AI開発の平均費用と料金相場【2023年最新版】
医療、製造、ITなど、日々活躍の場を広げているAI(人工知能)。開発のハードルは決して低くないものの、うまく活用すれば業務効率化やコストダウンに非常に大きな効果を発揮します。
今回はAIの開発費用や費用の仕組みについて解説します。
□関連記事:AI開発でおすすめのシステム開発会社
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工程別に見るAIの費用の相場
工程別の費用を見ていきましょう
工程 | 費用の相場 |
---|---|
コンサルティング | 40万円から80万円 |
モックアップ開発 | 200万円から |
AIモデル(最終型)の開発 | 月額50万円から200万円 |
運用 | 開発プロジェクトの規模などにより変動 |
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続けて工程別の費用の相場をご紹介します。
コンサルティング
前述の通り、AI開発の最初のステップとなるのがコンサルティングです。クライアントの業務体制や業務課題を洗い出したうえで、AIによって自動化できる部分や費用対効果を検証し、開発プロジェクトの方向性を決定。そのうえで要件定義書や仕様書を作成します。
コンサルティングの費用は開発の期間や規模によっても変わってきますが、おおむね40万円から80万円前後が相場です。
モックアップ開発
全体の要件が固まったらモックアップを開発し、構想した機能や仕様を実際に形にできるかどうか検証していきます。開発にはPythonやJuliaといったプログラミング言語が使われることが多く、顧客データなどを用いた機械学習モデルの実装もこの段階で行われます。
プロトタイプの開発費用はチャットボットなどで200万円前後から。AIの機能・仕様によっては数百万円以上のコストがかかることもあるようです。
AIモデル(最終型)の開発
モックアップによる仮運用が終わったら、次はいよいよ開発本番。仮運用で見つかった課題・問題点にあわせて全体をチューニングするとともに、ユーザーの使い勝手を考慮し、システム全体のUI・デザインも形にしていきます。
AIの開発の場合、この段階からさらに3ヵ月、半年といった期間を要することが多いため、開発体制はラボ型(※)が主流。エンジニアの人数に応じて月額60万円から250万円前後の費用が発生します。
※業務の繁忙を問わず専任のエンジニアを一定数・一定期間確保しておく開発体制
運用
開発完了後は予測や分析の誤差をチューニングしながらAIの精度を高めていきます。こうした運用費用を公開しているAI開発会社は少なく、プロジェクト規模や追加施策を行う頻度によって金額が大きく変わってくるようです。
見落としがちな費用にも注意
開発会社によってはコンサルティング費とは別に、AIモデルの実現可能性や費用対効果を検証するための費用がかかることがあります。
また、本運用開始後、AIに追加学習させる場合は都度費用が発生するので注意しましょう。検証費用として数十万単位、追加学習には100万円を超える費用が必要なケースも少なくありません。
- 【これだけは押さえておきたいポイント】
-
- コンサルティングの費用は40万円から80万円前後
- モックアップの開発費用は200万円前後から
- AIモデル(最終型)の開発はラボ型が主流
費用は月額60万円から200万円前後 - 運用費用はプロジェクトの規模や追加施策の頻度によって変動
- その他、事前の検証費用や追加学習の費用がかかることも
AI開発に関する費用の具体事例
関連する費用事例です。様々な企業の実績をベースに費用事例として紹介しておりますのでぜひご覧ください。
【601万円~1000万円】 デジタル広告領域におけるAI活用の研究開発

深層学習を用いた広告効果予測システムを構築し、広告作成時の品質向上だけでなく、広告主となる企業への提案時の信頼獲得に繋げ、クリエイティブ制作と営業の両面で事業に貢献することができました。
また事業としての成果だけではなく、弊社のAI技術に関する知見共有などでもAIチームへの貢献を果たしました。
また事業としての成果だけではなく、弊社のAI技術に関する知見共有などでもAIチームへの貢献を果たしました。
【101万円~300万円】 在庫回転率向上のためのデータ分析

【301万円~600万円】 ロボット向けの深層学習による画像認識技術の提供

その中で画像認識部分に十分手が回らず、精度が低いこと、現場毎の照明環境の差異による精度の悪化、定量評価が出来ていない、といった技術的な問題を抱えていました。
技術の提供だけではなく、どのような論文のどの知識や経験を使っているのかといったノウハウを資料として提供し、今後お客様社内で同レベルの画像認識技術が構築可能にする点でも貢献しました。
【101万円~300万円】 道路のセグメンテーション
【301万円~600万円】 人材マッチングサイト

アイミツでの取引事例
ここでは実際にあった取引事例をご紹介します。下の表は、取引内容をまとめたものです。
用途 | 納期 | 金額 |
建設向け | 2ヶ月 | 130万円 |
過去の取引事例をご紹介しました。ご自身の想定するAI開発がいくらでできるのか気になりましたら、こちらからお問い合わせください!
