eBayとは｜メリット、利用方法も解説【2024年最新版】

Webサービスやインターネットが普及したことで、今やオンラインでの取引は当たり前となりました。ECサイトやフリマアプリが新たに普及する中、昔から海外で広く利用されてきたのがeBayです。オークションサイトやフリマアプリと似たような機能を備えるeBayは、サービスとしての信頼性の高さや圧倒的なユーザー数を誇っていることから、今でも多くのユーザーに利用されています。
この記事では個人でも法人でも利用されているeBayというサービスの利用メリットや、利用時の注意点、使い方について解説します。

【関連ページ】
ホームページ制作・Web制作にかかる費用・相場感や、あなたの目的別にホームページ制作・Web制作会社をお探しいただけます。 
ECサイト制作の費用・相場
ECサイトに強いホームページ制作会社一覧

eBayは1995年にサービスを開始した、インターネットを介した個人間取引を促すCtoCのプラットフォームです。まだフリマアプリはおろか、スマホも普及していない時代からサービスを提供してきたアメリカのプラットフォームで、同国を中心に海外で多くのユーザーが利用しています。

個人間取引を発祥にはしているものの、現在取引されている商品の多くは新品で、いわゆるAmazonのような感覚で利用ができる、グローバルなECサービスとして活躍しています。従来のように中古商品やヴィンテージ商品などの取り扱いもあり、これらの商品についてはオークションのような形式で販売されるケースも見られます。

eBayはアメリカ国内のみならず、世界中に買い手と売り手を擁しているサービスのため、越境ECプラットフォームとしても活躍しています。その人気は非常に高く、アメリカでは大手小売サイトであるAmazonやWalmartに次ぐ、3位のシェアを誇っています。

eBayは基本的に会員向けのサービスを提供しているため、利用に当たっては月額料金を支払う必要があります。有料プランは

・スターターストアプラン ：4.95ドル/月
・ベーシックストアプラン：21.95ドル/月
・プレミアムストアプラン ：59.95ドル/月
・アンカーストアプラン：299.95ドル/月
・エンタープライズストアプラン：2,999.95ドル/月

の5つがあり、出品の際にも無料枠を超える場合は1つ当たり0.05〜0.35ドルの手数料がかかります。落札時の手数料はスターターストアプランの場合12.35～15％、それ以外の場合は11.50～14.55％が発生し、取引額に応じた額が差し引かれます。

また、初めてのeBay利用という方に向けては無料プランもあり、こちらは月額利用料金を無料で利用できます。ただ、出品手数料は0.35%、落札手数料は12.35％～15％が発生します。そしてすべてのプランを対象に、海外決済手数料が0.4％~1.35％ 発生します。割合についてはギャップがありますが、これは先々月の総売上金額に応じたディスカウントがあるためです。

日本ではECサービスやフリマアプリが充実していますが、そんな中でもわざわざeBayを使うメリットはどこにあるのでしょうか。eBayの主な利用メリットとしては、

・日本で需要の無い中古品が売れる可能性がある
・一品ものなら高く売れる傾向がある
・ユーザーの情報を取得できる
・世界に一括出品が可能
・サポートが充実している
・越境ECに取り組むハードルが比較的低い

といった点が挙げられます。利点をどのように活かせば良いのかについて、解説します。

eBayを日本から海外に向けて商品を販売するために利用する場合、日本では需要がない、あるいはフリマアプリに並べても売れることのないアイテムも、いとも簡単に売却できます。eBay利用者の大半は日本以外の国に住んでいるユーザーであるため、日本の市場の都合とは異なる環境であるケースがほとんどであるためです。

例えば日本のお菓子の詰め合わせや日本茶などは、その辺りのスーパーで買ったものであってもeBayに出品することで、海外のユーザーが興味を持ってくれます。海外では日本の食品などは手に入りづらいため、多少割高でも購入してくれるためです。

取引が盛んに行われているものの、流通量が少ない商品についてもeBayでは高い価格で取引されることがあります。例えば骨董品やフィギュア、スニーカーといったコレクターアイテムは、多くのユーザーがeBayを通じて取引しています。

