IoTの世界・日本国内における市場規模はどのくらい?【2024年最新版】
近年、先進テクノロジーの1つとして注目を集めているのがIoTです。今やさまざまな機器がIoT化され、今後もますます増えるであろうと予想されます。いったい、IoTの市場規模はどの程度なのでしょうか。
この記事では、営業・バックオフィスなど、さまざまな分野の発注先を比較検討できる「PRONIアイミツ」が、IoTの概要や活用事例に触れながら、世界・日本国内におけるIoTの市場規模について分かりやすく解説します。
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IoTとは
IoT(Internet of Things、モノのインターネット)とは、身の回りにある家電や電子機器を始め、自動車、住宅、建物、設備など、あらゆるモノがインターネットに接続されることで、遠隔からの操作やデータの送受信を可能とする技術です。通信機能が搭載されたさまざまなモノが、ネットワークを介してシステムやアプリケーションの一部となることで、これまでにない新たなサービスが誕生しており、今後も発展が期待されています。近年、特に注目を集めている先進テクノロジーの1つです。
IoTの市場規模
近年注目を集め、今後も発展が期待されるIoTですが、世界や日本国内における市場規模はどの程度なのでしょうか。以下より解説します。
世界におけるIoTの市場規模
世界におけるIoTの市場規模は7,000億~8,000億ドル程度とされており、今後も年10%以上の成長率を保つものと予想されています。
また、IoT化によってインターネットにつながるIoTデバイスの数をカテゴリー別に見てみると、2022年の時点で最も多いと予想されているのがスマートフォンやタブレットなどを含めた「通信」のカテゴリーで、120.6億台となっています。次が工場や物流などの「産業用途」で、92.7億台です。これらは、2019年の時点でそれぞれ110.9億台、53.9億台であったことから、堅調な推移と言えます。そのほかのカテゴリーも軒並み成長するものと予想されていますが、「通信」のカテゴリーはすでに飽和状態であるとも考えられ、今後はほかのカテゴリーに比べて成長が鈍化することもあり得ます。※
※ 出典:総務省 令和2年版情報通信白書 IoTデバイスの急速な普及 https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r02/html/nd114120.html
日本国内におけるIoTの市場規模
IDC Japanが発表した日本国内におけるIoTの市場規模予測では、2022年の実績(ユーザー支出額)は5兆8,177億円となっています。そのあと、2027年までの年間平均成長率は8.5%で推移し、2027年の市場規模は8兆7,461億円にまで拡大するとの予想です。
カテゴリー(技術グループ)別の年間平均成長率(2022~2027年)の予測では、最も高いのがソフトウェアで11.8%、次いでサービス(導入・運用など)で10.9%、さらにハードウェア(5.9%)、コネクティビティ(4.6%)と続いています。なお、ソフトウェアでは、オンプレミス環境のクラウド移行や、新規のクラウドプラットフォーム導入が増加するほか、顧客のデータ分析などを行うアナリティクスソフトウェアへの支出が加速するものと予想されているようです。また、産業分野別では製造業のユーザー支出額が多くなっており、今後も大きく成長するものと考えられています。※
※ 出典: IDC Japan株式会社 国内IoT市場は産業分野では製造業、技術分野ではソフトウェアを中心に成長 https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prJPJ50846223
IoTの活用事例
世界・日本国内とも、今後のさらなる市場成長が見込まれるIoTですが、実際にどのような活用事例があるのでしょうか。以下より、その主なものを順に紹介します。
IoT家電
IoT家電は、最も身近なIoTの活用事例であると言えるでしょう。例えば、スマートフォンを通じて帰宅前に自宅のエアコンをONにして室温調整しておく、スマートフォンを用いて室内照明のON・OFF制御や明るさ調整を行う、冷蔵庫内にある食材について賞味期限が近付くとスマートフォンに通知が来るなど、さまざまな活用事例があります。また、ペットの分野でもIoTの活用が多く見られ、IoT化されたフードサーバーでは、スマートフォンによってペットの状態を確認できる上、適切な量の餌を自動で与えることが可能です。
スマートハウス、スマートホーム
スマートハウス・スマートホームとは、IoTやAIテクノロジーを組み合わせ、さまざまな家電や住宅設備をスマートフォンやAIスピーカーによって制御し、快適な暮らしを実現する住宅のことです。例えば、AIスピーカーに指示することでカーテンの開閉を実現したり、照明やエアコンのON・OFFを制御したり、浴室の湯船にお湯を溜めたりすることが可能です。また、住人が高齢者である場合などに向けて、家電や設備の使用状況から様子を確認し、異常を検知したらアラートを発するといった機能を搭載した住宅やマンションもあります。
カーシェアリング
