブルなどが起きたときに電話で対応したり、部署に出向いたりする必要が生じてしまいます。

鉄則3: 出荷処理は自動で行えるか

出荷処理は、倉庫にある商品を外部の配送業者に委託して運送してもらうことになりますので、その運送業者のシステムに依存する部分が出てきます。
運送業者の指定する伝票を起こすことができるか、また、伝票を起こしたあとにオンラインでそのまま運送業務の発注ができるかなどについて事前に確認しておきましょう。

最近は、倉庫管理から配送まで一気に行ってくれるフルフィルメントサービスも盛んですので、対応できる業者をピックアップし、現在の業務を委託できるかどうかも合わせて確認しておきましょう。

鉄則4: 販促ツールとして活用できるか

web受注システムに格納する商品データベースをwebカタログ化することで商品認知力を上げ、新規・既存顧客ともに売上アップにつなげることができるシステムもあります。
この場合、web受注システムの商品データベースを活用して紙ベースのカタログを制作したり、デジタルデータのままDVDにしたり、webサイトに掲載したりすることで、単なる受注システムを超えた販売促進システムとして活用することが可能になってきます。

鉄則5: BtoBの商習慣に合わせたカスタマイズは可能か

受発注システムは、業界の商慣習に非常に大きく影響を受けます。
「受付」→「在庫確認」→「発送」→「顧客連絡」と一口に言ってもその方法は業界の長年の慣習によって大きく異なる場合がありますので、あらかじめ業界ごとにweb受注システムのソリューションが用意されているのか、または、カスタマイズがどの程度までかけられるのかをチェックしておくことが大切です。

カスタマイズ可能とカタログやwebにうたってあっても結局、必要な部分のカスタマイズは不可能であったり、膨大な金額がかかってしまったりというケースもありますので、必ず事前に詳細を確認することが大切です。

鉄則6: 費用面の優位性はあるか

先ほど、「web受注システム導入の判断ポイント」でweb受注システム導入のコスト削減効果のシミュレーションを行いましたが、大まかな費用対効果をまず算出してみてください。
次にやることは、製品ごとに算出式に費用を当てはめてみることです。
先ほどは、オンプレミス型のシステム導入コストを600万円、クラウドベースのシステム導入コストを、初期費用30万円、ランニングコストが2万円で算出してみましたが、web受注システムの金額は各社かなり異なっていますので、それぞれの提示する金額でいつくらいに、どれくらいのコスト削減効果が出てくるのかを確かめてみましょう。

もちろん、実際に計算式に当てはめる前に、自社で必要なシステムを洗い出しておき、その実現可能性が最も高いシステムを候補としてピックアップしておきます。金額ありきで検討を進めないように注意しましょう。

鉄則7: 各種周辺ツールとの連携はどの程度までできるか

web受注システムは、「受付」→「在庫確認」→「発送」→「顧客連絡」と一気に一つのシステムで完結することで大幅なコストダウンを図ることができますが、その過程では既存の基幹システムや顧客管理システム、商品管理システム、在庫管理システムなどのデータベースとの連携が不可欠になってきます。

web受注システムの中には、あらかじめこうした各種データベースとの連携を前提として自社の商品ラインナップを豊富に取り揃えているものもありますし、著名な他社の業務システムと連携可能であることをうたっている製品もあります。

ゼロから連携システムを組むよりは、あらかじめ対応製品を明示しているほうが一般的にはシステム連携費用は安く済む傾向がありますので、そのあたりを事前に確認しておきましょう。

鉄則8: オリジナルの受発注フォームを作成することはできるか

受注システムは業界ごとの商慣習や、自社で長年培ったノウハウが色濃く反映される分野ですが、中でも受発注のインターフェース部分の項目については、妥協を許さない必ずなくてはならないものがあります。
こうした項目に対応するためには、究極的にはオリジナル製品となってしまうわけですが、パッケージソフトであったり、クラウド型システムであっても、データベースと連動した形で入力フォームを必要に応じて追加できたり、削除したり、変更したりできるものもあります。

こうした機能が備わっていれば、業者にカスタマイズを依頼する領域も減りますので、結局は全体として安価になるというケースが多々あります。

鉄則9: どこでも「受付」→「在庫確認」→「発送」→「顧客連絡」プロセスが確認できるか

「受付」→「在庫確認」→「発送」→「顧客連絡」の一連のプロセスを本部で一元管理できることはweb受注システムの必須機能ですが、本部以外でも支店レベル、事業所レベルの責任者が責任の範囲内で最新のデータを参照できることが必要なケースも多いでしょう。

この場合、権限設定によってどこまでのデータを閲覧できるかなどのセキュリティ面を含めて、どの程度までweb受注システムがネットワークに対応しているかを確認しておく必要があります。

