要件定義における成果物とは?作成手順や内容を一挙解説【2024年最新版】
現行のシステムの弱点を改善して業務効率を向上させたいが、要件定義と成果物を作成するのが苦手という企業や担当者もいるでしょう。この記事では、営業・バックオフィスなど、さまざまな分野の発注先を比較検討できる「アイミツ」が、おすすめの要件定義の作成手順や成果物として盛り込まれる項目などについてご紹介します。
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要件定義書とは
要件定義書とは、これから作るシステムで何がしたいのか、実現するためにどういった機能を実装しなければならないのかなどをまとめた文書(成果物)のことです。要件定義書は自社で作成する場合もありますが、システム開発会社が作成し発注元に提出するケースもあります。受領後は要件定義書をもとに設計や開発が行われるため、システム開発を行う上で重要な項目の1つです。要件定義書の内容次第でシステム開発の良し悪しが左右されます。
要件定義書に成果物として盛り込まれる項目
ここでは、要件定義書の成果物に盛り込んでおくべき項目について詳しくご紹介します。
概要・背景・目的
要件定義書の成果物として盛り込んでおきたい項目の1つ目が「概要・背景・目的」です。プロジェクトが立ち上がった理由やシステムを導入する経緯をまとめて記載しておくことで、プロジェクトメンバーと共通見解を共有できます。またプロジェクト進行中の認識のずれ防止にもつなげられるでしょう。
システム開発の目標・メリット
要件定義書の成果物として盛り込んでおきたい項目の2つ目が「システム開発の目標ならびにメリット」です。現状から課題を洗い出し、新システム導入後に目指すべきシステム像を定めていきます。またシステムを導入することで、どういったプラス面が生まれるのかも整理しておきましょう。なおその際には作業時間の10%削減というように、具体的な数字で記載しておくことをおすすめします。
実装させる機能・入出力要求
要件定義書の成果物として盛り込んでおきたい項目の3つ目が「実装させる機能と入出力要求」です。できあがったシステムでどういったことができるようになるのか、具体的な機能、入力できる項目、制限、連携できるソフトウェアなどを記載します。なお図でマッピングを作成しておくと、よりイメージしやすくなるでしょう。
セキュリティ要求
要件定義書の成果物として盛り込んでおきたい項目の4つ目が「セキュリティ要求」です。サーバー攻撃やウイルス感染からシステムを守る計画を記載し、セキュリティインシデントを未然に防ぎます。世界のウイルスデータが集まるオープンソースソフトウェアコミュニティ「OWASP JAPAN」が配布するセキュリティ要件定義書を参考にすることで、最新のセキュリティ情報が入手できるでしょう。
性能・品質要求
要件定義書の成果物として盛り込んでおきたい項目の5つ目が「性能・品質要求」です。なお概要だけでなく、別途性能と品質要求の項目を設けて、サーバーの処理速度や処理能力を具体的な数字で記載しておきます。システムに関する知識が少ない非エンジニアでも、どの程度の結果になればクリアなのかをイメージしやすくしておくことが大切です。
システムを導入した後の業務フロー
要件定義書の成果物として盛り込んでおきたい項目の6つ目が「システムを導入した後の業務フロー」です。新システム導入後の変更点などをフローチャートで作成していきます。入力作業の変更点、権限、許可されるユーザー範囲、追加方法などをまとめておくことがポイントです。
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要件定義書を作成する手順5ステップ
次に要件定義書を作成する5つのステップについてご紹介します。実際に要件定義書を作成するイメージで一つ一つ確認していきましょう。
(1)方針・要件定義実施計画の立案
要件定義書を作成する際はまず、システム開発の土台となる方針と要件定義実施計画を立案します。システム開発がなぜ必要なのか、システム開発するに至った経緯、システムを導入することでどういったように現状を変えるのかなどを、具体的に記載します。また現行システムの環境、予算、リリースまでのリミットなども加えます。その上でシステム開発を進める大まかなスケジュール案を作成していく流れです。
(2)業務をしっかりと洗い出す
次は、現状の業務内容をできるだけ丁寧に整理してまとめるステップです。現状を知ることで、どこを改善すれば業務効率がよくなるのかを見つけ出すのが狙いです。全体像を見渡しつつ、業務の関係性を整理したりシステム化の対象範囲を決定したりします。調査した結果は業務フロー図もしくはデータフロー図としてまとめると、よりわかりやすくなるでしょう。
(3)課題・解決方法の設定
現状分析で問題点を洗い出した後は、そのデータをもとに課題が新システムで解決できる問題かどうかを振り分けます。各問題点を重要度に分けてマーキングしたり、課題解決後のメリットの大きさなどをマッピングしながら整理したりしつつ、解決策の検討に移ります。ルール・業務プロセス・ツール・組織の体制など、多角的な視点からベストな着地点を探り、最終的に今回の開発で採用する解決策を決定します。
(4)新たな業務をシステムへ落とし込む
新システムに取り込む業務をどのようにシステム化するのか、対象にする範囲を決定してシステム要件を整理します。具体的な内容ではなく、最終的にシステムがどういった状態になっている必要があるのかや、何ができるようになっているべきかなどについて記載します。
(5)開発計画の作成
システム要件が決定した後は、WBS(Work Breakdown Structure)と呼ばれているシステム開発のタスク表を利用して、具体的な開発スケジュールやプロジェクトマネージャー、リーダー、メンバー、周知事項が発生した際の連絡体制、会議の日程などをまとめます。タスクごとに細分化しつつ、各工程ごとの担当者や工数、期限、進捗率などが一目でわかるように、Excelを使って一覧表にするのが一般的です。
要件定義書を確認する時のポイント
・専門知識がなくてもわかりやすい内容か
要件定義書はエンジニアだけでなく、プロジェクトに関わる非エンジニアも読んで状況を確認します。誰が読んでも内容が理解できるよう、IT用語には注釈を加えるなどして、わかりやすい要件定義書にするのがポイントです。
・5W2Hが明確かどうか
5W2Hとは「いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように、いくらで」を表しますが、要件定義書を作成する際はこの観点を利用すると、要望や課題の抜け漏れなどが防げるでしょう。要件定義書を作成する際には、ぜひ参考にしてみてください。
システム開発の費用相場
つづいては、システム開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。
システム開発の平均相場 | 233万円~ |
【システム開発の種類】 | 費用相場 |
簡易顧客システム | 20万円~ |
Webシステム | 130万円~ |
業務システム | 400万円~ |
システム開発の費用相場をご紹介しました。より正確な費用を知りたい方は料金シミュレーターをご利用ください。
【まとめ】システム開発会社選びで迷ったらアイミツへ
要件定義はシステム開発に必要な機能や方向性をまとめていく重要な作業です。漏れや不備が出ればプロジェクトに影響が出るため、丁寧かつ慎重に進め成功を収めたいところです。また成果物として盛り込まれる項目についても、事前に理解しておきましょう。
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