CADデータとは?ファイル形式や無料で使用できるCADデータビューアについて解説
従来、一部専門家のものと考えられていたCADですが、技術の発展によって2Dから3Dへと活用範囲が広がり、昨今では一般的にも普及が進んでいます。それに伴い、日常的にCADデータを扱う企業や個人も多くなりました。そこでこの記事では、さまざまな分野の発注先を比較検討できる「アイミツ」が、そもそもCADデータとはどういうものかといった基礎知識に触れながら、CADデータビューアや変換ソフト、CADデータ利用時の注意点などについて、初心者の方にもわかりやすく解説します。
CADの種類やおすすめのソフトなど、CADの基礎知識を学びたい方は以下の記事も参考にしてください。
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- 2026.04.21 更新
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CADデータとは
CAD(Computer Aided Design)は、コンピュータ支援設計と訳され、コンピュータを利用して設計すること、あるいはそのためのツールやシステムを指す総称です。製造・建築・土木などを中心に、幅広い業界において導入が進んでおり、従来の紙媒体を用いた手書きの設計作業と比べ、大幅な効率化を実現しています。CADデータは、CADで扱われる設計データ・図面データのことであり、さまざまなファイル形式が存在するため、その違いを知る必要があります。
CADデータのファイル形式
CADデータのファイル形式には、さまざまなものが存在します。CADツールやシステムによって扱うファイル形式が異なるため、その違いを把握しておくことが重要です。以下より、それぞれについて順に解説します。
DXF
CADソフトという分野を確立したと言われているアメリカの企業Autodeskが開発したのが、DXF(Drawing Exchange Format)というファイルフォーマットです。同社が提供しているCADソフトのAutoCADでは、次項で説明するDWGが標準データ形式として採用されていますが、DWGはAutoCADのバージョンによっては扱えないことがあり、データの互換性を維持するために「.dxf」の拡張子を持つDXFが作られました。
DXFは、AutoCAD以外のCADソフトでも対応できるものが多く存在します。そのため、AutoCADで設計データや図面データを保存する際にも、DXFを利用するのが一般的です。
DWG
上述したAutoCADにおいて、標準データ形式となっているのがDWGです。AutoCADは、CADソフトのなかでもトップシェアを誇っており、拡張子が「.dwg」であるDWGも、ファイル形式として必然的に大きなシェアを占めています。DXFよりもファイルサイズが小さいため、AutoCAD同士でCADデータをやり取りする場合などは、DWGを利用するのが賢明です。
JWC
JWCは、日本人が開発し、国内で大きなシェアを持つCADソフトであるJw_cadで採用されているファイル形式です。拡張子は「.jwc」で、Windowsが誕生する以前のパソコンOSであるMS-DOSにも対応しています。
一方、Windows版のJw_cadでは、拡張子が「.jww」であるJWWというファイル形式が新たに採用されています。なお、JWWは、Jw_cadもしくは外部ソフトなどを用いて、前述したDXF形式のCADデータに変換することが可能です。
SXF
SXFは、Scadec data eXchange Formatの略で、国土交通省主導の下、SCADEC(CADデータ交換標準コンソーシアム)が開発した国際規格となるデータ形式です。公共工事におけるCADデータの交換には、国際規格に準拠した形式を使用することが義務とされており、SXFのファイル形式が策定されました。
なお、SXFには、次項より紹介するSFCとP21という2種類の形式があり、SFCはP21の国内向け簡易版という位置付けのため、公共工事ではP21形式が利用されています。
SFC
SFCは、Scadec Feature Comment fileの略で、前項でご紹介したSXF形式の1つです。拡張子は「.sfc」で、国際規格として標準となっているP21のファイル形式を、国内のみで利用するためにコンパクトなサイズにした簡易版となり、主にP21形式によるCADデータの交換を補足する形で利用されます。
また、市区町村や都道府県などの自治体に設計データや図面データを納品する場合、ファイルサイズの小さいSFC形式での送付が指定されることが多くあるようです。
P21
P21は、SFCと同様、SXF形式の1つで、国際規格に準拠したファイル形式として、公共工事におけるCADデータ交換の際、一般的に利用されています。拡張子は「.p21」で、SFCよりも3~8倍程度のファイルサイズとなりますが、多くのCADソフトで扱えるのが特徴です。