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アイミツで「時間」「コスト」の無駄を解消
ここからはアイミツで発注先を探すことの3つメリットについて説明します。
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アイミツのメリットを簡単にご紹介しました。発注初心者の方でも安心して利用できるような体制を整えていますのでお気軽にお問い合わせください。
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AIの開発費の算出方法
クライアントの業務課題に合わせて要件を決め、プログラミングを通じて必要な機能・仕様を実装するという基本的な工程は、AIも一般の業務用システムもそれほど大きく変わりません。
ただ、AIは未知数の部分が大きく、学習させるデータの性質や量によっても予測や分析の精度が変わってくるため、開発以前の準備段階により大きな工数がかけられます。
一般的にはまずコンサルティングからスタート。ヒアリングを通じてクライアントの業務課題やAI導入による費用対効果を検証したうえで、必要な学習データを収集していきます。
それらをもとにモックアップ(AIモデルの試作品)を制作して仮運用をスタートし、そのなかで見つかった課題に対してさらにチューニングやデータの追加を行ってから、本運用に以降するという流れです。
開発費の内訳は、それぞれの工程にかかるエンジニアの人件費。
開発期間は短くても6ヵ月以上の長期にわたることが多く、要件によってはトータル1,000万円以上のコストがかかることも。余裕をもって予算を用意しておいたほうがいいでしょう。
なぜ価格が違う?価格差の出る理由
AIの開発費は予測・分析・動作といった機能によって大きく変わってきます。
たとえば、10パターン程度までの質問に答えるだけのチャットボットなら比較的開発費を抑えられる反面、冒頭で触れた回転寿司チェーンのシステムのように、大量のデータをもとに複数の軸から予測や分析ができるAIは非常に高額です。
できるだけ費用を抑えるためには
AIの開発を請け負う会社のなかには、カスタマーサポートなどに特化したAIエンジンを廉価で提供しているところも。予算が厳しい場合は用途にあわせて利用してみるといいでしょう。
たとえばエクスウェア株式会社(東京都品川区)は、エンドユーザーとの質疑応答用に自社開発したAIエンジンを初期費用65万円・月額3万円から提供しています。
- 【これだけは押さえておきたいポイント】
-
- AIの開発費は予測・分析といった機能に応じて変動する
- チャットボットなどは比較的安価な一方、
ビッグデータの高度な分析を行うAIは高額 - 予算が限られる場合は開発済みのAIエンジンを利用するのも方法の1つ
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【低予算で作りたい方必見!】システム開発に使える補助金・助成金まとめ
課題解決につながるシステムを開発するには、それなりの費用がかかります。そこで、少しでも費用を抑えたいときに役立つのが国や地方自治体の補助金です。以下にシステム開発に活用できる補助金を3つ厳選してご紹介します。原則、契約前に申請が必要なので、発注先選びと並行して補助金情報を調べるのがおすすめです。
最大補助額 | 補助率 | 申請方法 | |
IT導入補助金 | 450万円 | 1/2以内 | 電子 |
ものづくり補助金 | 3,000万円 | 1/2または2/3 | 電子 |
持続化補助金 | 200万円 | 1/4 | 電子または郵送 |
IT導入補助金(サービス等生産性向上IT導入支援事業費補助金)
「IT導入補助金」は、ITを活用した中小企業や小規模企業の業務効率化・売り上げの向上を目的とし、ホームページ作成、クラウドツール・業務用ソフトウェアの導入にかかる費用の一部を補助します。最大補助額は450万円・補助率1/2以内です。
出典:IT導入補助金2022 https://www.it-hojo.jp/
ものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)
