EC-CUBE(ECキューブ)とは|機能・使い方・料金やメリット・デメリットを解説【2024年最新版】
ECサイトを開設できるさまざまなサービスがリリースされていますが、中でも人気の高いサービスがEC-CUBEです。この記事では、国内外で広く利用されているEC-CUBEの基本的な機能や、高く評価されているメリット、そして具体的なEC-CUBEの運用方法について解説します。
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EC-CUBE(ECキューブ)とは
EC-CUBEは、ECサイトを開設したいと考えている事業者向けに提供されているオープンソースのECプラットフォームです。2006年に公開されて依頼、国内外を問わず多くの企業に採用されてきた実績を持ち、現在はクラウド版とダウンロード版の2つの種類があります。ここでは、それぞれのバージョンにおいてどのような違いがあるのか確認していきましょう。
クラウド版
クラウド版EC-CUBEは、クラウド経由で簡単に利用できる点が高く評価されているECプラットフォームです。クラウド版の利点は、ダウンロード不要ですぐにECサイトを開設できる点。従来のダウンロード版の場合、サービス利用のためにはソフトをインストールする必要があり、迅速にシステムを導入することが難しい問題がありました。しかしクラウド版は、ダウンロードせずともすぐに利用できるので、よりスピーディにECサイトを開設できます。
常時SSL化はもちろん、24時間の不正アタック監視でセキュリティ対策が万全であるため、ECサイトを狙った攻撃のリスクも小さいのが強み。これまでインストール版のEC-CUBEを使っていたユーザー向けの移行機能も備わっており、従来サービスからの移行によって、システム管理コストやセキュリティ管理コストを削減できる効果も期待できるでしょう。
ダウンロード版
元々EC-CUBEはソフトのダウンロードに特化したサービスを提供してきたこともあり、クラウド版と並列して最新のダウンロード版も展開されています。EC-CUBEのダウンロード版は、基本的な機能についてはクラウド版と大差はなく、どちらを選ぶかによってEC機能が大きく変わることはありません。すでに自社で契約しているレンタルサーバーがあり、ダウンロード版で運用するのが通例で、仕様変更が面倒という場合はダウンロード版を使うと良いでしょう。
しかし、クラウド版にEC-CUBEを移行することで、自前でサーバーのメンテナンスなどを行う必要がなくなるため、コスト削減や業務効率化につながります。サーバー費用が負担になっている、維持管理のコストがかさんでいるという場合にはダウンロード版ではなくクラウド版へ移行することをおすすめします。
EC-CUBE(ECキューブ)の機能
EC-CUBEの機能は豊富ですが、大きく分けると
・基本機能
・拡張機能
・テンプレート
上記3つに分類することができます。ECサイトとして運用するための機能は基本機能に用意されていますが、よりECサイトを便利で魅力的なものに仕上げる場合は拡張機能を使うと良いでしょう。それぞれの詳しい内容を以下で解説していきます。
基本機能
EC-CUBEは、基本機能だけでECに必要なツールを全て賄うことができます。例えばサイトデザイン・構築機能を開いてみると、ページ管理やレイアウト管理、ブロック編集機能などが基本機能に実装されており、サイト構築やページ追加がスムーズなのが魅力。スマホユーザー向けのレスポンシブデザイン対応も標準搭載されているので、PC・モバイルを問わない集客に活躍します。また、ECサイトには欠かせない決済機能も、EC-CUBEは充実。ショッピングカート機能はもちろんのこと、配送時間やお支払い方法を自由に設定できる機能や、カート情報の永続化機能、ポイント付与・購入機能も実装可能なので、ECサービスの充実に貢献します。
商品管理機能は、ショップ内の在庫情報を一覧で表示・管理が可能。実店舗情報も統合して管理できるので、オンライン・オフラインを問わない小売業の実現に役立つでしょう。
拡張機能
基本機能だけでは不十分、あるいは痒いところに手が届かないという場合には、EC-CUBEのオーナー向けに展開されている拡張機能を使うと良いでしょう。ECーCUBEのストアページにて、必要に応じた各種拡張機能を実装することができます。例えば、詳細な受注対応状況を随時更新したい場合には「受注対応状況拡張プラグイン」がおすすめ。ステータスを標準機能よりも柔軟に表示できるので、自店舗の都合に合わせた運用を行いたいときに便利です。ポイント関連のサービスを拡充したい場合には「ポイント拡張プラグイン」が便利です。ポイント機能を拡張して、期間限定でポイント3倍イベントを開催する、任意の商品にボーナスポイントを付与するなど、販売促進が可能となります。他店との差別化を推進したい場合には、拡張機能を有効活用しましょう。