鉄則10: 顧客データや商品データをダウンロード/アップロードできるか

web受注システムが本格的に稼働したときには、顧客データや商品データを手作業でダウンロード/アップロードしなければならない事態はそれほど多くは発生しないでしょう。
しかし、展示会などで大量に取得した発注処理が必要な顧客データや、新製品発表時期に大量の情報をweb受注システムに反映させたいときなどには、エクセルデータやCSVなどを一気にダウンロード、アップロードしたりする機能が重宝します。

また、商品の棚卸しや在庫チェックなどでイレギュラーの検査が必要な場合もありますので、データの一括アップロード/ダウンロード機能が使いやすいかどうかは必ずチェックしておきましょう。

鉄則11: 無料お試し期間はどれくらいあるか

web受注システムは、単一の部署だけが関わればよいというものではなく、「受付」→「在庫確認」→「発送」→「顧客連絡」の各部門の担当者が納得の上で導入するべきものです。
したがって、導入プロジェクトでは各部署の責任者をピックアップして、共同で導入計画を進めることがベストだと言えます。
十分な無料お試し期間がないと、各部署でweb受注システム導入の製品評価を満足いくレベルで行えません。

このあたりの実情を無視して、お試し期間が1週間しかない、などの製品を慌てて導入するとあとから取り返しのつかないことになったりしかねません。
十分に製品を評価可能なお試し期間を設けている製品を候補に残すようにしたほうが無難でしょう。

鉄則12: スマホ・タブレットに対応しているか

スマホやタブレットというと営業窓口に関わる部門での導入をイメージしがちですが、web受注システムにおける「受付」→「在庫確認」→「発送」→「顧客連絡」の各部門において、タブレットで業務を管理するケースは非常に増えています。

倉庫内での在庫の確認や発送業務のチェックをタブレットで行ったりするのは当たり前になってきていますので、今後web受注システムを導入する場合にはスマホ・タブレットに対応しているかを必ず確認しておきましょう。

おすすめweb受注システム10選

開いた手のひらの上に浮かぶ世界地図

最後に、これまでのweb受注システムの基本・詳細ポイントを踏まえた上で、10個のおすすめのシステムを10ピックアップします。
業界での評価も高く、エンドユーザーにも幅広く支持されている製品ばかりですが、ぜひ選び方のポイントに沿って自社で必要な機能が備わっているか、備わっていても使い勝手が満足いくレベルであるか、などの検討を進めていってください。

なお「鉄則12対応機能」対応部分については、公式サイトなどで特に強調している部分に絞って記載しています。
そのほか、【メーカーが強調したい鉄則12対応機能】で取り上げた機能についても対応している場合もありますので、製品候補を絞り込んだ段階で、ぜひ詳細を確認してみましょう。

クラウド受注・発注システム「COREC(コレック)」 

【製品コンセプト】
■ 取引先ごとに、商品や価格を変えた注文書を作成できます
■ 受注データから納品書や送り状データを作成できます
■ 受注はPDFやCSVでまとめてダウンロードができます 
■ 発注書のテンプレートを自由に編集できます
■ 作成した発注書をメールはもちろん、そのままFAX送信もできます
■ スマホやタブレットでも利用できます

【注目の機能】
SSL対応/CSV/管理顧客/DB管理/PDF出力
HTMLメール/スマホ・タブレット対応/POSレジ「Squareレジ」連携/yahoo! ショッピング連携

【メーカーが強調したい鉄則12対応機能】
鉄則1: webで受発注がすべて完結しているか ⇒ YES
鉄則8: オリジナルの受発注フォームを作成することはできるか ⇒ YES
鉄則10: 顧客データや商品データをダウンロード/アップロードできるか ⇒Y ES
鉄則12: スマホ・タブレットに対応しているか ⇒ YES

クラウド受注・発注システム「COREC(コレック)」 

EC NEXT 

【製品コンセプト】
■ 企業間取引だけにとどまらず、B2C・B2B・B2E・ショッピングモールなどのさまざまなタイプのECサイトが構築可能です
■ 柔軟なカスタマイズなどお客様のご要望に合わせて最適なご提案が可能です

【注目の機能】
■ 基幹システム+オプション+カスタマイズ
・現在使用している勘定系の基幹システムとの連携、オプション付加・カスタマイズなどが自由自在です

■ 基幹システムと連携可能
・web受注システムと基幹システムの連携ができます。
・顧客管理や受発注管理システムなど既存のシステムはそのまま利用し、新たにECサイトを構築したい場合に。も対応可能です。
・データを手動でダウンロード/アップロードしたりできます。
・データ処理をいちいち手作業ですることなくバッチで処理する方法もあります
・バッチ処理のほかにも、APIを使用したリアルタイムの連携などが可能です。

