BtoBのECサイトとは?メリットや構築方法も解説【2024年最新版】
ECサイトといえば一般消費者を対象とするイメージが浸透していますが、近年ではECサイトで企業間取引を行うBtoB-ECサイトを導入する企業が急激に増えてきています。
当記事では、BtoB-ECサイトの概要・市場規模・種類から、解説するメリット、構築方法までをご紹介していきます。BtoB-ECの導入を検討している方は、ぜひご参考下さい。
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BtoBのECサイトとは
BtoB(Business to Business)とは企業間取引、EC(electronic commerce)とは電子商取引のことを指すビジネス用語です。つまり、BtoB-ECとは、企業間取引を従来のアナログな方式ではなくデジタルを活用してEC化することを言います。
一般消費者を対象とするBtoC-ECとは、ECシステムに求められる機能・性能・要件が大きく異なるため、BtoB-EC専用のサイト・システムを構築して取引が行われることが一般的です。
BtoB ECサイトの市場規模
日本国内におけるBtoB-ECは、BtoC-ECを大きく上回る巨大な市場を形成しており、また市場規模についても年々拡大を続けています。
以下は、経済産業省の調査報告書で公表されている、国内BtoB-ECの市場規模の推移です。
年度 | 市場規模 | EC化率 |
2016年 | 290.9兆円 | 28.3% |
2017年 | 318.1兆円 | 29.4% |
2018年 | 344.2兆円 | 30.2% |
2019年 | 352.9兆円 | 31.7% |
2020年 | 334.9兆円 | 33.5% |
※引用:経済産業省 令和2年度産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/statistics/outlook/210730_new_hokokusho.pdf
BtoC-ECの市場規模は2020年時点で約12.2兆円。約350兆円という市場規模を誇るBtoB-ECは、いかに巨大な市場を形成しているかがイメージできるのではないでしょうか。
コロナ禍の初動で一時的に市場規模が落ち込みを見せたものの、EC化率については継続して上昇しており、BtoB-ECの需要は今後ますます高まっていくことが見て取れます。
BtoB ECサイトの種類
BtoB ECサイトは、作成方法によって大きく、クローズド型・スモール型の2種類に分けられます。それぞれの概要・特徴を解説します。
クローズド型
クローズド型のBtoB-ECサイトとは、既存顧客とクローズドな環境で取引を行うためのサイトです。各取引先ごとに専用チャネルを設けてマンツーマンで取引を行うことが大きな特徴で、取引先以外はサイト・取引内容を閲覧できない仕組みとなっています。旧来から使用されてきたEDIシステムに近いECシステムと言えるでしょう。
頻繁に取引を行う顧客・取引量が多い顧客とのやり取りや、取引先ごとに販売商品や価格が異なる場合に適しています。
スモール型
スモール型BtoB-ECサイトとは、小規模な取引先・遠方の取引先・新規顧客を対象としたECサイトです。インターネット上にサイトを公開してオープンな環境で利用するのが大きな特徴で、販売対象は法人となりますがBtoC-ECサイトに近い形で展開されます。Webマーケティング施策や各種システムとの連携を活用することも可能です。
販売対象となる企業や販売エリアを限定しないため、幅広く顧客を集めたい場合や販路を開拓・拡大したい場合に活用されます。
BtoB ECサイトを開設するメリット
BtoB ECサイトを開設する企業が増えている理由は、メリットが大きいためです。ここでは、BtoB ECサイト開設による主なメリットを解説します。
新規顧客の獲得につながる
BtoB-ECをオープンサイトとして展開する場合には、自社の新規チャネルとして新規顧客獲得・販路拡大に活用できることが大きなメリットです。BtoC-ECと同じくWeb広告やSEOといった施策を駆使することで、新たなニーズを呼び込むことができます。導入するECシステムによっては、マーケティング支援機能や販売促進機能が搭載されているものも。
取引先を増やしたい場合や、商圏を拡大したい場合においては、BtoB-ECサイトを開設するメリットは大きいでしょう。
人的ミスやコストを削減できる
従来のBtoB取引は、電話・FAX・メール等で受けた注文を手作業で業務システムへと入力を行い、受注処理・出荷処理を行う流れが一般的です。しかし、従来型の方法では工数・人手が多く必要となり、ミスや抜け漏れが発生しやすいという課題があります。
BtoB-ECであれば、業務プロセスをデジタル化することで工数・人的コストの削減が可能となるうえ、人が介入する割合も減るため業務・処理の正確性の向上も期待できるでしょう。