テンプレート
EC-CUBEはオープンソースのサービスであるため、基本的にはツールを自由に活用できるスキルのあるユーザー向けに公開されているサービスです。しかし、近年の需要拡大に伴い、ECサイト運営経験のないユーザーや、デザインスキルのないユーザーに向けてのサービス提供も進んでおり、テンプレートが豊富に用意されているのもその流れの一環と言えます。
ECサイトのデザインは、その店舗のイメージや商品のイメージを大きく左右する重要な存在。EC-CUBEでは、ハイクオリティなテンプレートを自由に利用することができるのがうれしいポイントでしょう。プロのデザイナーが作ったテンプレートは、EC-CUBEの専用ストアを通じて無料でダウンロードするほか、有料で購入することができます。有料のテンプレートは特にクオリティが高いため、本格的なECサイト運用を検討している際には積極的に活用したいところです。
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EC-CUBE(ECキューブ)の使い方
続いて、EC-CUBEの基本的な使い方について確認していきましょう。
初めてのEC-CUBE導入の場合、主な導入手順としては
1.動作環境の整備
2.システムの契約・インストール
3.基本情報の入力
4.決済方法の設定
5.デザインのカスタマイズ
6.動作確認
というステップを踏むこととなります。まず動作環境の整備ですが、クラウド版でEC-CUBEを利用する場合、PC本体の性能が大きく影響することはないため、さほど懸念する必要はありません。ダウンロード版を使用し、なおかつ既存サーバーを利用する場合は、サーバーとEC-CUBEの互換性チェックを済ませておきましょう。
続いてシステムの契約とインストールですが、クラウド版はライセンスを取得した後、すぐに使用を開始できます。ダウンロード版はサーバーにインストールする必要があるため、データベース作成など所定の手続きを済ませましょう。
システムの準備が整ったあとは、店舗の基本情報を入力し、決済方法を設定し、店舗の外観にもなるデザインの設定を行います。問題なく情報入力と各種設定が行えた後は、動作確認をして、商品の掲載とサイトのオープンを進めましょう。
EC-CUBE(ECキューブ)の利用料金
EC-CUBEの利用に当たっては、契約するプランに応じた料金の支払いが必要です。EC-CUBEには大きく分けて、ライトプランとスタンダードプランという2種類の料金プランがあり、安価版と通常版という違いがあります。
ライトプランは初期費用無料ですが、スタンダードプランは7万円が発生します。月額料金は売上高に応じて変動する仕組みで、ライトプランなら50万円未満の売上の場合6,800円、それ以上の場合は基本料金を6,800円とし、50万円以上の販売額の超過分を×1.3%で算出し、徴収します。
スタンダードプランの月額料金は、300万円未満の販売額の場合は4万9,800円で、販売額300万円以上1000万円の場合、4万9,800円を基準として、300万円以上の販売額の超過分を ×0.5%で算出します。販売額が1000万円以上の場合、定額で8万4,800円となります。
現在はライトプランの受付は停止しているため、実質スタンダードプランのみの利用となっている点に注意しましょう。
初期費用 | 最低月額料金 | 最高月額料金 | |
---|---|---|---|
ライトプラン(新規受付停止中) | 0円 | 6,800円(売上額50万円未満) | 6,800円〜 (50万円以上の販売額の超過分を×1.3%) |
スタンダードプラン | 7万円 | ・4万9,800円(売上額300万円未満) ・4万9,800円〜8万4,800円 (300万円以上の販売額の超過分を ×0.5%) |
8万4,800円(販売額1,000万円以上) |
EC-CUBE(ECキューブ)のメリット
EC-CUBEの導入は、事業者にとってメリットの大きい機能が揃っているため、利点を十分に活かせる環境が揃っていれば導入を積極的に検討したいサービスです。EC-CUBEのメリットについて解説します。
コストを抑えてECサイトが作成可能
EC-CUBEの大きなメリットが、コストを抑えて利用ができる点です。EC-CUBEはオープンソースのサービスということもあり、基本的にインストールそのものは無料で行うことができます。また、本格的な料金プランについても、決済手数料を徴収するサービスではなく、月額料金がある程度一定額で定められているため、売上の大きな事業者ほどお得に利用できる設計である点が特徴です。