■ショッピングカート機能
・ご自分のホームページに、ショッピングカート機能を付けたい場合、別途『Easy Cart』を追加できます。
・サーバやCGIの知識がなくても簡単にカートの設置ができます。

■会員機能も充実。マイページでの購入履歴表示や、パスワードの再発行機能があります
・『Easy Cart』カートにショップ画像を表示したり、お店の雰囲気に合わせたデザインに変更したりできるなど柔軟なカスタマイズにも対応しています

【メーカーが強調したい鉄則12対応機能】
鉄則1: webで受発注がすべて完結しているか ⇒ YES
鉄則4: 販促ツールとして活用できるか ⇒ YES
鉄則7: 各種周辺ツールとの連携はどの程度までできるか ⇒ YES
鉄則10: 顧客データや商品データをダウンロード/アップロードできるか ⇒ YES

EC NEXT

スマートフォン・タブレット受発注システムMOS

【製品コンセプト】
■ モバイル対応のweb受発注システムを自動構築 
■ 簡単な基本データ登録作業(商品マスタと取引先情報を)だけで発注ページ作成が可能
■ 定期的な発注がより速く行える発注者の使い勝手を考えた発注画面

【注目の機能】
・SSL対応CSV管理モバイル対応

【メーカーが強調したい鉄則12対応機能】
鉄則1: webで受発注がすべて完結しているか ⇒ YES
鉄則12: スマホ・タブレットに対応しているか ⇒ YES

スマートフォン・タブレット受発注システムMOS

アラジンEC B2B CLOUD 

【製品コンセプト】
■ 企業間取引の受注・発注業務をwebで簡単、スムーズにすることを第一に設計しています
■ 複雑な業務内容に対しても、柔軟なカスタマイズ性を実現します
■ 多数の提案・運用ノウハウを基に、貴社に適したシステム構築が可能です
■ 業種・業界ごとの商習慣の違いに対して柔軟に対応できます
■ 25年間5000社以上のBtoBノウハウで培ってきた分析力を提案に反映します

【注目の機能】
■ マスタ項目拡張機能
・マスタの項目を拡張できるので、商品、会員、受注情報、受注明細等を自社で簡単に追加できます
■ ユーザ画面カスタマイズ
・ユーザ画面の標準テンプレートに対して修正や追加を行うことも可能です

【メーカーが強調したい鉄則12対応機能】
鉄則1: webで受発注がすべて完結しているか ⇒ YES
鉄則5: BtoBの商習慣に合わせたカスタマイズは可能か ⇒ YES
鉄則8: オリジナルの受発注フォームを作成することはできるか ⇒ YES

アラジンEC B2B CLOUD

ANS フルオーダー/セミオーダー受発注システム

【製品コンセプト】
■ 業歴30年以上、約350社のオーダーメイドのシステム開発実績で蓄積した技術とノウハウを製品に反映
■ 業務知識が豊富な専任担当者が付き、現状の受注業務をあらゆる角度で分析し、web受注システム構築に向けて業務効率化のための改善案などを提案します

【注目の機能】
■ リアルタイムな受注情報を把握して業務効率を改善します
・業務プロセスを可視化し、管理水準の向上を実現できます

■ バーコードスキャナを入力補助に使うことができます
・バーコードスキャナを発注の入力補助として使用できるので、手入力作業による負荷やミスを大幅に削減することができます。

【メーカーが強調したい鉄則12対応機能】
鉄則1: webで受発注がすべて完結しているか ⇒ YES
鉄則2: 各プロセスでの受注情報の共有は簡単か ⇒ YES
鉄則5: BtoBの商習慣に合わせたカスタマイズは可能か ⇒ YES
鉄則7: 各種周辺ツールとの連携はどの程度までできるか ⇒ YES
鉄則8: オリジナルの受発注フォームを作成することはできるか ⇒ YES

ANS フルオーダー受発注システム
ANS セミオーダー受発注システム

AJS オーダーメイドweb受注システム

【製品コンセプト】
■ 手間なく全体を把握できます
・AJS導入で業務全体を統括する仕組みをつくり、関係部署との連携作業や情報を共有化できます
■ 誰でもすぐ使える簡単な画面設計
・入力に必須となる項目を集約し、ユーザビリティに配慮した画面を提供します

【注目の機能】
■ 製品選択を素早く行うことができ、ミスを減少させる仕組みが豊富です
・複数件受注のケースが多くても、受注時の製品選択を素早く行うことが可能で、アラーム機能・チェック機能の充実により、入力ミス・修正業務が減少させます