そのため、前述したDXFのファイル形式と同様、異なるCADソフトの間で設計データや図面データをやり取りする際に重宝する上、データ構造が描画要素に特化されており、DXFよりも3Dモデルを扱うのに適していると言えます。
無料で使用できるCADデータビューア
さまざまなファイル形式が存在するCADデータですが、高価なCADソフトが手元になくても、CADデータビューアによって閲覧することが可能です。以下より、無料で使用できる主なCADデータビューアを紹介します。
Autodesk DWG TrueView
Autodesk DWG TrueViewは、DWG形式の設計データや図面データを閲覧できる、Autodesk公式のCADデータビューアです。ビューアのためファイルの編集はできないものの、無料でインストールが可能で、2Dデータ・3Dデータのいずれも閲覧できます。また、旧バージョンのAutoCADで目的のDWGファイルが扱えないケースなどのために、ファイルのバージョン変換機能を備えているのも特徴です。公式ビューアであるが故、信頼性も高いと言えます。
Free DWG Viewer
Free DWG Viewerは、DWGやDXF形式のみならず、文書や画像の共有フォーマットであるCSF(Content Sealed Format)形式も開けるなど、幅広いファイルを閲覧できる無料のCADデータビューアです。無料とはいえ、表示や印刷に加え、拡大・縮小・回転といったビューアの機能が不足なく利用できる上、ほかの一般的な画像ビューアで閲覧できるJPGファイルへの変換もできます。
VoiCeFREE
VoiCeFREEは、有料の高機能製品であるVoiCeをベースに、ビューアとしての機能に特化し、無料で提供されているCADデータビューアです。有料版に比べて制限はあるものの、画像データ・図面データの閲覧や、ズーム・画面移動、全体印刷・部分印刷などの基本的な機能は変わりなく実装されており、高い操作性のもとで手軽に利用できます。
「自社にあった会社が見つからない」「会社選びに時間が割けない」とお悩みの方は、お気軽に「アイミツ」にお問い合わせください。数あるシステム開発会社からあなたの要望にあった会社をピックアップして無料でご紹介いたします。
CADデータ形式を変換するソフト
前述したとおり、CADデータにはさまざまなファイル形式が存在するため、CADソフトによっては、目的のCADデータを確認できないケースもあります。そういった際は、別のファイル形式に変換できれば便利です。以下より、CADデータ形式を変換できる主なソフトを紹介します。
CubePDF
CubePDFは、さまざまな形式のファイルをPDF(Portable Document Format)に変換可能な、無料で利用できるソフトです。CADデータのみならず、Microsoft Officeファイル(Word・Excel・PowerPoint)などもPDFに変換できます。PDFは、幅広いシーンで利用されている一般的なファイル形式のため、Adobe Acrobat Readerをはじめとする数多くのソフトやツールで扱うことが可能です。
Aide PDF to DWG Converter
Aide PDF to DWG Converterは、さまざまなシーンで目にすることの多いPDFファイルを、CADソフトで編集可能なDWGファイルやDXFファイルに変換するソフトです。有料ではありますが、Adobe Acrobat ReaderやAutoCADなどほかのソフトやツールは一切必要とせず、PDFファイルを高品質なCADデータにすばやく変換できます。
ProTRANS
ProTRANSは、CADデータのさまざまなファイル形式を相互に変換可能なソフトです。有料ではあるものの、DWG・DXFをはじめ、JWC・JWW・SFC・P21、さらにはPDFといった幅広いファイル形式の相互変換が可能。AutoCADやJw_cadなどの代表的なCADソフトに漏れなく対応できるのは、大きなメリットと言えます。多くの取引先とCADデータの頻繁なやり取りが発生する際などには、非常に重宝するはずです。
CADデータ利用時の注意点
CADデータを利用する際には、いくつかの注意点があります。まず、取引先とやり取りする際にメール添付することや、インターネット越しのダウンロードといった状況を加味し、データ容量をできる限り小さくなるようにすることが重要です。これを実現するためには、設計や作図の際に、内容を整理してシンプルに描く工夫をする必要があります。とかくCADデータは大きくなりがちであるため、あらかじめ意識しておくことが大事です。
もう1つは、CADデータの保護に留意するということです。紛失を避けるのは当然ですが、CADデータは複雑な構造であるため、完全性を担保するのも大切なポイントとなります。こまめにバックアップするなど、普段よりも配慮しておくことが大切です。
CADデータの活用は開発会社への外注がおすすめ