デザイン等の変更が可能
ECサイトのデザインも、テンプレートを活用することにより簡単に作成・実装することができます。ECサイトデザインは、無料テンプレートだけでなく有料のものも販売されているため、少し質の高いデザインに仕上げたいと感じている場合も、デザイナーを雇わずともハイクオリティなデザインへとリニューアルできるのが特徴です。短期間で優れたサイトを仕上げたい場合にEC-CUBEは活躍するでしょう。
EC-CUBE(ECキューブ)のデメリット
ECサイトは運用メリットが豊富で、多くの事業者が導入しているサービスではあるものの、注意しておくべきデメリットも存在します。どのような点に気をつけるべきなのかについて解説します。
集客力が低い
まず、EC-CUBEはあくまでECサイトの開設に特化したサービスであるため、それ以外の機能性については最小限に留まっている点は気をつけておくべきでしょう。集客向けの機能群は実装されておらず、別途運用を行わなければならないため、集客ノウハウの獲得が不可欠です。拡張機能である程度集客をサポートしてもらうこともできますが、基本的にはサイト運営者の技術力が問われる点であることは覚えておくべきでしょう。
サイト作成と管理のスキルが必要
EC-CUBEはテンプレートを使ってサイトを作成できますが、それでも元々サイトデザインや管理経験のある人が有利に働くサービスであることは間違いありません。デザインテンプレートや拡張機能は、運営者の業務をサポートするだけであり、全くスキルを持たないサイト運営者の場合、EC-CUBEの強みを活かすことは難しいでしょう。ECサイト開設に向けた、ある程度のノウハウ取得が必要です。
EC-CUBE(ECキューブ)でのホームページ制作は外注もおすすめ
EC-CUBEを使ったECサイト運営は、ただ商品を陳列して販売するだけでは成果を短期間で出すことは難しいもの。サイトのデザインはもちろんですが、効果的にネット集客を行い、堅実に売上を高めていくためのマーケティング戦略の策定や、戦略と連動したECサイト運営が求められます。
このようなWebマーケティング手法を実践するためには、ある程度経験を積んだマーケターや、柔軟性の高いECサイトの構築も必要になるでしょう。自社に十分なEC担当者を揃えられない場合、外部のプロに制作と運営を依頼するのも1つの手段です。自社の状況を踏まえた、最善の手段を選択しましょう。
ホームページ制作の費用相場
つづいては、ホームページ制作にかかる費用相場をご紹介します。ホームページ制作の価格は、依頼する内容やページ数、機能により大きく変わります。具体的な費用目安は以下の通りです。
作成費用 | ホームページの特徴 | どんな企業向きか |
~30万円 | ・テンプレートを使用 ・WordPressなどのCMSで作成 ・画像やテキストは依頼者側で用意 ・簡易的なコーポレートサイト ・簡易的なオウンドメディア ・10ページ以内の作成 |
・費用を抑えたい ・短い納期で依頼したい |
30万~100万円 | ・オリジナル性の高いwebサイト ・発注者の要望に沿ったデザイン ・独自コンテンツの充実したwebサイト ・オリジナル性の高いwebサイト ・簡単な撮影やインタビューを含む素材の用意も依頼可能 |
・中小企業 ・凝ったWebサイトを作りたい |
100万~200万円 | ・戦略的で効果の高いwebサイトの作成 ・トレンドのコンテンツやデザイン ・撮影やインタビューを含む素材の用意も依頼可能 |
・中小企業~大企業 ・規模の大きいWebサイトを作りたい |
200万円~ | ・完全オリジナルデザインのWebサイト ・SNSとの連動が可能 ・多機能なWebサイト |
・大企業・複数のブランドサイトを制作したい方 ・SNSと連動したWebサイトを作りたい ・機能性の高いWebサイトを作りたい |
ホームページ制作の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】ネットショップ制作でお悩みならアイミツへ
EC-CUBEの基本的な運用方法や、運用に伴うメリットやデメリット、覚えておきたい機能群について解説しました。
EC-CUBEの導入実績は非常に豊富ですが、それはコストパフォーマンスやシステムの拡張性などが評価されているためです。しかし、自由度が高い分、運用にはある程度のスキルが求められるため、初心者には使いづらいと感じることもあるでしょう。
アイミツでは、EC-CUBEを使ったECサイト構築や、ECサイト運営・集客を代行できる制作会社を紹介することができます。まずは見積もりから始めてみてください。
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