【メーカーが強調したい鉄則12対応機能】
鉄則1: webで受発注がすべて完結しているか ⇒ YES
鉄則2: 各プロセスでの受注情報の共有は簡単か ⇒ YES

AJS オーダーメイドweb受注システム

e受発注 

【製品コンセプト】
■ BtoBに特化した使いやすいweb受注、web発注のパッケージソフトとなっています
■ 商品情報、在庫や納期もweb上でどこからでも確認できます
■ 製品カスタマイズによって顧客別価格表示など、さまざまな機能が追加することが可能です

【注目の機能】
■ iPad / iPhone、Android端末にも対応
■ 定番商品として登録すると、次回から定番商品だけを一覧表示させることができます
■ 発注履歴からの再発注ができます
■ 小型のワイヤレスバーコードリーダーとタブレット端末を利用したバーコード入力が可能です
■ 基幹システムとの自動連携が可能です
■ カスタマイズが容易で要望に応じてさまざまな機能追加が可能です
■ インターネット環境がない仕入先へ発注書をFAXで送信可能です(e発注)

【メーカーが強調したい鉄則12対応機能】
鉄則1: webで受発注がすべて完結しているか ⇒ YES
鉄則2: 各プロセスでの受注情報の共有は簡単か ⇒ YES
鉄則5: BtoBの商習慣に合わせたカスタマイズは可能か ⇒ YES
鉄則7: 各種周辺ツールとの連携はどの程度までできるか ⇒ YES
鉄則9: どこでも「受付」→「在庫確認」→「発送」→「顧客連絡」プロセスが確認できるか ⇒ YES
鉄則12: スマホ・タブレットに対応しているか ⇒ YES

e受発注

商蔵奉行連動web受注システム

【製品コンセプト】
■ 受注データの入力作業補助や自動転記により効率を大幅に高めることができます。
■ データ入力や転記作業が不要なため、ミス入力等の人為的ミスを大幅にカットすることができます
■ 受注業務にかかる時間を短縮できることで、納品までのリードタイムが短縮できます

【注目の機能】
■ 定評のある「奉行シリーズ」とマスタデータや受注データのスムーズな連携を実現します。
■ 在庫データと連動して受注を行いますので、在庫数を超える注文を自動的に防止します。
■ 商品ごとに割引率を設定することも可能で、割引処理は商蔵奉行と連携させます
■ 顧客からの注文に得意先ごとに上限金額の制限を設けることができます
■ 商蔵奉行に登録されている得意先単価ランク設定を反映させて得意先別に商品単価を設定できます
■ 登録されたFAX番号(倉庫等)に自動的にFAX(出荷指示等)を送信しますので情報伝達が確実に行えます

【メーカーが強調したい鉄則12対応機能】
鉄則1: webで受発注がすべて完結しているか ⇒ YES
鉄則3: 出荷処理は自動で行えるか ⇒ YES
鉄則7: 各種周辺ツールとの連携はどの程度までできるか ⇒ YES

商蔵奉行連動web受注システム

日立物流システム web受注システム

【製品コンセプト】
■ インターネット利用による受付で顧客サービスレベルと受注業務効率を向上させます
■ 物流センター管理システム(WMS)によるきめ細かな管理を実現します
■ 物流業務の標準化・可視化を実現します
■ 販売管理システムによる進捗の見える化、経営の効率化を実現します

【注目の機能】
■ 物流センター管理システム(WMS)との連携で仕分情報を会計システムと連携させることが可能です
■ ロケーション管理、ロット管理、期限管理などに対応するさまざまな業種・業態に適したWMSを提供します
■ 庫内の在庫状況や作業進捗状況などをリアルタイムに把握できます
■ 複数拠点、複数荷主を管理可能になります

【メーカーが強調したい鉄則12対応機能】
鉄則1: webで受発注がすべて完結しているか ⇒ YES
鉄則2: 各プロセスでの受注情報の共有は簡単か ⇒ YES
鉄則3: 出荷処理は自動で行えるか ⇒ YES
鉄則5: BtoBの商習慣に合わせたカスタマイズは可能か ⇒ YES

日立物流システム web受注システム

【まとめ】

タイピング

さて、いかがだったでしょうか。web受注システム選びでは、まず自社でやりたいことを洗い出してから、カタログを精査していくということが大切だという視点で整理してきました。

各メーカーがアピールする機能のうち、どれが自社にとって必要なのかをチェックすれば、自ずと最適なシステムが見えてきます。

各製品情報では、12の鉄則について公式サイトなどで積極的にアピールされているかどうかをチェックしてあります。
また、特に公開情報でアピールされていなくても、対応している部分もあります。
気になる部分の詳細については、ぜひ「アイミツ」にご相談ください。
経験豊富なコンシェルジュが、御社に最適のシステムをさらに詳しく調査して最適なご紹介をいたしますので、ぜひご連絡をいただければと思います。

いま知りたいこと
コンシェルジュが解決します!

コンシェルジュサービスは
3万社以上が利用している無料の相談サービスです。

コンシェルジュ