webシステムのメリットを活かすためにはセキュリティ対策をしっかりしよう【2024年最新版】
新しく社内システムなどを構築するときは、webブラウザを個々の端末で使うwebベースのシステムを採用するのが一般的です。
しかし既存のクライアントサーバ型システムを使い続けており、新たにウェブベースのシステムに移行したいというケースもまだまだ数多くあります。
その際に注意すべき点についてまとめます。
まずは「webベースではないシステム」の特徴を理解しておこう
まだインターネットの商用サービスが本格化していなかった1990年代中頃までは、「webブラウザを使わないシステム」が普通でした。
それらはスタンドアロン型と呼ばれたり、クライアントサーバ型と呼ばれたりしますが、現在でもその役割を完全に終えたわけではありません。
最初にスタンドアロン型とクライアントサーバ型システムのメリット・デメリットをおさらいしておきましょう。
【スタンドアロン型とクライアントサーバ型システムのメリット】
ブラウザを使わないということは、インターネットに接続していない社内のシステムであるか、業務用のインターフェースとしては使用せずに、ごく限られた用途でデータのやり取りだけをするシステムだと考えられます。
したがって、インターネットに接続するゆえのセキュリティ的な問題にわずらわされることがないのが、最大のメリットだといえます。
インターネットベースでネットワークにつなぐと、高価なファイヤーウォールや大規模なVPNなどを構築する必要もでてきますし、ネットにつながっている以上セキュリティのアップデートなどを常に最新のものにしていく必要があります。
こうしたコストとリスクについて、スタンドアロン型とクライアントサーバ型システムはメリットがあります。
【スタンドアロン型とクライアントサーバ型システムのデメリット】
スタンドアロン型とクライアントサーバ型システムでは、プログラムの処理がクライアントのパソコン上で実行されます。
スタンドアロン型はもちろん、クライアントサーバ型システムにおいても、データの通信はサーバと行いますが、処理では専用のアプリケーションをパソコンにインストールする必要があります。
こうした仕組みを採用すると、バグの修正や機能の追加があったりすると、すべてのパソコンにアプリケーションを配布し直す必要があります。
つまり、限られたネットワークの中で安心して利用することはできるものの、クライアント管理のTCO(総所有コスト)が増大しやすいというデメリットがあるのです。
webシステムはセキュリティに注意すればTOC削減の切り札に
こうしたスタンドアロン型とクライアントサーバ型システムの課題を解決する方法として、「webベースのシステム」を使うことが一般的となってきました。
イントラネット内のファイル・サーバをwebブラウザで閲覧したり、webサーバの機能をブラウザを通して使用するという方法です。
スタンドアロン型とクライアントサーバ型システムが処理自体を、個々の端末で行っていたのに対して、「webベースのシステム」の場合、プログラムの処理がサーバ上で実行されます。
クライアントは、webブラウザでサーバにアクセスして入力画面などを表示し、サーバ側で処理されている流れと結果をブラウザでモニタリングするというイメージです。
このため、バグ修正や機能追加などがあってもサーバ側のプログラムを修正するだけで済みます。
修正したプログラムをクライアントに配布する必要はなく、クライアントのパソコンにはwebブラウザだけあればいいということになります。
webシステムでは、システムのメンテナンスが容易になることから、最近の業務系システムではこの形態が主流となっています。
この時、webシステムのメリットを享受するためには、スタンドアロン型とクライアントサーバ型システムでは問題とならなかったセキュリティに対して、きちんと対策を立てることが必要となります。
自社でセキュリティ対策を完全に行うことが難しく、また費用もかけられないという制約がある場合には、クラウド型のシステム(これもスタンドアロン型とクライアントサーバ型システムではないwebシステムの一種です)なども検討しましょう。
システム開発の費用相場
最後に、システム開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。
平均相場 | 233万円~ |
システム開発の種類 | 費用相場 | |
簡易顧客システム | 20万円~ | |
Webシステム | 130万円~ | |
業務システム | 400万円~ |
システム開発の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】トラブルを未然に防ぐためにセキュリティ対策を
webシステムはクライアントサーバ型システムと違って、TOC(制約条件の理論)における制約の削減に非常に効果があります。
しかしセキュリティ的な課題をしっかり考えておかないと、既存のシステムでは問題にならなかった部分で大きな誤算が生じてしまいます。
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