このように、BtoB-ECは人手不足の解消や人件費削減にも役立っているのです。
業務効率化が期待できる
BtoB-ECサイトを導入すれば、煩雑な企業間取引に伴う受発注業務をデジタル化して、システム上にすべて集約することができるため、大幅な業務効率化を実現することができます。
受注処理・発送処理といった各種処理はもちろん、販売商品・在庫数・売上の管理といった周辺業務まで含めて効率化できるため、BtoBビジネス全体の生産性を向上させることが可能です。
ビジネス全体の効率化やスピードアップを図りたい場合や自社の競争力を高めたい場合には、BtoB-ECサイトを導入することで多くの目的を達成できるでしょう。
なお、ホームページ制作会社を探す中で「自社にあった会社が見つからない」「会社選びに時間が割けない」とお悩みの方は、お気軽に「アイミツ」にお問い合わせください。数あるホームページ制作会社からあなたの要望にあった会社をピックアップして無料でご紹介いたします。
BtoB ECサイトの構築方法
ここでは、BtoB ECサイトを構築する方法について解説します。それぞれの方法でメリット・デメリットがありますので、確認・把握しておきましょう。
ASPを使用する
BtoB-ECにおけるASPとは、月額利用料を支払うことでBtoB用のECシステムをレンタルできるクラウドサービスのことです。
既にクラウド上で完成されたシステムを利用するため、低コストで手軽に導入・運用できるのが大きな特徴。その反面、既存のシステムの範囲内での利用となるためカスタマイズ性・拡張性に乏しく、自由な運用ができないことがデメリットとなります。
さほど複雑な取引を行っていない場合や、取引先数・取引件数が少なめの場合にはおすすめの構築方法です。
ECパッケージを使用する
ECパッケージとは、ECサイト構築・運用に必要な一連の機能をパッケージとして提供しているECシステムのことです。機能・性能が充実しており、カスタマイズ性・拡張性に優れているため、BtoB-EC導入の障壁となる複雑な要件を満たすことが可能。後述するフルスクラッチよりも低コスト・短期間で自由度の高いBtoB-ECサイトを構築できるのが特徴です。
ECパッケージはBtoB-ECのスタンダードともいえる構築方法となっており、数多くの企業に採用されています。
フルスクラッチで開発する
フルスクラッチ開発とは、ゼロから完全オーダーメイドでBtoB-ECサイトを構築する方法です。ECシステムだけでなく、サーバー・データベース・インフラ等もすべてオーダーメイドで構築を行います。
莫大な工数・コストが必要となりますが、自由自在に要望通りのBtoB-ECサイトを構築できるのが特徴。まとまった資金を用意する必要があるため、大企業向けのBtoB-ECサイト開発手法となります。
ホームページ制作の費用相場
つづいては、ホームページ制作を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。ホームページ制作の価格は、依頼する内容やページ数、機能により大きく変わります。具体的な費用目安は以下の通りです。
作成費用 | ホームページの特徴 | どんな企業向きか |
~30万円 | ・テンプレートを使用・WordPressなどのCMSで作成・画像やテキストは依頼者側で用意・簡易的なコーポレートサイト・簡易的なオウンドメディア・10ページ以内の作成 | ・費用を抑えたい・短い納期で依頼したい |
30万~100万円 | ・オリジナル性の高いwebサイト ・発注者の要望に沿ったデザイン・独自コンテンツの充実したwebサイト・オリジナル性の高いwebサイト・簡単な撮影やインタビューを含む素材の用意も依頼可能 | ・中小企業・凝ったWebサイトを作りたい |
100万~200万円 | ・戦略的で効果の高いwebサイトの作成・トレンドのコンテンツやデザイン・撮影やインタビューを含む素材の用意も依頼可能 | ・中小企業~大企業・規模の大きいWebサイトを作りたい |
200万円~ | ・完全オリジナルデザインのWebサイト・SNSとの連動が可能・多機能なWebサイト | ・大企業・複数のブランドサイトを制作したい方・SNSと連動したWebサイトを作りたい・機能性の高いWebサイトを作りたい |
ホームページ制作の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
まとめ
近年では、BtoBビジネスを取り巻く環境の変化や競争の激化により、ITによる生産性向上を図ることが重要となってきます。BtoB-ECサイトを導入すれば、商取引をデジタル化して業務効率化・コスト削減・新規顧客獲得等のさまざまなメリットが得られるため、ぜひ導入の検討をおすすめします。
BtoB-ECサイトの導入は要件が複雑で専門的な知識・技術を要するため、BtoB-EC専門のベンダーを頼るのがおすすめです。
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