日本のフィギュアなどは海外だと流通量が少なく、高値で取引されるケースもあるため、日本のコレクターに販売するよりも多くの利益を期待することもできます。大きな市場をもつコレクターアイテムの販売を展開すれば、プラットフォームを有効活用できます。

eBayはUIこそ簡素なものですが、データ活用を促進できる機能性にも優れているのが特徴です。eBay出品者は商品の購入があった際、商品を購入したユーザーのメールアドレスなどの個人情報を習得できるため、次回以降の購入につながるリピーター施策を実行できます。メールアドレスを使って、ユーザーに新商品の案内を送信したり、定期的にメルマガを送信したりして、お店の存在が忘れられてしまわないよう促せます。

日本のフリマアプリなどでは相手の個人情報がシャットアウトされるケースも多く、この点を比較するとeBayの方が優れています。

eBayを使った出品は、国ごとに実行しなくとも一度の出品作業で自動的に世界各国へ出品されることになるシステムを採用しています。越境ECを展開したり、越境ECサービスを利用することのデメリットは、国ごとにサービスを使い分けたり、翻訳を行ったりする必要がある点です。こういった面倒を避けるべく越境ECに踏み込めない事業者は少なくありませんが、eBayであればこのような面倒は発生しません。

購入先の国に応じた言語設定や翻訳などを行う必要はない為、負担を最小限に抑えて越境ECに参入できます。

eBayは海外向けのサービスとして知られていますが、近年の利用者数増加に伴い、日本独自のサポートプログラムが始まっています。

「セラーポータル」と呼ばれるこのサービスは、販売者のためになる情報の発信や翻訳ツールのような便利な機能を提供し、日本ユーザーのユーザビリティ改善に努めています。英語が苦手で運用できるか不安、海外サービスなのでサポートが受けられるか不安という方でも、安心して活用できます。海外ユーザーとの取引はトラブルが起こりやすいため、この点は有効活用したいところです。

越境ECプラットフォームとして注目を集めているeBayですが、その理由としてはサービスの使いやすさが挙げられます。越境ECは国を跨いだ取引であるため、許可申請や言語設定など、何かと複雑な手続きをあらかじめ完了しておかなければならない場合もあります。

一方でeBayは上で紹介したサポートサービスをはじめ、出品者向けのツールが充実しているのが特徴です。受注管理や在庫管理、出品などの業務を効率化できるツールにも対応しており、ビジネスとして本格的な運用を検討している方にもおすすめできるサービスです。現在運用しているECサイトでは越境EC利用ができない、フリマアプリではツールが足りず、不便な思いをすることが多いという方向けのプラットフォームとなっています。

「自社にあった会社が見つからない」「会社選びに時間が割けない」とお悩みの方は、お気軽に「アイミツ」にお問い合わせください。数あるホームページ制作会社からあなたの要望にあった会社をピックアップして無料でご紹介いたします。

続いては、eBayの利用を開始するまでの手順を解説します。主なステップとしては、

1.アカウントの作成
2.取引設定
3.出品

の3つに分かれます。eBayの利用には金銭のやり取りが発生するため、アカウント作成や取引の設定にはいくつかの認証作業などが発生します。そのため、あらかじめ必要な手続きや認証方法を把握しておき、スムーズに出品まで行えるよう備えておきましょう。

eBayを初めて利用する場合は、アカウント作成の手続きが必要です。特に出品者としてeBayに参加する場合は、PayPalのビジネスアカウントの立ち上げが求められるため、初期設定にやや時間を必要とします。アカウント作成時には基本情報の入力が求められますが、その過程で本人確認のための認証を行わなければなりません。認証作業は、携帯電話番号を使ったパスワード認証となっているため、手元に普段使用しているスマホを用意の上、臨みましょう。

アカウントが完成したあとは、取引設定を行います。eBayの取引設定は越境ECに対応している分、実は少し複雑です。出品にあたってははじめにビジネスポリシーと呼ばれる項目の設定が必要ですが、その主な設定内容は