カーシェアリングとは、会員登録をした人物の間で特定の車を共同利用できるサービスで、レンタカーよりも短い時間単位でリーズナブルに借りられることがメリットです。基本的に店舗や営業所はなく、定められた駐車場などを用いて貸し出し・返却を行うことで無人運営されていますが、それだけにサービス運営業者は車両の状態をリアルタイムに把握できず、利用者のマナーに委ねられる部分が大きいことが課題でした。これを解決するべく、現在ではすべての車両をIoTデバイス化することで、それぞれの位置はもちろん、ガソリンやバッテリーの残量、走行スピード、さらにはドアの開閉状態まで把握できるシステムが導入されています。
ウェアラブルデバイス
医療分野では、IoT化されたウェアラブルデバイスを患者が着用することによって、血圧・心拍・脈拍などの数値を医師が遠隔から把握し、異常が発生した場合には素早く対応するという取り組みが注目されています。また、昨今はスマートリングと呼ばれる指輪型のウェアラブルデバイスも登場しており、睡眠中に装着することで、体温・心拍数・睡眠状態・睡眠時間などを記録し、スマホアプリと連携しながら良質な睡眠に向けた日々の管理が可能です。
無人決済店舗
コンビニなどの店舗にIoTを導入することで、無人化する取り組みも盛んです。無人のセルフレジによって顧客自身が決済を行うのみならず、店舗への入場から決済まで、すべてが顔認証によって完結する正真正銘の無人店舗も登場しています。スマートフォンに専用アプリをインストールし、QRコードを読み込むことなどで無人化を実現するしくみは以前より存在しましたが、この方法では、スマートフォンすら必要ありません。これらの店舗は、カメラを始めとする店舗内の設備にIoTとAIを組み合わせたシステムを導入し、顧客と決済データの紐付けや商品情報の管理を実現しています。
スマート工場
工場におけるあらゆる機械や設備をIoTデバイス化し、インターネットとつなげることで、さまざまなデータを収集するスマート工場(スマートファクトリー)も注目を集めています。機械や設備の状態をリアルタイムに把握し、温度変化などの異常を検知することによって迅速なメンテナンスを実現するだけではなく、オペレーターの操作状況や作業内容をデータ化することで工程分析を実施し、効率性や生産性の向上に結び付けることが可能です。
スマート農業
IoTなどの先進テクノロジーを駆使し、品質や生産性の向上などを実現するスマート農業(スマートアグリ)も、次世代に向けた取り組みとして注目されています。例えば、センサーによって農作物の発育状況を監視し、散水や肥料散布の適切なタイミングを見極めたり、温度や空調を自動調節したりといったことが可能です。また、農作機械にセンサーを装着してIoTデバイス化し、稼働状況や位置情報、農作物の状態などを収集することで、生産の効率化を図るアプローチも実践されています。
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5Gの登場でIoTはさらに拡大する?
2020年より日本でも商用サービスが開始された5G(第5世代移動通信システム)は、高速大容量・超低遅延・同時多数接続といった特徴を持ち、4Gに比べて飛躍的にスペックアップしているため、IoTの市場拡大に大きなプラスの影響を与えるものと期待されています。例えば、超低遅延によるリアルタイム性の信頼度の高さは、操作遅れによる事故の許されない自動運転車には不可欠です。また、あらゆるモノがIoTデバイス化する世界では、膨大な数のネットワーク接続が発生するため、同時多数接続という特徴が活きてくると考えられます。
IoT化を推進する際に注意すべき点
新しいテクノロジーやシステムを導入する際、特に気を付けるべき重要なポイントの1つに、セキュリティがあります。昨今はサイバー攻撃が急増しており、新たな手口も見られることから、IoT化を推進する際にも注意が必要です。実際、IoT機器を狙ったサイバー攻撃は多くの割合を占めており、ターゲットになりやすいと言えます。
IoT機器がサイバー攻撃のターゲットになりやすいのは、十分なリソースを持たないために機能が制限されてしまうIoT機器(センサーなど)が多くあることや、すべてのIoT機器に対して綿密な管理を行き届かせるのは困難であることなどが理由です。そのため、それぞれのIoT機器における性質や特徴を理解し、それを基にしたセキュリティ対策を考慮しながら設計・開発を進める必要があります。
システム開発の費用相場
つづいては、システム開発を外注した際にかかる費用相場をご紹介します。
システム開発の平均相場 | 233万円~ |
システム開発の種類 | 費用相場 |
簡易顧客システム | 20万円~ |
Webシステム | 130万円~ |
業務システム | 400万円~ |
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【まとめ】IoTの市場規模を理解し、目的に合ったシステム開発会社を選ぼう
以上、IoTの概要や活用事例に触れながら、世界・日本国内におけるIoTの市場規模について、解説しました。IoT市場は、世界・日本国内とも今後の成長が見込まれる上、5Gの浸透によってその傾向がさらに加速すると予想されます。引き続きその動向からは目が離せないと言えるでしょう。
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