「ものづくり補助金」は、中小企業・小規模事業者が制度変更などに対応するための革新的サービス開発、設備投資などを支援する補助金です。「一般型」と「グローバル展開型」「ビジネスモデル構築型」に大別され、さらに「通常枠」や「デジタル枠」などの枠も設定されています。最大補助額は3000万円で、補助率は1/2または2/3です。
出典:ものづくり補助金総合サイト https://portal.monodukuri-hojo.jp/index.html
持続化補助金(小規模事業者持続化補助金)
「持続化補助金」は、小規模事業者が制度変更に対応し、持続的な経営を実現するために必要な、ホームページ制作など販路拡大に関わる経費を一部補助するものです。通常枠または特別枠(賃金引上げ枠、インボイス枠など)の申請類型いずれか1つの枠のみ申請可能。システム開発にかかる費用はウェブサイト関連費に計上され、最大補助額は200万円・補助率は1/4です。
出典:小規模事業者 持続化補助金(一般型)https://r3.jizokukahojokin.info/
補助金について、さらに詳しい情報を知りたい方は以下の記事をご覧ください。
補助金を利用する際は、申請スケジュールや必要書類の準備に注意しましょう!
補助金を利用する上で何より大切なのは、規定に沿ってきちんと申請を行うことです。事業計画書、経費明細書など、必要な書類は各補助金・助成金の公式ホームページに記載されているため、もれなく準備し、不備のないように記載しましょう。
しかし、補助金申請は揃える書類や申請項目も多く、業務が煩雑になりがちです。スケジュールをきちんと把握しておらず、「気がついたら申請期限を過ぎていた」なんてことが起こる場合も。
「アイミツ」は、申請をスムーズに進められる補助金に詳しいホームページ制作会社を厳選し、「無料」でご紹介可能です。ぜひお気軽にお問い合わせください。
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実際にAIの開発料金を調べてみた
実際にAIの開発料金をwebサイトで公開している会社を見つけたので、参考までにご紹介します。
費目 | 料金 | 備考 |
---|---|---|
コンサルティング料金 | 40万円 | 参考価格 |
AI化可能性のチェック料金 | 40万円 | 参考価格 |
AIモデルの開発料金 (要件定義の費用含む) | 240万円 | 参考価格 |
費目 | 料金 |
---|---|
AIの適用可能性のレポート料金 | 30万円から |
モックアップの開発料金 | 200万円から |
AIモデルのラボ型開発料金 | 月額20万円から300万円 |
AIの追加学習の料金 | 200万円から |
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AI開発で失敗しないためには
最後はAIの開発に臨むにあたって注意すべきポイントをご紹介します。
十分な予算を準備しておく
繰り返しご紹介してきた通り、AIの開発費は非常に高額。実際のところ、予算不足や費用対効果の問題から開発プロジェクトが中断・頓挫してしまうケースは決して少なくないようです。
その点でまずは潤沢な予算を確保しておくのが第一。予算の確保が難しい場合は、上記の通り開発済みのライセンス型AIエンジンを導入する、業務フロー変更など他の方法での改善の道筋を探るというのも1つの方法でしょう。
任せっきりにしない
AIの開発に踏み切る場合は、開発会社に任せっきりにしないことが大事。AIモデルの機械学習やチューニングといった専門的な領域に踏み込むのは難しいものの、データの提供など協力できる部分も少なくないからです。
クライアントとしてできる限りの協力をすれば、開発サイドとの信頼関係も強まり、新しい提案なども引き出しやすくなるのではないでしょうか。
発注先選びで迷ったらアイミツへ
今回はAI開発の費用について解説しました。システム開発会社に発注する際、みなさまの参考になれば幸いです。
なお、アイミツではコンシェルジュがみなさまからの相談を無料で承っています。「AI開発の費用についてもっと詳しく知りたい」、「予算に合う開発会社を教えてほしい」といった方は、アイミツのコンシェルジュまでお気軽にご連絡ください。
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