・支払い方法
・配送方法と送料
・返品設定

が挙げられます。オークション形式か即決形式での支払い、送料無料か、地域によって相手負担とするのか、返品条件はどうするか、などを細かく設定します。

取引の設定が完了したあとは、商品の出品です。商品画像のアップロードや商品情報をテキストで入力し、陳列する商品をまとめます。出品時の情報量や写真のクオリティによって、購入確率や閲覧率は大きく変わってくるため、丁寧な出品作業が大切です。

また、有料プランユーザーが出品を行う場合、eBayストアを別途開設して出品します。eBayストアはeBayの機能を利用したECサイトのようなもので、自分のECサイトとして運営ができます。

eBayの利用は多くのメリットが期待できる反面、事前に注意しておくべきポイントもあります。主な点としては、

・英語で出品する必要がある
・ユーザーとのやり取りも英語
・多額の売り上げを期待することができない
・アカウント停止になる場合がある

といったものです。海外発のサービスとはいえ、サービス運用のルールについては丁寧に守る必要がある上、海外のユーザーと取引する際には日本人とは異なる対応も求められます。国内での取引に慣れている場合も、今一度注意点を確認しましょう。

まず、eBayを利用する場合に買い手となるユーザーの多くは、国外のユーザーです。日本語が通じないユーザーであるケースがほとんどで、基本的には英語での商品紹介などが必要になります。そのため、商品紹介をどうやって英語ですれば良いのか、テンプレートでも良いのであらかじめ翻訳文を用意しておくと良いでしょう。

eBayはフリマアプリ同様、商品に興味を持ったユーザーが質問を投稿するケースも少なくありません。日本国内であれば日本語での相談が一般的ですが、eBayでは英語での質疑応答となります。質問内容こそ価格や商品の状態に関するものがほとんどですが、まれに特殊な質問を投げかけられるケースもあるため、英訳スタッフが必要になることもあります。

eBayは広く普及しているサービスですが、ユーザー数が多いほどサービスの秩序を維持するのが難しくなる問題も抱えています。そこでeBayでは新規出品者に対して一定の規制をかけており、一度に200品程度の出品しかできないよう設定されています。制限を緩和するためには、取引を繰り返して信用スコアを獲得する必要があるため、短期間での売り上げが必要な場合には使用を控え、中長期的な運用を前提としましょう。

当たり前のルールではありますが、eBayが独自に設定している利用規約に違反した行為を繰り返すと、eBayのアカウントが利用停止となってしまうことがあります。

例えば武器や違法ドラッグの売買はもちろん御法度で、国外への輸出が認められていない農作物なども、摘発の対象となります。また、安全性が確認されていない薬はおろか、健康食品なども場合によっては取引が禁止されているため、これらを取引したい場合には事前に確認をとりましょう。あるいは消費期限が近い、あるいは切れている加工食品なども注意が必要です。

eBayの運用は一度軌道に乗れば大きな負担にはなりませんが、実際に運用の準備を整えて、売り上げが軌道に乗るまで運用を続けるというのは負担が大きいため、初速を確保するのはなかなか難しいものです。上記の注意点に抵触しないような運営にも気を使う必要がありますが、そこで活用したいのが代行業者の存在です。月額無料でサービスを利用できる「エフェクト」や年中無休で発送可能な「パッケージフォワード」など、自社のニーズに合わせたサービスを一度チェックしてみましょう。

つづいては、ホームページ制作にかかる費用相場をご紹介します。ホームページ制作の価格は、依頼する内容やページ数、機能により大きく変わります。具体的な費用目安は以下の通りです。 

ホームページ制作・Web制作の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。

この記事では、eBayを運用することで期待できるメリットや、eBayの運用方法について開設しました。越境ECを気軽に始められるサービスとして、eBayは日本でも普及が進んでおり、海外市場の開拓のきっかけを掴むためのツールとしても活躍しています。ただ、eBayの運用に当たっては注意点もあるため、不慣れなまま使っていると、思わぬトラブルを被る場合もあります。

アイミツでは、そんなトラブルを回避しスムーズにeBayを運用するための代行業者を紹介しています。自社のニーズに合った会社のピックアップをご希望の際にはお気軽にご相談ください。

【相談前にまずは会社一覧を見たいという方はこちら】
ECサイトに強いホームページ制作会社一覧

【費用感を知りたいという方はこちら】  
ECサイト制作の費用・相場