CADデータを適切に扱い、有効に活用するためには、一定の手間と時間がかかる上、CADに関する相応の知見やスキルが不可欠です。人材を揃えて自社内で対応することも可能ですが、専門知識や高いスキルを有したエンジニアが豊富にいるといったケースでない限り、難しいでしょう。成果物のクオリティやトータルコストなどを総合的に考慮すると、外部の専門家への依頼がおすすめです。優秀な会社に依頼することで、人材の確保などに奔走する必要がなくなり、結果として費用対効果が高くなるケースが多くあります。
システム開発の費用相場
システム開発の費用相場は、開発目的や要件によって大きく変動します。たとえば、業務支援システムは100万〜700万円、Webシステムは50万〜500万円程度で構築できるケースが多く、比較的低コストで導入可能です。
一方で、ERPなどの基幹システムは3,000万円〜数億円、医療・ヘルスケアシステムも2,000万〜8,000万円と高額になりやすく、要件の複雑さや安全性への対応が費用を押し上げます。
また、同じカテゴリでもパッケージ導入かフルスクラッチ開発か、外部連携やカスタマイズの有無によって費用は大きく上下します。相場はあくまで目安として捉え、自社の目的と必要機能に応じて適切な投資額を見極めることが重要です。
種類別の開発費用相場
以下では、システムの種類(開発目的)別に費用相場を一覧で整理しています。
| システム種別 | 費用相場 | 開発期間 | 種類・目的 |
|---|---|---|---|
| 業務支援システム |
100万〜700万円 | 3ヵ月〜6ヵ月 | ・勤怠管理 ・顧客管理(CRM) ・予約管理 ・在庫管理 |
| Webシステム | 50万~500万円 ※小規模〜中規模の場合 |
1ヵ月~6ヵ月 | ・LPサイト ・ECサイト(小規模) ・ポータルサイト |
| 基幹システム | 3,000万〜数億円 | 6ヵ月〜1年以上 | ・ERP(統合基幹業務) ・SCM(サプライチェーン管理) ・MES(製造実行システム) |
| Excel業務の システム化 |
100万~2,500万円 | 1ヵ月~6ヵ月 | ・基幹システム連携ツール ・RPA/業務自動化システム |
| 先端技術・専門 システム |
500万~3,000万円 | 3ヵ月~10ヵ月 | ・AI/機械学習システム ・SaaS/サブスクサービス |
| 医療・ヘルスケア システム |
2,000万~8,000万円 | 6ヵ月~20ヵ月 | ・電子カルテシステム ・医療情報連携システム |
より詳しいシステム開発の費用相場や具体的な見積もり事例、費用の算出方法などは以下の記事にて解説しています。ぜひこちらもご覧ください。
種類別に費用相場を把握したうえで、次に重要となる開発手法による違いも紹介します。
開発手法別の費用相場
システム開発費用は「スクラッチ開発」「パッケージ導入」「ノーコード・ローコード活用」などの開発方法があり、自由度が高いほど高額、既存活用が多いほど低コストになる傾向があります。
同じ機能要件でも、どの手法を選ぶかによって初期費用・開発期間・保守性が大きく異なるため、自社の目的と予算に応じた選定が重要です。
| 開発手法 | 費用相場 | 開発期間 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| スクラッチ開発 (フルオーダー) |
300万円〜数千万円以上 | 3ヵ月〜1年以上 | 完全オリジナル開発。 自由度が高いがコスト・期間ともに最大 |
| パッケージ導入・カスタマイズ | 100万円〜1,000万円程度 | 1ヵ月〜6ヵ月 | 既存システムをベースに、 必要な部分のみカスタマイズ |
| ノーコード・ローコード開発 | 10万円〜300万円程度 | 数週間〜3ヵ月 | 開発ツールを活用し、 短期間・低コストで構築可能 |
| SaaS導入 (クラウドサービス) |
初期費用0〜50万円 +月額数万円〜 |
数日〜1ヵ月 | 既存サービスをそのまま利用。 初期費用は低いが月額課金が継続する |
種類別と開発手法別にシステム開発の費用相場を解説しましたが、より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】CADデータの活用にお困りの方はアイミツへ
以上、そもそもCADデータとはどういうものかといった基礎知識に触れながら、CADデータビューアや変換ソフト、CADデータ利用時の注意点などについて、解説しました。
冒頭で触れたとおり、昨今はCADの活用範囲が拡大し、一般的にも普及が進んでおり、今後その流れはさらに加速するものと考えられます。本記事を参考に、CADデータの取り扱いに関する知識を深め、ぜひビジネスの発展に活用してください。
また、CADデータの活用を依頼する会社の選定にお悩みの際は、ぜひ「アイミツ」をご利用ください。ご要望をお伺いした上で、それに見合った会社を複数ご紹介します。お気軽にご相談ください。
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