スクラム開発でのプロダクトオーナーの役割は?【2024年最新版】
製品開発におけるプロジェクトの方向性を決める責任者のことをプロダクトオーナーと言います。スクラム開発におけるプロダクトオーナーは、プロジェクトの成否のカギを握ると言って良いほど重要な存在です。この記事ではスクラム開発におけるプロダクトオーナーの役割や求められるスキルや能力を詳しくお伝えします。
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プロダクトオーナーとは
プロダクトオーナーとは、システム開発において開発の方向性を決める存在で、完成した製品の最終的な責任を負う役割があります。製品の価値を最大化することがその任務で、開発チームと顧客、さらにはエンドユーザーをつなぐ橋渡しのような存在です。
プロダクトオーナーというポジションは、アジャイル開発のなかでもとりわけスクラム開発の際に導入されています。スクラム開発とは、5~6人ほどのプロジェクトチームを編成し、各メンバーに役割を担わせてコミュニケーションを取りながら同時進行的に進めて行く開発手法です。チーム全体が目標に向かって効率的に開発を進めて行くには、システム開発の状況を俯瞰的に把握し、状況に合わせて適切に対応するプロダクトオーナーの存在が不可欠です。
プロジェクトマネージャー・スクラムマスターとは何が違う?
プロダクトオーナーと混同しがちな役割に、プロジェクトマネージャー、スクラムマスターがあります。それぞれの役割の特徴を見ていきましょう。
プロジェクトマネージャー:ウォーターホール開発における責任者
プロジェクトマネージャーの役割は、プロジェクト(計画)全体の進捗状況の管理です。システム開発の上流工程から下流工程への時系列に沿って、計画通りに進めて行くウォーターホール開発で導入されている役割です。
プロダクトオーナーが売り上げを含めた製品全体の責任者であるのに対して、プロジェクトマネージャーの責任の範囲はあくまでのプロジェクト内です。プロジェクトが予定通り進行するように、タイミングを調整したり、目標達成のためのKPI計画を策定したりといったことが任務になります。
スクラムマスター:開発をスムーズにするためのサポートが役割
スクラムマスターはプロダクトオーナーと同じく、アジャイル開発におけるスクラム開発で導入されている職務ですが、その役割は全く異なります。プロダクトオーナーが製品全体の責任者であるのに対して、開発のプロセスが正しく実行されているかどうかをチェックし管理するのがスクラムマスターの役割です。プロダクトオーナーの仕事はあくまで情報の管理で、作業指示の権限は持ちません。一方、スクラムマスターは場合によっては作業指示を出すことも役割の一つです。
プロダクトオーナーの主な役割
プロダクトオーナーという存在のイメージがついたところで、その役割を詳しく見ていきましょう。
プロダクトビジョンの明確化・共有
プロダクトオーナーの最大の役割は、製品の価値の最大化にあります。もちろん、プロジェクトを完遂させることも役割の1つですが、それだけではないのです。
開発した製品の価値を最大化するためには、プロダクトビジョンを明確にして、そのビジョンを顧客や事業部門の責任者、開発メンバーなどプロジェクトに関係するすべてのメンバー全員に共有することが重要です。ビジョンが全メンバーに共有できていれば、開発中に問題が発生してもビジョンに立ち返ることで問題解決につなげられるでしょう。
要件に顧客ニーズを的確に反映させる
開発した製品が顧客のニーズを満たしていなければ、プロダクトオーナーの役割を果たせたとは言えません。そのため、まずは顧客のニーズを正確に把握する必要があります。そして、そのニーズを的確に開発するシステムの要件に反映させなければなりません。
とはいえ、顧客のニーズだけを気にしていては市場の動向に沿わない製品となってしまう可能性もあります。顧客のニーズと市場の動向を踏まえつつ、コストと機能のバランスが取れた製品を提供することが重要です。
各項目の優先順位づけ
アジャイル開発は、時系列に沿った開発ではなく、あらかじめ設定した優先度によって開発が進められます。優先順位が高い工程から着手していきますが、途中で仕様変更や修正などがあった場合、優先順位は随時更新されます。工程ごとの優先順位を決めるのも、プロダクトオーナーの重要な役割の1つです。プロダクトオーナーにはプロジェクトの進捗状況を俯瞰的に把握し、状況によって柔軟に対応することが求められます。
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プロダクトオーナーに必要なスキル
プロダクトオーナーは、非常に重要な役割を果たすため、さまざまな能力が求められます。ここでは、プロダクトオーナーに求められるスキルや能力を見ていきましょう。
リーダーシップスキル
開発する製品の最終的な責任者であるプロダクトオーナーは、チーム全体をけん引していく存在です。たとえばプロダクトオーナーの采配次第では、メンバーが途中でやるべきことを見失い、プロジェクト自体が頓挫してしまう可能性もあるでしょう。プロダクトオーナーには、チーム全体を1つの目標へとまとめていけるだけのリーダーシップが不可欠です。
さらに、顧客のニーズを満たすことがプロダクトオーナーの役割ですが、顧客の要望をすべてかなえるとコストがかかりすぎてしまう可能性もあります。そうした場合に、ときには断ったり、ときには代替案を出したりなどの発言力や決断力も必要です。
コミュニケーションスキル
プロダクトオーナーはスクラムマスターと異なり、プロジェクトメンバーの作業に指示を与える権限はありません。メンバーとの話し合いによって作業工程を管理し、プロジェクト全体が円滑に進めて行けるように環境を整えていくのがプロダクトオーナーの役割です。この役割を果たすために何より重要なのは、コミュニケーション能力です。
また、開発メンバーにはさまざまな人がいます。さまざまな特性や性格のメンバーを束ねてゴールにまとめていくコミュニケーション能力が求められます。
リサーチスキル
プロダクトオーナーは、顧客のニーズを満たせる製品でありながらなおかつ、市場の動向にマッチした製品を実現することが求められます。そのためには、市場の動向や競合に関するリサーチ能力が必要です。
また、さまざまなメンバーをまとめてチーム全体をけん引していくためには、あらゆる情報を知っている必要があります。そのために必要なのがリサーチ能力です。さらにリサーチ能力に長けていると、現在だけではなく将来の市場予測も立てやすくなります。
スクラム開発や製品の知識
開発する製品の最終的な責任者であるプロダクトオーナーには、開発する製品の深い知識が求められます。製品の知識がなければ、顧客のニーズを満たした製品も市場の動向にマッチした製品も開発できません。それどころか、プロジェクトメンバーをまとめていくこともできないでしょう。
さらに、プロダクトオーナーが提示したプロダクトバックログに沿ってプロジェクトは進行します。そのため、プロダクトオーナーにはスクラム開発に関する知識も求められます。
システム開発の費用相場
つづいては、システム開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。
システム開発の平均相場 | 233万円~ |
システム開発の種類 | 費用相場 |
簡易顧客システム | 20万円~ |
Webシステム | 130万円~ |
業務システム | 400万円~ |
システム開発の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】スクラム開発でのプロダクトオーナーの役割を理解し、目的に合ったシステム開発会社を選ぼう
プロダクトオーナーはシステム開発において開発の方向性を決め、完成した製品の最終的な責任を負う役割を担います。非常に重要な役割で、コミュニケーション能力やリーダーシップスキル、製品に対する知識など、幅広い能力や知識が求められます。
候補者を自社で見つけようにもなかなか見つけられない方もいるのではないでしょうか。そういった方は、能力の高いプロダクトオーナーの在籍するシステム開発会社に外注することをおすすめします。外注先にあてがない方は、ぜひアイミツにご相談ください。
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